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おとな美術/色鉛筆「double V Vision」
[デッサン油絵] 2014.08.26
おとな美術/色鉛筆「double V Vision」
◎櫻井浩一郎(50代) 在籍:おとな美術コース・デッサン油絵クラス 【感想】 朽ちてゆくもの・枯れてゆくものを描く作品の3作目になります。 辻先生から「これ、櫻井さん好みでしょう」と頂いた葉牡丹です。子供クラスで 描いた後との事で、その時、既に枯れ始めていました。それから1週間後の状態が この作品。頂いた時は、みずみずしい葉が美しく、枯れ始めた葉との対比も面白かったのが 1週間後には完全に枯れて、紫が脱色して青や茶になり、頂いたときとは、また違った 美しさを醸し出していました。   丸いドットを並べる点描の手法で描いていますが、スーラ―が好きな訳でもなく、点描派の 様に描きたいのとも違います。色鉛筆を用いながら、混色と作成中の修正の方法を いろいろやっていたら、この描き方になりました。ひとつひとつのドットによって色彩の発色を できるだけ残しながら、ドット毎は練りゴムで色調を弱めたり、近い色相の色を混色したり しています。土曜日の特別講座で色鉛筆画を教えていただいた横山先生からは、「もっと効率的に 描ける油絵も選択できるのに何故、色鉛筆で点描なのか」との厳しいご指摘もありますが・・・。   タイトルにある「double Vision」は、医学用語で「複視」の事。右目と左目の画像が 一致しない症状です。この作品では、右と左、表と裏、点描と線描、現つ(うつつ)と 虚ろ(うつろ)、複数のヴィジョン(画像)を重ねています。このタイトルは、大好きな写真家 奈良原一高氏のちょっとシュールな作品「Double Vision Paris」から借用しました。  
辻 /中高生クラス:油絵「包む」
[中高生クラス] 2014.07.18
辻 /中高生クラス:油絵「包む」
◎宇野夏都(中2)「新たな一面」 今回の油絵は、中学二年生の春に描きました。久しぶりに布の表現をしたり、ビンをよく見て描いたりと、どんどん油絵の技法がレベルアップしていると、やってて思いました。 今回の油絵のタイトルは「新たな一面」です。なぜ、このタイトルかというと、私は去年の秋の油絵の時は、学校でのトラブルがいろいろあった時期に描きました。その油絵から春の作品になって、あの時とは違う自分がいるということが、あの時描いた油絵とは違うところだと思ったので、このようなタイトルにしました。 頑張ったことは三つあります。一つ目はビンです。今回のビンはよく見て、絵だけどビンがそこにあるかのように描くということをしました。なので、最初はなかなかうまく描けず苦戦をしましたが、悦子先生や友達の絵を参考にしながらやりました。二つ目は布です。布のどこが明るいかとか、影の付け方などいろいろなところを考えながら描きました。布を描くのは約1、2年ぶりに描いたのであの頃とは違う布の表現ができるようにしました。三つ目はバックです。モネの点描を参考にしたがら、今まで自分がやってこなかったやり方に挑戦をしました。いろんな色をするのはもちろん、ビンや布の色なども少しバックに入れたりして、全体が落ち着くようなバックにしました。 この油絵を通して、新たな挑戦ができました。油絵を見れば今まで描いてきた中よりも一段と大人らしい作品に仕上がっており、自分でも成長したなと思う作品ができました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◎感想/中高生クラス講師:辻悦子 今年の中学生クラスは、人数も多く熱気ムンムンです。みんな小さな頃からの長いお付き合いで、小学生高学年の頃に美術館巡りや人形劇などにも挑戦してきました。どれも心に残るものばかりで、作品群はそのままアトリエ5の歩みでもあります。子供たちの優れた資質とご家庭のご支援のお陰です。いつもありがとうございます。 中学校に上がり、部活動や通塾など学業との両立は困難を極め、交友関係など思春期の複雑な心境に揺れる時も、ガールズトークで互いに励まし合って発散している様です。いつも笑顔で集う仲間ですが、制作中は静かな独特の雰囲気になります。学校の図書室から、必要な画集を借りて来て参考にしたり、自ら研究する姿勢もようやく生まれて来た様です。途中何度も修正を重ね自分の考えを確かめつつ、でも妥協せず最後まで真剣に描きました。私の指導は、「どうしたい?」「他に方法は無いかな?」と、投げかけ一緒に考えるスタイルです。特に技法に関しては、本人が納得できるかどうかが肝心で、結局いろいろと試してみて一緒に悩むパターンが多いです。そうした中で、何とか今の自分が出し切れた様で、完成時の表情はとても満足そうでした。 私もこの濃密な制作の場に立ち会えて嬉しかったです。でも、完全燃焼で少しお疲れかも?夏はお待ちかねの「オルゴール」を作ります。粘土こねこねして楽しくやりたいです。お楽しみに〜! *facebook[アトリエ5〕に、作品写真を追加しました。→☆ 
横山/特別講座「色鉛筆3本で描く紙コップ」
[色鉛筆画] 2014.07.01
横山/特別講座「色鉛筆3本で描く紙コップ」
◎感想/講師:横山大河 色鉛筆の特別講座を担当しました横山大河と申します。まず、今回ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。  私は普段、色鉛筆を用いて作品づくりを行なっているのですが、色鉛筆画と言うといわゆる「塗り絵」的なものを想像される方が多いかと思います。しかしながら、色鉛筆でも描き方によっては、油絵など他の画材に劣る事のない色鉛筆独自の効果を画面上に表現できるのではないかと考えています。  この画材の大きな特徴として、①絵の具のように混色ができない②被覆力が弱い(下の色を多い隠す力が弱い)という点があります。一見デメリットにも思えるこの点により、様々な色を重ねていくことで、何色とも言えない微妙な色合いを表現できるのが大きな魅力の1つだと思います。  今回の講座では、有彩色の、青(水色)、赤(ピンク)、うす緑を重ねて「灰色」を作ってみるという事で、上記の事を少しでも体験して頂けたらと思いカリキュラムを組んでみました。身近な画材ですし、この機会に少しでも興味を持って頂けましたら幸いです。  もしご興味のある方いらっしゃいましたら、ホームページがありますのでご覧下さい。   ●アドレス:http://yokoyama-taiga.sakura.ne.jp/  また、鉛筆の作家さんですが、とても素敵な絵を描く方が展示をされています。  遠いですが、おすすめの展示です。   ●「ノスタルジー&ファンタジー」    場所:国立国際美術館(大阪)    出品作家:須藤由希子さん 他     http://www.nmao.go.jp/exhibition/
辻/おとなクラス:植物写生
[デッサン油絵] 2014.05.21
辻/おとなクラス:植物写生
おとな美術コース 2014年4月〜5月 ◎感想/講師:辻悦子 今年は連休の後から急に気温が上がり、一番花が一斉に咲き揃いました。 園芸は土次第といいますが、お隣が空き地という今年だけの好条件もあり、 過去最高の咲き様でした。 そして、雨の季節を前に花殻摘みや雑草取りと、庭仕事は早くも夏支度...   恒例となりました「おとなクラスの庭の写生会」では、爽やかな風の中で 気持ちよく描いて頂き楽しいひと時でした。今年は、特に色鉛筆の重色に ついて学んで頂き、表現の幅がぐんと広がった様です。   6月には色鉛筆の特別講座を開講し、講師に横山大河先生をお招きします。 今回も大変好評で、残席あと僅かとなっていますので、ご希望の方はお早 めにご予約下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【おとな美術コース・生徒募集中】6月末まで特典付き! ☆特典①:体験レッスン受講料:2500円→2,000円(F4スケッチブック付き) ☆特典②:体験後に入会即決の方は、入会金半額!( 10,000円→5,000円) ☆特典③:入会記念にオリジナル黒バック進呈! 詳しくはこちら→https://atelier-5.com/info/?p=606
山田/日本画:細密描写「枝」
[デッサン油絵] 2014.04.21
山田/日本画:細密描写「枝」
日本画クラス /2013~2014年 秋冬 ◎ 感想/講師:山田 稔子(土曜日午後クラス) 日本画クラスの方々の作品を紹介します。 アトリエでのキャリアも長く、表現力のある四名です。 これまでの様々なモチーフの写生や技法の習練を踏まえ、 秋冬にかけ基礎演習として「枝」の細密描写に取り組みました。 枝切れ一本という一見地味なモチーフ。背景もなしです。 意図やねらいは後回し、まずは写生。素直に対象と向き合うことを通して、 何が自分の心に響くのか、それぞれの美の感覚が導き出されます。 写生で捉えた対象の姿を墨の線で丁寧に写し取り、形を定めます。 最初の色・水干絵具での下塗りには、表面に見えている木肌の色ではなく、 「対象の内側に感じる色、感触や重みの印象の色」を選び置いてみました。 朱があれば緑もあり、紫に紅色と、それぞれの捉え方の違いが現れました。 ここから、重ねて複雑な色を表現していく彩色描写がスタートです。 土や貝殻・鉱物でできた顔料と膠を、皿の上に指でゆっくり滑らかに溶く。 筆に含む水分量に気を配る。筆先を立てるか寝かせるかで違う絵の具の降り方。 塗った絵の具が、紙の上でよく乾いているか、表面温度で確かめる。 日本画の制作は、非常に触覚的です。 時間がかかりますし、扱いのコントロールが微妙です。 ほんの少しの加減で変わる効果との呼応で進めます。 一進一退に思えても、日進月歩。皆さん丁寧に、根気よく、 そして少しずつ着実に勘を身につけていかれる過程が見てとれました。 細密描写ですが、単なる見た目の写しではない実在感を目指します。 それは、対象そのものと、描く人の間にあると思います。 そこにその人の個性が表れるのではないでしょうか。 想いも、描きぶりも、四者四様。 完成時には、背景にスっと空気が抜け、主題がふと立ち上がるような感じがありました。 それぞれの方の持ち味が滲み出て、シンプルながら味わい深い作品となりました。 今回の制作で得た感覚を、是非次回作にも活かしてゆきましょう。
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