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カブとバラ−1
[小学生クラス] 2011.05.26
カブとバラ−1
小学生クラス 春の観察画「カブとバラ」 ◎感想/講師:中家総子 最初の週は主役のかぶを描きました。描く前に実を両手でそっとなでたり、茎と葉の感触の違いを確かめたり、匂いを嗅いだり…。モチーフとの出会いの時間を大切にすることで、子供達が五感を使って感じ取とったことが生き生きと線や色に表れグッと深い表現になります! 今回のポイントはかぶの実の白の表現です。白のクレパスに「くちばいろ」や「おうどいろ」をちょっぴり混ぜて、上からまた白を重ねて…本物に近づくように少しずつ調節して色をつくりました。 一枚づつ微妙に違う葉っぱの緑色も、よく観察して丁寧に描き分けていました。去年、キャベツやアスパラ、ハランなど沢山の緑色を描いてきた子達です。作ることのできる緑色のバリエーションが豊富で、細かい色の変化にも気がつき、どんどん迫って描いていました。 90分のレッスンをまるまる使って描いたかぶは線も色も見事です! 2週目に描いたバラも素晴らしい取組みでした!低学年のクラスは花弁が5枚の赤いバラ、高学年の多いクラスは花弁が複雑な白いバラに挑戦しました。どちらも悦子先生のお庭で大切に育てられたバラです。絵の具での背景や制作のねらいも含めてまた次回、詳しくお伝えしたいと思います。
虹色の卵−3
[小学生クラス] 2011.05.11
虹色の卵−3
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月 ◎制作のねらい ・誕生の予感を楽しみながら心を込めて卵をつくる。卵の配色をデザインする。 ・線描や点描など、サインペンの特性を活かし、塗り方を工夫する。 ・卵の色との関係を考えた美しい絵作りを目指す。 ◎感想/講師:中家総子 4月は前回のブログでお伝えしたように、[新しい命」「誕生の喜び」をテーマに卵の中から不思議な生き物が生まれる空想画を楽しみました。サインペンで描き込みができたら、最後に折り紙と雑誌の切り抜きを卵のかけらのように切って周りに貼りました。絵に勢いが出るだけでなく、インパクトの強いコラージュの卵を絵の中で調和させる役割もあります。 東日本大震災の後、連日余震や暗いニュースが続き、子供達の心も不安でいっぱいだったとおもいます。楽しい空想をしたり、サインペンの鮮やかな発色に触れたり、お絵かきを通して心を開放し不安を乗り越える活力になってくれたらと願い取り組みました。 心を込めて丁寧に作り上げた美しい卵と、中から出てきた不思議な生き物はとても魅力的でパワーがあります!生き物にはそれぞれ名前やストーリーもあるので、いろいろ聞いてみて、ご家族の皆さんで楽しんで下さい!
虹色の卵−2
[小学生クラス] 2011.05.10
虹色の卵−2
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月 ◎制作のねらい ・3つの卵の模様をクレパスの重ね塗りやスクラッチの表現などで工夫して描く。 ・誕生の喜びを感じ、どんな生き物が生まれてくるのか想像力を膨らませて描く。 ・絵の具の色混ぜ・水の量・筆の使い分けなど基本技法を習得する。 ◎感想/講師:中家総子 月曜と火曜の低学年の子が多いクラスでは、クレパスで卵づくりをしました。1年生は去年の幼児クラスから小学生クラスに上がって来た子がほとんどで、またみんなと一緒に過ごせることがとても嬉しいです。「お友達できたよ!」「今日給食食べたよ!」等、学校での出来事を聞くたびに微笑ましく、この仕事をして良かったな〜と幸せに思います。 1週目の卵づくりでは、描く前にクレパスでどんなことができるか紹介しました。色を重ねたり、上から粘土べらで引っかいたり、みんなぐいぐいとクレパスを動かし、個性豊かで素敵な卵が描けました。卵から生まれたユニークな生き物は、マッキーで輪郭を描き中を色鉛筆で塗りました。卵で使用したクレパスの風合いと良く似合っています。 背景の色は「お花畑」や「海」など卵の外の世界を想像して、絵の具で2〜3つ色を作りました。細い筆で生き物や卵の周りを丁寧に、大きな筆で広い部分をのびのびと、筆の大きさを使い分けて塗りました。綺麗な模様の卵と、生まれてきた不思議な生き物はとても魅力的です!生き物はそれぞれ名前や特徴も考えたので、是非本人に聞いてみて下さいね!
虹色の卵−1
[小学生クラス] 2011.04.28
虹色の卵−1
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月 ◎感想/講師:中家総子 暖かい春は花が咲き虫が飛び回り様々な生き物が動き出す季節です。子供達も学年が1つ上って、体も心も大きくなり去年の自分とは少し違います。4月は「新しい命」「誕生の喜び」をテーマに卵を使った空想画を楽しみました。 最初の週は卵づくりです。虹色のくじ引きで色を決め、細く切った折り紙や切抜きを1本づつ貼り付けていきます。「どんな生き物が入っているのかな?」わくわくした気分で丁寧に色の紙を貼っていきます。 他の色の卵を作ってるお友達と余った部品を交換こ、同系色の中に「挿し色」で別の色が少し入っているとぐんとお洒落になります!最後にポイントで金・銀のテープを貼り華やかに仕上げました。今回の卵づくりは配色を考え、デザイン的な感覚やセンスを磨く取組みです。紙の太さや貼る向き、挿し色の選び方入れ方に個性が出ていて、みんな素敵です! 2週目は卵からどんな生き物が生まれるか想像して描いてもらいました。心を込めて作った卵をはさみでちょきちょき。「ぱかっ☆」と割れて中から、不思議な動物や恐竜、野菜のお化けなど、ユニークな生き物がどんどん出てきます。「生まれてきて喜んでいる所」「この子は兄弟」「けんかしている所」描いていく途中で だんだん物語ができていきます。画材はインパクトの強い卵に合うよう、マッキーで輪郭を描き、発色が美しいサインペンで色を塗りました。今週はいよいよ仕上げです!完成した作品も近々アップしますのでお楽しみに☆
作品展のお花-2
[小学生クラス] 2011.04.01
作品展のお花-2
小学生クラス 制作:2011年3月 作者:小学3年生 感想/講師:中家総子 作品展の後の幸せいっぱいな気持ちで始まった今回の制作でしたが、突然の震災の影響で2週目が休講になり、1週空いての再スタートとなりました。今までに感じたことのない大きな揺れを体験し、余震も度々起こる中で子供達も不安な様子でしたが、導入が終わり制作に入ると爆発するように絵に向かっていました。学校もお休みになりパワーを溜めていたのでしょうか、1本また1本と、丁寧に見て描かれた美しいお花で画用紙が次々と彩られていきました。 豪華なお花を支える花瓶は、ずっしりとした陶器風に仕立てました。茶系のクレパスで下地を作り白のクレパスを上から重ね粘土ベラで引っかいて模様を入れます。落ち着いた色味は花と背景を美しく引き立て調和させる役割もあります。 背景は自分が描いたお花に似合う色を考え、パレットに同系色を3色作りました。色作りについては1年間を通して丁寧に指導してきました。「同系色」という言葉も子供達の中に自然に浸透していて、美しい色を作ることに楽しみを見出している子が沢山います。重量感のある描きこみに似合うよう余白にクレパスのタッチ を入れてから塗りました。 4月からの積み重ねが線にも色にも表れていて、締めくくりに相応しい素晴らしい作品に仕上りました。しかし、振り替えの日が春休みになってしまい、欠席で作品が途中の子が多かったのが残念でした。 最後のレッスン後にみんなの作品を並べてじっくり眺め一人一人の絵に想いを馳せました。画力が上がっただけでなく、集中力が身に付いたり、挨拶やお道具のお片づけがきちんとできるようになったり、お友達に対して思いやりや優しさもって仲良くできるようになったり…心も大きく成長しました。1年間の出来事をひと つひとつ思い出すと感動で胸がいっぱいになります! 今年は作品展も経験することができ、子供達の作品の素晴さを沢山の方と共有できたと思います。アトリエ5の講師になって初めての年でしたが、一生忘れられない1年になりました。支えて下さった悦子先生、渋谷さん、高橋さん、色々な場面でご協力頂いている保護者の皆様、そしていつも素敵な作品で元気をくれる子供達へ 、1年間どうもありがとうございました。4月からもよろしくお願い致します。
絵を描くことが目的じゃない
[小学生クラス] 2011.03.31
絵を描くことが目的じゃない
感想/アシスタント:高橋千晴 アトリエ5の子供たちはみんな絵が好きです。好きなことがあるというのは、もうそれだけで素敵なことですね。アトリエ5は「楽しんで絵を描く」場所です。しかし、それだけではありません。アトリエ5は、「絵を描くことが目的じゃない」場所なのです。絵を通して、子供たちに色々なことを教え、育んでいくことが、アトリエ5の目指していることだと思います。 1つめ。絵を通して、子供たちが自分自身の力や可能性を実感できます。制作を通じて得た達成感や手ごたえは、「僕はこれからも、もっともっと伸びていけるんだ!やればできるんだ!」と子供たちに気づかせてくれます。 2つめ。仲間と共に絵を描く時間をすごすことで、互いに認める心や、誰かと何かを共有するあたたかさを自然と知ることができます。 3つめ。自分の目で見て、描いて、考えて作っていくプロセスを経験することで、その子の主体性が育ちます。絵だけにとどまらず、その子の生き方にもつながっていくのです。アトリエ5では、よく子供たちにこう問いかけます。「あなたは、どうしたい?」子供たちの心に寄り添いながら、その子が表現したいことが出せるような場所を、アトリエ5はこれからも目指します。 ★ご家族の方へ 2010年度、アトリエ5で火曜と金曜のアシスタントを務めさせていただきました。子供たちから教えてもらったことは数え切れません。アトリエで学んだことを忘れずに、社会人としてがんばっていきます。最後に、毎週の送り迎えをはじめ、いつもアトリエ5と子供たちをあたたかく支えてくださっているご家族の皆様、本当にありがとうございました。 ★こどもたちへ 1年間、週に1度、みんなとアトリエで会いました。春夏秋冬・・・いろんな作品をつくったね。1年間でみんなとっても上達して、心も成長したね。みんなの笑顔と力強い絵に、私はいつも元気と感動をもらいました。どうもありがとう。これからも、楽しんで絵を描いていってね。大好きなみんなのこと、これからもずっとずっと、応援しています。がんばれ!
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