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小学生 絵画/春の絵画制作

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:本田 雄揮

春の陽気から束の間の熱気、そして湿り気の梅雨へと絶えず移ろう季節の中、新たなメンバーでスタートした小学生クラスでの制作も早3カ月。各クラスで親睦が深まり、活動にも弾みがついてきました。遅くなりましたが本年度もよろしくお願いいたします。

 

4月から6月は五感をつかった春の絵画制作を行いました。

4月の空想画ではあったら嬉しい公園や、いつか住みたい未来の街をとにかくのびのびと描きました。空想画でのポイントは、『空想すること』にしっかりと向き合い、恐れず、解放的な気持ちで臨むことです。自分の『好き』を爆発させ、禁忌を超え、夢中で筆を動かしてほしい。終わった時『やりすぎたかな』と思うくらいでちょうどよく——私の立場的に大きい声で言い辛いですが——作品としてどうかは空想画ではあまり重要ではなく、それよりも『出し切る』経験をすることがとても大切です。自分のこういう風にも描くことができるという枠を広げられた発見や自信が礎となり、1年間の制作を支えていくのです。今回も多くの良い『解放』があったこと嬉しく思います。

 

5月は旬のものであるイカやサザエの貝がら、新緑のもみじをよく観察して描きました。『みる』だけでは分からない触感やにおいも感じとってこそ、写真では分からないイカのぬめりや光沢、吸盤の触り心地まで楽しんでこその観察画です。観察された絵というものはしばしば『リアリティ』を求められますが、所謂写真みたいに描かれたもののみがリアルな絵ではありません。私は単に『リアルに描かれた絵』よりも『リアルを感じて描いた絵』を大切にしたい。『自分は観察してこう感じたよ』は誰一人全く同じではなく、自然と違いが生まれるものです。今回のまさに十人十色となったイカやサザエの貝がら、皆が良く集中して観察し感じて描けた証です。それができたこと、誇りに思ってくださいね。

 

6月はただいま制作中の、音または音楽を聴いてそこからイメージを広げ描く聴想画です。抽象的な表現を意図的に行う少し難しそうな制作ですが、やってみるとそんな心配もいらず、皆絵の具での表現を工夫し、腰を据えて取り組んでいます。今回は『水』をテーマに前半クラスと後半クラスで異なる音楽を聴いて描いています。曲名はまだ秘密にしてあります。知っている子もいましたが。完成が楽しみですね。

 

春の絵画制作、どれも思い出深く、それぞれ意義あるものとなりました。7月からはいよいよ夏の工作が始まります。皆でより楽しく行えるとよいですね。

 

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