おとな /冬の制作合評会『同じ場所に集うこと』
カテゴリ:おとな美術
- 作成:横山 大河
アトリエ5おとなクラスでは、毎年春と冬に合評会を行っています。
今年はコロナ禍のため、曜日やクラスを超えてお集まり頂き、皆さんで合評会とは行きませんでしたが、各クラス内での合評会を行いました。
本ブログでは、12月19日の土曜日午前おとなクラスでの合評会の様子をご紹介します。
クラス内合評会のため、いつもと違い人数は少なめ。ですが、その分1人ひとりの発表や質疑応答に時間をかけられ、作品の技術的な面だけではなく、制作者の視点や普段の生活で作品とどのように向き合っているかなど、とても深い内容にまで踏み込み事ができました。
「時間が余ってしまうかな…」という講師陣の心配もよそに、想像以上に熱気のこもったあっという間のレッスン時間となりました。
生徒さんの発表や、それぞれの作品に対する他の方の感想・質問を聞いていく中で、絵は1人で描けるものですが、こうして同じ場所で共に制作する事の大切さを改めて感じました。
他人の作品と比べてどちらが上手いかなどと思うのはナンセンスですが、他の方の作品や制作の姿勢から自分に無いものを発見・吸収したり、逆に自分が持っているものを確認したりする事が確かにあるのだと思います。
絵の内容を指導するだけではなく、同じ場所で制作する中で、良い意味で互いに刺激を受けながら高め合って行ける関係が築けるよう、手助けや環境を整備するのも講師の役目なのだと再認識させられました。
昨今のコロナ禍で同じ場所に集い密を作る事は憚られますが、換気や消毒、各自の健康管理など感染対策をしっかりとしながら、皆さんが共に制作を出来る場を提供し続けて参ります。
また、情勢が安定した際には皆さんで合評会ができる事を楽しみにしています。