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渋谷/親子:『絵の具 だぁ〜いすき!』
[親子クラス] 2015.07.13
渋谷/親子:『絵の具 だぁ〜いすき!』
◎感想/講師:渋谷 葉子 今年の梅雨は雨の日が本当に多かったですね。また、先々週は突然の大雨注意報発令で、急遽翌週に振り替えることにしました。小さいお子さんを連れて雨の日のお出かけは本当に大変です。でも、子ども達はそれにもめげずに元気いっぱいにやってきます。お外で発散できないこの季節、せめてアトリエの中だけでも思い切り弾けさせてあげたいものです。6月は部屋の中に大きな紙を敷いて、筆だけでなく、手や足も使って思う存分に絵の具を楽しみました。最初は手や足が汚れるのを嫌がっていたお子さんも、気が付くといつのまにか画面の中央に入っていました。 昨年から継続している生徒さんはもう大の仲良し。「絵の具」と聞くと、目がキラリ~ン☆ 絵の具の日じゃないと分かった時の顔は本当に可哀想な位ペシャンコにへこみます。とても入会時に絵の具を嫌がっていたとは思えません。 また、先週はビー玉を転がしをしました。ビー玉といえば、いつもレッスンが終わるとお楽しみアイテム、カラコロツリー。ビー玉が転がる心地よい音が大好きです。「そのビー玉でお絵描き?」途端に子ども達の興味のスイッチが入ります。段ボールの箱に紙を敷き、そこに絵の具をつけたビー玉を転がします。思いも寄らぬ模様が面白いようにできていきます。「面白い!これ、お家でもできるわ!」と叫んだAちゃんのお母さん。近頃Aちゃんがお制作にハマって、毎日のように何かを作っているそうです。絵の具の入ったプリンのカップや苺のパックを見ては「こういうのも捨てずにとっておけばいいのね」すると、周りのお母さん方も「うちでもやってみようかしら」と会話が弾みます。 子どもは身体の中にたくさんのエネルギーを蓄えています。それは蓄えるだけでなく、常に放出し、また新たに充電する、その繰り返しの作業が必要です。それは身体を動かすことだけでなく、心も発散させることも大切です。そのツールのひとつとしての「絵の具遊び」をたくさん組み入れています。 絵の具というと、なかなかご家庭で使うのを躊躇してしまいますが、工夫ひとつだと思います。お家ではできないダイナミックな「絵の具」と、ご家庭でもできる「絵の具」を提供できたらと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【親子クラス・夏の特別講座「テラコッタ」】 8月は素足になって、粘土と思いきり戯れましょう。お子さまと一緒に童心に帰って、テラコッタの心地よい感触をお楽しみ下さい。親子共に汚れてもいい服装で起こし下さい。 水曜クラス    8月5日・19日 金曜クラス    8月7日・21日 時    間/10:30~11:30(60分) 持ち物/着替え・軽食(おにぎり・パンなど) 受講料/1500円(要予約) お問合せ   ☎  044-411-5154(10:30〜18:00 休:日曜日) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
辻 /中高生:春の静物画
[中高生クラス] 2015.07.12
辻 /中高生:春の静物画
おとな美術コース・中高生クラス 制作:2015年春期 ◎感想/講師:辻悦子 小学生の油絵とはひと味違った、思春期ならではの空間と果物たちです。自分で選び自分で組む...この当たり前を小さい頃からくり返し、構図にメッセージを込めるまでになりました。余白にも配慮が行き届き「なるほど、なるほど...こう来たか〜!」と、唸るばかりです。 中学1年生の感想に、「描いている時は分からなかったけれど、仕上がったら中学生らしくなっていてビックリしました。」という様に、自分でも意識しない事がふと表れたりするので、絵はそこがおもしろいのかもしれません。小さい頃からもう5年?10年?という長いお付き合いもあり、子どもたちの成長に負けない様に、私も勉強しなくちゃ〜です。 近年、中学校に進学してもそのまま油絵を継続する生徒さんが増え、部活や塾との両立に関心しています。その秘訣は、やはり集中力!制作中の静けさにその深さが表れています。更に、物事を計画的に進める能力も養われ、普段の生活にも活かされている様です。「塾の夏期講習で、夏休み全然無いじゃん!」と言いながら笑顔なのはなぜ? なお、美術系の高校に進学希望の方は、実技試験の準備があるので個別に進路相談も行っています。お気軽にお問合せ下さい。 *facebookに写真を追加しました。→☆
山田/小学生:造形あそび「おおきなかぶ」
[小学生クラス] 2015.07.09
山田/小学生:造形あそび「おおきなかぶ」
小学生クラス / 制作:2015年6月 ◎感想/講師:山田 稔子(火曜日クラス) 火曜日クラスでは絵本『おおきなかぶ』をテーマに、テラコッタ粘土での造形あそびに取り組みました。おじいさんが育てた大きなかぶがなかなか抜けず、おばあさんや孫、犬や猫までかり出され、みんなで列になって力を合わせ引っ張りっこをするお話です。その中で繰り返される「うんとこしょ、どっこいしょ」というかけ声に合わせて、子どもたちも引っ張るポーズをとってみました。身体の、どこに力が入っているかな?その人体のポーズをテラコッタ粘土でつくってみようという活動です。 まずは粘土の準備体操。つくる前によく練ることが大事です。手先だけでなく全身の力を込め、体重をかけてグイグイ。ついに素足でも踏みふみ!冷たくてグニャグニャの感覚に、最初は抵抗を感じていた子も全身で大はしゃぎです! 丁度いい具合に柔らかく練られた粘土で「かぶを引っ張る人」をつくります。ただお人形のようなものをつくるのではなくて、ちゃんと引っ張るポーズにするために、脚を踏ん張り、腰を引く姿勢をまた確認しながら、下から粘土を積み上げるように制作。 くっつきが弱いと、ぽとり。力が強すぎて、ぐちゃり。バランスが悪いと、バタリ。なかなか苦戦です。しかしそのうちに「乾いてきたからくっつかないんだ、じゃあ湿らせよう」「ここを押さえながらなじませると、いいかんじ」と、手の感触で粘土の扱いを掴んでいきます。「頭が重いと倒れちゃう、ここでしっかり支えて、この角度ならいける!」立体の重心も自分なりの感覚で捉えていきます。 「絵本を描いた佐藤忠良さんは、元々は彫刻家なのよ。かぶを引っ張るポーズのつもりが、押しているようにしか見えないと言って、引っ張る姿に見えるようにどうすればいいのか、悩んだんだそうよ。」アシスタント渋谷のその一言に、また奮闘。ワイワイしていた教室の空気から一変、それぞれ自分の粘土に向かう目が真剣になっていきます。 一人一つずつ「引っ張る人」をつくったら、みんなの作品をつなぎ合わせました。「おおー!」と歓声。立体の作品がこう並ぶと、お話の一場面が空間となって生まれる感動がありました。作品と粘土だらけのみんなとで記念撮影をし、後は手も足もたらいの中のたっぷりの水で洗ってスッキリ。外は梅雨空でしたが、キラキラ晴れやかな表情の子どもたちでした。 = 子供の美術 (部分)= 「じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを、自分で感じたとおりにかいたり作ったりすることが大切です。」 「しんけんに絵を描き、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じかたも育ちます。」 佐藤忠良さんの言葉は、アトリエ5の教室の壁に、いつも掲げてあります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebookに写真を追加しました。→☆
春日/小学生:粘土で表す水の音
[小学生クラス] 2015.07.08
春日/小学生:粘土で表す水の音
小学生クラス(月•水) 2015年7月 ◎ 感想/アシスタント:春日千尋 七月最初の制作は、テラコッタ粘土で一回きりの造形遊びをしました。 教室に入ってくるなり、粘土をこねている先生のドロドロの手を見て、 ひい!驚くこども達。うわ〜粘土苦手〜という子も。 前回の制作では、聞いた音楽を絵の具やペンを使い 紙に表しましたが。今回は、水の音を粘土で立体的に表現します。 まずは、教室の明かりを消し、目を閉じて今回のテーマの音を聞きます。 「ポタポタ パシャンパシャン パチャパチャ」 講師がバケツに汲んだお水を触って出した音でした。この音をかたちにしてみよう! 制作に入る前に粘土体操で準備運動。丸める運動、ねじる運動、転がす運動。 始めは、粘土を触ることを躊躇していた子も、こねていくうちに だんだんと柔らかくなっていく粘土の魅力にハマってきました。 粘土のしっとりとした冷たさが気持ちよさそう。 制作がスタートすると皆凄い集中。講師も一緒に制作して静まりかえる教室。 そしてぽつりぽつりと独り言のような会話が始まり、ワイワイしてくるのが、 集中しながら、リラックスしている証拠。粘土を通して皆で遊んでいる感じでした。 次々と完成する作品たち。水の音からヒントを得て、 自分の世界を創造していたように思います。 今月は工作で縄文土器に挑戦して平成生まれの平成土器を作ります。 その完成もお楽しみに! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebookに写真を追加しました。→☆
渋谷/7月の絵本棚:佐野洋子
[親子クラス] 2015.07.06
渋谷/7月の絵本棚:佐野洋子
◎親子クラス講師:渋谷 葉子 今月の絵本棚は、没後5年を機に神奈川近代文学館にて企画展が行われます『佐野 洋子さん』をテーマに選書しました。佐野さんは絵本の他に童話やエッセイ、翻訳と幅広い分野で活躍されました。絵本においては読み終えたあと、ジ~ンと心に染み込んでいくような余韻が残り、むしろ大人に向けてのメッセージが込められているようで、大人のファンが多いのもうなづけます。この機会に是非足をお運び下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 『佐野洋子展』 場所/神奈川近代文学館 期日/7月25日(土)~9月27日(日) http://www.kanabun.or.jp/exhibition/3179/ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 「100万回生きたねこ」 佐野さんの代表作。100万回死んでも悲しくなかったねこが、はじめて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのです。 ☆ 「ねえ とうさん」 くまの子どもが、久しぶりに帰ってきたお父さんと一緒に出かけ、お父さんの力強さと優しさに気づく、心温まる絵本です。 ☆ 「だって だってのおばあさん」 だってわたしはおばあさんだから。それが口癖のおばあさん。99才のお誕生日にろうそくが足りなくて5才になりました。だってわたしは5才だもの!新しい生活が始まります。 ☆ 「ちょっと まって」作/岸田今日子 女優の岸田さんが娘宛に作られたお話。ねずみのシムくんはとっても忘れん坊。お母さんのお使いで仲良しまゆさんの家へ。途中、動物たちに次々と伝言を頼まれて、忘れないように色とりどりのリボンを身体に結んでもらいますが… ☆ 「おれは ねこだぜ」 ねこは鯖が大好き!ところがある日、鯖の大群が空をとんでねこに襲いかかってきます。大人も子どもも笑えるナンセンス絵本です。 ☆ 「おぼえていろよ おおきな木」 邪魔に思っていた木を切り倒してせいせいするはずが、なんだかさびしい… なくしてみてはじめておじさんは木が自分を支えてくれていたことに気づくのです。 ☆ 「わたしのぼうし」 赤い花のついたわたしのお気に入りのぼうし。ところがある日、そのぼうしが汽車の窓からとんでいってしまってのです。 ☆ 「空とぶライオン」 毎日空をとんでは、ねこたちにえものをごちそうするライオン。でも、本当はとても疲れていて、ある日空から落ちて動かなくなってしまいます。 ☆ 「おじさんのかさ」 りっぱなかさがぬれるのがイヤで、かさをさそうとしないおじさん。ある雨の日、子どもたちの歌をきいておじさんは、はじめてかさを広げてみました。すると… ・・・・・・・・・・・・・・・・ ◎お奨めの絵本屋さん:『ともだち書店』 私が毎月足を運んでいる日吉の絵本屋さん『ともだち書店』が、子育て応援BOOK「こどもと読みたい絵本200」に紹介されました。元々のオーナーさんがお引っ越しされる際に、お店を愛するお母さん方が引き継ぎ、今年で40年を迎えます。小さなお店ですが、つい時間を忘れてしまいそうな、ほっこりと居心地の良い絵本屋さんです。時には育児について悩みごとを聞いてもらえる、ママたちには有難い場所です。駅から少し歩きますが、お散歩がてらいかがでしょう? また、毎月第1土曜日の夜7時から私の友人がフルートでジャズコンサートを行っています。お酒とおつまみの持ち込みO.K. 男性の方も大歓迎です。
辻/子供油絵:春の静物画
[小学生高学年] 2015.07.04
辻/子供油絵:春の静物画
子供油絵クラス 制作:2015年春(4月〜6月) ◎感想/講師:辻悦子 4月から描いてきた油絵がようやく完成しました!3ヶ月も?ですが、地道にコツコツ、、、近道はありません!アトリエ5のこども美術コースで大切にしている「よく観て丁寧に取組む」事が、「形・色・構図」に素直に表現されています。クロッキーや観察画で培った形の捉え方が生きてますね!試し紙で実験した重色による色彩が、独自の魅力を放ち、墨の表現などで学んだ余白が、明解な構図に活かされています。美しいと感じるバランスに拘って真剣に追求している姿は、惚れ惚れするくらい素敵です! お手軽なモノで溢れている今、こども達の「今の自分の考え」をじっくり時間をかけて確かめる事が、油絵の技法と上手く重なり、価値を生み出している様に思います。集中力と持久力にも確かな手応えを感じています。 また、今年は小学6年生が12名と多く、中学受験や他の習い事もある中、本当に良く頑張っています。そして、どの作品にも健やかな印象があり、暖かなご家庭の愛情を感じます。お忙しい中合評会にご参観頂き、誠にありがとうございました。子供たちの発表は、自信満々でとても立派でしたね。自作の感想の後、仲間の作品について「○○が工夫されていてお手本にしたいと思いました。」なども印象的でした。 さて、夏の制作は、気分を変えてコラージュです。お楽しみに〜! *facebookに写真を追加しました。→木曜日クラス8名:☆/金曜日クラス8名:☆
山田/小学生:聴想画「月の光」
[小学生クラス] 2015.07.01
山田/小学生:聴想画「月の光」
小学生クラス / 制作:2015年6月 ◎感想/講師:山田 稔子(火曜日クラス) 「耳」を使った絵画表現―6月は、アトリエ5独自の制作「聴想画」です。音楽や詩、短歌、オルゴール、自然の音、まちの音、など毎年趣向を変え、イメージのきっかけとなる「音」をテーマとしています。今年は、ドビュッシーのピアノ曲『月の光』。教室を暗くし、仰向けになってゆったりと優しい音色に身を委ねるように耳を澄ませます。曲が終わっても「気持ちいい、もっと聴いていたい〜」とうっとりとした表情。 音は目に見えないもの。目に見えないものを見えるようにするなんて、難題です。それでも、自分の感性に潜り込めば、見えてくる世界がきっとあるはず。 音楽から、どんな色を感じた?—優しい色、キラキラした色ー言葉にしたり、少ない色数に絞って考えてみると、自分にとって大事に思えた色がなんとなくでも見えてきます。「なんとなく」では少し頼りないようだけれど、勇気を持って表現。たっぷりの水で溶いたその色を、ゆっくりじんわり、和紙に染み込ませます。意図せずにじみ広がる色に、音楽を聴いた時と同様、身を委ねて筆を重ねました。 乾燥後にその染め紙を、大きい円に切り取るだけで、また別の見え方をしたことに驚きの声。黒い画用紙のなかに、どんな風に置くのがぴったりかな?そこに他の大きさの円を加えて並べると、不思議と黒の空間が浮かび上がり、さらにイメージをかき立てます。余白、重なり、はみ出し。リズム、流れ、動き、遠近。構成は自分の感覚のパズルのようで、あれこれ試してぴったりの「こんな感じ」を探ります。 「なんとなく」も「こんな感じ」も、曖昧な判断基準ですが、そこに焦点をあててみる。きっかけに反応した自分の感覚をひとたび見つめ直してみると他の人にはない自分の感性に気付くことがあります。そしてそれを頼りに進んでいきながら、自分の方向を自分で決めていく。曖昧だったものが、やはり名前のないものだったとしても、目に見える姿になることに意味はあるように思います。 聴想画では、テーマや手法はこちらが用意したとしても、進み方の中で自分の考えや感性に対する勇気と自信を得る機会となっていればいいなと思います。ステップを絞り込んだデザイン的な制作でしたが、子どもたちそれぞれに感じたことと表すことが少しずつ違う。できた作品から感じられる音も、また少し違うかもしれません。でもそれも素敵です。感覚は磨かれながらも完結しないで、また新たな感受と表現の種になっていくと思います。
横山/色鉛筆クラス:重色の組み立て方
[色鉛筆画] 2015.06.30
横山/色鉛筆クラス:重色の組み立て方
  【土曜特別講座・色鉛筆クラス】 制作:2015年6月29日 ◎感想/講師:横山大河 色鉛筆講座 第3回目では、果物や野菜など色のあるモチーフについて、固有色をつけつつ立体感や存在感を出す描き方を学びました。 第1回、第2回では共に白いモチーフを使いながら、主に陰影のつけ方を学びましたが、今回は色のあるモチーフです。色鉛筆では画材の特性上、固有色のあるものを描く時には、作品が完成するまで、色々な色に傾きながら目的の色に向かって行きます。(補色を使うためです。②の画像は一旦緑色に傾いています)そのため、まず最後に作りたい色をある程度想像し、その色にするためにはどの色をどのような順番で重ねるかを考えながら制作する必要があります。明るい部分はそのものの色を何度も重ねて鮮やかに、陰は補色を重ねて彩度を落とす、反射光のところは薄い色を沢山重ねて紙の目を潰す、などといった具合です。 今回、初めての色のあるモチーフという事で、みなさん戸惑いがあったかと思います。ですが、色や光の法則を知り、モチーフの固有色以外の色を思い切って重ねてみる事で、初めて幅広い色彩表現が可能となってきますし、目的の色を作るには、どの順番でどの程度重ねれば良いかなどの予測が立てられるようになってきます。時には自分の思っている色と全然違ってしまうこともあるかも知れませんが、そういったアクシデントも色鉛筆画の楽しみの1つだと思います。自分が予想していなかった色でも、見てみると意外に良いな!と思う事もしばしばあります。ぜひ色々な重ね方にチャレンジして頂けますと幸いです。 ※講師のホームページのトップ画面が、今回の講座の制作過程のアニメーションになっています。よろしければ参考にご覧下さい。 → 横山大河ホームページ:http://yokoyama-taiga.sakura.ne.jp/   さて、次回の講座では、モチーフだけではなく背景も含めて描くことで、画面全体を意識する、またモチーフと背景との関係について学びたいと思います。 7月25日(土)8月1日(土)13:30〜16:30 定員:先着8名様 受講料:会員 2,700円/回
本田/聴想画『月の光』
[小学生クラス] 2015.06.29
本田/聴想画『月の光』
小学生クラス  2015年6月 講師:本田雄揮(月・水曜日クラス) ◎制作のねらい ・音からイメージを広げ、点や線で行う抽象的な表現に挑戦する。 ・絵の具での筆づかいや水の量を適切に行い使い方を工夫する。  ◎ 感想 雨音が耳に心地よい日々。6月は聴想画の季節です。 4、5月と続いてきた春の絵画も、今回で一区切り。 頭の中でイメージを広げ、目や手でよく観察してきた子ども達。 最後は耳を澄ませて音を感じ、それを表現していく少しレベルアップした内容です。 まずは全身で音を感じる為、リラックスできる体制に。 灯りを消した中、教室の床にゴロンと仰向けになり静かに目を閉じ耳を澄ませます。 始めは興奮していた子も、静かに流れるメロディーにいつの間にか心が落ち着き、起き上がる時には全く違った表情。 さっきまでとは違う気持ち、感覚がなくならないまま、絵の具で表現。 色はどんな?動きでやってみると?スピードは? 完成したイメージはありません。小さいけれど確かに感じたことを手掛かりに、具体的なものは描かないことを意識し、少しづつ筆を進めます。 戸惑いながらも、徐々に視覚化されていく自分だけが感じた音の世界。 子ども達が面白さを感じるのに時間はかかりませんでした。 そこからさらにイメージに近づく為の工夫が生まれ、完成作品は同じ音とは思えないほどに皆バラバラ。 その違いこそ、自分が感じたものを表すことが出来た何よりの証です。 今回は同じ曲で白と黒の2枚の画用紙に描くということに挑戦しました。 始めは使い慣れた白い紙に絵の具で。 その後黒い紙にサインペンと白いポスターカラーのみで。 同じ曲に異なるアプローチをすることによって、自分だけが感じたこと、やりたい表現がより明確になります。 抽象的な表現は、絵画や彫刻の中でも『なにがよいか分からない』と敬遠されることが少なくありません。 その一因に、言語化することが困難と思われているからです。 しかし、本来絵画や彫刻などの作品に言語は存在しません。 それを無理に言葉で表そうとするから、そこにいびつさが生まれるのです。 曖昧なものを表現すること。 それは曖昧なものを形を歪めずそのまま許容できる感性を持つこと。 自分だけの感性を磨き広げる第一歩が踏み出せた6月でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebook「アトリエ5」に写真を追加しました。→☆
吉田/こどもいけ花「初夏:水をいかす」
[いけばな] 2015.06.29
吉田/こどもいけ花「初夏:水をいかす」
■土曜特別講座「こどもいけ花クラス」各回募集 感想/講師:吉田香倫(草月流師範) 制作:2015年6月27日(土) 雨の多い季節になって、蒸し暑い日が増えてきました。 今回はそんな蒸し暑さも吹っ飛んだらいいなと思い、水を生かし、涼しげに見える透明のサラダボールのような大きな器で、いけました。   いけばなは気持ちがとてもダイレクトに表れるものです。 思いを形にする難しさもありますが、そこが楽しさでもあります。   いけばなには花材の長さ、剣山などに刺す角度などが決まっている「花型法」というものがあり、それにはいくつものパターンがあります。 ですが、今回は決まった花型をやらず、「自由花」という、自由に長さも角度も自分で決めて生ける方法をとりました。 生ける前にいくつかの変化に富んだ作品の写真をみんなに見てもらいました。 「わぁ。。」「あ、イメージできた!」「そんな風にやっていいの?」など声が上がり、みんなすぐに生け始めました。 葉を裂いたり、まるめたり。いけばなというより工作?!のような時間です。 でも思った位置で動きを止められないでいる子供たちに秘策(!?)を伝授します。 すると、歓声があがり、すいすいとモノにし表現に変えていきます。 最初の花材が決まると、そこからはあっという間。 手際もよくなり、大人にはない潔さで生け終えてしまいました。 みんなについていくのが大変なほどです。 ちょっとしたコツとやり方で、表現の幅が広がったかな、と感じました。   工作と似たところもありますが、いけばなの魅力のひとつは「生きている」ことだと私は思います。 水がしっかりあがらなければ、すぐに黄色くなって枯れてしまうし、水に深くかぶっても腐ってしまうこともあります。 生けた時の美しい状態がずっとは続くわけではなく、それは1週間かもしれないし、2日間だけかもしれない。 1週間花がもっても、その間に少しずつ首が垂れたり、花びらが減ったりもします。 そういう生きているもの(植物)を扱っているんだ、ということ。 同じ種類の葉、花、本数も皆同じですが、葉の向き、花の咲き具合など、またとして同じものはないのです。 同じ花材のようで全く同じではない。そこに生け手の気持ちが加わり、一つ一つ違う作品ができます。今回、それがとてもよく表れた作品になったと思います。   生け終わって感想を聞くと、「楽しかった」と「難しかった」の声。 真剣に取り組んだから出る言葉だと思いました。 技術も表現も回数を重ねると、どんどん身についていくものです。 次回も楽しみです。 ~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~ 次回のお知らせ 8/1(土)盛夏のいけばな <ご予約>お申し込みは開催日の一週間前までにアトリエ5まで直接お願い致します。 ☎044(411)5154 E-mail : atelier5@mac.com <お願い>申し込み後のキャンセルは花材の準備のため開催日2日前までにご連絡ください。 前日~当日のキャンセルは花材を当日取りに来ていただきます。 <費 用> 前納制 アトリエ5会員 受講料1,620円+花材費1,500円 計3,120円(税込) 非会員     受講料1,940円+花材費1,500円 計3,440円(税込)
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