体験を予約する

┃ news ┃

作品展の感想・山田 稔子
[お知らせ] 2013.03.19
作品展の感想・山田 稔子
◎こども会場の感想 商店街のなかの小さなアトリエから、こんなにも広がる世界があるのだということを、今回の作品展にて驚きとともに実感しました。子どもたちの作品が一同に並ぶと、各クラスの多様な展示の調和が奏でられ、会場全体に心地よいダイナミズムのようなものが生まれたように思いました。 私の担当する幼児クラスの作品も、他クラス作品とコラボレーションした展示コーナーになったりと、作品同士が響き合う様子は不思議な魅力でした。 幼児さんは初めての受け付けもやる気満々で、可愛らしいご案内にお客さまもにっこり微笑んで下さいました。一つひとつ丁寧に鑑賞していただき、寄せられたたくさんのメッセージカードも、貴重な生声として作者本人の手に渡り、大きな喜びと自信になったようです。 また小学生スタッフによる恒例ワークショップ「あいうえおカードづくり」も盛況で、全日開催してほしいとの声もいただきました。子どもたちの主体性がアトリエの外においても発揮されている姿を見て、作品の素晴らしさを支えているものがここにもあるのだなと感じました。 保護者の皆様方には、ご家庭での準備や様々な場面でのご協力に御礼申し上げます。ご理解・ご協力と温かいご支援、期待や心配も含めたご家族の想いも子どもたちと作品展を支えている大切な要素です。今回のアンケート等でのご意見・ご感想などを踏まえ、今後のよりよい活動の糧にしてまいります。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎おとな会場の感想 こども会場とはまた雰囲気を異にしたおとな会場の展示でしたが、なんだかカッコイイというのが、単純ですが第一の印象でした。爽やかで落ち着いた空間で、一つひとつの作品をじっくりと鑑賞することができ、それぞれ作風が違っても、対象や自己と素直に向き合い制作されていた様子が目に浮かびました。 表現者という立場に立つと、年齢や職業による日常での様々な役割は取り払われてしまいます。素のその人が出せる場や時間は、普段そう多くないものですが、作者の方々は作品を前にそうした充実した時間を過ごされ、画面には喜びが静かに漲っているようでした。 ひとが絵を描くのは何のためでしょうか。時にふと考えます。作品づくりを純粋な楽しみとし、内面の豊かさを求めつつ深めているような、実益や評価のみにとらわれない姿勢が、凛としていてカッコイイと思ったのです。私も会場でよいひと時を過ごさせていただきました。
作品展の感想・中上佳子
[お知らせ] 2013.03.18
作品展の感想・中上佳子
◎こども会場の感想 作品展はアトリエ5内外から多くの方が足を運んで下さり、盛大に幕を閉じました。 子供達の日ごろの一生懸命さと、保護者の方のご支持がなければこの様な展覧会を行う事は出来ませんでした。皆様のご協力に心から感謝を申し上げます。 私にとっては今回が初めての展覧会でした。選考会の後、全クラスの子供達の作品が集まった時、作品から伝わってくる迫力に気持ちが高ぶりました。誰ひとりとして同じものはなく、ひとりひとりが確実に自分の線や色彩、イメージを持っていること。それは、タイトルからも伝わってきます。 限定された空間の中で多くの作品を展示することは容易なことではありませんでしたが、一同で知恵を絞り合い、ベストを尽くせたのではないかと思います。特に、油絵クラスと小学生クラスの模写は、クラス間を超えてとても良く響きあっていました。 当日は、子供達自身がたくさんのお客様に、一生懸命おもてなしをしていてとても頼もしかったです。そして、お客様の書いて渡して下さったメッセージカードの多さに本当にびっくりしました。とても嬉しかったです。 アトリエ5の展覧会の特徴は、『作品展を皆でつくること』が大きいのではないかと思います。全てスタッフ側で催すのではなく、作品を選考するところから、大切な人へ招待状を渡すところまで子供達が準備をします。これは、作品を描いたら終わりになるのではなく、最後まで自分の作品と、自分の作品を見に来て下さる方に対して責任を持つことに繋がります。だからこそ、子供達は展覧会を通じて自分の作品や、自分自身を誇らしく感じることができると思うのです。そして、普段中々見る事の出来ないアトリエ5での子供達の姿を、保護者の皆様へ少しでもお伝えしたいというのが私達の願いです。 皆様には選考会、搬出と、お忙しい中のご協力、誠にありがとうございました。次の作品展がより良い展示になりますよう、頂いたご意見を参考に新年度も励んでまいります。 ............................. ◎おとな会場の感想 普段はあまりお会いすることが出来ない、おとなクラスの皆様の作品。とても楽しみにしていました。でも、会場の場所や雰囲気が、こども会場と全く異なっていたので、入る前に少しだけ緊張しました。 入り口に入って会場を見渡した瞬間、作品から湧き出る作者の方の想いをいっぱいに感じました。『大人』の作品にはその方の深い考えや生き方が、映し出されていると感じます。 私はひとりで絵を描いていると、思うとおりにいかないとか、もっとこうしなきゃいけないとか自分の枠にとらわてしまいがちなのですが、帰り道に『ああ、心から素直に絵と向き合うとはこういうことだ』と心の中がスッと静まりました。何事にも素直に自分(作品)と向き合い、そしてその中で自由に表現が出来るようになりたいと、前向きな気持ちにさせて頂いた展覧会でした。
体験を予約する