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自画像-1

カテゴリ:幼児クラス

  • 作成:辻悦子
幼児クラス 制作:2012年2月 感想/講師:渋谷葉子
アトリエ5では年に3回程クロッキーに取り組んでいます。よく見て描くように、最初の10分間は消しゴムは使いません。数回の取り組みでも子供達の鉛筆の線は回を追うごとにグンと磨かれます。いつもは先生を描きますが、今回は自画像。鏡の中の自分を照れながらも真剣に見つめ、自分の顔や頭、肩を手で触り、確認してから描き始めます。子供が描く人物画をよくおたまじゃくしに例えるのですが、最初は顔から手や足が出ます。何度も描いていくうちに体、首、肩を獲得していくのです。
どんな物事にも成長はつきものです。寝ていた子がいきなり歩くはずもなく、這って、つかまり立ちという段階を経て歩きます。絵画においてもそれは例外ではありません。足りない部分や不自然な所を指摘するのではなく、自分で気づく事が大切なのです。「よく見つけね」と褒めてあげましょう。
背景は進級、進学に向けて虹色に輝いて羽ばたくようにシャボン玉を表現しました。マルを形取り、シャボン玉遊びで見つけた色の中から3色を選び、色鉛筆で彩色しました。やさしく色を重ねることで自画像の鉛筆の線がより鮮明になりました。
春に向けての題材としてもう一つ、タンポポを折り紙で作りました。丸く切った折り紙に細かく花びらの切り込みを入れていきます。単純作業ですが、かなり根気がいる作業です。仕上げのビーズを付けた時のホッとした笑顔、頑張りましたよ!自画像の周りを飾って、より元気付けたいと思います。
今回の作品は3月11日(日)にAKIYAのギャラリーにて展示されます。少々遠方ではありますが、春の息吹が感じられるよい季節となりました。ぜひ、ご家族揃って足をお運びください。
【折り紙について】
たまにですが、おりがみの取り組みも大事なカリキュラムの一つとして担っています。ただ折るだけではなく、60色の折り紙を使って、楽しみながら色彩のトレーニングをします。使用している折り紙はクラサワの商品。顔料を使用しているので、日本古来の色彩が多く含まれています。もう一社、大手のトーヨーも60色を揃えていますが、前社と比較すると色鮮やかなのが特徴です。今回のタンポポでは色鮮やかなトーヨーの物を使用しました。作る物に合わせて時々メーカーを変えています。
折り紙は「ORIGAMI」と今や世界共通語となっています。その反面、昨年の折り鶴の取り組みで分かったのですが、小学生でも折った事のない子が多いのには意外でした。一枚の紙から立体が生まれることの凄さ、そして伝承文化の素晴らしさをもう一度見直してみませんか?
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