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小学生高学年 絵画 油絵/シャクナゲと私の景色
[小学生高学年] 2021.07.19
小学生高学年 絵画 油絵/シャクナゲと私の景色
強く輝きを増す陽光が肌を焦がす季節、いよいよ夏本番となりました。小学生は待ちに待った夏休みですね。   高学年クラス春の制作『シャクナゲと私の景色』も長いようで短かった工程を無事に終え、先日完成作品の合評会が行われました。   主宰の辻宅でこの春見事に花開いたシャクナゲ。そこに各自で決めた景色を合わせて油絵、水彩絵の具で描きました。「光」に気を配り、色づくりだけでなく筆致や絵の具の厚み、構図や構成など、一枚の絵として魅力的にみせる為の工夫は、高学年ならではです。皆毎回とても頑張っていました。   うまくいかないと思うことが以前よりも増え、けれどそれは成長によって絵を見る眼が養われてきた証拠で、さらにそれを乗り越えようと邁進する姿勢と熱意は、果たしてどれだけの価値があるものなのでしょうか。この春から夏にかけ、全員が本当に真摯に、誠実に一枚の作品と向き合っていました。そのようにして描き完成した絵は、誰にも真似ができない「私の景色」として大変見事なものとならないはずがありませんね。   芽吹きの春から成長の夏へ。季節と共に良い制作ができました。      
新年度スタート!
[お知らせ] 2021.04.10
新年度スタート!
生徒の皆様 保護者の皆様 今週から新年度がスタートしました!コロナ禍での新たな環境ですが、アトリエ5でも感染予防対策を更に強化して、皆様に安心して制作して頂ける様に努めて参ります。また、クラス毎の恒例の自己紹介では、それぞれの好きな事が述べられ、生徒さんの意欲に思いを新たにしました。この様な時こそ心の在り方が大切だと思い、美術の力を信じてスタッフ一同頑張りたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。 さて、コロナ禍で断念した作品展を、来年3月には是非開催したいと思います!講師陣の前期後期の年間計画も整いましたので、どうぞご期待下さい〜! 今年は桜の開花も1週間程早く、我が家のシャクナゲも花付き良く、今週早くも満開を迎えました。小学生高学年クラスのモチーフにしたところ、そのダイナミックな美しさに魅了された子ども達が、ぐいぐいと力強い線で描き切り何だか素敵な予感です♡ =春の生徒募集= こども美術コースは残席僅かとなっております。おとな美術コースも、テレワークの定着で平日午前と夜間のご希望も多く頂いておりますので、ご希望に添える様努めて参ります。 こども美術コースの保護者様も楽しく描いています!是非、体験レッスンにご参加下さい!
小学生高学年 油絵 絵画/秋の制作合評会
[小学生高学年] 2021.01.18
小学生高学年 油絵 絵画/秋の制作合評会
この季節らしい冴えた空気が視界を広げ、どこまでも遠くの空さえ見渡せますね。本年もどうぞよろしくお願い致します。高学年クラス新年最初のレッスンは、秋の制作『ビンと○○』の合評会から始まりました。ビン、果物、布を構成し、油絵と水彩で描きました。『光』と『陰影』に気を配り、短時間ながら集中を途切れさせることなく描き上げた力はまさに高学年、感心しました。初めての油絵の生徒が多かったのですが、新しい画材による技術、知識、表現に対し心より興味を抱き、不安を感じさせないその筆さばきには喜びが溢れ、色づかいには確かな経験が宿っていました。難しいよりも楽しいが勝り、レッスン毎に目に見えて成長するその吸収力は、さながら一端の絵描きでした。また昨年から在籍する生徒は、更なる表現へと自ら思い描いた理想を希求し、技法の工夫に刻苦勉励し、その両方の歯車が見事に合致、何より画面上でのやり取りが美しく映える作品となりました。皆が皆、魅力あふれる完成となりました。   合評会では緊張もありましたが、丁寧な原稿を基に良い発表となりました。聴く側の姿勢も素晴らしい。仲間の作品から学ぶものの大きさは、自分が同様に作品を並べているからこそ分かるものです。皆そこらへんの理解は自然と身につき、更なる飛躍への約束がなされていました。 次はどんな作品となることでしょうか。今から楽しみですね。
小学生高学年 絵画 コラージュ/目下継続中
[小学生高学年] 2020.08.31
小学生高学年 絵画 コラージュ/目下継続中
蝉も鳴かない陽射しを超え、陰る頃には懐かしさを彷彿とさせる秋の音が耳に届く季節となりました。高学年クラス今年度最初の制作であるコラージュ「春の空」も無事完成を迎えました。自粛を余儀なくされていた期間をテーマにそれぞれが振り返り、異素材をひとつの画面に構成し貼り付ける技法・コラージュとして仕上げました。 今尚予断許さぬ状況下で、多大なる影響を被った高学年の皆さんは何を思い何を感じているのか。アトリエ5としてはその気持ちの是非を問わず率直に拾い上げ、本来の予定であった油絵と水彩の制作を延期した上で作品として形に残すこととしました。新しい画材を心待ちにしていた皆さんには申し訳なく思いましたが、これはこれとして、結果的にとても楽しみ、学びも多かったようで何よりです。完成した作品は純粋な美しさで満ちたものでした。   制作は複数の素材づくりから始まり、その後画面構成をじっくりと試案、「自分にとっての“美しさのルール”を考える」ことを軸に最後まで工夫、丁寧に貼付し完成。素材づくりでは「家族の色」「家族の形」「自分の外と内」としてまぜ色カードや新聞に転写したクロッキー、加工を施したカラー素材を作成しました。それぞれのテーマで今まで培ってきた実力が発揮されたことは言うまでもなく、さらに一工夫、もう一工夫と思考を巡らす姿も何やら貫禄めいたものを帯びてきていました。皆しっかりと成長しているのですね。画面構成を考える場面でもその成長は見て取れ、どこまでもこだわり抜く姿勢に感化されたのか私も自然と対等な立場として意見を交わしていました。完成後は簡単ながら合評会。心地の良い達成感を皆で共有できました。マスクの下でも笑い合えた事嬉しく思います。   今回私が思ったことは皆の話を聞いて分かった「皆めっちゃゲームしてマンガ読んでるな」ということと(私もそうでした)、「継続」についてでした。皆がこの制作で見せた驚くべき理解力と確かな表現力は「継続すること」でしか生まれないものでした。言ってしまえば何かを生み出すためには正しく継続することの他ないのかもしれません。ただ専心するのではなく、他ジャンル、それこそゲームやマンガや編み物や爬虫類などからヒントを得、エネルギーとし学びながら継続していく。別段絵を描くことでなくとも結構です。途中休んでも結構です。それでも継続した先には、必ず何かしらの道が見えてくるでしょう。自粛の期間アトリエに来られなくとも何らかの形、気持ちの上でも教室での制作を継続していたあなた達だからこそ、悲観の微塵もない作品づくりが行えたのだと思います。継続することが現状示すことのできるひとつの答えであると、私が教えて貰いました。 今回の作品に込めた思いを、継ぎながら成長し、大人へと続けていってもらえればと思います。
構成力をきたえよう
[小学生高学年] 2020.05.11
構成力をきたえよう
窓から流れ込む風が、早くも初夏の薫りを漂わせています。今年は季節の移ろいが特に早いように思います。 高学年クラスの皆さん、お元気ですか。4月から新しく油絵を始めようと張り切っていたところ、このような事態となりとても残念です。油絵はお家では描けないですものね。しかし、来る時を楽しみに、今何か油絵制作に役立つことは出来ないかな?と先生は考えました。お時間あったら是非やってみて下さいね。   ☆しりとりで構成 しりとりをしながら、お家にあるものを集めてかっこよく並べてみよう。   ①最初にひとつ、お気に入りのものや描きたいと思うものを決める。   ②そのものの名前でしりとりをしながらお家の中にあるものを集める。ひとつの言葉で複数集めてOK。   ③5~6個ものが集まったら、それらのものをかっこよく並べ構成してみる。   ④かっこよく決まったら、それらを鉛筆でデッサンしてみよう。時間が無かったら写真を撮るだけでもOK。   【ポイント】 ・しりとりでものを探す時は、色々な場所を探してみよう。引き出しや冷蔵庫の中、洗面所や玄関など、意外なところに面白いものがありますよ。(お家の人に怒られない程度にしましょう。) ・構成する時は、「かっこよく」や「美しく」や「面白く」がとても大切です。バランスを考えながら「これだ!」となるまでパズルのように何度も試してみましょう。 ・鉛筆デッサンや写真撮影が終わったら、集めたものを元の場所に戻しましょう。     かっこよく構成することは、鉛筆デッサン②で学びました。モチーフの並べ方を工夫することは、油絵の描き始めに行うとても大切な作業です。主役や脇役、前後の重なりや余白などを考え、自分の「描きたいこと」を明確にするのです。今回はしりとりを行いながらものを集めることによって、普通では思いつかない、意外な組み合わせが生まれます。日常では出会わないもの同士を出会わせ、仲良く並べてあげましょう。 ちなみに先生もやってみました。 はこ→コンソメ→めんぼう→うすくちしょうゆ→ゆのみちゃわん いかがでしょうか。なかなかだと思うのですが。主に台所をウロウロしていました。   構成力を鍛えながら、油絵制作ができるのをより一層楽しみに待ちましょう。  
小学生高学年 油絵/作品合評会『手の喜怒哀楽』
[小学生高学年] 2019.12.24
小学生高学年 油絵/作品合評会『手の喜怒哀楽』
冬至を超え、ひとつの節目として新たな一歩を踏み出すには適した日々。慌ただしい師走の中にも長い深呼吸のような安堵を感じます。先週は高学年クラス秋の制作『手の喜怒哀楽』の作品合評会が行われました。お越し下さった皆様誠にありがとうございました。作品に対するありがたいお言葉、子供達と共に大切にさせて頂きたいと思います。   今回は自分の手を四つの感情ごとにポーズや動きで表し画面で組み合わせ構成、自画像とはまた違う形で今の自分を見つめることに挑戦しました。手という人体の中で最も複雑で高難易度なモチーフ、静物画とは異なる空間づくり、初めての油絵の生徒もいる中、皆獅子奮迅、大健闘でした。それぞれの課題を見つけ自覚し、そこに挑む姿はどの子も素晴らしく輝いていました。合評会の発表では緊張しながらもびっしりと書き込んだ原稿を片手に丁寧に思いを言葉にし、自らの力で作品の深淵に臨み、絵画の本質を問いかけるような濃密なものとなりました。また仲間の作品に対して感想を述べる場面では制作中に周りをよく見ていないと出来ないシャープで愛のある視点に基づいた言葉ばかりで、受ける側としてはどんなに勇気づけられたことか計り知れません。なんたって隣で聞いていた講師が胸震えるほどの喜びを感じたのですから。共に同じ空間で絵を描くことの、その大いなる意義を改めて教えて貰いました。大変充実、この先の更なる成長が本当に楽しみになるような素晴らしい会となりました。   美しい油絵具に彩られた異なる感情を宿した手が、あなた達が成長したその時違う形を成してまたいつか描かれることを願って。  
小学生高学年 工作/意志の結晶
[小学生高学年] 2019.10.07
小学生高学年 工作/意志の結晶
宙に直線を描くトンボを追ってふと顔を上げると、澄んだ空いっぱいに広がるうろこ雲。長く続いた暑さがようやく落ち着いてきましたね。報告が遅くなりましたが、小学生クラスと同様に行った高学年クラスの夏の工作『令和のかたち』。短い時間の中でしたが、皆見事な作品を作り上げていました。新しい時代に思いを込めるのと同時に、高学年として公共性(パブリックアート)としての要素も計画に加え、作品を誰かに見てもらうことも考え進めました。アイデアスケッチでは『見たことのない美しいフォルム』を追求し、洗練を繰り返しながらテーマを深め、制作では粘土の可能性を引き出し、細かなディティールにもこだわり、それぞれのスタイルが存分に発揮されていました。最後にさびカラーという塗料で仕上げ、作品に質感を与え完成。岡本太郎氏の太陽の塔の如く、新時代に問いを投げかけるような、エネルギーの込められた作品となりました。   春の制作でも同様でしたが、高学年クラスでの制作では特に『強い意志』を感じます。完成に向けて妥協を許さない姿勢、それによって生じる悩み、乗り越えるための未知へのチャレンジ。皆が没頭し邁進するそれぞれの道。その意欲、その志こそ、新しい時代を切り開くエネルギーです。今回生まれたかたちはまさに皆の内に在るそのエネルギーの結晶であるのでしょう。顕現された意志の結晶をこの瞬間のメッセージとしてずっとずっと大切にして下さいね。
夏の美術鑑賞会/自由に作品と向き合う姿
[小学生高学年] 2019.08.05
夏の美術鑑賞会/自由に作品と向き合う姿
  【鶴見綾香】 私は小学校1年生から高校2年生までアトリエ5でお世話になっていました。今は多摩美術大学の油画科に進学し、日々美術と向き合っています。 今回夏の鑑賞会に参加させて頂いて、多くの気づきがありました。まず子どもたちの美術に対しての意欲が凄いこと!歳が離れた子どもたちとどんな事を話そうか、緊張していた私に『絵画の見方』を開きながらどんどん質問してくる子どもたち。美術館に着く前からすっかり頭の中は絵のことでいっぱいな様子で、好きに年齢は関係ないと改めて気付かされました。 松方コレクション、入って一作目のモネの『睡蓮』から集中して鑑賞する子どもたち。暑さでヘトヘトになっていたのに、作品を前にすると目の色を変えてノートにメモ!そんな姿が印象的でした。 時間を忘れ、一つの作品に釘付けになる子、『この絵が見たかったの!』とメモをとりながら笑顔の子、『やっぱりもう一度見てくる!』と引き返す子、一人一人様々な鑑賞の仕方があり、自由に作品と向き合う姿に、個々の感性を大切にしながら仲間同士互いに高め合っていく、そんなアトリエ5は今も昔もずっと変わらないんだと改めて実感し、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。 今回は素敵な鑑賞会に参加させて頂き、ありがとうございました。 ***** 【宇野夏都】 先日の夏の美術鑑賞会で生徒さんの引率をさせていただきました、元アトリエ5生徒の宇野 夏都です。今私は東京造形大学のグラフィックデザイン学科の一年生です。アトリエ5には小学二年生から高校二年生まで通っていました。 今回の美術鑑賞会では、展示されている作品の数が多く、またさまざまな画家の作品が展示されていたのでとても刺激を受ける展示となっていました。その一つひとつの作品を生徒さんは吸収するかのように、自分のペースで鑑賞されていました。 私も何回か生徒だった頃に参加したことがありますが、今回の生徒さんみたいに限られた時間を有意義に鑑賞に費やすという行為や、熱心さを持って鑑賞するといったことをあまりしていなかったので、その姿勢に心打たれました。そして、私もまだ絵画や技法などわからない頃は、作品に食い入るように鑑賞していたなと生徒さんを見て思い出しました。 今回、生徒さんの引率をしているなかで生徒さんの作品に対する姿勢や学ぼうとする眼差しは、私に初心に戻ることや作品の見方を改めて考えさせられ、学ばせてくれるいい機会になりました。 これからのアトリエの生徒さんの描く作品を楽しみにしています。 暑い中お疲れ様でした。
小学生高学年 中高生 鑑賞/夏の美術鑑賞会
[小学生高学年] 2019.08.05
小学生高学年 中高生 鑑賞/夏の美術鑑賞会
くっきりとした光と影のコントラストが高揚をもたらす8月。夏休みへと突入した高学年、中高生クラスのメンバーで、毎年恒例の美術鑑賞会へと足を運びました。付き添って頂いた保護者、また後輩の為にとお手伝いに来て下さったOGの皆様、厳しい暑さの中誠にありがとうございました。 今年度は上野の国立西洋美術館で開催されている『松方コレクション展』を鑑賞しました。時代を超え集められた絵画、彫刻などのボリュームに舌を巻く一同。入場するなりせっせとメモを取り、皆一作品ずつしっかりと向き合っていました。海が描かれている作品の波に刷毛使いを見出したり、影の色づかい、光の表現を学び取ったり、時には作品の主題に疑問を投げかけたりと各自深く関心を寄せ、薄暗い会場の中で爛々と眼を輝かせていました。日頃のアトリエでの制作があるからこそ、目の前の作品を延長線上に捉えることができ、素通りすることならず、不可侵の空間を作品と自分との間に作り上げることができるのでしょう。生徒自らが築き上げた、大変充実した時間でした。   昨今、学校教育でも美術鑑賞の重要性が唱えられています。文化的な心を養う上で大変意義のあることであります。しかしながら伝える側の時間的、知識的な問題も少なからずあり、敬遠されがちであるのも事実です。受け取る側も、『別世界』と認識しているものに対しては興味は喚起されません。今回の鑑賞会で、美術鑑賞が自らの制作と共にあることの必要性、それはコツコツと続けることで育まれるという当たり前のことを、子供達が改めて教えてくれました。『この絵が好きで、どうしても見たくて、予定を空けてきた』と簡単に言えるまで、その実どれほどの時間がかかったことでしょう。刹那的ではない、劫としての美術鑑賞。アトリエ5でのひとつの成果であると自負しております。   国立西洋美術館『松方コレクション展』 https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html ==================================== ★中高生春の制作合評会 8/8(木)19:00~(約1時間) 次年度中学生に進学する高学年クラスの方も見学を受け付けております。担当講師(本田)までお申し出下さい。
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