【作品展2022】集い合う喜び
カテゴリ:作品展
- 作成:山田 稔子
ほの暖かい日差しの中、肩を並べ合うそれぞれの色やカタチ。
作者が自身で選んだ、今の自分を表す作品。それらはどれもその人らしくて、誇らしく心地よくその場に咲いているようでした。作品展会場は花咲く早春の庭のよう。丹精込めて育てあげられ咲き誇る花もあれば、どこからか風に運ばれた種からひょっこりと可愛らしく咲いた花も。どんな咲き方でも、互いが違っているからこそ調和し合う豊かな風景。
自分の作品を見つけた子どもたちも嬉しそうに、また会場のあちこちに素敵な作品を見つけては目をキラキラ。
おとな会場も盛況で、多様な表現が並ぶなか、どの作品にも共通して絵が好き・描くことは愉しいという純粋な気持ちが静かに満ちていました。
そして両会場、心を寄せ鑑賞する人々の温かく真剣な眼差しは、メッセージカードの束となって会期後に作者の元に届きました。
自分の作品を、改めて親しい人々に見てもらえた。いつもの仲間の素敵なところを見つけた。知らない誰かがメッセージをくれた。いつかあんな風に描きたいと思える作品に出会えた。この機会がもたらした嬉しさのエネルギーは、早速新しい芽吹きを予感させています。
「自由にあらわすこと、そしてつながりあうこと。」受け止める人の存在、隣り合う人の存在。描く楽しみを持ち寄って、また真摯な想いを持ち寄って、こうして作品が集いあうことの尊さを、今もなお反芻しています。
生徒様とご家族の皆様、多方面からご協力いただいた関係者の方々、そしてご来場の皆様、遠くからでも応援を下さった皆様へ、アトリエ5作品展の開催を支えてくださった事、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
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