技法を広げ、深める年に
カテゴリ:色鉛筆画
- 作成:横山 大河
おとなクラスでは、3月の展覧会の後、会場で飾られていたお花をモチーフに制作を行いました。
展覧会の出品作に長い期間集中して取り組んだ直後だったので、緊張感から解き放たれながらも、その濃密な時間の中で培った技術や経験がのびのびと発揮されている作品ができたように思います。
物の形を立体的に表すという基本を土台にしながら、作者がお花に抱いた印象や、描いた絵をどのように見せたいか、といった事まで表現できています。
さて、お花の制作が3月に終わり、4月から新年度がスタートしましたが、この1年はタイトルに挙げた通り「色鉛筆の技法を広げ、深める年」にしたいと考えています。
テレピンという油絵用の溶剤を使った描き方。色紙を地にして明るい色で描き起こす方法。描写と併せ色面を大きく用いた描き方など、色鉛筆の基本を押さえながらも、新しい視点を取り入れた制作ができればと考えています。
生徒さんの一人ひとりの画力やご希望もお聞きしながら、色鉛筆を通して、絵画・美術の色々な面を体験して頂けるように努めて行きたいと思います。
また、色鉛筆画の描き方や、ステップアップして行ける課題をまとめた資料の準備も進めていますので、土曜日午前クラス以外で色鉛筆画に興味がある方にも情報共有ができるようにしていく事も計画しています。
最後に、ゴールデンウィークも控えていますので、少し遠方ですが日帰りでも行ける展覧会の情報をご紹介します。
***** ヴァンジ彫刻庭園美術館 開館15周年記念展「生命の樹 *****
静岡のJR東海道線「三島駅」からバスで30分程行った所にある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」の15周年記念展です。
この美術館は、コレクションがとても充実していて、現代の活躍している作家の作品が色々と見られるので、とてもお勧めです。また、お庭も広く綺麗なので、ゆったりした雰囲気で鑑賞できますし、美術館の空間自体も面白いです。
会期も4月~11月までと長いので、連休後でもお時間のある時に、小旅行気分で是非お出かけ頂けたらと思います!
●ヴァンジ彫刻庭園美術館ホームページ