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金銀の翼- 完成!
[小学生クラス] 2012.08.28
金銀の翼- 完成!
小学生クラス 制作:2012年7~8月 「夏の工作」 ◎感想/講師:中家総子 7月からスタートし約1ヶ月半の期間をかけた工作がついに完成しました!夏休み中会うたびに日焼けしてたくましく見える子供達。暑い日が続く中毎週活き活きと取り組んでいました。今年はロンドン五輪が開催された特別な年ということで、「羽ばたく」をテーマに金色と銀色の大きな翼を持った鳥を制作しました。作品の要となる作り込みの週にちょうどオリンピック本番が始まり、テレビで競技を見ていた子も多く、日本人選手の活躍に引っ張られるように制作も盛り上がりをみせました!今年は沢山のメダルを獲得し輝かしい結果を残してくれて日本中が湧き上がりましたね。 アトリエの子供達もこの夏は工作で一人一人が奮闘し力を出し切りました。今回の見せ所は翼の模様です。フォークやたわしやレゴブロック等様々な道具を使用して凹の形を、粘土を丸めたり細く伸ばしたりして凸の形を付けて、一枚の羽を徹底的に造り込みました。模様が絵画のように構成になっている子、道具や粘土をいろいろ試してる間に偶然面白い模様を発見した子、こちらの想像を遥かに超えたものが沢山出てきて驚きと感動の連続でした。鳥の身体の中にはお願い事を書いた短冊が埋め込んであります。願いを鳥に託すような気持ちで粘土から色塗りの仕上げまで一生懸命作りました。 一羽一羽全部に子供達の想いが込められています。 今回は石粘土に細密な表情を加えることで別の質感になる面白さが造形のポイントです。粘土は子供達にぴったりの素材です。指先や手の動きがそのまま表情になり、伸ばしたり重ねたり腕の力の入れ方がいきいきとした形になります。生々しくいダイナミックな造形は子供ならではでとても魅力的です。又、工作では素材を使いこなすための道具の指導も大切にしています。今回は粘土ベラで切ったり面を押さえたりして形を作ることを伝えました。工作では普段の絵画制作では使わない五感の中の「触」の部分をフルに使います。時間をかけ様々な工程を通して一つのものを作り上げる事は、子供達にとっていつもの制作と少し違うスペシャルな体験だったのではないでしょうか ?オリンピックの力も借り、今年の夏ならではの輝くような作品が出来上がりました!是非お家に飾ってご家族の皆様でお楽しみ下さい。夏休みの自由研究にもご活用下さい。 ◎作品の飾り方 画鋲等の留め具で壁に掛けて飾って下さい。作品が大きい場合とパランスが難しい場合は留め具を2つ使用すると安定します。飾る時の角度も決まっているのでお子さんに聞いてみて下さいね。 ◎学校に持って行く際 作品全体をフェイスタオルで包んで下さい。くちばしや足等、細い箇所はティッシュやガーゼで包むとさらに安心です。 ====== *Facebook「辻悦子」に「金銀の翼-1」34枚を追加しました。(部分アップあり)→☆ *Facebook「辻悦子」に「金銀の翼-2」14枚を追加しました。(部分アップあり)→☆ *Facebook「辻悦子」に「金銀の翼-3」42枚を追加しました。(部分アップあり)→☆
金の翼-1
[小学生クラス] 2012.07.12
金の翼-1
小学生クラス・7月の制作/夏の工作(全5回) ◎ 今週の感想/講師:中上佳子(火曜日クラス) 今月から夏の工作がスタートしました!写真は作品の部分を拡大したものです。何に見えますでしょうか? 27日からいよいよロンドンオリンピックが始まります。日本中が、代表選手の活躍や飛躍を願う、熱い夏を迎えることでしょう。生まれて初めて夏のオリンピックを経験する子供達もいます。今年はスペシャルな夏なので、アトリエ5のこども達も、これからの飛躍と自分の夢や願いを込めて・・・「大きな金の翼」を持つ鳥を制作します。 写真に写っているのは、翼につけたマチエールの部分なのです。自分で考えたデザインをもとに、いろいろな道具を使って粘土にマチエールをつくりました。洗濯バサミやフォークなど、普段何気なく使っているものも、マチエールに大活躍!来週は、鳥の体の中へお願い事を書いた短冊を包みこみます。どんな願いをこめた鳥が羽ばたいていくのか、楽しみですね。 ——————————————————————— ■展覧会情報所 『福田平八郎と日本画モダン』 時: 7月22日(日)まで 所:山種美術館/ JR山手線・日比谷線 恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分 *昨年度のレッスン中、日本画をご紹介するときに福田平八郎の画集を出させていただきました。 私自身も、大学の先生からの紹介をきっかけに出会い、とても好きになりました。 日本画の中でも独自の視点を持たれている方で、展覧会の副題にもありますように、モダンで愛らしさを感じる作品をたくさん描かれています。『漣』や『雨』は一度見ると忘れられない作品です。展示替えにより、現在は『雨』が展示されているようです。会期の終わりが近づいておりますので、お近くにいらした際はぜひぜひご覧ください。
風の通り道- 火曜日クラス
[小学生クラス] 2012.06.21
風の通り道- 火曜日クラス
小学生クラス・6月の制作/聴想画 ◎ねらい ・五感のひとつ、聴覚を使い、オルゴールの音色を点と線と色で表現する・サインペン、クレパス、絵の具といった様々な画材の特徴や、異なる画材どうしの調和、バランスを知る・抽象表現の楽しさ、心地よさ、美しさを体で感じる ◎感想/講師:中上佳子(火曜日クラス) この作品を制作する時に聞いた音楽は、『風の通り道』です。『となりのトトロ』で流れてくる音楽なので、皆さん聞いたことがあるかもしれません。オルゴールの音色から感じるイメージを聞いてみたら・・・『あったかくて嬉しい感じがする』『夜空みたい』『さわやかな風を感じた』『嬉しい感じと切ない感じ』、心の中にドキッと響くイメージがたくさん出てきました。抽象絵画はよく『わからない』と思われがちです。しかし、実は私たち誰もが心の中に抱いている感覚やイメージがはじまりだと思うのです。私は子供達の作品から、抽象表現の楽しさ、心地よさをお腹の底から感じました。皆違って、とても素敵な作品が出来上がりました。 --------------------------------------------------------------------- ■展覧会情報所:サントリー美術館/ 『紅型』琉球王朝のいろとかたち 時:2012年6月13日(水)~7月22日(日) アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木」駅より直結 *沖縄復帰40周年記念の展覧会です。まだ、足を運んでいないのですが、個人的に必ず行きたいと思っている展覧会です『紅型』と書いて『びんがた』。私が初めて紅型に出会ったのは、知り合いの先生から紅型の和紙を見せてもらったときです。鮮やかで、でも落ち着きを感じる色彩に心惹かれました。沖縄にもまだ行った事がないので、展覧会で琉球王朝の装飾をたくさん見てまいりたいと思っています。 *次回、8月8日(水)~9月2日(日)の「おもしろワンダーランド」は、日本美術の展覧会では叶えられないデジタルとアナログを駆使した今までにない展覧会です。来て、見て、感じて、驚いちゃって!日本美術のテーマパークです。夏休みにおすすめです!
春キャベツ・とうもろこし
[小学生クラス] 2012.06.04
春キャベツ・とうもろこし
小学生クラス 制作:2012年5月 ◎制作のねらい ・クレパスの色混ぜでキャベツととうもろこしの豊かな緑を表現する。 ・灰色の画用紙を使用し、モチーフの色とモノトーンの響きあいの美しさを感じる。 ・寒波や放射能の問題など、2012年の野菜について考える。 ◎感想/講師:中家総子 今年の春の観察画のモチーフは野菜です。主役はとうもろこしとキャベツ。脇役はレモンと紫玉ねぎです。制作の様子は、前回のブログで中上先生にお伝えしてもらったので、今回は野菜を描くに当たり子供達にお話したことを書こうと思います。 今年は冬の寒波の影響で夏野菜が出回るのが例年より2週間ほど遅れていました。5月の1週目にとうもろこしが間に合わず、お店にお願いして沖縄から急きょ取り寄せてもらいました。その経緯を描く前に子供達にもお話したところみんな驚いていました。 とても良い機会なので、「みんなが普段食べているお野菜はどこから来るのか」「誰が作っているのか」そして震災後の「風評被害」の問題など野菜についてお話しました。放射能による野菜の安全についてはデリケートな問題ですが、震災後のこれからの日本を背負っていく子供達には、本当の事を伝えて考えてもらいたいという想いがありました。そして普段食べているものが沢山の人を通してみんなの食卓まで届いているという事に感謝できる子になってくれたらと願い一生懸命に話をしました。子供達は真剣に耳をかたむけてくれました。想いが伝わってくれていたら嬉しいです。 頑張ってお野菜を描いた後お楽しみタイム!みんなでキャベツを食べました。4月頃は緊張していた子もだんだんほぐれて、お友達同士の会話や笑顔が増えてきました。 画用紙の灰色と、モチーフの緑・黄色・紫がとても美しく溶け合い、色を抑えた格好良い絵に仕上がりました!作品の返却は今週です!お楽しみに!
キャベツとトウモロコシ-1
[小学生クラス] 2012.05.17
キャベツとトウモロコシ-1
小学生クラス 制作:2012年5月 ◎感想/講師:中上佳子 連休が開けて、日差しも木々の緑もだんだんと強くなってまいりました。子供達も毎日元気いっぱいに過ごしているでしょうね。 5月の制作は観察画『キャベツとトウモロコシ』です。たっぷりと大きな葉っぱを蓄えたキャベツ、しっかりと身の引き締まったトウモロコシ。どちらも、身の中心から葉っぱの先まで色の移り変わりがとっても豊かな野菜です。 持ってみると思っていたよりも重かったり、おいしい匂いがしたり、普段食べている野菜だけれど、じっくり向き合ってみると発見がたくさんあります。農家の方々が一生懸命育ててくださっているからこそ、こうして豊かな野菜に出会える事に感謝をします。 子供達は、どちらか描いてみたい方の野菜を主役に選んで、細やかな色の移り変わりを真剣に見つめ、クレパスで丁寧に色を作っていきます。その色彩が本当に瑞々しく、子供達がお野菜の魅力を全身で感じ取っている事が伝わってきます。 今回の観察画で最も特徴的な事は『灰色の画用紙』に描くことです。新鮮で鮮やかな野菜の色彩と落ち着きのある灰色は調和し合い、お互いの美しさを引き出してくれるからです。 今週は、主役の周りに、レモンと紫玉葱を描きました。新しい色彩が加わって、来週はどのような作品に仕上がるのでしょうか。見る人の心を動かす素晴らしい作品が生まれると思います。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■展覧会情報 『KATAGAMI style』 世界が恋した日本のデザイン 時:2012年4月6日(金)〜5月27日(日) 所:三菱一号館美術館  アクセス:東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)から徒歩3分 *日本が欧米に大きな影響を与えた、染めの型紙や斬新なデザイン、そして驚く程、繊細な技術を見る事が出来ます。美術館自体もとてもお洒落な建物です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 『ボストン美術館 日本美術の至宝』 時:3月20日(火)〜6月10日(日) 所:東京国立博物館 平成館  アクセス:JR上野駅公園口下車 徒歩10分 東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅 徒歩15分 *ボストン美術館に所蔵される日本美術品の里帰りともいえる展覧会です。ボストン美術館は日本美術コレクションとしては、世界随一の規模と質の高さを誇るそうです。どちらも貴重な展示ですので、お時間のある方は是非お出かけなさってみて下さい。
みんなの木
[小学生クラス] 2012.05.07
みんなの木
小学生クラス 制作:2012年4月 ◎制作のねらい ・谷川俊太郎さんの「き」の詩を紹介し、身近にある自然に親しみを持つ。 ・桜の木の開花から新緑までの移り変わりを週毎に観察し季節を感じる。 ・絵の具の準備、色混ぜや水の量、お片付け等、基本を身に着ける。 ・作品の中にクラスのお友達を描き入れ仲間づくりをする。  ◎感想/講師:中家総子 毎年4月は春の気分いっぱいの楽しい空想画でスタートします。今年は谷川俊太郎さんの詩集『ふじさんとおひさま』から「き」の詩を紹介し、「みんなの木」というテーマで制作しました。私は大学時代に木彫と出会い、丸太にノミを入れ形を作っていく中で、木の雄大さ、力強さ、生命力に圧倒されることが何度もありました。私にとって木はとても身近な存在で、あのゆったりとしたおおらかさや美しさを、谷川さんの詩を通して子供達にも感じてもらいたいという想いがありました。 最初の週に身近にある木を調べて描いて来てもらうように紙を渡しました。枝の様子を細部まで詳しく描いてきてくれた子や色混ぜで幹の色を再現してくれた子もいて、木の造形に関心をもって、いろいろ発見してきてくれた事をとても嬉しく思います。そのスケッチも参考にフロッタージュの紙をちぎって貼り、幹を作っていきます。葉っぱが付き木が完成したら、周りにアトリエ5のクラスのお友達と先生を描きます。初めて同じクラスになった子にも少しドキドキしながら「どこに描いてほしい?」と声をかけていました。「○○ちゃんは、枝にぶら下がって遊んでいるところ!」「○○くんは葉っぱの上でお昼寝!」。絵の中にお友達がどんどん増え、子供達の空想が広がって、和やかでとても楽しい時 間でした。 木の色彩を目立たせるために人物などはマッキーの黒の線で、背景は透明感があり重ねると綺麗なクレヨンで仕上げました。 春らしい軽やかな色彩の木が美しく、お友達の笑い声が聞こえてきそうな生き生きとした絵に仕上がりました。子供達がこの作品を通して木に親しみをもってくれて、季節の移り変わりや身近にある自然に目を向けてくれるようになったらと思います。 作品は今週返却です。お楽しみに! 詩集『ふじさんとおひさま』より 「き」 谷川俊太郎 ゆったり たつき きは のんき かぜに そよぐき きは がっき そらを さすきは きは ひこうき あそんで くれるき きは あにき きのみの なるき きは だいすき きつつき つつくき きは げんき まいあさ とおるき きは にっき いつも いきいき ふとい みき
みんなの木 -1
[小学生クラス] 2012.04.19
みんなの木 -1
小学生クラス 制作:2012年4月 ◎感想/講師:中上佳子 新年度を迎えて3週間程経ち、桜の姿も、満開から新緑へと移り変わり始めました。子供達、保護者の皆様、先生方とともに、無事に新年度を迎える事が出来たことに感謝しています。新たな1年を、皆で楽しく大切に過ごしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。 小学生クラスでは今年度最初の制作、空想画『みんなの木』が始まりました。木は、普段なかなか気に留めることはありませんが、人や動物、全ての生きものに、恵みを与えてくれる存在です。植物がぐんぐん育っていく春、子供達と木がもっと身近になってほしいという願いが込められています。 谷川俊太郎さんの詩「ふじさんとおひさま」に『き』という詩があります。木が持っているあたたかさや、面白さ、豊かさがやさしく伝わってくる詩です。この詩を読んで、子供達は木が自分にとってどんな存在かな、どんな木だったら嬉しいかな、と想像します。 今週は、ひとりひとりの思い描く木が画用紙の中にしっかりと根付き、葉っぱが生えました。 背の高い木にしたいなと思う子、動物やお菓子の形をした葉っぱがある子、木登りがしやすいように丈夫な枝がたくさんある子、ひとりひとり違ったとても楽しい木が生まれました。 新しい学年や新しいクラス、子供達はワクワクすると同時に、まだ緊張していることもあるかもしれません。挨拶や制作を通じて、新しい友達や、新しい自分に出会えるように、子供達が安心して笑顔になれる空間をつくりたいです。来週は、木の周りに子供達の想像の世界が広がります。どのような世界が生まれるのか、とても楽しみです。 ————————————————————————- ■日本画の展覧会情報 『桜・さくら・SAKURA 2012』-美術館でお花見!- 時:3月31日〜5月20日まで 所:山種美術館 /アクセス:日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分 2月に引き続き、山種美術館での展覧会のお知らせです。桜を主題に描かれた作品の展覧会が行われています。ここでは桜の展覧会が毎年行われていて、見に行くたびに作品から春のやわらかな日差し感じます。関東の桜のシーズンは殆ど終わってしまいましたが、美術館の中ではまだまだお花見を楽しむ事が出来そうです。
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