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2025年 春の絵画制作|空想画、観察画、聴想画
[小学生クラス] 2025.07.07
2025年 春の絵画制作|空想画、観察画、聴想画
投稿:川津瑛美 夏が来る覚悟をしようとした途端、ええ??まさかの梅雨前線が消え去り、梅雨明けかと思ったらまた梅雨前線が戻ってきたり、急に30度超えの夏がやって来ました。暑い。   さて、4月から新学期が始まりソワソワとワクワクが入り交じる中、アトリエ5の理念である五感をフル活用し絵画制作を行いました。     4月 空想画 「〇〇の木」 私たちの周りにはどんな木があるかな? どんな木があったら素敵かな?面白いかな? クラスのお友達と「これいいね!面白いね!」など盛り上がり、その空間には想像力豊かな物語が広がり、とても豊かな楽しい時間の中、絵画が出来上がりました。 絵の具の量やお水の量に注意し、皆楽しみながら真剣に制作を行っておりました。       5月 観察画 「魚介と新緑」 この季節の旬であるイカやアジ、アカハタなどの魚介と、アイビーやツワブキなどの新緑をモチーフに。 制作の際に気をつけたことは ・絵の具、お水の量 ・お道具の使い方、置き方 ・色を混ぜて見つけた色に近づける(混ぜ色) 触ったり、見つめたり、匂いを嗅いだり…五感を使いながら、子供たちは新鮮な驚きでとても楽しそうでした。魚って1色だけじゃなく、よく見てみると何色も見える、ザラザラしてる、ツルツルしてる、奥の方に色が隠れてる…。子供たちは見つけた新しい発見を自分でどう描くか考え、絵画にしていきました。 配置や色にとても個性が見えて、素敵な観察画を仕上げることが出来ました。       6月 聴想画 聴想画とは、音楽を聴き、思い浮かんだ形や色で絵を描いていく制作です。前半クラスはドビュッシー作曲のピアノ曲「月の光」を聴き、絵の具の上にクレヨンで型抜き模様をつけ、後半クラスは「水の音」1回目に水面を叩く音「water rhythms」、2回目に金属のボウルで水を叩く音「water drum」を聴き、紙を折り曲げ水に沈めてポスターカラーのにじみで表現、その上に水のゆらめきときらめきを金と銀のポスターカラーを使用しました。 4月5月で絵の具や水の量に気をつけて来ましたが今回は好きなように!描きたいように!思い浮かんだ内側の形や線、色、想いを画用紙にぶつけて貰いました。 抽象画の入口となって欲しいとの願いを込めた今回の制作ですが、真っ白な画面に縛りや指定のないものを描いていくことは、とても勇気が必要で、同時に迷いが生じるものです。しかし、みんな感じ取った音を咀嚼し、堂々と表現をすることができ素晴らしい作品が完成しました。 これまでアトリエ5に在籍していた子、新規入会の子も、3ヶ月で3枚の絵画制作を行う中で、表現力や考える力の成長を感じることが出来ました。     7月から約2ヶ月に及ぶ夏の工作が始まります。 暑いですが、気分一新頑張りましょう!       ***Instagramギャラリー*** *作品群や活動の様子をぜひご覧ください*
小学生 絵画/秋の絵画制作
[小学生クラス] 2024.11.16
小学生 絵画/秋の絵画制作
例年より長かった夏の残影が木枯らしと共に遂に消え、まだ微かな冬の香りが鼻頭をそっと冷やす季節となってまいりました。   小学生クラスでは現在、秋の絵画制作を終え、冬の工作に取り掛かり始めました。 夏を超え、より元気に、より逞しくなった皆さんの姿と同様、秋の制作では春の時よりも向上した集中力と描写、楽しい発想で、素晴らしい作品となりました。   9月の空想画「たび絵本」では、長く折ったじゃばらの画用紙に、それぞれが思い描いた「旅」を描きました。乗り物に乗ったり仲間と出会ったりトラブルに見舞われたりと、一筋縄では行かない、愉快な旅がたくさん生まれました。   10月は観察画「秋のみのり」として、季節の野菜や果物をふんだんに準備し、しっかりと観察して描きました。目ではわからないカボチャの重さや、本当に痛い栗のとげ、ブドウの甘さと香り、大きいりんごに耳を澄まして感じた風の音。「五感」をつかっての観察も定着し、最後まで集中して見事に描き上げました。   秋は実りの秋。春からじっくり育てた皆の力も、見事に実ったと、感じさせてくれた制作でした。   ☆Instagram作品ギャラリー☆
小学生 絵画/春の絵画制作
[小学生クラス] 2024.07.02
小学生 絵画/春の絵画制作
曇天の下、湿り気と共に夏の香りが増してきたように感じます。   新年度も早3ヶ月、小学生クラスでは「春の絵画制作」の期間が終わり、今週より「夏の工作」が始まりました。皆、ソワソワしていた春先からひとまわり成長し、楽しみつつも落ち着いた制作姿勢で取り組んでいます。どんな完成になるのか、今から楽しみですね。     「春の絵画制作」では、アトリエ5の理念である「五感」を生かした絵画制作を、わかりやすく月毎に区切って行います。 4月の空想画は頭の中にしまっていたこと、突然思いついたことなどを全力で解放し、とにかく描きたいことを描いていきます。「描きたいことを描く」という一見当たり前のことでも、やってみると意外と難しく、毎回悩む子も多いですが、そんな子も一度火がつくと決壊したダムの如く、アレもコレもと手が動いていきます。今回のテーマは「夢の家」。皆さんの夢の家はどんな形や色だったでしょうか。   5月は観察画です。モチーフを前に観察して描きます。その際、目はもちろん、匂いや触り心地、食材であれば味を確かめてみたりと、見るだけでは知り得ない情報も得ながら進めていきます。「モチーフと仲良く、お友達になる気持ちで観察する」と、自然と線描写や色使いにその人らしさが滲み出てくるもので、今回のモチーフであるドラゴンフルーツや、カブ、新玉ねぎ、そして和菓子も、皆がみなそれぞれの解釈で描くことができていました。素敵な表現ばかりでしたね。   6月は音やメロディーなどを聴き、そのイメージを広げて描く聴想画です。リズムに合わせて手を動かしてみたり、メロディーから色を想像して丁寧に作り込んでみたりと、制限のない筆の動きが大変心地よい制作ですが一方で、「塗り分け」ではない絵の具の使用方法や、抽象的表現の肯定的な理解への入り口としても、重要な制作となっています。多様な感じ方があり、それを素直に表現すること、色々な表現の方法があることを、これを通じて知ってもらえると大変嬉しいです。   異なった切り口、視点で描いた3枚の絵が、まだ見ぬ未来の、さらに成長して描かれた絵に繋がっていると思うと胸が躍りますね。夏の工作も頑張っていきましょう。
小学生 絵画/秋の絵画制作
[小学生クラス] 2023.11.18
小学生 絵画/秋の絵画制作
涼しさを運んでいた風が、いつの間にやら厳しい寒さを知らせるものとなっておりました。瞬きする暇もなく季節が移ろいでいきます。   小学生クラス秋の絵画制作もひと段落し、今月より冬の工作に取り掛かりました。   秋の絵画制作では、9月は空想画『雲の世界・星の世界』を、10月は観察画『カニとハラン』を描き、秋に色づく葉のように、皆表現に深まりが見られました。   同時に春の時よりも『こうしたいな』や『もっと描きたいな』という気持ちが言葉にせずとも伝わってくる作品となり、技術技法のみならず描く時の思考や意欲も、秋空に浮かぶ鱗雲のように、清々しい高まりを感じられました。     深まって、高まる。皆良い制作となっておりました。     制作中の冬の工作では、たくさんの布や刺繍糸を用いてオリジナルの新しい虫のブローチを作り始めました。   低学年は針と糸で『縫う』作業を覚え、初めは苦戦していましたが、少しずつ慣れてきたところです。   すでに慣れている子もいる中〜高学年はどんどん布を重ね、イメージの虫に近づいていっています。     どんな作品になるのか楽しみにしています。 ☆Instagram作品ギャラリー☆
小学生 工作/未来の樹
[小学生クラス] 2023.08.28
小学生 工作/未来の樹
夏休みもあっという間に終わりを迎えましたが、暑い日はまだまだ続きますね。 7月から始まった小学生クラス夏の工作『未来の樹』、お盆明けより、完成した子から随時返却するに至りました。   今回は川崎市生まれで、ご存知の方も多い芸術家の『岡本太郎さん』の作品から刺激を受け、未来に残す『樹』を作ろうという試み。 美術館の中だけではなく、公共の場に美術作品を置くこと(パブリックアート)にも力を注いだ岡本太郎さん。『太陽の塔』や『明日の神話』、『こどもの樹』などの作品が有名です。 ユーモア溢れる造形の中に得も言われぬ迫力、有無を言わせない生命力をぶつけてくる岡本作品に、子ども達は何を思ったのでしょうか。 懸命に粘土と格闘し、それぞれがこだわりを持って最後まで取り組む姿は、さながら岡本作品の如き生命力が漲り、それは粘土をこねればこねるほど、その手から作品に注ぎ込まれてゆく様でした。皆さん良い完成を迎えられましたね。   粘土造形を楽しみ、それぞれが生きた2023年の夏。 子ども達が大人になり、今一度『未来の樹』と向き合った時、この夏の日々に思いを馳せ、注ぎ込まれた生命力を受け取り、さらなる『未来』に進んでいくことを願っています。 それまで大切にしてくださいね。     ☆Instagram作品ギャラリー☆   川崎市岡本太郎美術館
小学生 絵画/春の絵画制作
[小学生クラス] 2023.07.10
小学生 絵画/春の絵画制作
新しい仲間を迎えて早3ヶ月、小学生クラスでは「春の絵画制作」が終わり、7月から「夏の工作」が始まりました。 「五感」をつかった絵画制作、季節の移ろいと共に親睦を深め、一人ではなく仲間と絵を描くことの楽しさを知り、皆一回り大きくなりました。 そのような空間で素晴らしい作品は次々と生まれ、特に「聴想画」では、抽象表現のおもしろさと可能性が示され、全員それぞれがそれぞれの魅力を発揮できた作品となったのではないかと思います。是非ご家庭でじっくりと鑑賞していただきたい作品です。 「街で集めたおと」にまつわるイメージを色や線・形で描き、異なる「おとの線や色」を重ね、組み合わせ生まれたリズムや関係性は、紙の上で新たな「おとの集合=音楽」へと変貌しています。 まさしくオーケストラの指揮者のように千変万化に筆を振って描いた聴想画は、「音楽」に対するような視点、気持ちで、ゆったりと鑑賞してみることをお勧めします。 「街の音楽」は一体どのようなものでしょうか。耳をすましながら想像してみてください。         その他の作品や制作風景など、是非ご覧ください。↓ ☆Instagram作品ギャラリー☆    
小学生 工作 版画/祝福のカレンダー
[小学生クラス] 2022.12.12
小学生 工作 版画/祝福のカレンダー
からっ風が街並みから色彩を奪い、その分浮かんでくる光と影のコントラストが美しい季節。あっという間に今年も終わろうとしています。   小学生クラス冬の工作『祝福のカレンダー』。今年一年を振り返り、お世話になった家族や友人にありがとうと、来年も良い年でありますようにと気持ちを版画で表現し、カレンダーとして仕上げました。   梱包材や毛糸、または画用紙のみで『誕生日の気持ち』を表した版を作り、そこに白いインクを乗せ、バレンで一生懸命刷り主役の版画を制作、周りには『大切な人』からインタビューしてきた誕生日や好きな色などからイメージを広げた一年間を表すかわいい小さな丸かざりをあしらいました。最後にカレンダー用紙に版画を貼り、インタビューを元にカレンダーの中から『大切な人』の誕生日に印をして完成。赤い台紙に版画独自ともいえる質感が白く映え、脇をカラフルな小丸かざりがお祝いするように囲む美しい作品となりました。   子供達は小学校でもおなじみの版画を抽象的な形で表現することをとても楽しみ、一方で誰かに気持ちを届けることを考えた作品づくりにも丁寧に向き合い、最後まで真摯に取り組んでいました。衣食住などに関わることだけではない、心理的な面においても誰かの支えがあるからこそ良い作品づくりができるのだと、『大切な人』に見て欲しいという気持ちがいかに大切なものか、改めて感じた制作となりました。   そのような気持ちをいつまでも大切に、また次の制作に向かっていきましょう。   次年度もどうぞよろしくお願いいたします。     ☆Instagram作品ギャラリー☆
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