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小学生 絵画/タケノコの子

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:本田 雄揮

新元号となり、怒涛の10連休を終えた5月初回のレッスン。教室内を埋めるのは今が旬のタケノコ。今回の観察画『タケノコとそら豆』のモチーフです。食卓でお馴染みのタケノコも、調理前のものを目にするのは初めてという子が多い中、五感で感じるところから制作スタート。『重い!』『毛が生えてる!』『変なにおい!』と、写真で見るだけでは感じられないことを存分に吸収します。アトリエ5の『5』は五感の『5』。目で見ることだけに頼らず、触り、においを嗅ぎ、時には舌で感じます。そしてモチーフの『声』を聴き、それらを描いていきます。

大きいタケノコでしたので感じたように大きく描くこと、クレパスのまぜ色によって『タケノコ色』を生み出すことなどを気に留め、グイグイと手を動かしていきます。次の週、そこに同様に旬のものであるそら豆を加えます。『タケノコとそら豆は誕生日が近い感じだよ。絵の中のタケノコのところへそら豆が遊びに来たよ。』などと言いつつ、踊るようにそら豆独自の美しい曲線をたくさん描きます。色はもちろん『そら豆色』。前半クラスでは弾けるように並ぶそら豆と共に笑顔で制作、後半クラスではさらに考えを深めた構成をとる子も多くいました。中の豆を意識したデコボコも見事に表現され、そこにキャリアを感じます。最後にタケノコやそら豆に似合う模様や色を考え背景に描き完成。その際『今日初めて絵の具を使うからずっと楽しみだったんだ!』と真っ新の絵の具セットを丁寧に取り出す小1の子の笑顔と、一転実際に筆を動かす時の集中した顔がとても印象的でした。皆の今の姿がそのまま表れたかのような、実に多様な表現、どれもが異なるタケノコとなりました。それはきっと、しっかり『声』を聴くことができたからなのでしょうね。

風薫る伸び盛りの季節、皆もぐんぐん成長する、まさにタケノコの様でした。

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