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山田/小学生:扇面画・墨染めの花

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子
小学生クラス  2015年 1月 ◎ 感想/講師:山田稔子(火曜日クラス)
アトリエ5の冬の小学生クラスでは、これまで
日本画の模写に取り組んできました。
それだけあって、子どもたちにも墨と毛筆は
お馴染みのものになってきているようです。
冬恒例の日本画的制作、今回は墨の技をメインに
いよいよ創作の花を描く『扇面画』に挑戦です。
・輪郭線を描かない「没骨法」
・和紙と墨の性質を生かした「永楽墨染」
前回の春日のブログにあったように、
上記の、毛筆の技・和紙と墨の技をまずは練習。
筆遣いを感覚で理解し、自ら表現の幅を広げる姿、
墨の濃淡と和紙の効果に驚き魅入り、楽しそうに
自分にぴったりくる描き方を実験し探る姿。
伝えたことはほんの少しの事でも、基本をおさえつつ
各々に多様な展開を見せる子どもたちを見ると、
やはり筆&墨ネイティブなのかなと感じたりもします。
または単純に、毛筆の柔らかな弾力と和紙の吸い込みが、
自分の呼吸をまるごと受け取ってくれる感じがして
描き手に心地良い画材なのかもしれません。
本番の用紙は、扇の形の画仙紙。
末広がりのおめでたい形です。
この変わった形の画面にお花を描くには、
どうすれば格好良くなるかな?
と琳派の画集を開き参考にしたりしました。
ポイントは余白、描かない部分のスペースだね、
とそれだけ確認し、あとはそれぞれ体得した自分の表現で
静かに、じっくり、自分だけの墨の花を咲かせていきました。
じんわりと広がるにじみ。
冴えた濃墨の細い線。
薄墨の重なりに現れる量感。
やり直しの出来ない一発勝負の表現に緊張したのか
描き上げたら、大〜きな一息と、
「うん。。よし。」という笑顔。
たまらないレッスン時間でした。
出来上がった作品は、より見栄えよく仕立てます。
紅色の台紙に、金銀の水引と構成。
水引の使われる目的や形の意味も会話に添えつつも
子どもたち自身のアイデアで結んだり絡めた形をつくり、
墨画の扇面を彩る素敵な飾りとなりました。
朱のハンコ風の落款をつけて、完成!
白黒で描いたのに、こんなに華やかでおめでたい。
作者自身も満足げ、お互いの表現を褒め合う姿もありました。
普段使い慣れない筆・墨ともすぐに仲良くなり、
これほどまでにしっくりくる表現ができたのは、やはり
文化を身体的に受け継いできた日本人だからなのだと、思いたいです。
そしてそれは誇らしいことだと、感じていてほしい。
力作群を、3月の作品展会場にてズラリと並べて
皆様をお迎えしたいと思います。
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