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はなを くんくん
[親子クラス] 2011.02.21
はなを くんくん
親子クラス 制作2011年2月 「はなを くんくん」 ルース・クラウス(文) マーク・サイモント(絵) きじま はじめ(訳)/福音館書店 ◎感想/講師:渋谷葉子  雪が降る静かな森のなか、動物たちが微かな匂いに冬眠から目を覚まします。はなをくんくん はなをくんくん はなをくんくん。 穴からとびだし、走ってたどり着いたさきに見つけたものは… モノクロの美しい色彩のなか、さいごに出てくるものの色がとても色鮮やかにこのお話を印象づけます。 珍しく東京に大雪が降るという予報が出た前日、タイムリーにこのお話を読みました。まだ、雪というものの存在を知らない子どもたち。まずは灰色のが用紙に白のクレパスでちっちゃくグリグリ、グリグリッと雪を描いていきます。次はガーゼでくるんだタンポで雪をつもらせます。そして最後に、指に絵の具をつけて雪をたくさん降らせましょう。最初は1本指から、次第にピアニストのように大胆に… 体験で初参加のお子さんもすっかり雪あそび。うもれるかのように思う存分に楽しんでいましたよ。ご家庭ではなかなか絵の具あそびは勇気がいるかもしれませんが、お家の中での発散の仕方として、是非ともトライしてみませんか? ◎親子クラス春の生徒募集! 無料体験+説明会のご案内  日程:2011年2月24日(木)25日(金)14:00〜14:30 場所:アトリエ5  お問合わせ ☎044-411-5154 (月〜金10:00〜19:00)   ☆最後にクレヨンを持ったのは、いつですか? ☆お母さんのひざで絵本を読んでもらったことを覚えていますか? ☆お子さんと一緒に、もう一度描くことや作ることの楽しさを感じてみませんか? 入園前の大切な時期を造形遊びや絵本で楽しく過ごして頂ける様、お母様の子育てを応援します! 子供たちの健やかな成長を願って、幼児教育一筋のベテラン講師が奮闘しています。 独自に開発した年間カリキュラムや、講師の指導方針などをご説明します。 お友達もお誘い合わせの上、ご都合の良い日をご予約下さい。1クラス先着5組様です。!
赤いお守り−1
[小学生高学年] 2011.02.11
赤いお守り−1
子供油絵クラス(小学生高学年) 制作:2011年1月〜2月 ◎制作のねらい/講師:辻 悦子 赤いフェルトに「過去」「現在」「未来」の思いをデザインし、3辺を縫い合わせてコロコロとしたテトラ型にします。生まれてきたことに感謝して、頑張っている今の自分を見つめ、未来の自分に「大丈夫、元気出して!」と、応援してくれるお守りを作ります。小さなビーズや細い刺繍糸と格闘しながら、3部作に挑んでいます。ちくちくワークの時は、いつも音楽を流しているのですが、今回は子供たちのリクエストで、「嵐」や「いきものがかり」を聴きながら、楽しく制作しています。いよいよ次週は綿入れ。キラキラ輝くテトラ型のお守り…すてきです! ◎作品展に向けて みんな小学生とは思えない様な見事な画力です。クロッキーや観察画で「よく見ること」を学び、さらに鉛筆デッサンで描写力に磨きをかけて油絵デビューします。この地道なプロセスのお陰で、自然に思考力や集中力が身に付き、デザイン的な構成力に発展します。私は、子供たちが自ら伸びようとする力を信じて、その思いをそばで支える存在でありたいと思っています。作品展前のこの時期は、すでに感無量…です。 春の静物画で「ユリ」を描き、夏の人形劇で舞台を成功させ、商店街のお祭りに出店し、秋の静物画で「カボチャとモッコク」を描きました。 今回の作品展でも、子供クラスのリーダーとして、最終日にワークショップを運営します。学校や学年が異なる絵の仲間が、互いの個性を尊重し、いつも楽しく集い高め合っています。そして、春には2名が子供クラスを卒業し、中学校に進学します。中学生になると、部活や学業との両立が大変ですが、先輩たちはみんな良く頑張っています。この緩やかな縦のつながりも、アトリエ5の大きな特徴といえます。 中学生からは、大人クラスの別会場になります。思春期の油絵やコラージュBOXなど、興味深い作品群だと思います。是非ご高覧下さい。
アトリエ5作品展2011
[お知らせ] 2011.02.10
アトリエ5作品展2011
◎会期:2011年3月4日(金)〜6日(日)10:00〜20:00 ◎子供クラス 川崎市国際交流センター(川崎市中原区) * 絵画・工作・油絵・クロッキーなど ◎大人クラス ギャラリー柯( 川崎市中原区) * 油絵・デッサン・色鉛筆画など 子供クラス90名と 大人クラス40名が、日頃の成果を発表します。 1997年から隔年開催で、今回も2会場での同時開催になりました。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。 心に響いた作品の感想を書いて頂く「メッセージカード」の取組みは、 出品者の励みとなり、宝物になっています。ご協力をお願い致します。 ◎ワークショップ 時:3月6日(日)10:00〜16:00 所:川崎市国際交流センター 第2会議室 内容:あいうえおのカード作り 対象:こども〜おとな(絵が苦手な方も歓迎!) 費用:無料 毎年秋に、地元のモトスミブレーメン通り商店街の秋祭りに、 子供たちが企画運営して出店しています。今回は、作品展の お客様を心を込めておもてなしです。みんな張り切って準備 していますので、お気軽にお立ち寄り下さい。 ☆☆☆☆☆ 自由に表すこと。そして、つながりあうこと。☆☆☆☆☆
ゆきむすめー1
[小学生クラス] 2011.02.09
ゆきむすめー1
小学生クラス 制作:2011年2月 ◎制作のねらい ・絵本「ゆきむすめ」(著:内田 莉莎子 挿絵:佐藤 忠良)を通して、彫刻科としての佐藤忠良さんを紹介する。 ・ゆきむすめや女の子達の気持ちの動きを想像して描く。 ・鉛筆のタッチの表現を活かした絵作りを目指す。 ◎「ゆきむすめ」のあらすじ… 子供がいないおじいさんおばあさんが雪遊びをしている子ども達をみて、自分達も雪で女の子をつくります。すると突然雪で作った女の子が動き出し、やがて人間の娘へと成長します。夏が来て、ゆきむすめは友達に誘われ森へ行きました。女の子達が遊ぶ中、暑さが苦手なゆきむすめは川のほとりで足を冷し夜が来るのを待 ちました。日が落ちて女の子達が焚き火を始め、一人が焚き火の飛び越えごっこを思いつきます。炎が怖いゆきむすめでしたが、女の子達に笑われ、思い切って焚き火を飛び越えました。そして白い煙になって空への昇って消えてしまいました。 ◎感想/講師:中家総子 今回は「ゆきむすめ」というロシア民謡の絵本を元にお絵かきしました。挿絵は彫刻家の佐藤忠良さんが描いています。佐藤さんが描いた絵本の挿絵では「おおきなかぶ」がとても有名です。私が大学時代、佐藤先生の考え方や制作に対する姿勢にとても感動したので子ども達にも是非紹介したいと思っていたところ、ちょう ど世田谷美術館で展覧会が開催されていたのでこの機会にと思い今回の制作に至りました。 最初の週に絵本を読んだ後、絵のベース作りをしました。ゆきむすめにぴったりの氷の表現です。水を多めに溶いた絵の具の上にしわくちゃのサランラップをかぶせると氷が張ったような面白い表情が作れます。翌週、白く残した部分に「ゆきむすめ」の場面を描きました。もう絵本を一度を読み、どんな感想をもったか、ゆきむすめや女の子達の気持ちについてもみんなで考えてみました。 『ゆきむすめは女の子達に笑われてどんなふうに思ったかな?』 『はずかしかった!』『悲しかったと思う…。』 『女の子達はゆきむすめが煙になって消えてしまってどういう気持ちになった?』 『笑ったことをすごく後悔した。』『どこにいったのか不思議と思った。』 など様々な意見が飛び交います。 『ゆきむすめは雪の国に帰ったんだよ。』『おじいさんとおばあさんがかわいそう…』 『おじいさんは冬になったらまたゆきむすめをつくるとおもう。』 『うん!それでもう暑い場所には連れて行かないようにするの!』 お話の中に入りを想いを膨らませてくれました。 描写には鉛筆を使いました。モノクロなので氷の色の表現が活きてきます。技術指導で鉛筆の線を活かしたタッチを紹介しました。ゆきむすめや焚き火の周りにタッチを入れたことで絵にメリハリや動きが出て表情豊かになりました。以前ブログでも紹介した佐藤忠良さんの図工の目当てを制作前にクラス全員で音読しました。「上手く描けることより、自分で考えたことを自分の手を動かし一生懸命に表現しようとすることが大切」ということを伝えることができ、子供達も自分で想像した「ゆきむすめ」を描こうと頑張ってくれました。 佐藤忠良さんは身近な人々の中にある人間の生命の美しさを彫刻作品にした人です。基本を大切に、謙虚な気持ちで日々スケッチや素描を繰り返し積み上げられた観察力と、職人のような熟練の技術で表現された作品は、派手ではないけれど、気品と優美さがにじみ出ています。展覧会では今回の「ゆきむすめ」「おおきなかぶ」の原画も展示しています。この機会に是非世田谷美術館に足をお運び頂いて、彫刻の魅力に触れてみて下さい。 ◎子どもの美術/佐藤忠良が小学生の図工の教科書に寄せた文章 図画工作の時間は、じょうずに絵をかいたり、ものを作ったりするのがめあてではありません。 じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを、自分で感じたとおりにかいたり作ったりすることが大切です。 しんけんに絵をかき、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じ方も育ちます。 このくり返しのなかで、自然の大きさがわかり、どんな人にならなければならないかがわかってきます。 これがめあてです。
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