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くもさん おへんじ どうしたの

カテゴリ:幼児クラス

  • 作成:山田 稔子

始まりの季節。新学年に進級した子どもたちは、なんだか誇らしさに満ち、目元がキリリ。少しの間会わなかっただけなのに急に成長したように感じます。でも少し緊張もしているかな?身の回りの色々が新しく、ウキウキソワソワな4月です。

今月は、『くもさん おへんじどうしたの』(エリック・カール作)という絵本のお話を楽しみながらの空想画制作。春になって見かけるようになった生き物たちの話題に花が咲きつつ、そして子どもたちの絵の中で、様々に展開していきます。
サインペンで伸び伸びとクモの巣の線を描く心地良さ。大好きな生き物たちを絵のなかに登場させる楽しさ。絵の具の色を混ぜる筆の感触。こちらが提案するプロセスのどこに反応するのか、描くことの楽しみはそれぞれにポイントが違っていたのが面白い制作でした。
ある子は、サインペンの線が消えたっておかまいなしの筆運びで、ひたすらたっぷりの絵の具を塗りたくっています。また一方では、いつもは絵の具が大好きなのに、今日はカナヘビをたくさん描きたくて絵の具はやらない!と決めて仕上げた子。クモの巣のお話と関係があってもなくても、今の今やりたいこと、それができることの喜びを全身から発していました。

その姿は、まさにお話の中、巣作りが忙しくて返事をし忘れたクモに重なります。ただひたすらに夢中で自分の表現を紡ぎ出すことに没頭する。完成したあとは、ただケロリと晴れやかな表情を残して去り、きっと家ではスヤスヤ眠るのでしょう。出来上がった巣への賞賛にもどこ吹く風のクモのように。

 
指示通りに何かをキチンとこなして、褒め言葉を拠り所に自分の存在を受け入れていくこととは異なる、颯爽としておおらかな健やかさ。子どもってカッコいいなぁ。きっとそこに、創造的に生きる力の根っこがあります。
単純に反復する言葉のリズムの楽しいお話だと思っていたのですが、美しい色彩にのせてそんなメッセージがあったのかと、子どもたちとの制作が絵本の魅力を照らしてくれたことにも、改めて心震えました。
今年度も色々な活動を通して、みんなと健やかなる幼児クラスを楽しみたいと思います。
 
***** 展 覧 会 情 報 *****
エリック・カール展』開催中です!
4/22(土)~7/2(日)世田谷美術館
代表作「はらぺこあおむし」等、多数の絵本原画やスケッチ、また絵本を超えた創作活動、舞台美術や立体作品なども展示されるそうです。優しさに満ちた、豊かな色彩の世界に触れてみて下さい。連休中のお出かけに、また梅雨の時期の室内レジャーとしても是非!


*** 幼 児 ・ 5 月 の 体 験 レ ッ ス ン ***
新学期からの生活リズムにも慣れ、子どもたちは伸び盛り!連休明けのタイミングで、体験レッスンを受講してみませんか?制作内容や指導方針、クラスの雰囲気等を実際に感じてみて下さい。

【対 象】年中・年長のお子様(4~5歳児)
     *年少さんはご相談下さい
【日 程】5/11(木),5/12(金)
     5/18(木),5/19(金)
     いずれかの希望日をお伝え下さい
【時 間】15:00~16:00
【内 容】春を感じる モチーフの観察画
【受講料】1500円(ご紹介の方は無料!)
幼児クラス欠員募集中につき、体験後即日入会可能です!(先着順)お気軽にお問い合わせ下さい。
tel: 044-511-5154(休:日曜日)10:30~15:00受付
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