幼児/ひとつひとつのドラマ
カテゴリ:作品展
- 作成:辻悦子
【アトリエ5作品展2019のまとめ④】
幼児クラス講師:福田希美
作品展にご来場ご協力いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
作品展を終えた今も改めて、子どもたちへ「おめでとう」の気持ちでいっぱいです。
子どもたちの「今」を積み重ねて集まった2年間の作品群は、沢山のお客様の暖かな眼差しを浴びて一層輝いて見えました。
初日、会場に来るなり まるで宝探しのように自分の作品を探す子どもたち。作品を見つけると、嬉しいやら誇らしいやら照れくさいやら・・なんとも言えない表情を浮かべていました。
今日はぼく・私の作品が主役。大好きなご家族やお友達がその作品のために来てくれたのですから、子どもたちにとっては特別すぎる時間なのです。
作品展の1週間前。アトリエでは展示作品を選ぶ“作品選考会”が行われました。
選考会ではお母様と一緒にご家庭で選んできた数点の作品を並べ、更にその中から講師と相談して展示作品を選びます。
その中にはすでにどの子にも揺るぎない“一番のお気に入り作品”がありました。
それは『制作過程が楽しくて仕方がなかった作品』『初めて触れる素材や技法に夢中になった作品』『自分の世界に没頭して描き上げた作品』そして『なかなかいい色が作れずに悩んだからこそ大切な作品』など様々。ひとつひとつにドラマがあるのです。
そうして選び抜かれた作品は子供達にとっては勿論、ご家庭の方にとっても、そして講師にとっても宝物中の宝物。
入会初日に泣いていたあの子も、自分の描く絵を隠しながら描いていたあの子も、
気づけばみんな堂々と、楽しく・真剣に自分の世界と向き合うようになりました。
「これが一番好き。」「これを飾りたい。」そう断言できる子どもたちの表情は逞しく、そしてそこに至るまでの道筋を思い、スタッフは感慨に浸るのでした。
また、制作をする横にはいつも友達がいます。
笑いあったり相談したり、友達の絵をじっと観察して自分の持ち場に戻ったり・・シンと静まり返る日もあれば、笑い声が絶えない日もありました。
どの作品もアトリエ5の小さな部屋で、みんなと一緒だから生まれたもの。
そんな作品が、あの広い会場に並んでいたのです。
ある来場者から「大きな美術館に何時間も居たかのように疲れました・・」と感想をいただきました。ひとつひとつの作品が圧倒的な存在感を放ち、休む間も無く心を揺さぶられたとのこと。
それだけ、全ての作品に子どもたちの真っ直ぐな心がこもっているからだと思います。
今子どもたちは展覧会に飾られていた花を描いています。
これを描き終えたら、この仲間との製作は最後になります。しかし「今」の自分の表現にワクワクする子どもたちの姿は、これは終わりでもなく始まりでもなく、ずーっと続いて行くものなのだと感じさせてくれます。そんな姿をそばで見守っていられる私たちはつくづく幸せ者です。
これからも、新しい世界と交わりながら続いてゆく子どもたちの成長を楽しみにしています。
そして私たちもそんな子どもたちと真剣に向き合い、まだまだ一緒に成長していきたいと思います。
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