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山田/子供油絵:墨象・聴想画
[小学生高学年] 2014.03.22
山田/子供油絵:墨象・聴想画
子供油絵クラス / 制作:2014年2〜3月 ◎感想/講師:山田 稔子 「聴想画」とは、アトリエ5独自のレッスンで、音からのイメージを絵や造形で表現します。 この冬、子供油絵クラスの子どもたちは「水墨」を使った聴想画に挑戦しました。 (参考:「心象21」/Clammbon) https://www.youtube.com/watch?v=xhF4mCwhCWM ・音楽を聴き、そのイメージから思いつく言葉を導き出す ・出てきた言葉を選び、五つの文字(漢字)に当てはめる ・文字の形をアレンジ・再構成し、一つの画面に構成する 感じたことや思っていることを表すために、まず書き出して整理してみることはとても有効。 一旦アウトプットしたものを、仲間と共有し合うことで、また新たな着眼点が生まれ、 考えがまとまることがあります。 ・墨を摩ってみる。筆で表現できる線を探る。 ・墨色の濃淡を使い分ける。筆への含みや身体の動きで線をコントロールする。 教室に漂う墨の香り。静かにじっくり摩りながら、気持ちが整っていきます。 さて、表現したいものが決まればあとは思うまま・・・とは行きません。 こんな感じかな?うまくいった!あれ?さっきと同じようにならない? 試行錯誤を繰り返す中で、技は、必要とする程に磨かれていきます。 墨の線はやり直しがききません。だからこそ今どうすればいいか、次にどうするかを感じ考えて、 何とか自分の納得できる形に落とし込む努力を惜しまないでほしい。 プロセスを踏む中で、やりたいことをはっきりさせ、気付きを自分の言葉で述べられる。 そして、実現に向かう方法を自分で模索し工夫する。 レッスンを見守る中で、子どもたちの感覚と思考の深まりを感じました。 たくさんの半紙を使った練習のあとの本番の制作では、F10号の広い画面の中で 解き放たれたように筆を運ぶ姿。描いた後に「きもちよかった〜」と、心底の笑顔。 ラストに、手づくり印で落款を捺し、仮巻きの表装風に仕立てました。 朱のハンコがぴりっと画全体を引き締め、作品が作者をフワリと離れて独立した存在に落ち着きました。 墨とイメージとの対峙を繰り返し、貴重な結晶がまたひとつ生まれたように感じました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebook[アトリエ5]に作品と制作風景を追加しました。→☆  
子供油絵:ウクレレでキュビズム!
[小学生高学年] 2014.02.17
子供油絵:ウクレレでキュビズム!
◎講師:辻悦子 お待たせ致しました!木曜日と金曜日の子供油絵クラスの静物画のご紹介です。 春に油絵デビューのメンバーも用具の習得が早く、大変充実した作品群です。 今回は、ピカソと一緒に「キュビズム」を考案したジョルジュ・ブラックの 作品をヒントに、ウクレレをモチーフに「分解と再構成」に挑戦しました。 初回のデッサンから既に「やるな〜!」と感心したのですが、色彩計画で本領 発揮!小学生とは思えない色作りと構成力に、押され気味のレッスンでした。。 制作途中にズラリと並べバランスを確かめながら修正を加え、子供たち自身の 感覚にしっくりくる調和を目指しました。オイルの含みも良く発色抜群ですね! 「次はこの線を直したい。」「この色をもう少し濃くする。」「模様を加える。」 など真剣に挑む姿は頼もしく、制作を通じて培う心の成長はとても感動的でした。 この春から中学校に上がる子も多く、子供時代に描いた油絵はきっと大切な宝物 になる事でしょう。初めて額縁を購入される方は、辻までお気軽にご相談下さい。 *facebook[アトリエ5]に生徒作品を追加しました。→☆/比較:春の静物画→☆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *キュビズム(立体派):目の前のモチーフを頭の中でバラバラに分解してから、 そのモチーフについて知っていることで自分なりに組み立てること。 *小学生クラスに在籍中の方は、デッサンの取組みの後に油絵クラスに進みます。 詳しい内容は次週の説明会でご案内致しますので、担当講師にご相談下さい。 【鉛筆デッサンの説明会】2月27日(木)28日(金)17:00〜17:45 *予約制
子供油絵:夜の海
[小学生高学年] 2013.10.06
子供油絵:夜の海
子供油絵クラス 制作:2013年8月〜9月 ◎感想/講師:辻悦子 小学生クラスの夏の工作「水のかたち」を受け、油絵クラスでは夜の眠る水を表現してみました。自分で選んだガラスを構成し、粘土でデコレーションした後、シルバーで着色してフレームを仕上げました。 夜の海の線描は、染織家の志村ふくみ先生のお仕事を学び、1本の色にこだわり、刺繍糸を丁寧に選びました。自分のイメージする造形に最後までこだわり、個性豊かな力作になりました。「光と闇」という子供たちにはちょっと難しいテーマでしたが、それぞれの今の解釈です。発表会ではみんな満足そうないい表情をしていてほっとしました。いつか大人になった時に改めて「なるほど..」と感じてくれれば幸いです。 キャリアのある小学生高学年のクラスなので、自由な発想と表現技術の一致を目指し、工作もちょっとレベルを上げています。猛暑が続く中、通塾や様々な予定をやりくりして集い、楽しい中にも心地よい緊張感が漂うすてきな夏でした。見事な作品群に、講師陣は感無量です。今年も感動をありがとう〜!! さて、今週から秋の静物画が始まりました。なんとピカソやブラックの「キュビズム」に挑戦します。「それって何〜???」の子供たち、ふふふ...大丈夫、秋も楽しく参りましょう。ご期待下さい。 *Facebook「アトリエ5」に完成作品を追加しました。→☆
伊藤若冲・鶏図模写
[小学生高学年] 2013.02.12
伊藤若冲・鶏図模写
子供油絵クラス 制作:2013年1~2月 ◎感想/講師:山田稔子 手には毛筆。正座した膝の傍らに、墨と水。この1・2月、一枚のキャンバスではなく何枚もの和紙に向かいました。 普段使うことも少ないであろう毛筆が、子どもたちの手にすんなりと馴染んでしまうのには感心しました。 穂先のしなりや弾力が、呼吸や身体の運動感覚を受け止めやすいのでしょうか。活動的な年頃の彼らのエネルギーにも十分に応え、抑揚の面白い線を引き出してくれます。さらに墨の濃淡で表現が広がることに興味を持った子どもたちは、ぐんぐんと短期間で驚くほど表現を磨き上げていきました。 理屈じゃなく「この感じなんだよねぇ」という筆勢のよさを分かち合えたことや、下描きなしの画面にも物怖じせず挑む果敢さ、教室中が冴え渡る緊張感の中で「本番」の一枚を描き上げる集中力は、さすが、鍛え抜かれた油絵クラスの面々。 その上、自分なりのアレンジを加えたりなど遊び心までをも盛り込む余裕があるのには、参りました!平成の若冲の心意気・ここにありです。縁遠く感じられがちな日本画や水墨画ですが、やはりネイティブ、江戸に生きた伊藤若冲の線の面白みに共鳴し、新鮮に純粋に楽しむことができたのではないでしょうか。 また今回は、作品の仕立てとしての『裏打ち』の体験、そしてサインとして各々手づくりの『落款』を捺して完成させました。来月の作品展ではこれらが一斉に並び「群鶏」となって、またどんな風に見えるのかが楽しみです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebook「アトリエ5」に、制作の様子を追加しました。→1☆ 2☆ 3☆ 4☆
虹色のコラージュ2012・完成!
[小学生高学年] 2012.08.25
虹色のコラージュ2012・完成!
◎感想/アシスタント:山田 稔子 長年、アトリエに通ってきた子供油絵クラスの子どもたちにとっては、おなじみの「虹色のコラージュ」。これまでは写真や色紙などを使った平面コラージュでしたが、今回は初の試み、立体のコラージュです。材料の選択も自由度が高く、企画者自身にもどんな仕上がりになることやら・・・とドキドキの制作でした。 しかしさすがベテランの生徒たち。これまでの、様々な制作の経験が子どもたちの中に、確かに根付いていることを感じさせられました。コンセプトや意味を自分の中にしっかりと持ち、またアイデアと技術も備えつつ実現に向かう力に驚かされます。すでに、個々の美学すら感じます。山越え谷越え試行錯誤し、中盤以降には制作へのアドバイスが難しくなってきました。 「実験の足し算ばかりじゃ、かっこよくはならない」 「ここは、未来への意味を込めているの。形は変えられない」 「バランスってなんだ?」 先生たちとの問答の後、それを超え、自分自身の解決方法で、素晴らしい作品の完成を見せてくれたことに、深く感じ入るものがありました。私は、子どもの力をもっともっと信頼していける。美術の力も、もっとずっと信じていける。と。。 *Facebook「辻悦子」に木曜日クラスの撮影会の写真25枚を追加しました。→☆ *Facebook「辻悦子」に金曜日クラスの撮影会の写真25枚を追加しました。→☆
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