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ざらざら、とろとろ、ひんやり
[小学生クラス] 2016.07.18
ざらざら、とろとろ、ひんやり
  今年も蝉の鳴く季節がやってきました!小学生クラスただ今工作まっただ中。月、火(後半)、水クラスは『風の塔』、火曜日前半クラスは『海のなかのせかい』をテーマに制作しています。 月、火(後半)、水クラスは、瓶の透明感と白の美しさをポイントに、瓶、布、石の3つの異なる質感の素材を組み合わせて「風」のイメージを作っています。保護者の皆様、瓶探しのご協力ありがとうございました。持って来れなかった子も 酒屋さんから頂いた瓶から自分の瓶を選び、制作スタート!まずは、自分の風の塔のイメージをノートに言葉で書き、それが決まったら、手で「風」の形を探っていきます。今回、風を表現するのに一枚の布と液体粘土「クロスクレイ」を使いました。石をつぶしたような自然な白が良い感じのこの粘土は、石粉粘土「ラドール」の液体のものです。布の表情を残したまま固まるこの粘土でふわっと風が吹いたような布の形を、工夫しました。子ども達ドロドロの粘土を前に、「うわー!やだやだ!キモチワルイ!」と拒否反応を起こす子も。 しかし一度布を浸すと「あ〜気持ちいい〜」とひんやりザラザラとした感触にすっかりハマっていました。次回は、風の流れをイメージして瓶に装飾していきます。 火曜日(前半)クラスは、『海のなかのせかい』をテーマに石膏で珊瑚作りに挑戦です。まずは、生け花で使用するオアシスに指で穴をあけて石膏を流し込む型作りをしました。子ども達の細い指跡が珊瑚の突起になります。皆、オアシスにブスブスと穴をあける感触が楽しくてありの巣のように広がっていきました。そこに、とろとろの石膏を流し込みます。一瞬で固まることが不思議なようで、どうしても触りたくなってうずうず。ただ今乾燥中です。オアシスに開けた穴の形が反転するなんて不思議。どんな珊瑚が出来上がるのかまだ誰も分かりません。乾燥中には、自分で新しい貝の種類を想像して粘土で作りました。カラス貝やとげとげの貝、イメージがどんどん膨らみどれか一つなんて選べない!今回の工作は、珊瑚作りでは、自分の意図出来ないものが出来上がるドキドキ。そして貝作りでは自分のイメージをカタチにする喜びその二つの面白さを感じながら制作しています。   最後に私事ではございますが、広島にあるオーガニックコットンの肌着屋さんmarruの肌着「新月ショーツ」の布パッケージに季節ごとにイラストを描いています。ただいま夏空です。中川政治七商店などで取り扱いしているようです。どうぞよろしくお願い致します。
渡辺美智雄個展 えほん到着!
[スタッフ] 2016.07.15
渡辺美智雄個展 えほん到着!
いよいよ明日から渡辺美智雄さんの個展が始まります!私とは大学の同級生というご縁で、黒いお稽古バッグやクラス便りに添えられている通称ファイブ君のイラストを制作して頂き、アトリエ5の大切な応援団です。 そして、彼の長年の夢が叶い、フランスで素敵な絵本ができました。私も週末にお祝いに駆けつけようと思います。アトリエ5の関係者の皆様も、是非お運び下さい。宜しくお願いします。 ◎ 貝の小鳥(目白) 渡辺美智雄「えほん到着!from France」展  2016年7月16日〜31日 火曜日定休 電話:03-5996-1193  kainokotori.com また、現在開催中の絵本原画展の会場の展示にも美智雄さんのイラストが多く展示されています。私も毎年夏が来ると楽しみにしている展覧会なので、皆様も是非お出かけ下さい。 ◎2016  イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 会  期:2016年7月2日(土)~8月14日(日) 主  催:板橋区立美術館、日本国際児童図書評議会(JBBY) 開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで) 休 館 日:月曜日(但し7/18は祝日のため開館し、翌日休館) 観 覧 料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円 *土曜日は小中高校生は無料で観覧できます *20名以上団体・65歳以上・障がい者割引あり(要証明書) http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex160702.html
ORIGAMI
[親子クラス] 2016.07.11
ORIGAMI
渋谷 葉子子どもクラスではおまけのカリキュラムとして、時々折り紙を取り入れています。手先の訓練、折る手順を学ぶ、60色の色紙による色彩の構成をねらいとしています。 折り紙は日本の伝承文化の一つで、今の幼稚園の基礎を築いたフレーベルがカリキュラムに取り入れたことで広まりを見せました。今では「ORIGAMI」と世界共通語にもなりました。 先日テレビを観ていたら「日本に来た外国人観光客が訪れる場所」のランキングで、なんと第一位がお茶の水にある『おりがみ会館』だったことにビックリでした。私もよく行きますが、色々な折り紙の材料を販売しており、たくさんの講座もあります。最上階では和紙を染める工房もあり、見学することもできます。マニア向けなのでご年配の方が多く、確かに最近では外国人の方も多く見られるようになりました。 私の折り紙との出会いは小学校1年生の時に入院し、お見舞いに頂いた本がきっかけでした。夢中になって折り、一冊すべてをマスターして大満足でした。再び火がついたのは保育科の授業で折り紙を学び、その後、創作の世界を知ったことでした。中でも盲目の折り紙作家、加瀬三郎さんには感銘を受けました。それから色々と足を運び、お教室や展示会などに通うようになりましたが、なかなか創作までには至りませんでした。そんな中でアトリエ5との出会いがあり、折り紙を教えることになりました。東日本の震災の時に、皆で折り鶴に取り組みました。この時に、小学生で鶴を折ったことがない子の多いことにはビックリでした。 また、幼児クラスでも幼稚園であまり折っていないらしく、折り筋をつけるところからの指導です。時間はかかりますが、覚えると楽しいらし、もっと折りたいという気持ちが芽生えてきます。最近ではスマホの普及で、検索するとたくさんの折り方が写真や動画で見ることができます。また、これからの夏休みには『おりがみ会館』で親子向けのお教室も開催されます。以前にアトリエの生徒さんが参加して、テレビチャンピオンで有名になった神谷哲史からカブト虫をもらって大変喜んでいました。 折り紙の本家である日本に、折り紙の素晴らしさをもっともっと知って欲しいと思います。
感覚を繋げて
[小学生クラス] 2016.07.04
感覚を繋げて
  感じた音を絵画で表現する「聴想画」。今年は各クラスで様々な試みを行いました。言葉と絵の具のリズム。自作した筆による新しい線の動き。織るように色を重ねて作る和の構成。音をきっかけに膨らんだイメージを、いつもとは異なる方法を用い、見事な作品に仕上げました。 聴想画の魅力は、目には見えない音を、色や形に置き換えることによって、音楽と絵画の新たな関係が結ばれることです。音は聴覚、絵は視覚で捉えるものなので一見別物のようですが、音を聴いた時、人間が感じているのは、実はその音から派生した色や風景、または匂いなどの別の感覚なのです。その逆もまた然り。優れた絵画を前にして感じるのは、表面的な技術の奥にあるそれぞれのメロディーです。音楽を聴いて選んだ色や組んだ構成は、例え本人が「なんとなく」と感じていても「必然性」を持ってじっくり見出されたものです。目には見えない、しかし確実に感じているものを見つめているからこそ、絵として浮かび上がってくるものは自分に忠実な「抽象」なのです。そうして完成された絵からは、また新たな音楽が生まれます。「先生、この絵ちょっとうるさいね。もう少し静かにするよ。」感覚と感覚を繋げ、そこに温かい手触りを感じさせることができた聴想画。春の絵画制作の締めとして相応しいものとなりました。  
気持ちを花にこめて
[いけばな] 2016.06.28
気持ちを花にこめて
◎感想:吉田香倫(草月流師範) 今回の初夏のいけ花クラスは、雨上がりの青々としたハランの葉とアイビーを主宰の辻邸の庭から提供していただき、他に赤、オレンジ、黄色等の元気が出るようなカラーの花をあわせた、5種類以上で生ける「まぜざし」というスタイルをやりました。 全員いけ花初体験のメンバーで、緊張で皆のドキドキが伝わってきました。でも生けていくうちに、いつの間にか緊張がほぐれ、どんどん夢中になっていく姿はとても頼もしく嬉しく感じました。 たくさんの葉の中から、皆それぞれの「私の葉」を自分で選んでいきます。 「やっぱりこっちの葉がいい!」 「もっと葉をクルンってしたい」 「こうしたいけどうまくいかない、どうしたらいいですか?」 など、感想や質問が次々飛び出します。 自分がやりたいことがはっきりしていて、そう思えることが“私らしさ”であり、こどもいけ花でとても大切にしているところです。“どうしたいか”があるから迷いなく生けたり、思い通りにならないから考える。 自分と向き合い、それをいけ花で表現する。 皆の思いが詰まった作品は、同じ花材でもそれぞれ違う作品になりました。 一人ずつ自分の作品の前に立ち、気に入っているところ、難しかったところなど発表してもらいました。 思いを言葉にして伝える、そして今日の仲間で共有する。そんな醍醐味も味わってもらいました。 またやってみたい!と思ってくれたらいいなと思います。
奏でる 色と線
[幼児クラス] 2016.06.27
奏でる 色と線
外を歩けば所々で紫陽花を目にするのが、この時季の楽しみの一つです。特に今年はどこも美しく、アトリエのお庭の紫陽花も見事に咲いていました。梅雨の楽しみがもう一つ、アトリエ5独自の「聴想画」。音をきっかけに絵で表現します。雨の季節は何かしっとりと静かな空気が漂うようで、晴れた日と違い、心も少し内向きに。。そんな気分のままに、ゴロンと床に仰向けになって目を閉じ、手回しのオルゴールに耳を澄ませてみます。いつもと違う導入に最初はくすくす笑っている子たちも、染み込んでくるような優しい音に、なんだかゆったり気持ちよくなっていく様子。 音は目に見えないけれど、もし色があるなら?形はどんな?子どもたちは音という抽象的なものに対して、感じたまま素直に反応して描いていきます。オルゴールの響きに気持ちよく身を委ねながら、紙の上でゆっくり混ざり合う絵の具の淡い色、じんわり広がる薄墨の跡に見とれている表情。水加減の効果の面白さを手にしたら、ここに色が欲しいなとか、もっと滲ませたいとか、ここは白いままの方がいいとか、自分の感覚で筆を加えていきます。どうなるかわからない描き始めは少し戸惑っていても、一度筆を運ぶともうそこは自分の世界。音に触れ水と戯れる様子がそのまま線や色となって画用紙の上にまた新たに奏でられてゆく感じです。この即興的なライブ感ある表現が聴想画の魅力。オルゴールの曲目は『星に願いを』。絵の具の水滴を「流れ星」と見立ててお願いごとを込めながら制作したこともあって、どれも優しい表現となりました。幼児期の素直な感性には大人もかないません。作品から心地良い響きを受け取っていただければと思います。
ラストスパート!
[中高生クラス] 2016.06.25
ラストスパート!
 ◎感想/講師:吉田一民中高生クラスでは現在、3ヶ月かけて油絵を制作しています。作品は7月一杯で完成となるので現段階ではまだまだ途中ですが、日々成長していく本人達と共に作品の方も様々な変化が見られ、考え方や物事の捉え方の幅が広がっていると共に、色使いや形を表現も上達してきているなと感じます。 作品を制作する中で、本人達も描き始めは悩んだり描き直したりと試行錯誤を繰り返していましたが、段々と作品に色が付いてくると私自身が何も言わなくても、自分自身の考えで表現し工夫していおり、日に日に良くなっていく作品の姿に私も毎回驚かされています。また、作品の描き込みなどを見てみると対象をよく見て観察して描いており、以前に行ったデッサンの経験が生きてきているなと本人達も感じているのではないでしょうか。作品について話しをする中で「ここは明るい空間にしたい」「メインの色で考えたい」「模様の表現を頑張りたい」など、様々なアイデアや課題を持って表現している様子が伺えます。しっかりとした考えを持って話す所などとても素晴らしいと思うので大切にしていってほしいと思います。 油絵の方も中盤を過ぎ少しずつ完成が見えてきたのではないでしょうか。あと一息となります。ラストスパート頑張りましょう。
心をすまして描いたもの
[小学生クラス] 2016.06.20
心をすまして描いたもの
  6月の制作は、音楽や、音のイメージをきっかけとして描くことそのものを楽しむ絵画制作です。耳を澄まして聞いたイメージを、線、面、色、形、組み合わせ、構図などによって表します。言葉で説明すると、難しく感じますが、子ども達は「音楽聞いて描くの好き!」と抽象画の入り口に恐れなく入っていきます。そうして、描くこと自体を楽しんだ結果、音楽を感じる絵が出来上がるのだから参ります。 さて、音を聞いて絵を描くと言っても、クラスによってその取り組みは様々です。本田クラス月•水曜日の前半クラスは、いつも使っている筆では描けない線を求めて「自分の筆を作る」ことからスタート。山田クラス火曜日前半クラスは、「たのしみは」から始まる短歌を目を閉じて聞きました。そして自分達も短歌を作ってみよう!と自分の楽しみなことを書き出す「言葉のスケッチ」をしました。辻•本田クラスの火•水曜日後半クラスは、雅楽を聞いてイメージが広がったところで、色鉛筆の縦と横の線で布を織るように描いてみよう!と染織家の志村ふくみさんの画集を見ることから。 さあ、子ども達は、どんなふうに耳を澄まし、心の中にイメージを広げたのでしょう。 作品を持ち帰った時は、ぜひ、どのように描いたのか聞いてみてください。
色鉛筆画:「ぬくもり」
[デッサン油絵] 2016.06.19
色鉛筆画:「ぬくもり」
作者:松永晴子/おとな美術コース・土曜日午前クラス妊娠・出産を機に長い間通わせていただいたアトリエを辞めることになり、これが最後の作品となりました。最初は鉛筆でまっすぐな線を均一に描けなかった私が、ようやくティッシュBOXデッサンまでたどり着き…けっこう上手く描けたんじゃないか?と自負しては、先生に白いティッシュの素材感が出ていないとダメ出しされる日々。しかし今見ると、鉛筆一本で描いた作品にもかかわらず私らしさが出ているなぁと感じます。その後色鉛筆画に移行したものの、なかなか自分の思った色が出せない。そこで、絵の具を混ぜて色相環を作る色彩構成に取り組んだり、横山先生の色鉛筆講座で補色について学んだりしました。どれもこれも、今回の作品につながっています。この絵は、喜怒哀楽を手の色形によって表現したものです。これを描きたいと思ったきっかけは、クリスマス交流会で他クラスの生徒さんの喜怒哀楽作品を目にしたからでした。思わぬ場面で良い刺激を受けることとなりました。 制作には、喜びのイメージ、怒りのイメージ…とそれぞれ箇条書きにし、自分自身の感情と向き合う手順を踏みました。手に光を受ける感じを表すのは難しかったですが、先生におすすめいただいた黒田清輝展に足を運んだのが役立ちました。自分の手の以外の部分は抽象表現となりますが、背景の色や描写を決めていくなかで、実際に雑草の取材に行ったり、オーロラの写真集を参考にしたりしました。私が今まで描いた中で1番サイズの大きい作品でしたが、それでも描きあげることができたのは、子どもが生まれたら見せてあげようという気持ちがあったからだと思います。喜怒哀楽、どの手も、柔らかい光、あたたかい光、包まれるような光に手を伸ばしています。これからたくさんの人の手に触れる我が子が、そのぬくもりを感じながら成長してくれることを願っています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松永様の過去の制作https://atelier-5.com/blog/otona/adult-class/?p=3896
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