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らくがき5(ファイブ)
[blog] 2020.03.13
らくがき5(ファイブ)
突然の臨時休校と長い長い春休み。子どもたちの行き場や過ごし方は?と気にかかっているところです。 遠出したりお友達と集まるなどもしづらい状況ですが、紙に鉛筆一本あればどこまでも楽しく遊べてしまうことを、今こそ改めて伝えたいと思い、レッスン外の緊急企画「らくがき5」を展開中です。 スタッフがゆる〜く描いたイラストに、「あったらいいな」「ありえないけど面白い」「自分ならこうしたい」を描き加えられる独自のシートを作り、主にこどもクラスに向け随時配布しています。 アトリエ5の子どもたちはさすがの腕前、発想も色彩も豊かな作品を仕上げて早速講師陣に報告してくれています! 次の配布の際は是非、おうちの方もシートをコピーして一緒に描いてみて下さい。あくまでらくがき、ユーモアやイタズラ心でお気軽にどうぞ。こっそり描くのもいいですが、見せ合いっこもまた愉し、ですね。家族みんなでフフフと和やかならくがきタイムをお楽しみ下さい。 企画の着想のもととなった五味太郎さんの「らくがき絵本」を出版されているブロンズ新社様も、期間限定で公式のワークシートを公開されていますのでご紹介致します。 https://staffroom.hatenablog.com/entry/2020/03/05/114602  
小学生 絵画/倣い習う①
[小学生クラス] 2020.03.09
小学生 絵画/倣い習う①
移ろいを告げる季節の雨が梅の花を香りだけ残し、微笑み始めた風と共に寒さを拭ってゆきます。ご無沙汰しておりました。約二カ月半ぶりです。年明けより今まで小学生クラスは何を行っていたかというと墨での表現を体感する「伊藤若冲・群鶏図模写」。予定よりも長丁場、もしかすると今年度一のボリュームとなりご報告が遅れてしまいまして申し訳ありません。今月に入り皆見事な完成を迎えました。一本に気持ちを込める「墨の線」での表現、名画を観察し描く「模写」という学び方。普段とは大きく異なる内容に、楽しみながらも培った集中力を遺憾なく発揮し、全員が今回の制作の意図を感じ取ってくれたこと、大変嬉しく思います。   レッスンはまず、伊藤若冲について知るところから始まりました。伊藤若冲は近年その評価が爆発的に上がった江戸時代後期の画家で、身近な生き物などを中心に類稀なる綿密な描写と多様な色彩、併存する大胆さやユーモアをもって生命の喜びとその美しさを描いたことで知られています。特に自宅の庭で放し飼いにしていた数十羽の鶏を多く描き残し、「若冲の鶏」と言われるほど得意としていました。作品集を眺め、そんな「身近な生き物を愛した人」の精神そのものを身近に感じたところで、話は今回描く代表作である「群鶏図」に。たくさんの美しい羽の鶏がひしめき、各々違う個性を発揮している様子は、さながら教室での子供達のようです。その全てを描くのは流石に骨が折れるので、それぞれ一匹ずつ選び、模写をすることとしました。《続く》  
小学生 絵画/倣い習う②
[小学生クラス] 2020.03.09
小学生 絵画/倣い習う②
《続き》今回の制作は「模写」。言葉だけの意味を考えると現存する絵画を真似して写すということですが、実はただそっくりにコピー機で複写したように行うことではありません。その作品の奥に潜んでいる作者の気持ち、息遣いを読み取り、筆遣いや色彩計画に思いを馳せること。作品自体を写すのみならず、「作者を模倣する」ことで初めてその作品の神髄を知ることができること。たとえ形がそっくりにならずとも、その精神を倣えばそれが模写であり、ゴールはひとつではないということ。そのような学び方があることを伝え、特に今回は若冲の「線」の描き方に着目し、子供達は時間をかけ美しい線の練習を行いました。描く際の若冲の動きがどのようなものであったか、筆の持ち方は、線の長さは、スピードは、姿勢は、呼吸は…。原画を観察し、そこから空想を広げ、何本も何本も繰り返し描き、最上の一本を目指す。まさに今年度の集大成といえる制作。スケッチブックはその試みによってあっという間に埋められていきました。   練習を重ね、自信が芽生えたらいざ本番。一発勝負の緊張から咳払いひとつも憚られるような張り詰めた空間が自ずと生み出され、漲る集中は教室を満たし、その中で徐々に姿を現してゆく美しい鶏達。水を含んだスポンジを握りしめた時のように、吸収したもの全てが余すところなくそこに残されました。墨の美しさ、そして自分の解釈で描かれた線の美しさ。皆しっかりと「模写」をすることができていました。その後、線を大切にしながら絵の具によって彩色。鶏冠にはアクリルガッシュを用いながら発色にも気を配り、丁寧に丁寧に色を重ね、最後は台紙に貼り仕立てついに完成。長い制作、本当にお疲れ様でした。クラスで並べた完成作品は、若冲の線や色を倣いながらもそこから得た「習い」がそれぞれの作者の良さとして表れ、愛らしいもの、猛々しいもの、おとなしそうなもの、派手なものなど千差万別、まさに子供達の様でとても嬉しくなりました。   「模写をすること」の本当の意味を若冲の鶏を通して学び、あらゆる作品に対してまた一歩踏み込んで鑑賞できるようになった皆さん。一度描いてみることでしか分からない作者の思いが全ての作品に込められていることを知り、自らの制作にもきっと活かしてくれることでしょう。完成した際、皆に聞いた「伊藤若冲はどんな人だった?」に対して一年生が答えてくれた「身近な生き物を愛した人」の言葉には、模写をする前よりも親密な気持ちが込められていたように感じました。描いた鶏をずっと愛して下さいね。
親子の造形/てぶくろ・劇あそび
[親子クラス] 2020.02.20
親子の造形/てぶくろ・劇あそび
☆☆☆  みどりなくらしwithアトリエ5  ☆☆☆ 日時:2020年2月19日(水)11:00〜12:00 場所:NAYA enjoyspace(武蔵新城駅から徒歩5分) 講師:渋谷葉子・辻悦子・おりはらみなこ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 暖冬の影響で雪も無くこのまま春を迎えるのかな? でも朝晩はまだ寒い日が続くので、手袋の紙工作 初めてのサインペン、ハサミ、ホチキスに大奮闘 折り紙に指でアイロンかけ可愛いお客様がきたよ お家でパパも一緒に、楽しく遊んでみてね〜☆ 【活動の様子】 みどりなくらしのfacebook  みどりなくらしのInstagram 【ご予約】 みどりなくらしmidorinakurashi@gmail.com みどりなくらしHP;https://midorinakurashi.jimdo.com 【お願い】 *欠席連絡 準備の都合上、急なキャンセルはご遠慮下さい。お子様のご体調が心配な場合は、なるべく前日の夕方までにご連絡下さい。待機の方に受講して頂きます。皆様のご協力を宜しくお願い致します。 *活動報告 来年度も引き続き親子の造形あそびを開講します。講師は幼児教育のベテラン渋谷葉子と、絵本作家のおりはらみなこです。今後の活動報告は「みどりなくらし」のfacebook・Instagramをご覧下さい。 *生徒募集 過去に親子の造形遊びを受講された方で、アトリエ5の幼児クラスにもご興味がある方は、お気軽にお問合せ下さい。→https://coubic.com/atelier5/contact
幼児/じっくりたっぷり
[幼児クラス] 2019.12.24
幼児/じっくりたっぷり
講師:福田希美 春に積み重ねた経験は夏にぐんぐんと枝葉を伸ばし、子どもたちの心は開放感に満ちていました。その瑞々しいパワーは、じっくりたっぷりと、秋冬の制作に注ぎ込まれまれます。 ◇イカと小魚 「今日は海からお客さんが来てます。」と言うと「えーっ・・・」「マグロかな」「カニかも」「サメだったりして」と子どもたちは一斉に想像を膨らませます。 実際に本物のイカと対面すると「イカだ!」「ぎゃー!気持ち悪い・・」と素直な反応。 大騒ぎの中、見て・匂いを確かめ・指先で形を探り・手のひらで温度を感じて・・少しずつイカに迫ると、次第に子どもたちの目つきは感動や探索に変わっていきました。 「つぶつぶってこんなにいっぱいあるんだね・・」「それ吸盤っていうんだよ。吸盤って取れるんだね。すげぇ。」「ねぇ!よくみると黒い点々がある」「なんかホクロっぽい(笑)」「目が青いよ」「青?!白じゃない?」と子どもたちの興味は止まりません。 その後の制作は、イカとの対面シーンとは打って変わって真剣そのものでした。 まずは絵の具での混色からスタート。これまでに絵の具の扱いやクレパスを用いた混色には随分と慣れて来たので、それぞれの経験から自信を持ってチューブを絞ります。続いてイカの周りに小魚を描くと「これはお母さんとお父さん。」「この子はイカの友達」など空想が広がります。 最後はイカの住処を想って背景の色づくりを行い、仕上げに割り箸ペンの不思議な感触を楽しみながら細部を描き込みました。 今にも泳ぎ出しそうな躍動感あふれる作品が次々と誕生。完成作品を誇らしげな表情で持ち帰る子どもたちの姿は、これまでにないほどに逞しく見えました。 また、イカと小魚(アジ・イワシ)は確かに海から来たのですが、購入元は商店街の鮮魚店です。 作品として描かせていただく上で、生き物のルーツや命についても子どもたちと一緒に考えました。「ちょっと可哀想かも」「でも食べないのが一番かわいそうなんだよ」「描いたら嬉しいのかな・・」「お腹のとこ柔らかいから優しく触ったほうがいいんじゃない?」と、子どもたちなりに思考を巡らせ、配慮の様子が伺えました。 子どもたちには、作品を生み出すと同時にモチーフを丁寧に扱い、いつでも自分の新たな表現や発見に出会い続けてほしいと考えています。そして実はそんな子どもたちの姿に一番学ばせてもらっているのは私たち大人だったりもするのです。     ◇風の小びと 「なんと。今日は針を使います。」の言葉に「針知ってる!」「えっ、ママが危ないからダメって言ってたよ!」と緊張が走りつつ、子どもたちの目の輝きは“いいの!?やってみたい”“早く触りたい!!”をうったえていました。 刺繍針、刺繍糸、刺繍枠、フェルト・・まずは道具の紹介をすると、初めて見る物たちに期待を膨らめます。 私が針に糸を通し、針先を慎重に扱いながら縫い始めると、子どもたちは眉間にしわを寄せ息を凝らして見守ってくれました。 縫い刺しの連続性に気づくと、実演を見ていた子どもたちの緊張も次第に溶けていきます。すると、子どもたちはその場で生まれたオリジナルのリズムに乗って「さして〜♩ひっくり返して〜♩シュゥ〜ッピタ‼︎さして〜♩・・」と唱えながら楽しそうに手元を動かし始めました。 “エア縫い刺し”でノリノリのスタートでしたが、いよいよ本物の針を手にすると空気は静まり返り、各自手元に集中・・ 今回の制作に当たってお母様方も「さすがに針は持たせた事ないです・・」と驚きの様子でしたが、しっかりとルールを伝えれば、案外子どもたちの方が安全に使えるものです。 慣れてくると、少しずつ“風と小びと”の表現を楽しむ姿が広がっていきました。 ゴッホの作品(画集絵本)との出会いをきっかけに、子どもたちは点線が奏でるグルグルの世界を表現。青の“同系色”を選びながらフェルトの上に風を起こすと、そこには小びと(ビーズ)が遊びに来ます。ビーズの配置を考えながら「風と追いかけっこしてるよ」「ここで小びとがみんなで相談してる」と、お話によって刺繍作品がデザインされていきます・・ ぎこちないステッチの流れ。ビーズで引っ張られた糸。まちまちな幅間隔で絶妙なリズム。ひと縫いする度に、一生懸命に取り組む子どもたちの呼吸や確かな手跡を感じます。 子どもたちは時間を忘れて没頭しているので、毎回授業の終わりには清々しい表情から大きなため息が響きました。 また、会を重ねる毎に「早くお家に持って帰りたい!」の声が増えていきます。 そんな言葉を耳にする度に、子ども達にとって作品のゴールは完成ではなく、ご家族にお披露目する瞬間なんだと感じました。     ◇良いお年を 12月最後の授業はお楽しみ会でした。どんぐり遊び・クリスマスパーティー(乾杯)・絵本の貸出しイベントと、楽しい事が盛りだくさん。みんなで相談したり大声で笑ったりと、子どもたちにとってまさにご褒美の1日でした。 最後には長期にわたって完成させた「風の小びと」をお家の方にお披露目。子どもたちは「すっごい頑張った!」「ママにプレゼントだよ」「いつもありがとう」と、思い思いの言葉を伝えます。お母様方は皆笑顔で、目を細めてお子様の頬を撫でたりギュッと抱きしめたり・・ ふと横を見ると、みなこ先生も感動の涙を堪えていました。私たちにとってもご褒美のような今年の締めくくりでした。 年が明けて、子どもたちと子どもたちの新たな作品に出会えることを楽しみにしております。みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。 . ==幼児クラス・冬の無料見学会のご案内== 【日程】木曜日 1/16、1/24 金曜日 1/17、1/24     時間は15:00〜15:30 30分程度 各2組 【対象】年少児〜年長児 *ご入会を検討中の方  
小学生高学年 油絵/作品合評会『手の喜怒哀楽』
[小学生高学年] 2019.12.24
小学生高学年 油絵/作品合評会『手の喜怒哀楽』
冬至を超え、ひとつの節目として新たな一歩を踏み出すには適した日々。慌ただしい師走の中にも長い深呼吸のような安堵を感じます。先週は高学年クラス秋の制作『手の喜怒哀楽』の作品合評会が行われました。お越し下さった皆様誠にありがとうございました。作品に対するありがたいお言葉、子供達と共に大切にさせて頂きたいと思います。   今回は自分の手を四つの感情ごとにポーズや動きで表し画面で組み合わせ構成、自画像とはまた違う形で今の自分を見つめることに挑戦しました。手という人体の中で最も複雑で高難易度なモチーフ、静物画とは異なる空間づくり、初めての油絵の生徒もいる中、皆獅子奮迅、大健闘でした。それぞれの課題を見つけ自覚し、そこに挑む姿はどの子も素晴らしく輝いていました。合評会の発表では緊張しながらもびっしりと書き込んだ原稿を片手に丁寧に思いを言葉にし、自らの力で作品の深淵に臨み、絵画の本質を問いかけるような濃密なものとなりました。また仲間の作品に対して感想を述べる場面では制作中に周りをよく見ていないと出来ないシャープで愛のある視点に基づいた言葉ばかりで、受ける側としてはどんなに勇気づけられたことか計り知れません。なんたって隣で聞いていた講師が胸震えるほどの喜びを感じたのですから。共に同じ空間で絵を描くことの、その大いなる意義を改めて教えて貰いました。大変充実、この先の更なる成長が本当に楽しみになるような素晴らしい会となりました。   美しい油絵具に彩られた異なる感情を宿した手が、あなた達が成長したその時違う形を成してまたいつか描かれることを願って。  
小学生 工作/喜びの結晶
[小学生クラス] 2019.12.23
小学生 工作/喜びの結晶
箒で丁寧に掃いたかような雲が空をいっぱいに覆い、それはまるで地球を大掃除をしているかのようで、厳しい寒さの中にも清々しさを感じ取れる冬。小学生クラス冬の工作『雪の結晶』も、年の瀬と共に完成しました。一年間の感謝を込めて自宅に届ける美しいかたち作りをテーマに、『針金』を材料として制作しました。ほとんどの子が針金による造形が初めての中、針金と仲良くなるためにたくさん触れ合うことからスタートし、『ぐるぐる』や『ねじねじ』など様々な面白く美しいかたちをつくることが可能であることを学び、それらを自らの発想と工夫で発展させることに喜び大興奮、集中が途切れることはありませんでした。回を重ねるごとに予想を上回る上達ぶりを見せる針金づかいに、後半では講師が若干、あくまで若干の嫉妬を覚えるほど。指先の動きとラジオペンチのみでぐんぐんと形成されたその輝きは、溶けることを知らない冬のシンボルとして部屋の壁を暖かくしてくれることでしょう。   今回の作品、この雪の結晶は春から培ってきたあなた達の『ものをつくることへの喜び』の結晶です。頭を働かせ新しいものを思いつくことへの喜び、難しかった技術を会得した時の喜び、色への喜び、かたちへの喜び、完成した作品を大切な人に見せる喜び。どんな小さな喜びだとしても、それらが確実に、まさにしんしんと降り積もる雪のように静かに重なって今の力を成しているのです。『喜びのかたち』。それがあなた達の自信となってくれるのであれば先生もとても嬉しいです。ずっと大切にして下さいね。   保護者の皆様、この度はお忙しい中、冬のアンケートにご協力頂き誠にありがとうございました。頂戴した大変温かく貴重なお言葉やご意見、毎回ありがたく大切に読ませて頂いており、子供達の成長の一助となることができればと思い続けてきた行いに対して、さらにより良いものをという決心を新たにさせて頂いております。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
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