山田/小学生:ドラゴンフルーツ②
カテゴリ:小学生クラス
- 作成:辻悦子
小学生クラス / 制作:2014年5月
◎感想/講師:山田 稔子(火曜日クラス)
新緑が少しずつ深い緑色に変わっていく時期ですね。
5月のレッスン、GWの週にはお楽しみ制作としての造形あそびを取り入れ、
普段出来ない絵の具の使い方を体験してみて気分をほぐしました。
今月のメイン制作・観察画のモチーフは、ドラゴンフルーツです。
ちょっと珍しい南国の果実で、青果売り場でも異色の存在感。。
「わっ!何これ?」「あっ知ってるよ!」
まずその鮮烈などピンクの色が目に飛び込んでくるのか、
みんなアトリエに来るなりカバンを下ろす前から大注目。
描き出す前によく観察することで、第一印象とは違う面が見えてきます。
「重たいね」「ぎっしり詰まってそう」「ここは柔らかいな」
「雨上がりの木の葉っぱのにおいに近いかな?」
五感を使ってモチーフと向き合う中に、
子どもたち自身の感受性から生まれる言葉があり、
その実感こそが筆圧や色選びに込められて絵となっていきます。
たんに見た目の似せ絵を描くことが目的なら、写真で済んでしまう。
脇役として、ラディッシュと緑色のガラス瓶を配置し構成しました。
似た色〈同系色〉と、反対の色〈補色〉を組み合せるバランスが、
今回の裏テーマでもありましたが、さらに背景色を作る段階になって
離して眺めて、ウーンと唸りながら迷った末、
「お気に入りのあの色」(なんとなく使いたかった色)をやめて
「絵に調和するこの色」を自ら選ぶ決断をしていたのはさすが。
そして「なかなかいいんじゃない!?」と自分の絵に賛の声!
今回の子どもたちを見ていて気がついたのは、
背景仕上げにみんなが結構勝負をかけている雰囲気があったこと。
描いているものは「かっこいい自分の絵」なのだという主体的な意識です。
絵にモチーフを描くことが前提としてありますが、それだけじゃない。
求めているのは、つまるところ自分の美意識。
意外に微妙な反応だったドラゴンフルーツの味(笑)は忘れても、
「なかなかやるな、自分!」という気持ちは、きっと忘れない!!
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