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本田/小学生:ねがいのかたち(冬の工作)

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子
小学生クラス  2015年11月
◎ 感想/講師:本田雄揮(月・水曜日クラス)
・今年一年の良かったことや良くなかったことを振り返り、来年への思いを込めて形にする。
・針金で出来る造形やバランスを考えて制作する。
10月の観察画も大成功、皆自信をつけたところで、11月は気分一新の冬の工作。
今回は針金を用い、来年への願いを込めた壁飾りを制作しました。
針金というと、ハンガーや金網など、日常至る所で使用されていますが、素材として扱ったことはあまりありませんよね。
そんな近くて遠い存在だった針金が、今回大活躍しました。
まずは太い針金で枠づくり。
自分の身長よりも長い針金を協力してねじり、低学年はうずまき、高学年は星の形にします。
低学年はアルミ針金だったので、スムーズに進んだのですが、高学年で使用したものは銅の針金。
とても硬く、切り出すだけでも四苦八苦。
しかし、本来針金、または素材を準備するというのは、力が必要なもの。
そのことを知ってもらいたい。
ですので、できるだけお膳立てせずに自分達で考え挑戦してもらいました。
「硬い!」と叫び、顔をしかめることが無ければ、達成した時のあの笑顔もきっと無かったことでしょう。
枠ができたら、細い針金で考えた「ねがい」を形にしていきます。
立体の素材として、粘土が「面」なら、針金は「線」。
鉛筆で絵を描くように、ヒュルヒュルと扱い、ただの針金があっという間にステキな模様に。
持参してもらったボタンもあしらい、思いを込めて黙々と制作しました。
回を重ねるごとに針金に慣れ、その魅力を理解し、造形もどんどんレベルアップ。
細部まで丁寧に作り込み、皆満足のいく作品となりました。
ものづくり、特に工作のおもしろいところは、無機質なただの素材だったものが、手の加え方によって全く別の、見る人に感情を抱かせるものへと変貌することです。
特に今回の針金は、数ある素材の中でも自然から遠く、硬質で冷たい印象が強いものです。
それが、子ども達の「未来への思い」がこもった手によって、温かみのある、唯一のものへとつくり変えられる。
そこに価値を見出したい。
そんなことを考え感じながら、共に制作しました。
では、どんな思いが込められているのか、それは是非作品から感じ取ってもらいたいです。
どんなに細かい形でも、その針金には温かさがつまっています。
是非大切にして下さいね。
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*facebookに写真を追加しました。 作 品→月曜日・水曜日クラス☆ / 火曜日クラス
鑑賞会:火曜日クラス
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