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美意識を携えて写真を撮ってみよう
[中高生クラス] 2020.05.18
美意識を携えて写真を撮ってみよう
若葉を濡らす滴りに耳を澄ませ音より知る季節の移ろいは、日ごとに過ごし方を変えてみるのも面白いことを教えてくれます。中高生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。今年度もクラスを担当する本田です。お久しぶりですね。進級や進学、普段の学校生活がままならない状況で、煩悶を重ね夜更かしなどしていないでしょうか。風の噂では学校からの課題がどっさりだとかなんだとか。何かと忙しい中、絵を描くことから遠ざかってしまっているかもしれません。しかし、如何な状況であれど自分の感覚を磨くことは可能です。例え筆を握らずとも、今だからこそ教室では出来ない美術の学びがあります。今回はお手軽に出来る方法を提案しますので、是非試みて下さい。   ☆絵画的写真を撮ってみよう 絵を描くような気持ちをもって写真を撮ってみましょう。構図や構成、色彩バランスの勉強になります。「どのように捉えるか」を意識し、普段とは異なる作品性を考えた写真を目指しましょう。 【準備】 スマホ、またはデジカメ 【方法】 室内、または近所で気になったもの、見つけたものを写真に撮る。 【注意】 写真を撮る際は、周辺に気をつけましょう。また他人のプライバシーを守り、安全を考慮して行いましょう。 【コツ】 概ね油絵制作の始まりに行っていることと同じです。これらを大切に行ってみて下さい。   ①対象との距離を変えてみる。 撮りたいものを見つけたら、すぐにシャッターを切らず、近寄ってみたり離れてみたりしてみましょう。それだけで見え方に変化が生まれます。   ②視点の高さを変えてみる。 直立した自分の目の高さからではなく、座ってみたりしゃがんでみたり、見上げたり見下ろしたり、さらに斜めになってみたりしてみましょう。少し変えるだけで異なる面白さに気が付きます。   ③余白をつくってみる。 撮りたいものを画面の真ん中にいれるばかりではなく、少しずらして撮ってみましょう。絵と同じで、背景となる周辺部分の「余白」をどのように扱うか、時にはその「余白」を主役として考えてみましょう。   ④なんでもないものを面白くする。 撮りたいものが見つからない!と言う場合は、特にこだわる必要はありません。何でもないものを撮ってみましょう。その際①~③のコツを意識し、コラージュや油絵を制作しているように、どうしたら面白い画面になるか考えることが大切です。猫やタピオカじゃなくても、例えば机の角や何でもない壁の汚れも、撮り方によってよいモチーフとなります。むしろその方が、実は面白くなることが多かったりもします。     如何でしょうか。普段の油絵制作の初めに行っている構図・構成の工夫を、今回は写真で練習してみるという訳です。写真なので何枚も撮ることができますし、何よりお手軽です。デッサンする時間や気力がないよ…という場合でもこれならできそうですね。たくさん撮っていくうちに、何が良い構図か、どうすれば美しい構成となるのか段々分かってきます。そしてさらに自分がどういうものを美しいと思っているのか、自分なりのものの見方を知り美意識の参考資料として新たな気づきも与えてくれます。大切なのは「工夫してみること」です。「映え」など気にせず挑戦してみて下さいね。  
おとな/画材で変わる同じ形
[おとな美術] 2020.05.16
おとな/画材で変わる同じ形
生徒の皆様いかがお過ごしでしょうか。 土曜日午前おとなクラス講師の横山です。 まだまだ油断はできませんが、一部緊急事態宣言が解除されたりと、少しずつ明るい兆しが見えてきましたね。皆様と講座で再びお会いできる日が待ち遠しいです。   さて、先週のブログでは、気負わず目に留まったものを軽く描いてみる事をご提案しました。 とはいえ、そう次々に描いてみたいものが出てこないという方や、あらかた描いてしまったという方もいらっしゃるかも知れません。 そこで、今回は気になったモチーフや場面を色々な画材や方法で描いてみる事をお勧めしたいと思います。   同じモチーフでも、異なる画材や方法で描いてみる事で、絵の中で広がってくる景色は全く違うものになりますし、モチーフの捉え方も変わってきます。 是非色々な描き方を楽しみながら、今まであまり使った事がない画材や方法で描いてみて頂ければと思います。 新しく画材を購入するのは難しいかも知れませんが、お家の中で眠っている画材や、身の回りの物でも意外と描けますので試してみてはいかがでしょうか。   自分でも、色鉛筆の粉を指で擦って描いた作品。ペンで描いた作品。透明水彩で滲みを活かした作品。と3パターン描いてみました。 他にも、パステル、クレヨン、またチラシなどを使ったコラージュ作品なども考えられます。 また道具も鉛筆や筆だけでなく、手や爪楊枝、割りばし、スポンジなど色々と画材で遊ぶ感覚で使ってみると楽しいですし、新たな発見もあるかと思います。   講座が再開した際には、是非お家で描いたもの、作ったものを見せて頂けますと嬉しいです。
まぜ色のすゝめ②
[小学生クラス] 2020.05.15
まぜ色のすゝめ②
からりとした晴天の下、風と遊ぶ蝶が可愛らしく影を揺らします。爽やかな空気に誘われ、つい足がお外に向いてしまいそうですが今はまだ、ですね。「できるだけ」と考えるとちょっとつらいですが、「できること」を考えるとちょっと楽しくなります。今日も先生が皆さんに「できること」を紹介します。まぜ色シリーズ第二弾です。   ☆まぜ色カードづくり~五月の新・緑色の巻~ 五月は春に芽吹いた植物が美しく成長し、様々な緑色を輝かせる季節です。それを新緑といいます。 今回はまぜ色でたくさんの新・緑色を作り、お家の中で五月の色を感じてみましょう。   【準備】 ・クレパス ・画用紙(やや厚めの紙ならなんでもOK) ・新聞紙 ・はさみ ・ティッシュ(クレパスの汚れをとるのに使います)   【やり方】 ①画用紙をはさみで手のひらサイズの四角に切り、カードを作る。(大体一辺5~6センチがおすすめ)   ②クレパスを選び、まぜ色で「新しい緑色」をつくっていく。すみずみまでていねいに、がんばってぬってみよう。  ※汚れない様に新聞紙の上で行いましょう。   ③「新しい緑色」ができたと感じたら完成。たくさん作ってみましょう。目標は十枚以上。  並べて写真を撮ると美しいですよ。  ※前回同様、新しい色に名前をつけてもOK。   【ポイント】 ・「緑色」はひとつではありません。家の中を見てみても、色々な緑色があることに気が付きますね。参考にしながらつくってみましょう。 ・みどりやきみどりのクレパスだけでなく、他の色も使ってみよう。みどりを使わなくても緑色はつくれます。(何色と何色をまぜるとできるでしょう?) ・まぜ色の中に「かくし色」を少しまぜてみましょう。最後にほんの少し違う色をまぜるだけで、たくさんの違う緑色ができます。お料理の「かくし味」と一緒です。 ・慣れてきたら「ギリギリ緑色」に挑戦してみよう。もはや黄色、あわや青、よもや赤、など、どこまでが緑なのか試してみましょう。     日本では昔から色の違いを大切にされてきました。豊富な植物と共に暮らしてきた歴史の中で、特に緑色の種類は他の国を凌ぎます。繊細に違いを見分け、丁寧に異なる名前をつけてきました。同じはっぱを表す色でも、「裏葉色(はっぱのうらの色)」や「濡葉色(ぬれたはっぱの色)」と種類があることは驚きですね。皆さんも昔の人に負けず、この季節に相応しい「新・緑色」をたくさんつくってみて下さいね。  
おとな/5月の緑のシルエット
[おとな美術] 2020.05.14
おとな/5月の緑のシルエット
日射しが眩しい日も増え、植物の新芽はいつの間にか逞しくくっきりとした緑に変わってきました。どんな生活の中でも、季節は裏切らずに巡っていることを実感し、少し心を救われます。 晴れた日は思い切り外で体を動かしたり遠くへと足を伸ばしたい思いもありますが、明るい光がたっぷり射し込むおうち時間も良いものですね。キラキラと緑豊かな外の光を感じながら屋内でできる制作をご提案します。   『植物のシルエットを写す』 1、道端の雑草や庭木の小枝などの身近な植物を、無地のクリアファイルに挟み込みます。この時重なりがなるべく少ないように気をつけます。葉など多すぎて摘み取る場合や、テープで固定する場合には、不自然さがないか注意しながら行います。 2、1を窓ガラスに貼り、さらにコピー紙を重ねて貼ります。映し出されたシルエットを尖った硬めの鉛筆でなぞって線描きしていきます。 3、窓から紙を剥がし、細めの筆に墨汁をつけて鉛筆の線を描き起こし、さらに中を均一に塗りつぶしていきます。より手軽に筆ペンでもできますが、滲みに注意しましょう。 4、できた作品を、葉書や短冊、円形・扇型など色々な形にリフレーミングしてバランスを探ったり、また手芸や工芸などの装飾図案として用いるのも楽しいと思います。   取り組んでみると、 光に透ける緑と紙がただ綺麗で、そして線を抽出するだけでも自然の形は美しいと気づきます。普段目に止めないような雑草でも。写生とはまた違い植物の特徴や構造美を捉えやすくなり、また平面的な形として扱うことで構成の美意識やデザイン感覚を磨く機会にもなると思います。 無心になって没頭出来るのもいいところ。描きたいものが浮かばない時にも、何かしら手を動かしていれば自ずと技は研がれますし、集中する心地よさでリフレッシュ出来ます。 新緑の今、様々な植物のシルエットをコレクションしてみて下さい。
特別講座のご案内
[おとな美術] 2020.05.13
特別講座のご案内
      すっかり朝型になり、朝食前に少し絵を描いたり、平和公園へ散歩に出かけたり、健やかに籠り中の辻です。 皆様も何か新しい習慣はありますか?是非教えて下さいね。 さて、通常クラスは今しばらくの辛抱ですが、私が担当する特別講座は、定員を絞り開講しているのでご案内致します。   【庭の写生会】開講 まず、朝の凛とした空気に包まれながら、互いの距離や向きに配慮して庭の植物写生を行いました。真剣に鉛筆を走らせ、何度も色を重ねて描き込む内に、いつもの感覚が蘇り、すっかり表情が解れていました。今週も開催するので、ご都合付く方は是非ご参加下さい。お待ちしております。   場所:主宰 辻悦子の自宅(庭) ・人混みを避け裏通りから辻の自宅(アトリエから徒歩数分)へお越し下さい。 ・場所が分からない方はアトリエ5の前からお電話下さい。お迎えにあがります。 ・雨天の場合は庭で花を選んでから教室へ移動します。   日程:5/14(木)・5/16(土)  時間:9:30〜11:30 対象:中高生クラス・おとなクラス  定員:5名(先着順) 受講料:税込3,000円 *モチーフ付き 当日納入 ↓  詳細は予約ページをご覧下さい。 . 【大人の絵本の会】開講 日時:5/29(金)18:00〜19:30(17:30〜入場可) 場所:寺子屋三左蔵/https://www.sanza-gura.jp 〒211-0068 川崎市中原区小杉御殿町2-111 JR南武線・東横線・目黒線・武蔵小杉駅より徒歩12分 定員:6名(先着順) 参加費:500円(当日納入) ↓  詳細は予約ページをご覧下さい。 . 【木版画講座】開講 日時:5/24(日)13:30〜16:30 場所:アトリエ5 定員:4名(先着順)OBOGの方も是非! 受講料:3,300円×全6回 当日納入 ↓  詳細は予約ページをご覧下さい。 . 【6月開講について】 通常クラスは、現段階では6月から開講の予定です。なお、明日5/14(木)の国の発表を受けて諸々判断し、5/23(土)に改めてご報告致します。   【近況やご相談】 長いお休みですが、ご家族の絆が深まったり、暮らしの中に様々な工夫をして楽しんだり、新たな気付きもありますね。講師陣にメッセージ(お手紙?)があれば、お気軽にお寄せ下さい。   また、遠方から通学の方や、学校再開で6月中はまだ生活環境が整わないと懸念される場合など、再開に向けてご相談やご要望がある方は随時ご連絡下さい。なお、担当講師と協議する為、返信にお時間を頂く場合がございますが、予めご了承下さい。 連絡先(辻):https://coubic.com/atelier5/contact
未来の自分とハイタッチ
[小学生クラス] 2020.05.12
未来の自分とハイタッチ
作成:奥原幸絵 小学生クラスを担当するアシスタントの奥原です。みなさんとアトリエで会える日を今から心待ちにしています。今年度もよろしくお願いいたします。   さて皆さん、いかがお過ごしでしょうか。散歩をしたり、家で絵を描いている日もあれば、ちょっと気持ちが乗らない日もあるかと思います。そんな時は気負わずに鉛筆を削ったり、お道具に名前が書いてあるかなどチェックしておくと良いですね。次にアトリエに来た時に、より気持ちよく制作に取り組めると思います。   お道具だけでなく、せっかくなので今回は筆をとったり、粘土をこねたり、日常生活でも活躍する場面が多い「手」に注目してみましょう。私は高校生の時に友達のアイディアで絵描き仲間15人くらいで集まって、それぞれの手の形を取った事があります。その時、手の形や大きさ、選ぶ色が十人十色でそれだけでも、みんなで見比べながら鑑賞を楽しむ事が出来ました。またみんなと会える日が来たら、アトリエでも手形の見せ合いっこが出来たら良いですね。写真は私の家族全員の手形です。皆さんもまずは家族の手を並べてみてはいかがでしょうか。会話が弾み、新たな発見があると思います。 【用意する物】 ・絵の具・パレット・筆・水バケツ・画用紙(なければコピー用紙でも可) 【手順】 ①好きな色の絵の具を2、3色選び、筆で手に付けましょう。 ②画用紙に手形を押します。※乾いてしまうので、素早くやりましょう。 . 【今を象(かたど)る手】 今の自分の手はこの先、何かしらの変化を遂げる事でしょう。大きさやしわの数、好きな色が変わるかもしれません。いつか再び今を生きている証であるこの手形を見た時に「こんな時もあったなぁ…」と記憶が蘇ってくると思います。「今を象る手」と、未来の自分が笑顔でハイタッチをする日が待ち遠しいですね。   【おうちで5】 アトリエ5のFacebookとInstagramでは、先生たちが考えた自宅で楽しめる企画「おうちで5」を公開しています。こちらもぜひご覧ください。 Facebook https://www.facebook.com/etsuko.5 . Instagram https://instagram.com/atelier5_kids?igshid=1c2atqoxl5ted
構成力をきたえよう
[小学生高学年] 2020.05.11
構成力をきたえよう
窓から流れ込む風が、早くも初夏の薫りを漂わせています。今年は季節の移ろいが特に早いように思います。 高学年クラスの皆さん、お元気ですか。4月から新しく油絵を始めようと張り切っていたところ、このような事態となりとても残念です。油絵はお家では描けないですものね。しかし、来る時を楽しみに、今何か油絵制作に役立つことは出来ないかな?と先生は考えました。お時間あったら是非やってみて下さいね。   ☆しりとりで構成 しりとりをしながら、お家にあるものを集めてかっこよく並べてみよう。   ①最初にひとつ、お気に入りのものや描きたいと思うものを決める。   ②そのものの名前でしりとりをしながらお家の中にあるものを集める。ひとつの言葉で複数集めてOK。   ③5~6個ものが集まったら、それらのものをかっこよく並べ構成してみる。   ④かっこよく決まったら、それらを鉛筆でデッサンしてみよう。時間が無かったら写真を撮るだけでもOK。   【ポイント】 ・しりとりでものを探す時は、色々な場所を探してみよう。引き出しや冷蔵庫の中、洗面所や玄関など、意外なところに面白いものがありますよ。(お家の人に怒られない程度にしましょう。) ・構成する時は、「かっこよく」や「美しく」や「面白く」がとても大切です。バランスを考えながら「これだ!」となるまでパズルのように何度も試してみましょう。 ・鉛筆デッサンや写真撮影が終わったら、集めたものを元の場所に戻しましょう。     かっこよく構成することは、鉛筆デッサン②で学びました。モチーフの並べ方を工夫することは、油絵の描き始めに行うとても大切な作業です。主役や脇役、前後の重なりや余白などを考え、自分の「描きたいこと」を明確にするのです。今回はしりとりを行いながらものを集めることによって、普通では思いつかない、意外な組み合わせが生まれます。日常では出会わないもの同士を出会わせ、仲良く並べてあげましょう。 ちなみに先生もやってみました。 はこ→コンソメ→めんぼう→うすくちしょうゆ→ゆのみちゃわん いかがでしょうか。なかなかだと思うのですが。主に台所をウロウロしていました。   構成力を鍛えながら、油絵制作ができるのをより一層楽しみに待ちましょう。  
おとな/日常の形
[おとな美術] 2020.05.09
おとな/日常の形
生徒の皆様お久しぶりです。 土曜日午前おとなクラス講師の横山です。 いかがお過ごしでしょうか。ご自宅での時間を過ごされている方、必要があり出勤されている方、様々だと思います。 長い自粛生活でお疲れの事と思いますが、そんな中のちょっと一息に軽く絵を描いてみてはいかがでしょうか。良い気分転換にもなるかと思います。   画材や絵を描く環境もご家庭毎に違い、なかなか集中して取り組むというのは難しいかも知れませんが、今お持ちの画材で30分程で少し描いてみる、という事であれば簡単に始められるのでないでしょうか。 私も家にある画材、色鉛筆やペンでポストカードサイズに数枚描いてみました。 こんな時ですから、モチーフも気負わずなんでも良いと思います。 部屋にあるふと目に留まったもの。近所を散歩している時に見つけたもの。お家時間で作った料理。昔取った写真から、など身の周りにあるものを描いてみるだけでもちゃんと絵になります。 なかなか普段はモチーフとして取り上げないようなものでも、この機会に描いてみると意外と素敵!といった事もあると思います。   なかなか外に行けなくて歯がゆい毎日ですが、日常の中から1つずつ形を拾ってみると、そのような中でも生活が少し豊かになると思います。 美術という観点から、自分の身の回りを見つめてみる良い機会にもなるのではないでしょうか。 無理のない程度で、是非絵を描く時間を少しでも取って頂けましたら幸いです。 また、感染が収まり講座が再開した際には、生徒の皆様と絵についてお話しできる時間を楽しみにお待ちしております。
まぜ色のすゝめ①
[小学生クラス] 2020.05.08
まぜ色のすゝめ①
窓を望めば陽光が鮮やかにみどりを輝かせ、爽風が若い枝葉を揺らしています。ご無沙汰しております。小学生クラス担当の本田です。今年度もよろしくお願い致します。 小学生クラスの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。このような事態の中で続く普段とは異なる生活、何かと不便に感じることが多いですね。眼前の不安に、つい嫌な気持ちが先行してしまいがちですが、生きていく中では「こんな時もある」とゆったり考えることも、また必要だと先生は思います。お天気のように、雨の後は必ず晴れ、時には美しい虹が見えることを信じ、一刻も早くまた、太陽のような笑顔の皆さんと楽しく制作出来ることを心から願っています。 そんな中、小学生クラスとして先生が皆さんにやって欲しいことを考えたのでここで紹介します。     ☆まぜ色カードづくり~今日の気持ち色の巻~ レッスンではおなじみのまぜ色、今回はカードで一日一枚「今日の気持ち色」を作って並べていってみよう。 変化の少ない日々でも、ちょっとした違いがあることが分かり楽しいですよ。   【準備】 ・クレパス ・画用紙(やや厚めの紙ならなんでもOK) ・新聞紙 ・はさみ ・ティッシュ   【やり方】 ①画用紙をはさみで手のひらサイズの四角に切り、カードを作る。(大体一辺5~6センチがおすすめ)   ②クレパスの中から「今日の気持ち」に合った色を3~4本選び、カードに重ねてぬっていき「まぜ色」をする。必要であれば新たなクレパスを選んで色を追加していく。すみずみまでていねいに、がんばってぬってみよう。  ※汚れない様に新聞紙の上で行いましょう。   ③しっくりくる新しい色ができたら完成!カードの裏に「今日の日にち」と、考えた「新しい色の名前」を書く。  ※その他に、使った色や、簡単な説明を書き足してもOK。 【ポイント】 ・「今日の気持ち色」には色々あります。ランラン、モヤモヤ、プンプン、げっそりなど、その日の気分を考え、それによって使うクレパスを変えてみましょう。 ・どうしても「今日の気持ち」が思いつかなければ、「今日のできごと」でもOKです。その日あったことを思いだし、まぜ色してみましょう。 ・クレパス同士を新しく出会わせてあげよう。あまり使わない色やまぜたことのない色には発見があります。 ・クレパスの先が汚れたら、ティッシュでみがいてあげよう。簡単にピカピカになります。     一気にたくさんのまぜ色カードを作ってもよいですが、一日一枚と定め行うと、その一枚がとてもていねいなものとなります。とりあえず一週間やってみるのはいかがでしょうか。たまってくるとまぜ色日記帳、まぜ色カレンダーもできますね。ちなみに写真のまぜ色カードは先生の一週間と少しです。ずっと家にいても、結構違う気持ちになっているんだなあ、と分かりました。一際目立つ赤いものは、その日作ったカレーが辛すぎた色で、色名は「口の中が火事色」です。 是非お試しあれ。          
おうちで鑑賞 のご提案
[こども美術] 2020.05.07
おうちで鑑賞 のご提案
今年度の幼児クラス/木曜午前・土曜午後のおとなクラスを担当します講師の山田です。皆様とのご対面を心待ちにしつつ、ひとまずはこの場をお借りしてのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。 長引く自粛生活の中、それぞれのご家庭で工夫を凝らしてお過ごしの事かと思います。お家でお絵かきや制作には取り組まれていますでしょうか?落ち着かない日々ですが、心の日常も取り戻したいですね。 描きたい気持ちを盛り上げるのに、美術鑑賞から入るのはいかがでしょう。大人も子どもできる対話型「美術鑑賞ルーレット」をご提案します! 【用意するもの】 ・鉛筆・ルーレット(プリントするか、手がきでもOK) ・テーマにしたい作品(手持ちの画集などからでも。できれば大きくして観られると◎)   【遊び方】 1、絵をしずかにじっと見つめましょう(20秒程) 2、ルーレットの中心の●に鉛筆を立てて、倒れた鉛筆がさしたところの質問に答えましょう。どうしてそう思ったのかも言葉にしてみましょう。 一人ででもできますが、誰かと絵を観るのは楽しいものです。全く異なる感じ方に出会えるかもしれませんし、自分の感動に共感をもらえるとより嬉しくなりますね。ゲーム感覚で、五感で感じる事をきっかけに「いいな」や「おもしろい」を広げたり深めたりしてみましょう。   多くの美術館も今は休館中ですが、『Google Arst&Culture』という世界の美術館や文化遺産をオンラインで鑑賞できるとても画期的なサービスの存在を知りました。超高画質・豊富なデータで、様々な美術にアクセスできます。長い歴史も広い世界も、美術から繋がりを感じることができます。ぜひ一度覗いてみて下さい。 数々の名作名品に目を奪われつつも、個人的にノルウェーの「国際子ども美術館」で子どもたちの描いた作品群に惹かれました。元気を貰えます! それではまた皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
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