小学生/皆でつくった展覧会
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- 作成:春日 千尋
【アトリエ5作品展2019のまとめ③】
展覧会が終わってから一週間が過ぎようやく興奮が落ち着いてきました。
私はアトリエ5の作品展に携わるのは3回目なのですが、
作品展に対しての心持ちが今回は今迄と違うことに終わってから気がつきました。
今迄は「子どもの作品を見てもらう」という気持ちで取り組んでいましたが、
今回は「自分たちの作品を見てもらおう」という気持ちでした。
気がついたら自分の展覧会の様に何ヶ月も前から緊張して
会期中も作品を見てもらえる嬉しさと興奮で目が冴えてなかなか寝付けなかったほど。
会場はとてもシンプルな構成だったと思います。
子どもの展覧会だからといって私たちスタッフは特に過度な装飾は何もしていません。
絵画と工作があって説明文があるだけの展示会場。
会場を盛り上げる装飾と言ったら生け花ぐらいで、その生け花も生け花クラスの吉田香倫先生の「作品」です。
それでも静かで確かなエネルギーに溢れていたと思います。
「作品ひとつひとつが充実しているから過度な装飾なんていらないんだよ。」
そう言ってくれたお客様がいました。
作品の力、子ども達の力それだけで あれほどにも笑顔に溢れる会場になったこと。
一生忘れられません。
子どもが悩んだり、上手くいかずに苦しかったり、学校で疲れて完成を諦めようとしたり
様々なことを乗り越えて出来上がったたった一つの作品。
その作品が見にきてくれた人の心を動かしその後のその人の人生の勇気になる。
ただ自分らしく一生懸命生きれば良いんだ。 そんな一つの答えを見たような気がしました。
笑顔と愛と驚きで埋め尽くされた会場のあの空気は、大人と子ども皆で作ったと思います。
素晴らしい時間を本当にありがとうございました。