作品展の感想・中上佳子
カテゴリ:お知らせ
- 作成:辻悦子
◎こども会場の感想
作品展はアトリエ5内外から多くの方が足を運んで下さり、盛大に幕を閉じました。
子供達の日ごろの一生懸命さと、保護者の方のご支持がなければこの様な展覧会を行う事は出来ませんでした。皆様のご協力に心から感謝を申し上げます。
私にとっては今回が初めての展覧会でした。選考会の後、全クラスの子供達の作品が集まった時、作品から伝わってくる迫力に気持ちが高ぶりました。誰ひとりとして同じものはなく、ひとりひとりが確実に自分の線や色彩、イメージを持っていること。それは、タイトルからも伝わってきます。
限定された空間の中で多くの作品を展示することは容易なことではありませんでしたが、一同で知恵を絞り合い、ベストを尽くせたのではないかと思います。特に、油絵クラスと小学生クラスの模写は、クラス間を超えてとても良く響きあっていました。
当日は、子供達自身がたくさんのお客様に、一生懸命おもてなしをしていてとても頼もしかったです。そして、お客様の書いて渡して下さったメッセージカードの多さに本当にびっくりしました。とても嬉しかったです。
アトリエ5の展覧会の特徴は、『作品展を皆でつくること』が大きいのではないかと思います。全てスタッフ側で催すのではなく、作品を選考するところから、大切な人へ招待状を渡すところまで子供達が準備をします。これは、作品を描いたら終わりになるのではなく、最後まで自分の作品と、自分の作品を見に来て下さる方に対して責任を持つことに繋がります。だからこそ、子供達は展覧会を通じて自分の作品や、自分自身を誇らしく感じることができると思うのです。そして、普段中々見る事の出来ないアトリエ5での子供達の姿を、保護者の皆様へ少しでもお伝えしたいというのが私達の願いです。
皆様には選考会、搬出と、お忙しい中のご協力、誠にありがとうございました。次の作品展がより良い展示になりますよう、頂いたご意見を参考に新年度も励んでまいります。
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◎おとな会場の感想
普段はあまりお会いすることが出来ない、おとなクラスの皆様の作品。とても楽しみにしていました。でも、会場の場所や雰囲気が、こども会場と全く異なっていたので、入る前に少しだけ緊張しました。
入り口に入って会場を見渡した瞬間、作品から湧き出る作者の方の想いをいっぱいに感じました。『大人』の作品にはその方の深い考えや生き方が、映し出されていると感じます。
私はひとりで絵を描いていると、思うとおりにいかないとか、もっとこうしなきゃいけないとか自分の枠にとらわてしまいがちなのですが、帰り道に『ああ、心から素直に絵と向き合うとはこういうことだ』と心の中がスッと静まりました。何事にも素直に自分(作品)と向き合い、そしてその中で自由に表現が出来るようになりたいと、前向きな気持ちにさせて頂いた展覧会でした。