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渋谷/2月の絵本棚「滝平二郎」

カテゴリ:親子クラス

  • 作成:辻悦子
暦では2月3日の節分を節目に春を迎えますが、 実際のところはまだまだ寒い日が多く、
本当の意味での春はもう少し先になります。
そんな中、木々は土の中で養分を蓄え、固い蕾をつけ、
静かに春の準備を進めています。
春を告げる花として真っ先に挙げられるのが梅の花。
私のお気に入りの場所に「府中市郷土の森」があります。
武蔵野の面影を復元した建物と静かな森の公園です。
広大な敷地に60種類、1,100本の梅の木がいま見頃を迎え、
今週末から3月15日(日)まで梅祭りを開催しています。
琴尺八演奏会や野点茶会のイベントも催しています。
ご家族で時間を忘れてゆったりとお花見はいかがでしょう?
是非、お出かけ下さい。
www.fuchu-cpf.or.jp/museum/
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さて、今月の絵本棚は「滝平二郎さん」の特集です。
「モチモチの木」というと頷かれる方も多いのでは。
小学校の教科書に載っています。
私の世代では「八郎」でしたが…
黒を基調とした切り絵独特の作風に
小さい頃はちょっと怖かったという声も。
斎藤隆介さんとのコンビで沢山の名作が生まれました。
「モチモチの木」 文/斎藤隆介 以下同じ
夜中に一人でおしっこにも行けない弱虫の豆太。でも、大好きなじさまのために…。モチモチの木が明かりを灯す場面が美しくて印象的!
「八郎」
大男であるにも拘らず、なぜ自分が大きくなりたいと思うのかがわからなかった八郎。海の水が津波となって村に押し寄せた時、その答えを悟ります。秋田弁と力強い絵が迫力満点です。
「半日村」
一日のうち半日しか陽があたらない半日村。その貧しい村に陽をあてようとして、少年一平は…。子供たちの表情が何とも言えずいい。
「火の鳥」
火の鳥がとぶ年は飢饉の年。母の形見のかんざしを持って、ひとり火の鳥退治に向かいます。火の鳥に向かう場面は手に汗にぎります。
「花さき山」
山菜を採りに行って、山姥に出会ったあや。優しいことをすると美しい花が咲くという感動のものがたり。花さき山が美しい!
「ソメコとオニ」
遊び盛りのソメコ。でも、誰もかまってくれない。オニにさらわれても怖がるどころか遊びの催促。困りはてたオニは…。オニの表情がユーモラスでたまらない。
「ユとムとヒ」
ユとムの友情物語。長い間コンビを組んできた斎藤氏の追悼作であり、お二人の友情物語とも読み取れる作品。本のあとがきも必読です!
「さるかに」 文/松谷みよ子
おなじみの昔話。松谷さんのテンポの良い語り口がいい。さるとかにの表情がとても愛らしい。
「そらをとぶふね」ロシア民話 再話/西郷武彦
正直者のイワンが、おじいさんたちの超能力で悪賢い王様を追放します。滝平さんには珍しい洋物作品です。
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