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おとな美術:木炭デッサン
[デッサン油絵] 2013.08.28
おとな美術:木炭デッサン
デッサン・油絵クラス  2013年8月  ◎ 感想/講師:本田雄揮(木曜日クラス) 通常はそれぞれ異なる内容、ペースで制作を行っている木曜夜のデッサン・油絵クラス。 しかし今回は、夏の特別講座として全員で『木炭デッサン』を行いました。教室の真ん中にモチーフを組み、それを取り囲んでデッサンをします。 モチーフは石膏像の『マルス』や水鉢、ロープ、ミラーシート。普段のデッサンでは見ることのない大きなモチーフ群はなかなかの迫力。置いてあるだけでもなんだか面白いです。 木炭デッサンとは、描画用木炭を用いたデッサンのことで、専用の木炭紙、ねり消しごむ、食パン、ガーゼなども使用します。食パン?ガーゼ?いったいどう使うの?と皆さん不思議に思うでしょう。 同じ『デッサン』でも、鉛筆と木炭では道具はもちろん、描き進め方や考え方に大きな違いがあります。 今回はその違いを感じながら、新たな角度でものを観察、表現することが目標でした。皆さん描き始めは木炭の扱いに少々手こずりながらも、徐々に工夫を重ね、技法を習得していきました。 木炭の粉を重ねたり、手で押さえたり、食パンで取ったり、ねり消しごむで白い部分を描いたり…。 全3回では少し短かったかもしれませんが、なんとか納得のいくところまで粘り、それぞれ今までにない、新たな作品が完成しました。 終わって聞いてみると、難しかったけれど、新鮮で面白かったという意見がとても多く、是非また機会を見つけ行おうと思います。 鉛筆デッサンよりも画面とのやりとりが直接的で、試行錯誤がしやすい木炭デッサン。ここで得た感覚は、きっと他の表現活動でも活かすことができると思います。秋の制作も張り切っていきましょう。
おとな美術:デッサン「緑一連」
[デッサン油絵] 2013.08.01
おとな美術:デッサン「緑一連」
デッサン油絵クラス(土曜日午前クラス) ◎松永晴子/2012年4月入会) これは、デッサンの基礎を終え、ようやく自分の好きなモチーフを組めるようになってからの作品になります。今まで、ガラスのコップやボックスティッシュなど、つるつるスベスベしたものを中心に描いてきたので、今度は正反対のものにチャレンジしたいと思いました。 そこで組み合わせたのが樹の切り株です。「木を使いたいんです!」と相談したら、グッドタイミングで、本田先生が調達してきてくださったものがアトリエにありました。 樹にかかっているのは、緑、茶、白…など彩り豊かな首飾り。これは、アクセサリーを作るのが趣味の母親が、祖母にプレゼントしたものをうちから持ってきました。 切り株に関しては、木肌の質感や、凸凹と統一性のないところ、またそのものの重さを表現するのが難しかったです。鉛筆の使い方も、筆圧を変えてみたり、緩急をつけてみたりと、それまでと違う描き方をすることになり新たな発見がありました。また、大小さまざま、色も形もさまざまな石を繋ぎ合わせた首飾りを描写するにあたっては、手前側と奥の描き分けに気を遣いました。 素材の違う二種類のモチーフですが、上手く溶け合ってくれてよかったです。「緑一連」というタイトルをつけましたが、樹と首飾りのひとつに繋がったさまを感じとっていただけたら嬉しいです。
中学生:油絵「中1の夏!」
[中高生クラス] 2013.07.22
中学生:油絵「中1の夏!」
デッサン油絵・中高生クラス(金曜日夜) 制作:2013年 春〜夏 ◎講師:辻悦子 中1女子7名+高1男子の賑やかなクラスがスタートしました。小学生クラスに入会し、楽しく絵画や工作を制作しつつ少し慣れた頃から「鉛筆デッサン」に取組み、力を付けたメンバーです。子供油絵クラスでさらに表現を深め、「手の構成」は春の作品展でも大変好評を頂きました。こども美術コースで培った「楽しく、そして真剣に取組む」その姿勢が、中学生になった彼女たちの作品群に素直に表れていて、感慨深いものがあります。 中学校に入学した直後は、部活動や塾通いなど、新しい環境に慣れるのが大変そうでしたが、最近ではすっかり安定し、私とのお約束「学業との両立」も何とかキープできている様で、ほっとしています。 好きな絵を続けたければ、学業の不振で心配をかけない様に、普段から物事を計画的に進めようと、終業後にテスト対策など、仲間同士で情報交換している様です。 思春期のご家庭の子育ての悩みも共有しながら、彼女たちの健やかな成長を願い、時には厳しく?指導に努めています。これからもご支援宜しくお願い申し上げます。   ◎「波と足跡」 対馬愛(中1) 小学生の頃との変化はその回その回でやることを自分で決めてやっていくところです。今回やらなきゃいけないこと、次回の方がいいことを判断していくのが小学生の時と違います。そしてやはり作品作りに対する姿勢も変わってきてると思います。リアリティや自分らしさを求めて構成から下書き、色作り、塗り方をしっかりと考えてやる気がします。 ですが今回の最初の方は小学生クラスの名残があったので夏の工作では中学生らしく真剣に、その中でもデザインや色彩(ユーモア)などで自分らしさを出していきたいです。 ちなみに夏休みには中学の部活でも油絵をするそうです。一年は静物画らしいです。今回の貝殻のようにボリューム感、色み、などを工夫したいです。   ◎「楽しみ」 宇野  夏都(中1) 海の波の表現と、サザエの色、サンダルの形が一番難しかったところです!波では、色や、あんな立体かんがあるのは、描いたこともなかったので海の写真を見たり、友達の絵を見て参考にしたりとしました。サザエの色は、研究してまた研究してと、色を何回も混ぜて作りました。サンダルの形は、左右の長さが等しいか、など形の出っ張ってるところなどが難しかったです。 小学6年生までは、その場にいって考えたり、楽しくやっていていましたが、中学生になると日々油絵に対していつも考えたり、ヒントを見つけたりとか、その場で考えるだけではなく、次のレベルに進めるように色とか表現を写真なども見て観察しなければいけないというのが中学生になって身に付いた事だと思います!でも、小学生の頃と変わってないのは、中学生になっても楽しく描いてることです!   ◎『海、風、香る、夏』 鶴見綾香(中1) サンダル、サザエ、砂の色が似ていたのでいろんな色を作って塗り分けたところです。サンダルの光と陰のところが難しかったです。あと、海を手前は太い方の筆で、先の方は細い筆を使って塗って手前と奥に差を付けたところです。 小学校の時は上手く言えないけれど普通に楽しんで描いてる感じで、中学生になったら楽しみながら画家の絵を調べて参考にして本物にどんどん近づけていく感じす。 小学校:先生に教えてもらいながら描いてる。 中学生 :先生に教えてもらう+自分たちで研究しながら描いてる。   ◎「雨上がりの贈り物」 増井貴和子(中1) 最初はサザエが難しく後にまわしたりして納得がいかないし存在感がないものになっていたけど、アドバイスを貰って自分なりに色をつけてみたら納得のいく作品になりました。びんも同じです。海は最後に先生のアドバイスで白を入れたらとてもくっきりと海〓という感じがでてうれしかったです。 小学生~中学生の変化 今回は今までにない絵が描けてとても良い体験になったし学べました。中学校は成績が関係してくるので少し大変です。でもアトリエは続けていきたいので、勉強頑張りたいと思います。 小学生の時はただそれ一色だったようなきがしていましたが中学生になって色混ぜの知識が増えたような気がします。急に内容が難しくなってあせっていましたが、無事に終われてよかったです。自分でも絵のレベルは上がったんじゃないかと思います。   ◎「海がニガテなサンダル」 次田 美香(中1) 波打ち際の泡が立っているところの表現をどんなふうにすればいいかよく分からなくて迷いました。 あとサンダルの足がついて黒くなっているところの光の調節っていうか、光が当たっているところと 当たってないところの色の差を出すのが難しかったです。悦子先生にいわれて気付いたサンダルの側 面にあるコルクのかんじ自分で気付けばよかったです。 小学生の頃は絵の具の色をあまり混ぜないでそのまま色を塗っていたけれど、中学生になったので 色々混ぜてきれいな色を出せるようにがんばりたいです。
おとな美術・春の感想(Y様)
[デッサン油絵] 2013.06.09
おとな美術・春の感想(Y様)
◎辻悦子 いつもブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。 庭の花の写生、秋谷での5の会、ジュエリー講座など、おとなクラスの春は充実していました。また、この6月から日本画クラスの講師に山田稔子が就く事になり、年間カリキュラムも安定感があり楽しみです。これから体調を崩しやすい季節になりますので、皆様どうぞご自愛下さい。 *****「新しい美しさを発見し、日々の暮らしに取り入れていく。」***** Y様/女性(土曜日午後クラス) 絵が描けるようになりたいという気持ちを何年もくすぶらせていおり、以前からアトリエ5が気になる存在でした。敷居を高く感じていましたが、お友達(小学生)が通っていることをと聞いて、体験に行ってみました。 まずは基礎から教えていただける事、個々の実力に向き合って指導してくださることが解って、社会人になって十うん年、初めて土曜日に習い事をすることに決めました。恥ずかしながら、仕事が忙しくなると、気持ちの余裕が減っていってしまいますが、土曜日の決まった時間に、仕事ではないことをすることは、私の生活に変化を持たすことができるようになった思います。 3月末に体験に参加して、4月から教室に通い始めて2ヶ月半経ちました。花の時期は2ヶ月ほど、花の写生をするということで、花を「愛でる」心を学びました。今、私の視界は色彩のグラデーションに広がりを持ち、草花の造形にも興味があふれるばかりです。正直、花かぁハードル高いなぁと思いながらも、1年後の花の時期にどれくらい絵が変わるか楽しみね!と先生に励まされながら、なんとか必死で描きました。 6月に入り、今日から元のプログラムに戻って、しっかり基礎を教えていただけると言うことで、自分の底力を付けるためにもしっかり学びたい(描きたい?)と思います。 入会してすぐに、先生に紹介していただいたアントニオ・ロペス展、すごく感動しました。アントニオ・ロペスの「最初にうける感動を表現する能力は現実の世界を正確にコピーする技量や正確さとは別のものなのです」と言う言葉も、将来の私が本当だなーと、思えている事が秘かに目標です。 今まで本当に絵と言うものは自分の人生のなかで漠然としたものでしたが、アトリエ5に入会してみて、先生の紹介してくださる美術館に行って自分の好きな絵を探したり、先生のお持ちの画集を見せていただいて、様々な絵に触れ合ったり、前田川の散策、砂浜にオブジェを作るために裸足で砂の上を歩き回るなどの非日常な体験をした5の会や、サロン5のジュエリークラスにも参加することができて、絵を描くという事だけではなく、少しずつ自分の毎日が変わっていくようで、ドキドキしています。
おとな美術・春の感想(M様)
[デッサン油絵] 2013.05.26
おとな美術・春の感想(M様)
◎辻悦子 いつもブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。 こども美術コースの制作風景や作品群を随時掲載していますが、おとな美術コースは各自の制作内容が異なるため、掲載の機会が少ない事を反省し、生徒の皆様のご協力を得て、各自の感想を寄せて頂く事になりました。できれば季節毎にご紹介していきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【春の感想】 M様/女性(土曜日午前クラス) 油絵・デッサンクラスで絵を描き始めてから1年が経ちました。入会してからしばらくは、デッサンの基礎表現を学んでいました。今は、基礎課程を終え、自分の好きなモチーフを組み合わせて、ひとつ上の表現に挑戦しています。 私のいる土曜午前クラスは、生徒の年代も幅広く、描いているものも油絵あり色鉛筆ありと様々ですが、和やかで落ち着いた時間を過ごさせてもらっています。自分の制作もさることながら、まわりの皆さんの作品が仕上がっていくのを見るのも、楽しみのひとつです。 先生からも、そのときそのときに応じたアドバイスをいただいて、無理に作品を仕上げなきゃと焦ることなく、自分のペースでモチーフと向き合うことができていると思います。 また、先生宅のお庭から摘んできた花をを描くことも多く、最近ではつつじやパンジーを描きました。ひとつの植物をじっと見つめる機会に恵まれたためか、このごろ、道端の自然の彩りによく気付くようになりました。 朝、仕事に行くの疲れるなぁと思いながら歩くその道にも新緑があって、晴れた日に目にすると元気を分けてもらった気がします。私は、あまり花の名前を知らないのですが、これを機に、少しずつ覚えていけたらいいなぁと思っています。
高校生:油絵「雪あかり」
[中高生クラス] 2012.12.15
高校生:油絵「雪あかり」
◎辻悦子 今年の秋に中村さんが、東京私立中学高等学校協会「第40回 生徒 写真美術展」というコンクールで特選を受賞され、上野の東京都美術館で展示されました。今回の受賞を機に、小学1年生から約10年の道のりを振り返り、たっぷりと語って頂きました。 ・・・・・ ◎中村朝咲(高校1年生)/おとな美術コース・デッサン油絵 金曜日夜クラス在籍 ☆コンクール会場に展示されての感想 多くの人に見て頂く機会なので少し緊張しました。「雪あかり」はアトリエ5の作品展にも展示したのですが、その時とはまた違う印象を受けました。いろいろな学校の人の作品が集まり、とても不思議な気持ちでした。他の人の作品を見る事で勉強にもなり、とても良い経験ができました。 ☆作品の制作過程 私は絵を描く時、ついつい1つのものに集中して、周りのものが見えなくなってしまう時があります。この絵の制作中も、蓮だけに偏ってしまい、全体のバランスが悪くなってしまいました。その時の辻先生のアドバイスが、とても印象に残っています。高校生になった今でも、作品に没頭しすぎると、1つの物に偏ってしまう事がありますが、そういう時はいつもこのアドバイスを思い出しています。 「絵を描く時はまず全体を見通してどんな絵にしたいのかイメージしてから描く。1つのモチーフだけ丁寧に描いても絵に一体感が無くバラついてしまう。この作品の場合、枯れた蓮の花と水が入ったグラスがある。バックも暗い色だからグラスが無いと、とても乾燥して寒い様な寂しい絵に思える。でも、そこに水の入ったグラスが加わる事で、絵全体が一気に潤される。蓮は枯れてひからびているのに、グラスが入るだけでこんなにも違う。また、蓮が枯れている事で、グラスの水を引き立たせている。それぞれの物が、どういう役割を果たしていて、互いにどのように関係しているのか意識して描くと、自然に自分が何を描きたいのかがわかってくる。」 ☆自分にとってアトリエ5とは... 私は小学1年生からアトリエに通っているのですが、ここまで続けてこれたのは、唯一アトリエ5が自分を自由に表現できる場所だったからだと思います。私は小さい頃から学校があまり好きではありませんでした。人前で自分を表現する事があまり得意では無かったからです。そんな時、アトリエ5に行き、絵を描くことで自分を表現する事を知りました。嫌な事があっても絵を描く事で忘れる事ができたり、気持ちを整理する事ができました。アトリエ5は、私が成長していく中での休憩所みたいな存在でした。 アトリエ5は絵を描くだけでなく、自分と描くものとの「つながり」をとても大切にするところだと思います。描く事を教えるだけでなく、人として成長していく上で大切な事を教えてくれる場所だと思います。今の自分があるのは、アトリエ5のおかげだと思うのでとても感謝してます。これからもアトリエ5から教えてもらう事がたくさんあると思うので、色々な事を学んでいきたいと思います。 ☆後輩たちへ... 私は今、絵本作家になるという夢を持っています。みなさんもいつか自分の夢を持つ時が来ると思います。その時、今まで自分が過ごして来た時間が今の自分を創ってきたとても大切なものだった事に気付くはずです。その中にはアトリエ5で過ごした時間も入っています。また学校や家で過ごす一時一時を大切にして下さい。未来は今の積み重ねです。今を一生懸命生きて未来につなげて下さい。応援しています。
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