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木のオブジェ-1
[小学生クラス] 2011.11.11
木のオブジェ-1
小学生クラス ◎感想/講師:中家総子 先週から冬の工作が始まりました!毎年、秋に観察画をうんと頑張ったごほうびで、音楽を聞きながら、毛糸やフェルトを使ってほっこりと楽しい気分で制作します。今年は、震災や台風など自然災害が続き、特に小さな子供がいるご家庭にとって、まだ不安は消えたわけではありません。2011年を心に刻み、新しい年が幸せを運んでくれる様に、心を込めて作りたいと思います。 今年の春も桜の咲く頃、我々日本人は本当に心が救われる思いでした。その事も忘れない様にと、工作の材料は桜の枝を使います。色味が美しく、形に動きがあるので、組み合わせると自然とリズムが出来て造形的にも面白いです。 6クラス分の約300本の枝は、スタッフで手分けして集めました。私は渋谷先生と一緒に、さくらヶ丘・長寿荘のグランド・神庭緑地まで拾いに出かけました。お天気が良く気持ちの良い日で、枯れ葉でふかふかの地面を踏みしめながら、「この枝、色が綺麗だな〜」「カッコいい形だな…」みんながどんな風に作品を作ってくれるのか、楽しみに思いながら心を込めて拾いました。落ち葉の色が綺麗で秋を満喫できた素敵な時間でした。みんなにも小さいものでいいので、学校や公園で桜の木の枝を拾って来て作品に加えるように声がけしました。 最初の週は、枝の美しい構成を考えて、針金と格闘しながらベース作りをしました。「美しい線の造形」にこだわり、ペンチを使う細かい作業にも挑戦してもらいました。今週から針金の間に毛糸を通して作品のメインになる部分に取り掛かっています。毛糸の配色で作品の魅力が決まるので、みんな真剣に選び、いつもより順調に進んでいます。来週も音楽を聴きながら楽しい気分で制作します。お楽しみに!
ぶどうとアイビー
[小学生クラス] 2011.11.01
ぶどうとアイビー
小学生クラス 秋の観察画 制作:2011年10月 ◎制作のねらい ・旬の果物のもつみずみずしさや色の美しさを五感を使って描く。 ・アイビーの蔓の動きを生かし、主役のぶどうが引き立つ構成を考える。 ・作品全体のバランスや配色を見ながら、おまけのモチーフを描き入れる。 ・モチーフが美しく見える色を考え、同系色の背景で仕上げる。 ◎感想/講師:中家総子   *2週目までの様子はこちら→☆ 3週目は「いちじく」と「みかん」で周りを飾りました。「いちじく」は複雑な色味をしているので難度が高いのですが、今回挑戦してもらいました。1・2週目の制作で自信をつけてくれたのか、みんなから『やるぞ!』という意気込みが感じられ、クレパスを何色も混ぜて奮闘していました。「半分にカットしたいちじく」も用意しましたが、こちらのややこしい色と形にも意欲的に挑戦してくれました。 「みかん」は出始めたばかりで黄色と黄緑が混ざり合った綺麗な色をしています。冬に食べるオレンジ色のみかんと違って、今しか描けないという事を伝えると、色の変化をよく見つけて描いてくれました。週を重ねる毎に子供達の集中力が高まり、描く事に手応えを感じてくれているのが伝わり、今年もこの季節が来たんだな〜としみじみします。 背景の色は去年の観察画と同様に繊細な描写を生かすために同系色に絞り、丁寧に描いてきたモチーフ達が美しく見える色をイメージして作ってもらいました。水筆でにじませながらぼかしの表現で塗りました。果物のみずみずしい感じに似合う仕上がりになりました! 秋の観察画は1年の要になる取組みです。春の観察画の軽やかな気分と違い、集中が深くモチーフの表現が主になるので、今回も何を描いてもらうのか何度も変更があり修正を重ね決定しました。大変だった分、子供達の頑張りや素晴らしい作品が生まれる瞬間を目の前で見ることができ、とても幸せです!10月はみんな存分に実力を出し切ったので今週からはちょっぴり肩の力を抜いて…楽しい冬の工作がスタートします。
細密描写
[小学生クラス] 2011.10.31
細密描写
小学生クラス(高学年)/秋の観察画 制作:2011年10月 ◎制作のねらい ・モチーフを丁寧に観察し、表情や色の変化をとらえ細部まで描き込む。 ・色鉛筆を重ねてモチーフと同じ色を作る。 ・野菜と果物の配置や組み合わせを工夫し、美しい構成を考える。 ・高学年は筆圧のコントロールや、テーブルの影を描くことに挑戦する。 ◎感想/講師:中家総子 今年は高学年の子が在籍しているクラスでは、「細密描写」に挑戦してもらいました。 例年と少し内容を変えたのは9月に練馬区立美術館で行われていた磯江毅の展覧会を観に行った事がきっかけです。磯江は写実の画家です。モチーフの表情や質感を徹底的に描く事はもちろん、長い期間観察し向き合うことで見えてくる、そのモノがもつ空気感や時間の流れをも表現しました。計算された大胆な構図や、光の加減も綺麗でかっこ良く、観察を極めた美しい作品群に心打たれました!みんなにもこの秋、よく観て描いてモノがリアルになっていく面白さを体験してもらえたらと思い今回の取組みに至りました。 モチーフは「ぶどう」と「イチジク」、実家の北海道から送ってきてくれた「かぼちゃ」「玉ねぎ」「えんどう」等です。この中から2つ選んでテーブルの上に構成し、色鉛筆で本物の色に近づくように何度も重ねて塗ってもらいました。 学年の大きい子には描く時の筆圧のコントロールや影にモチーフの固有色を入れる事など、少し難度の高い指導も加えましたが、意欲的に挑戦してくれました。深く集中して取り組んでいる時間が普段よりも長くみんなの眼差しが真剣で、季節の力を感じました! 三週目に周りにおまけのモチーフを添えて仕上げです。描き過ぎは禁物!何回も離れて自分の絵を確認し、作品のもつ緊張感を大切にしながらちょうど良い場所に描き入れました。余白との関係を考えながら仕上げたことで構成に関してもかなり強化できたのではないでしょうか。 私が思っていた以上にみんなの描写力が高く、正直びっくりしています!一人一人が力を出し切って頑張ってくれました。今週みんなの作品を教室内に展示する予定です。送り迎えの際に是非ご覧になって下さい!
ぶどうとアイビー
[小学生クラス] 2011.10.17
ぶどうとアイビー
小学生クラス/秋の観察画 制作:2011年10月 ◎感想/講師:中家総子 涼しくて気持ちの良い日が続き、子供達の集中力も高まってきました。今年の秋の観察画のモチーフは「ぶどうとアイビー」です。子供達は『なぜ?』に敏感です。観察画の時は毎回どうしてこのモチーフを選んだのかを丁寧に説明します。ただ用意されたものを描くのではなく、納得して描く必然性があるとモチーフに親しみが沸き、取組みが深くなるからです。 今年は悦子先生のご自宅の隣の建物が工事中で、日当たりが良くお庭の「アイビー」がぐんぐん伸びました。例年よりも茎が長く葉も大きくとても立派で子供達が描くのに分けて頂きました。『今年しかないスペシャルなアイビー!』ということで、みんな意気込んで描いてくれました。 「ぶどう」は蔓系なので「アイビー」と馴染み、組み合わせて描くのに相性の良いモチーフです。巨峰と甲斐路とロザリオビヤンコの3種類の中から描きたいものを選んでもらい、「ぶどう」のもつなんとも美しい色合いをクレパスの色混ぜで表現してもらいました。描き終わった後はみんなで試食タイム。自分達で描いた「ぶどう」なので特別美味しいかったのではないでしょうか☆ 1週目が「ぶどう」2週目が「アイビー」。レッスンの時間をたっぷり使って一つずつ心を込めて描き進めています。今週はおまけのモチーフで周りを飾ります!
夢の乗り物-2
[小学生クラス] 2011.10.03
夢の乗り物-2
小学生クラス 制作:2011年9月 ◎制作のねらい ・楽しい旅を想像しながら乗り物を描き、外装や内装を工夫して描く。 ・パステル、色鉛筆は重ね塗りで絵に似合う色を見つける。。 ・お友達や先生の様子を絵の中に描き入れることでクラスの仲間意識を持つ。 ・普段のデッサンの取組みを活かし、影をつけたりグラデーションを使って絵作りをする。 ◎感想/講師:中家総子 高学年のいるクラスは画材にパステルと色鉛筆を選びました。パステルは去年の空想画でも使用しましたが、前回と比べて色を重ね濃淡を操りながら描き進める感じが自然に出来ていて成長を感じました。今回のポイントはパステルや色鉛筆のそのままの色でなく、混ぜて微調整して自分の絵に似合う色をつくることです。試し紙に何色も重ねながら乗り物や背景の色を決めました。欲しい色をこだわって作ることは絵作りでとても大切な事です。 デッサンの取組みをしている子は、毎週根気良く続けている成果が作品の中に確実に表れてきていて、表現が深いものになっています。また作品をみんなの前で紹介することで刺激になり、デッサンをしていない子もグラデーションに挑戦したり、互いに影響し合いながら描いている場面が見られました。 これから秋も深まり子供達の集中力も高まってきます。今週から始まる観察画も濃い取組みになりそうです!
夢の乗り物-1
[小学生クラス] 2011.09.22
夢の乗り物-1
小学生クラス(低学年) 制作:2011年9月 ◎制作のねらい ・楽しい旅を想像しながら乗り物のデザイン考え、外装や内装を工夫て描く。 ・サインペンの発色の美しさを感じ、線描や点描など特性を活かした塗り方を工夫する。 ・お友達や先生の様子を絵の中に描き入れることでクラスの仲間意識を持つ。 ◎感想/講師:中家総子 今月は空想画で、クラスのみんなで「夢の乗り物」に乗って好きな所へ旅に出かけました。 低学年の多いクラスは、画材にマッキーとサインペンを選びました。春の空想画ではクレパスを用いましたが、夏のクロッキーで、みんなの画力に成長を見ることができたので、今回はペン画に挑戦してもらいました。 夏休みにお出かけした時に、乗り物に乗った思い出をきっかけに、どんな乗り物でどこに行ってみたいか考えてもらいました。「お絵かきだから普通じゃ行けない場所にだって行けるんだよ、そこでどんなことしようかな?」クラスのみんなで話し合って段々と想像が膨らんできました。 「月の上」「アマゾン!」「海の中〜」など盛り上がったところでさっそく乗り物のデザインを考えてもらいました。外装のお洒落をこだわった子、中の様子や機能に重点を置いて考えた子など様々でしたが、特に男の子は行き先に応じたパーツをどんどん描き足していてかっこいい!そして、乗り物の中や外の景色にはお友達や先生を描き入れてました。「どこに描いて欲しい?」「何しているところがいい?」工作の共同制作でクラスの絆も深まってきました。お友達と関わりながら絵が広がって豊かになっていく感じは空想画ならではです。 サインペンの先からどんどん夢が広がっていく感じに子供達も先生もワクワクしました。空想画にはその子の夢や考えやメッセージが沢山つまっています。楽しいことだけでなく時には、ちょっといけない事や、毒々しい事、へんてこなこと事なども描く子もいますが、心を開いて安心して自分を見せてくれているのだなと思います。アトリエがみんなにとってそういう場所であったら嬉しいです。楽しい旅のお絵かきは来週返却です。お楽しみに!
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