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山田/幼児:新緑のモミジとお庭のお花

カテゴリ:幼児クラス

  • 作成:辻悦子

幼児クラス / 制作:2015年5月

◎感想/講師:山田 稔子
連休の休みが明けたら、もう夏日・真夏日が続く今年の5月です。
この季節ならではの眩しい新緑の美しさを知って欲しいと、悦子先生が幼児クラスのみんなをお庭に招いてくれました。足元や目の高さには新芽が芽吹く庭木や花々。アリやテントウムシをすぐさま見つける子どもたち。見上げると、すくすくと葉を伸ばすモミジの枝がありました。光が透けてきれいです。ひとり一枝ずつ切っていただき、アトリエに持ち帰ってよく観察しました。
見つけたことを、みんなで話し合います。葉っぱは手の形に似てるけれど、ギザギザは7つあるよ!あ、上から順番に大きさも色も違う。枝はまっすぐ伸びて、上の方には小さい葉っぱがついてるね!そっと触ると、柔らかい。葉っぱの赤ちゃんだね、可愛いね。真ん中の茎は、かたい〜。よく見ると、赤い色のところがあったよ!・・・等々、知らなかった発見がたくさんです。
例年「観察画」が5月のテーマですが、そっくりに上手に描く事が目的ではなく、観察=感受、自分の五感を働かせることがまずあると考えています。身近な自然を、風や光とともに身体で味わい、手元で見たり触れたりじっくりと感じる時間の豊かさを知って欲しい。心地いい、面白い、不思議だな、と何か感じたことが、何かの出発点。
鉛筆で形を追う姿は真剣そのもの。クレパスの重ね塗りで試行錯誤する微妙な色づくり。難しく思えても、勇気を出して描くことに挑戦する気持ちを、そっと応援します。仕上げの絵の具の色塗りでは、筆運びの気持ちよさにのびのびと気持ちが解放された様子。4月ののびのびとはまた違った手ごたえを感じている表情でした。感じることと表すこと、その繰り返しを、その楽しさを、重ねていってほしいです。繰り返す季節の中で、また感動に再会する時を、楽しみに。
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