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うんとこしょどっこいしょ
[小学生クラス] 2017.08.21
うんとこしょどっこいしょ
8月初めは、彫刻家佐藤忠良さんの絵本『おおきなかぶ』より、かぶを引っこ抜く人の動きをテラコッタ粘土で作りました。夏休みのパワーを思いきり解放するような、一回かぎりの造形遊びです。 まずは、登場人物のポーズに注目しながら絵本『おおきなかぶ』を読みました。その後、自分たちも引っこ抜くポーズをして体のどこに力が入っているかを確認します。ここまでくると早く粘土に触りたくてしょうがない!ウズウズしている子ども達。準備はOK!いざ!粘土に向かいます。 ひんやりとした粘土をこねながら、麻紐を巻いた棒人間の芯材に少しずつ筋肉のように粘土をつけていきます。四つん這いになったり、すぐ転んだり。あちこちで「立たない~」と苦戦する声が挙がりバタンバタンと粘土人間の倒れる音がします。普段当たり前に立ったり動いたりしていますが、粘土で作ってみると絶妙なバランスで動いていることを知ります。足を太くさせたり、開き方を変えてみたり、頭の粘土を減らしたり。色々動かしてバランスを取ります。始めはあれだけ苦戦していたのに段々とコツを掴みしっかりと足腰で立つ人間が出来てきました。そうなったらこっちのもので帽子を被せたり、仲間ができたり粘土遊びはどんどん広がっていきました。粘土になった子ども達「うんとこしょどっこいしょ」と皆の声が聞こえてきます。最後は棒人間と粘土に戻しておしまい!たまには、わーっと作って壊して形に残らない活動もいいものですね。 == 秋の入会キャンペーン!小学生クラス月•火曜日(15:30〜17:00)クラス募集 == 絵や工作が好きな子、学校の図工は苦手だけど、じっくり取り組んでみたい子。 通常レッスンを体験してみませんか?9月は体験料が通常1500円が500円になります。 この機会にぜひご参加下さい。見学(無料)はいつでもお受けしています。 【募集クラス】月曜日Aクラス1名、火曜日Cクラス6名 【対 象】小学1年生〜4年生 【体験日】9月4日(月)5日(火)【人物クロッキー】講師を描きます。      9月11日(月)12日(火)18日(月)19日(火)【コラージュ】様々な紙を切り貼りして夏の思い出をコラージュします。      10月2日(月)3日(火)【観察画】モチーフを良く観察して描きます。 【時間】前半クラス 15:30〜17:00 【受講料】通常1500円→500円 (生徒さんご紹介の方無料) *小学高学年の方は、子供上級クラス(木曜日)をお勧めしています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【小学生低学年クラスの体験レッスン】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
夏の表情
[小学生クラス] 2017.08.14
夏の表情
夏休みも後半に差し掛かり、そろそろひぐらしの鳴き声が夕刻を湿らす頃。約1カ月半に渡る夏の工作も無事完成を迎え始めました。それぞれの考えた『顔』、並べて飾ってみると中々の圧巻で、作品に込めた願いやこだわりが実に様々で実ににぎやか。見ていてとても楽しい気持ちになれるものでした。 今回は、ただ『面白い顔』をつくるのではなく、その顔の性格や年齢、特徴や口癖など、細かい設定を基に進めました。絵画では見られなかった意外性のあるものも飛び出し、アイデアスケッチの時点でかなりの盛り上がり。その勢いのまま制作に突入。ハンガーとネット、粘土による基盤づくり、パーツ付け、彩色…。工程は多いものの、毎回しっかりと集中し、着実に出来上がっていく顔は、徐々に誰かに似てきたような…。最後にニスを塗り、完成させた作品は、作者と同様、どれも溌剌とした輝きを持ち、空想世界の顔で人間ではないはずなのに、全ての作品が作者本人を強く思わせ、「ああ、こんな顔するよね」と妙に納得してしまうものばかり。最早顔というより虫に近い(!)ものまで、そう感じさせてくれるから不思議です。それはきっと、作者の考えたどこにもない新しい顔の上に、自分でも気づかない、しかし確かにここにある、自然と滲みだした自身の『表情』が、見事に合わさったものだから。素直にそして真摯に作品に向き合ったからこそ表すことのできた、作者の『今』の表情。そして、知ってか知らずか新たに考えた設定は、作者の未来のどこかにある願いを込めた『これから』の顔なのかもしれません。 夏の開放感の中で生まれた、『今』と『これから』を映した作品。是非長くお家に飾って下さい。
夏の美術鑑賞会
[小学生高学年] 2017.08.07
夏の美術鑑賞会
先週、子供上級、子供油絵、中高生クラス合同で、夏の美術鑑賞会が開催されました。今年は神奈川県立近代美術館葉山館の『没後90年 萬鐵五郎展』を鑑賞、その後秋谷海岸で砂のオブジェ制作を行い、大変充実した時を皆で過ごしました。 暑さもしのぎやすい薄曇り、蝉しぐれを全身に感じ到着した葉山館。展示内容は作品数約300点というボリュームで、萬鐵五郎という一人の絵描きが、どのような変遷を辿ったのかが詳しく紹介されていました。デッサン、水彩画、油絵、水墨画と、技法も様々。また、描いた年代、環境、心情の違いでさらに広がる表現の豊かさが、鑑賞する者を圧倒していました。これだけの情報量だと、作品全てと正面から向き合い、鑑賞することはなかなか骨が折れるな…と、講師の心配もよそに、皆の鑑賞は真剣そのもの。ひとつひとつの作品にグッと近づき、絵の具の迫力を肌で吸収しようとする子。自分の作品と比べ表現方法をじっくり考える子。今日仲良くなった3人でお互いコメントを述べながら、楽し気にゆっくり回っていく女の子達。作者の考え方や絵描きとしてのバランスのとり方など、精神性に思いを馳せる中高生。全員が瞳を輝かせ、誰に教わった訳ではない、自分の鑑賞スタイルを持ち、驚くほど立派な感想を抱いていました。それは、頭ごなしの否定や、無防備な肯定などの色眼鏡が全くない、素直な『絵が好き』という気持ちによる輝き。自分の制作を、眼前の作品に繋げていける豊かな心。春から感じていた皆の『良い作品が描きたい』という熱い思いが、鑑賞という形でも伺うことができました。予定時刻を過ぎるまでじっくりと鑑賞した作品、きっと秋からの制作に活かされていくことでしょう。 その後、予定していた前田川散策は、前日の大雨で危険ということで、昼食の後、秋谷海岸に移動、砂のオブジェ制作に取り掛かりました。2グループに分かれ、海岸に落ちているものを利用し、それぞれ考えたテーマを基に制作。大自然に翻弄されながら、石や枯れ枝、流れ着いていた板などに敏感に反応し、協力して形にしていく作業は、クラス、年齢を超え、とても楽しいものでした。砂浜に描いた線が波にさらわれてもめげません。保護者の方も、ただ見守るだけでなく積極的に参加してもらい、枯れ枝による生け花、見事なネーミングなど、鋭いセンスで応じて頂きました。全員が作品制作を通してコミュニケーションを図っていくことは、ここでしかできない、アトリエ5のもうひとつのかたちでもあります。ただ見ている人は一人もいなく、何らかのアクションが作品上で影響し合うことの喜びが、完成作品に満ち満ちていました。 美術を通して触れ合った仲間。きっとこれから君達の大きな支えとなってくれることでしょう。 最後に皆で行ったシャボン玉が、砂浜の完成作品を優しく取り囲んだ後、天高く、そして水平線の彼方へ消えていく姿が、楽しく美しい夏の一日を穏やかに締めてくれました。 *活動の様子をfacebookのアルバムにしました。→☆
すくすく、命のハーモニー
[小学生クラス] 2017.07.25
すくすく、命のハーモニー
「すくすく、命のハーモニー」作者:李昭憙(り そひ)8才 第19回カナガワビエンナーレ国際児童画展 時:2017年7月7日(金)〜8月20日(日)10:00〜17:00 /休:月曜日 所:あーすぷらざ(本郷台) 「絵は世界の共通語」を合言葉に、互いの文化や生活を理解し合い、国際交流を深める事を目的に、2年に1回開催されています。横浜開港以来の豊かな国際性を基に、神奈川では今や172の国と地域からなる18万5千人の外国籍の皆様が暮らしています。そして、この土地ならではの開かれた文化意識を守り育てていこうとする開催主旨に賛同し、アトリエ5は1995年から応募してきました。 今回は世界各国と神奈川県内のこどもたちから24,572点の応募があり、その中から519点を展示しています。先程、本田と春日と一緒に鑑賞してきましたが、どれも丁寧に描き込まれ、すっかり時間を忘れて見入ってしまいました。元住吉からは横浜で乗り換えもあり少し遠いのですが、2年に一度の貴重な機会なので是非お出かけ下さい。宜しくお願い致します。 過去の大賞受賞作品:https://www.earthplaza.jp/biennial/japanese/grand-prize/index.php   さて、今回受賞した李さんの筍とそら豆の絵はどの様に生まれたのでしょうか? 担当講師の山田が、モチーフへの思いなど熱く語っています。 →https://atelier-5.com/blog/kodomo/syougakusei/?p=4467 = アトリエ5の受賞者の記録 = 【第8回・1995年】 大賞 松島由利子 小4・金賞 渡辺 龍彦 小1 銀賞 本田 りさ 年長・銀賞 後原 英也 小1 銀賞 千明 英史 小2・銀賞 永安 研二 小3 【第9回・1997年】 銀賞 石川真起子 小2・銀賞 野口 海  小2 銀賞 渡辺 龍彦 小3 【第10回・1999年】 銀賞 雨宮 理沙 年中・銀賞  田尻亜弥子 小6 *第11回・2001年:主催者移行に伴い応募辞退 【第12回・2003年】 入賞 猪股奈々美 小2・入賞 後藤 搖景 小3 【第13回・2005年】 入賞 柴田 翠  小6・入賞 矢部優美子 小4 入賞 三浦 皓  小1 【第14回・2007年】 入賞 妻神佳乃子 小3 【第15回・2009年】 入賞 宇野 夏都 小3・入賞 谷口つぼみ 小2 【第16回・2011年】 入賞 内海 響 年長(独立行政法人国際協力機構理事長賞) *第17回と第18回:応募辞退 【第19回・2017年】 入賞 李 昭憙  小3 *第20回の応募:2018年10月(参加自由)  
たいようのはな
[幼児クラス] 2017.07.24
たいようのはな
暑い夏の到来、子どもたちは元気です。陽の光をいっぱいに浴び、活動量も体力も増して、溌剌とした笑顔でアトリエにやってきます。7月の幼児クラスは紙を素材に、真夏の太陽をイメージしたお花を制作しました。 まずは工作の材料を作ることから。絵本作家エリック・カールの手法を知り、「おひさま色」の自分の色紙を作ります。クレパスのフロッタージュを重ねたり、染めるように絵の具を塗ったりと「絵」を描くこととはまた違った模様づくりを存分に楽しみました。子どもたちにも馴染みのある絵本「はらぺこあおむし」などもこんな色紙から作られているのです。 できた色紙をカットしてたくさんの花びらにする工程では、それぞれの眩しいおひさま色がアトリエ中に氾濫し、そこに子どもたちの制作熱も相俟って熱気ムンムン、2°Cくらい室温が上がるようでした。 紙皿や紙カップをボディーにしてお花の形に組み立てていきますが、花びらの重ね方や切り込みのアレンジが加わり、表情の違いが表れてきます。少しイビツなハサミ使いやポッテリとした糊の厚みが何とも、大人には出せない愛らしいマチエール。花芯の部分には銀色のビーズが飾られアクセントに。 最初の色紙が、身近な素材と合わさり全く違う素敵な立体作品になったことに嬉しそうな表情でした。輝くおひさま色がモリモリに凝縮されたお花たちは、幼児さんパワーの塊のようで、見ているとこの夏も元気に乗り切れそうです。     *** 幼 児 ・ 夏 の 体 験 レ ッ ス ン *** 夏休み企画で、各回造形遊びを予定しています。お試しで体験レッスンはいかがでしょうか?制作内容や指導方針、クラスの雰囲気を実際に感じてみて下さい。体験後、即日入会も可能です。(先着順) 【対 象】年中・年長のお子様(4~5歳児)  *年少さんはご相談下さい 【時 間】木曜日 15:00~16:00(60分)  *体験当日はなるべく始業10分前にお越し下さい 【日程・内容】△残席僅か ◯余裕あり  8/ 3 テラコッタ(粘土造形)△  8/17 えのぐ造形あそび  △  8/24 紙の造形あそび ◯  9/ 7 クロッキー ◯    *金曜日ご希望の方はご相談下さい    *いずれかの希望日をお伝え下さい       【受講料】1500円(ご紹介の方は無料!) 【持ち物】画材は全て教室でご用意します。 【服 装】汚れても良い服装でお越し下さい。 =お問合せ:アトリエ5 = 044 – 411 – 5154 (休:日曜日)10:30〜15:00 入力フォームはこちら↓ ご相談もお気軽にご記入下さい。 https://atelier-5.com/contact
友達?神様?面白い顔たくさん!
[小学生クラス] 2017.07.17
友達?神様?面白い顔たくさん!
  今年の夏の工作は、自分だけの守り神のような顔のお面を作っています。 まずはアイデアスケッチしました。顔のスケッチの横に名前、年齢、口癖や得意技など自由にメモしてイメージを固めていきます。工作がものを作る“作業”ではなく“創造”になる為にこの時間がとても大事。 次に、粘土、ハンガー、網を使い顔の土台作りです。せっかく作ってもすぐ壊れてしまうことは絶対に避けたいので、一つ一つの行程を丁寧に行います。始めは皆同じでも徐々に目指すものに向かって表現が変わっていきます。時に、講師本田が相談に乗りそれぞれのやり方を考えだしていきました。 次週は、色塗りと様々な素材を使って装飾します。真っ白いお面が一気に生命を帯びそうで、アトリエに飾ったらどうなることやら。お家にユニークな守り神が訪れるまで後少しです。どうぞお楽しみに! 夏のアンケートのご回答ありがとうございました。ご意見を反映させてより良いアトリエの時間にしていきたいと思います。引き続き受け付けております。 おかげさまで、新宿伊勢丹での展示が無事終了いたしました。 脚を運んでいただいた皆様、誠にありがとうございました。お会いできなかった方もいて残念でしたが、後から子ども達に教えてもらいとても嬉しかったです。 伊勢丹での展示は「作る、描く」には絵画、工芸、デザインなど色々な職業があることを伝えられる機会でした。子どもの今の関心事や夢、お母さん、お父さんの気持ちをより深く聞くことができ、貴重な経験となりました。 《夏のオススメ展覧会》 ●ジャコメッティ展 六本木 彫刻を見てみよう。アトリエ5でも8月に、テラコッタで人の造形を作ります。 ●プラディスラバ世界絵本原画展 平塚 世界の絵本の原画がズラリ。 ●深海展 上野国立科学博物館 深海はどんな生き物がいるのだろう。 ●神奈川ビエンナーレ国際児童画展 応募した子もそうでない子も世界中の子どもの絵を見てみよう。 ●ヴァージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』 絵本の為の原画やスケッチに触れてみよう。 ●猪熊弦一郎展『いのくまさん』浦和 この展覧会は画家猪熊弦一郎とその作品を子どもたちに、紹介するために詩人・谷川俊太郎によって作られた絵本『いのくまさん』から生まれました。まるで絵本の中に入ったような会場の中で、創造の喜び、楽しさを感じてみませんか。今回の工作のお面のような顔も沢山描いた画家さんです。 こどもの ころから えが すきだった いのくまさん おもしろい えを いっぱい かいた (谷川俊太郎) そして自分のお知らせですみません。浦和伊勢丹で、木工、ガラス工芸、アクセサリーの作家さんと共に、版画イラストの展示販売をします。猪熊弦一朗展やお近くにお越しの際は、宜しければお立ち寄り頂けると幸いです。新宿店に出したもの+新作少々の予定です。  「涼を感じる夏のクラフトフェア」[会期]8/9(水)~15(火) [場所]浦和伊勢丹6階=ザ•ステージ/リビング          
色を深めた3ヶ月~子供油絵クラス合評会~
[小学生高学年] 2017.07.15
色を深めた3ヶ月~子供油絵クラス合評会~
昨日、子供油絵クラス・春の合評会が行われました。お暑い中お集まりいただいた保護者の皆様、誠にありがとうございました。 花香る春から新緑を経て、季節は夏。真っ白だったキャンバスは、3ヶ月経った今、見事な色彩と構成で彩られました。初めての油絵、これが一旦区切りとなる油絵。それぞれの思いを1人ずつ発表し、お互いを労う姿は、作品と共に成長できたことを感じさせてくれるものでした。   自分の培ってきた色づくりのノウハウを一旦壊し、さらに深めた子。 常に作品と対話し、難しいビンを最後には透明にできた子。 両手に筆を持ち、食べるように油絵を扱い画面にのめり込んだ子。 初めて光とかげを色で表現でき、さらに自信がついた子。 最後まで質感にこだわりを持ち、画面に強い意志を吹き込んだ子。 つらくても理想の表現を追い続け、作品としての質をどこまでも高めた子。 今までの自分から、大いなる一歩を踏み出し、6年生としての描き方を理解した子。   当たり前のように各々が異なる制作スタイルを貫き完成した作品には、ひとつとして同じパイナップルは見当たりませんでした。全員が自分を通して見た、感じた、考えたパイナップルを表現できたこと。それが、これから作品をつくる際に、どれだけ自信となり、どれだけ助けとなってくれることでしょう。 小学生クラスや鉛筆デッサンから学んだことが軸となり、深まる子供達の表現は、まさにこの季節、たくさんの陽を浴び、色を濃く美しくしていく緑のようでした。季節の変遷と子供の成長。実に見事な3ヶ月でした。
動きの中からみつけた心地よさ
[小学生クラス] 2017.07.04
動きの中からみつけた心地よさ
毎年恒例、音からイメージを広げて描く6月の聴想画。今年は「水の音」をテーマに行いました。 まずは実際に水を触り音探し。時と場所によって様々な姿を見せる水。バケツや霧吹きを使い探した音は、1クラスでも100を超える勢い。ポタポタ、バシャバシャから始まり、ズンズンやビーンなど、本物を感じたことでしか出ない音も。 その後絵の具で「水中の音」を描き、最後にその上から白の液体粘土で「水面の音」を重ねました。筆を使わず、指や割り箸などで行ういつもと異なる表現は、教室を熱気にあふれさせ、どの子もスッキリとした表情で完成させることができました。 抽象的な表現の聴想画。目の前にあるモチーフとやり取りを行う観察画とは違い、対話するのは自分の「身体」。肌で感じ、耳を澄ませ、動きで表す。絵画の表現において、デッサンやペインティングなどといった様々な名前で区分されることがありますが、聴想画に近いものはドローイング。私の解釈ですが、目の前にあるものを写実性を重視して描くのがデッサンに対して、ドローイングは動きの中で見つけた形、心地よさを大切にする。精神性を形に表し、行為自体を作品にしていくもの。既存の「かたち」では決して到達し得ない、新しい価値がそこに生まれます。絵を描いている今、自分はどのように身体を使っているのか、ちょっと考えるだけですべての作品の伸びやかさは大きく変わります。今回描いている子供達の姿が、どこか巨匠然としていたのも、きっと五感五体全てを用いた制作だったからでしょう。 さて、今週からは気分をガラリと変えて夏の工作です。心から楽しんで制作していきましょう! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ☆☆小学生クラス生徒募集☆☆ 絵や工作が好きな子、学校の図工は苦手だけど、じっくり取り組んでみたい子。ぜひ一緒に制作しませんか? 【対 象】小学1年生〜4年生 *小学高学年の方は、子供上級クラス(木曜日)をお勧めしています。   【日 程】 7月は楽しい工作ですが、制作スペースの都合で見学のみお受けしています。 後半クラスは定員に達した為、募集を終了しています。ご了承下さい。 8/1(火)15:30〜17:00 テラコッタ(粘土制作) 9/5(火)15:30〜17:00 クロッキー   【受講料】1500円(ご紹介の方は無料!) 【持ち物】画材は全て教室でご用意します。 【服 装】汚れても良い服装でお越し下さい。   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ =お問合せ:アトリエ5 = ☎️ 044 – 411 – 5154(休:日曜日)10:30〜15:00 入力フォームはこちら↓ ご相談もお気軽にご記入下さい。 https://atelier-5.com/contact ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感じることを丁寧に
[幼児クラス] 2017.06.26
感じることを丁寧に
夏へと向かうこの季節、晴雨寒暖ありで毎日の天候が不安定ですね。そんな中の静かな雨の日はなんだか落ち着き、普段とは少し違う感覚が開かれるようです。梅雨の6月は聴覚を使っての絵画制作「聴想画」に取り組みます。 幼児クラスで用意した音は二種類。木製おもちゃのカラコロツリーと、金属でできた二つのヒーリングボール。どちらも、小さな玉が転がる音です。ゴロンと仰向けに寝そべり静かに目を閉じて、灯りも消して、そっと音を鳴らします。—カタコトコロリン、と軽やかな乾いた響き。ジリ~~ン、ジワ~~ン…、滲むような響き—それぞれの音に、床を伝って背中にも音が響くのか、クスクスと小さく笑ってくすぐったそうだったり、目を閉じたまま心地よさそうに微笑みを浮かべる子も。 じゃあ、この音を絵にしてみましょう。音が何色かなんて、考えてもわからない。直感で掴んだ絵の具のチューブは一人ひとり違っていました。カタチはどう?身振りでやってみると、こうかな?? 子どもたち自身の心と体の反応で、目には見えない音は姿を成していきます。音に合わせてリズミカルな線が生まれ、心に浮かんだ色は混ざり合って滲みます。 道具や色々な技法を用いながらも、シンプルに線と色と○○○...の形でできていく構図と画面。制限なく筆を走らせるのも面白いですが、要素を限定することで個々の感じ方・表し方の違いがより際立ってきます。 意図を超えた効果に自身でも魅了されながら、のめり込んで制作する姿。耳だけでなく身体ごと、音の響きにゆったり浸るように聴いた体験で、子どもたちの心が文字通り音に共鳴し表現につながったのかと思います。 感じることを丁寧に。答えを急がず、成果を焦らず。子どもたちが自分の力を十分に発揮できるには、知識を頭で理解することよりもまず、感受することの充実があればこそと思います。     *** 幼 児 ・ 夏 の 体 験 レ ッ ス ン *** 夏休み企画で、各回造形遊びを予定しています。お試しで体験レッスンはいかがでしょうか? 制作内容や指導方針、クラスの雰囲気を実際に感じてみて下さい。体験後、即日入会も可能です(残席僅かの為先着順になります)。 【対 象】年中・年長のお子様(4~5歳児)   *年少さんはご相談下さい   【時 間】木曜日 15:00~16:00(60分)   *体験当日はなるべく始業10分前にお越し下さい   【日程・内容】  8/ 3(木) テラコッタ(粘土制作)  8/17(木) えのぐ造形あそび  8/24(木) 紙の造形あそび   9/ 7(木) クロッキー  *いずれかの希望日をお伝え下さい       【受講料】1500円(ご紹介の方は無料!) 【持ち物】画材は全て教室でご用意します。 【服 装】汚れても良い服装でお越し下さい。 =お問合せ:アトリエ5 = ☎️ 044 – 411 – 5154 (休:日曜日)10:30〜15:00 入力フォームはこちら↓ ご相談もお気軽にご記入下さい。 https://atelier-5.com/contact
自分だけの色見本帳
[小学生クラス] 2017.06.19
自分だけの色見本帳
5月最後のレッスンでは、色研究をしました。日本人は昔から色名人で、とても微妙な色に名前をつけました。例えば、海老茶色、若竹色、青竹色、銀鼠色などなど‥ 私たちのご先祖様は、微妙な色に自然を感じ素敵な名前を付ける繊細な感性を持っていたのです。 ということで、昔の人に挑戦。現代に生きる皆も自分の色をつくってみよう! 小さい紙にクレパスで混ぜ色をして塗り込み、名付けました。「夕やけ色」や「いるか色」など、出来上がった色からイメージした名前をつけました。「夜あけ色」子どものたどたどしい文字が下に書かれるだけで、クレヨンの混ぜ色を超え、夜あけをはっきりと感じ、胸が熱くなってしまいました。 中には、「びゅーはろ」「ろっし」のように音の感じと色の感じを組み合わせて全く新しい言葉をクリエイトした子も!最後は、スケッチブックに貼って自分だけの色見本帳が完成です。 今回は、絵を描いた訳ではないのに、それでも十分皆のそれぞれの世界の感じ方が「色」と「名前」に表われていました。「汚い色が無いってことを知るよね。」 皆のスケッチブックを見て講師本田が一言。この色の研究が、今後の作品に色彩の深みを与えることは間違いなさそうです。 春日展覧会と受賞のお知らせ
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