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中高生、秋の制作佳境

カテゴリ:中高生クラス

  • 作成:本田 雄揮

cimg5208 cimg51929月から始めた中高生秋の制作『美しい陰影』も、いよいよ佳境に入りました。木曜クラスは高校生4名、中学生2名の構成で、全員で制作すると教室はぎゅうぎゅう。特に高校生はキャンバスサイズがF10号の為、制作スペースを確保するにも一苦労。しかしそこはなんとか工夫できるのはさすがです。制作スタートと同時に熱い眼差しが作品に注がれ、筆は生き生きと動き続け、終わる頃には談笑。メリハリをつけた確かな制作と熱意。全員が小学生クラスからアトリエ5に通い続け、学校も違う仲間と『自分の作品をよりよくしたい』という気持ちを共有し高めあえる大切な場所。彼女達にとってここはかけがえのない空間なのでしょう。

制作ではうまくいくことばかりではなく、息詰まることも多々あります。飽くなき向上心が故、作品に対する悩みは常に尽きません。そんな時―たとえ安易で楽な方法に逃げてしまいそうな時でも、選択は常に逆。作品にとってよりよい方を重視できる安定した心の強さは、小学生の頃から積み上げてきた『自分のやりたいことを見つけイメージをもつ』そんなキャリアに裏打ちされています。それらの目に映らずとも大きく育まれた心は、高校生になり充実した技術面と歯車が合致し、自分でも驚くほどの飛躍を見せる大事な宝物です。しかも喜ばしいことに、それらを分かち合える長い付き合いとなる仲間がいます。切磋琢磨できる仲間は、自分らしい表現を考える為に必要不可欠です。木曜クラスの高校生4名の表現は、誰一人どこも似ていない、しかしどれも自分の価値観をはっきりと持っていることが分かる美しさがにじんでいます。それは、アトリエ5の生徒としての、ひとつの到達点と呼べるものかもしれません。さらにそんな自在な表現に、たくさんの刺激を常に貰っている中学生2名は、この3ヶ月毎レッスンの度に目に見えて内面、そして技術面の成長著しく、次世代として勝手に期待してしまう程です。

完成まであと1ヶ月、3月の作品展に並ぶ予定です。熱く、そして堪らなく瑞々しい中高生の作品、是非足をお運び下さい。

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