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渋谷/作品展2015 の感想

カテゴリ:作品展

  • 作成:辻悦子
親子クラス 2015年3月
◎感想/講師:渋谷 葉子
2015年の作品展も大盛況のうちに終え、いま静かにその感動に浸っています。
会場での子ども達の自信に満ちた笑顔、お子さんの作品を見つめる保護者の方々の温かい眼差し。日頃のレッスンで見ることのできない場面に、私達スタッフの感慨もひとしおです。
そんな中、熱心にメッセージカードを書いている姿のとなりに目を移すと、昔と変わらない懐かしいお母さん。エッ !? じゃあ、となりは◯◯ちゃん !?お母さんの顔を見なければ、おそらく素通りしたであろう程に成長したその姿は、私の身長を軽く追い越し、でも、細く面長な顔だちには、確かに子どもの頃の絵に向かうキラリとした懐かしい瞳がありました。
思い起こせば、9年前に辻先生のアシスタントをさせて頂くことになり、美術教育について学んできました。そして、日々の実践の中で、その多くを子ども達から教えてもらいました。
アトリエ5の制作は「自信をもって線を引く」「自分の色作り」「自分の考えを込める」に重きを置きます。そのためには導入の時間が大切で、講師との言葉のキャッチボールが作品の鍵を握ります。私はその時の子ども達の言葉を書き留め、離れた位置から見守ることで「絵を描く心」を学ばせて頂きました。
その頃の生徒さんの大半の方は、進学やお引っ越し等でアトリエを巣立っていきました。でも、こうして作品展やメール、年賀状等のやりとりで応援メッセージを頂いています。今回お会いしたOBの生徒さんも、作品を見入っては懐かしそうにメッセージを書いてくださいました。
メッセージカードは、作者とご来場下さったお客様との心をつなげる作品展の大事なツール。メールとは違って、手書きで一字一字丁寧に書かれた文字には何よりも気持ちが伝わってきます。そして、ご家族の方やお友達だけでなく、見ず知らずの方々からもお褒めの言葉を頂いたことで自信がつき、次への作品へとつながるのです。
また、学年が大きくなると、辛い時に読み返してお守り代わりのようにしているというお話を聞きました。ぜひ、大切にしまっておいて、時には読み返して、今の気持ちを思い起こしてみましょう。きっと、力をもらえるはずです。
昨今は子ども達を取り巻く環境が荒み、悲しい事件も多く、胸を痛めますが、作品展を通して、生徒さんやご家族の皆様との絆を目の当たりにしますと、アトリエ5は大丈夫という確信と、それを新たなエネルギーに置き換えることができ嬉しく思います。親子クラスの生徒さんも、はじめの一歩から末長くお付き合いできることを願っています。
最後に、在籍の生徒さん、保護者の皆様、OBの皆様、これからも変わらずにアトリエ5を応援して下さいね。そして、いつでも遊びに入らして下さい。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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