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作品展のお花-2

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子

小学生クラス 制作:2011年3月 作者:小学3年生

感想/講師:中家総子

作品展の後の幸せいっぱいな気持ちで始まった今回の制作でしたが、突然の震災の影響で2週目が休講になり、1週空いての再スタートとなりました。今までに感じたことのない大きな揺れを体験し、余震も度々起こる中で子供達も不安な様子でしたが、導入が終わり制作に入ると爆発するように絵に向かっていました。学校もお休みになりパワーを溜めていたのでしょうか、1本また1本と、丁寧に見て描かれた美しいお花で画用紙が次々と彩られていきました。

豪華なお花を支える花瓶は、ずっしりとした陶器風に仕立てました。茶系のクレパスで下地を作り白のクレパスを上から重ね粘土ベラで引っかいて模様を入れます。落ち着いた色味は花と背景を美しく引き立て調和させる役割もあります。

背景は自分が描いたお花に似合う色を考え、パレットに同系色を3色作りました。色作りについては1年間を通して丁寧に指導してきました。「同系色」という言葉も子供達の中に自然に浸透していて、美しい色を作ることに楽しみを見出している子が沢山います。重量感のある描きこみに似合うよう余白にクレパスのタッチ を入れてから塗りました。

4月からの積み重ねが線にも色にも表れていて、締めくくりに相応しい素晴らしい作品に仕上りました。しかし、振り替えの日が春休みになってしまい、欠席で作品が途中の子が多かったのが残念でした。

最後のレッスン後にみんなの作品を並べてじっくり眺め一人一人の絵に想いを馳せました。画力が上がっただけでなく、集中力が身に付いたり、挨拶やお道具のお片づけがきちんとできるようになったり、お友達に対して思いやりや優しさもって仲良くできるようになったり…心も大きく成長しました。1年間の出来事をひと つひとつ思い出すと感動で胸がいっぱいになります!

今年は作品展も経験することができ、子供達の作品の素晴さを沢山の方と共有できたと思います。アトリエ5の講師になって初めての年でしたが、一生忘れられない1年になりました。支えて下さった悦子先生、渋谷さん、高橋さん、色々な場面でご協力頂いている保護者の皆様、そしていつも素敵な作品で元気をくれる子供達へ 、1年間どうもありがとうございました。4月からもよろしくお願い致します。
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