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おとな/油絵
[おとな美術] 2024.12.16
おとな/油絵
     年の瀬迫り何かと慌ただしい季節となってまいりました。おとなクラス生徒皆様におかれましては、お忙しい中でも絵画制作に集中する時間を楽しみに、教室に足を運ばれ、大変励まれております。    今回はおとなクラス油絵制作のご紹介です。  鉛筆デッサン初級・中級のメニューを終えた後の技法選択肢のひとつとして「油絵」があります。学生時代に授業で行って楽しかった、全くの初めてだが興味はあった、趣味で描いていた経験がある‥など、選択される動機・経験は皆様それぞれですが、アトリエ5ではどのような方もまず、油絵の前にポスターカラーによる「色彩構成」のメニューを行っていただき、色彩の知識、混色のコツ、筆づかいのコントロールなどを学んでいただきます。  モノトーンのみの表現だった鉛筆デッサンから一転、色彩豊かな制作に心躍る一方、その難しさに驚かれる方も多いですが、この色彩の学びを経て油絵制作を行うことで、スムーズに取り組むことができるというわけです。    油絵制作自体は、はじめに道具の扱い方や、基本的な制作手順に慣れることから始まります。  油絵制作では「何層も重ねて描いていく」という特徴があります。スケッチから始まり、下書き→下塗り→重ね塗り→さらに重ね塗り→描き込み→どこまでも描き込み‥と時間をかけて丁寧に絵の具を重ね、色の層を作っていくことで、油絵独自の発色、美しさが生まれてくるのです。最初にこの手順を意識しながら描くことで少しずつ油絵の具の特性を理解し、完成までのプロセスをイメージしながら進められるようになっていくのです。    慣れてきますと、描きたいモチーフに合わせ、絵の具の厚み、タッチによるマチエール、オイルの配分、色の関係性、空間表現などを各自で工夫して描きます。  油絵の魅力はなんといってもその「表現の幅の広さ」にあります。物質的な絵の具を大胆に重ね、ゴツゴツの質感にすることもできますし、オイルを多く溶いて透明感を持たせることもできます。ペインティングナイフを使用したフラットな厚ぬりなどは、他画材にはない無二のものです。  また、絵の具が固まるのに約1週間ばかりかかることを活かし、パレットではなく画面上で絵の具を混ぜ、フレッシュな色づくりの印象を与えたり、修正したい部分などは布で拭き取り何度もやり直しを行うこともできます。      油絵は自分が望む表現に近づくまで、どこまでも画面上で絵の具のやり取りを繰り返すことができ、他の画材に比べ、より深く「作品づくり」としての絵画を追求することができるのです。    一方で、自らが望む表現ができるということは、同時に「どういう作品を描きたいか」という作者のねらい・意図を明確にしておく必要があります。それが曖昧ですと、制作中に完成への道程で路頭に迷う状況がしばしば生じてきます。また、最初は計画していたものの、途中で分からなくなってしまうこともよくあることです。ですが、それこそが他にはない「作品づくり」の醍醐味でもあり、「絵をつくっている」という実感でもあるのです。    油絵は他に比べ、直接的な画材といえます。始まりから終わりまで、自らが行った様々な行為がそのまま重なりとして残り、全ての痕跡が作品の一部となります。  現代社会、特におとなの皆様において、日常で鉛筆を持って字を書くことすら少なくなってきた今、ダイレクトに、触覚的に自らの痕跡を残していきながら絵画を制作する油絵は、自らが忘れていた感覚、もしくは今までに味わったことのない感覚を想起させ、新たな喜びを得るものとして、もしかしたら必要なものかもしれません。   – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [おとなクラス増設予定!] ご要望にお応えして来春に向けて開講準備を進めています。整い次第こちらのブログでご案内するので今しばらくお待ち下さい。 体験レッスン:予約ページ随時更新 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [絵画教室アトリエ5] 川崎市中原区、東急東横線、東急目黒線「元住吉駅」徒歩5分 モトスミブレーメン通り商店街にある絵画教室です 子供から大人まで生徒数150名 クラス時間表→曜日時間 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –       
小学生高学年 絵画 油絵/秋の制作「私の歩み」
[小学生高学年] 2024.12.07
小学生高学年 絵画 油絵/秋の制作「私の歩み」
   斜めに差す日暮の陽光がつくる長い影が落ち葉の上で踊る季節。あっという間の12月、年末となりましたね。今年はまだあまり寒くありませんが、今後どうなっていくのでしょうか。皆様体調にお気をつけください。    高学年クラス秋の油絵制作、今回は「私の歩み」と題し、自分の靴と、幼少期に使っていた思い出の品を構成し描きました。  もうすぐ小学校を卒業し、子どもから大人へとステップアップしていく小学6年生を中心に、今までの自分の「歩み」を振り返り、人生の節目のひとつとして一枚に残せたらというねらいで行いました。    各自のモチーフ選びから始まり、構成→デッサン→木炭で下書き→油絵で下塗り→重ね塗り→描き込み、とたくさんの工程をこなしつつ、皆よく集中し、懸命に描いていました。集まったモチーフはどれも思い入れを感じさせるもので、見ているだけでほっこりとした気持ちになりました。      制作では、春の制作時よりも油絵の具に慣れてきたからなのか、背景のグラデーション、ぬいぐるみの質感、安易に黒の絵の具を使用せず黒を表現すること、影の色や描き方など、多くを学び多少困惑しながらも、しっかり自分の頭でどのように行なっていくか考え、解決し、また新たな問題に悩む姿、そのことにどこか余裕が出てきたように感じました。    吸収と放出を繰り返し繰り返し、徐々に自分のオリジナリティーが形成されていく過程こそ、絵画制作における「成長」。それが一時だって目が離せないほど、急激に、著しいスピードでなされるのがまさに高学年なのだと、改めて今回、深く感じた次第でした。       心身ともに最も大きく成長・変化していく小学校高学年。その成長が何よりも自らの喜びであるように、またこの先、このテーマで油絵を描いたことが自信に繋がるように、皆の歩みがより良きものであることを願っています。     ☆Instagram作品ギャラリー☆        
幼児クラスの2024年
[幼児クラス] 2024.12.02
幼児クラスの2024年
秋が過ぎ去り、まもなく冬が訪れようとしています。 幼児クラスを振り返ると、今年は色々な試みを取り入れてきました。度々お庭や外に連れ出したり、自然物で造形あそびをしたり。じっくり作品づくりの時間は例年より少なかったかもしれません。しかしたまに真っ向から描くことつくることに取り組むときには、真剣な眼差し、そして表す喜びを全身から発揮しているような子どもたちです。 自分の中にあるものを出すこと。外の世界に触れ感じること。仲間と共にそれを味わうこと。 感覚や感情の豊かな経験を糧に、子どもは自分の世界観や自己像を自ら育て創ってゆくようなイメージを持っています。    子どもは、人は、いつの時代も変わらないもの。とはいえ、時代そのものと暮らし、またそれを取り巻く環境も大きく変わり、大人・親の世代とも少し違う新しい感覚を持っている現代の子どもたちです。これからを生きる「未来人」の 幼児期に必要なことと、また変えずに伝えていきたいことは何か。いつも考えていなければ、と感じています。   子どもたち自身がより主体となり「表すことが楽しい!」「自分で感じたことや考えを実現することができる」と感じていけるような活動を、そしてそこに「美しい」を共有できる瞬間があることを目指して、共に楽しんでこれからも豊かな時間を創ってゆきたいと思います。   ☆Instagramこどもクラスギャラリー☆ 作品・活動の様子をご覧いただけます↑   ======================= <幼児クラス募集情報> 残りわずかの2024年度、1~3月は新年度に向け定員枠を一部拡大して生徒募集を継続いたします。 新年中〜新年長さん、ぜひ通常レッスンの体験にお越しください。 *タイミングにより2025年度からのご入会待機(ご予約)とさせていただく場合がございます。
小学生 絵画/秋の絵画制作
[小学生クラス] 2024.11.16
小学生 絵画/秋の絵画制作
例年より長かった夏の残影が木枯らしと共に遂に消え、まだ微かな冬の香りが鼻頭をそっと冷やす季節となってまいりました。   小学生クラスでは現在、秋の絵画制作を終え、冬の工作に取り掛かり始めました。 夏を超え、より元気に、より逞しくなった皆さんの姿と同様、秋の制作では春の時よりも向上した集中力と描写、楽しい発想で、素晴らしい作品となりました。   9月の空想画「たび絵本」では、長く折ったじゃばらの画用紙に、それぞれが思い描いた「旅」を描きました。乗り物に乗ったり仲間と出会ったりトラブルに見舞われたりと、一筋縄では行かない、愉快な旅がたくさん生まれました。   10月は観察画「秋のみのり」として、季節の野菜や果物をふんだんに準備し、しっかりと観察して描きました。目ではわからないカボチャの重さや、本当に痛い栗のとげ、ブドウの甘さと香り、大きいりんごに耳を澄まして感じた風の音。「五感」をつかっての観察も定着し、最後まで集中して見事に描き上げました。   秋は実りの秋。春からじっくり育てた皆の力も、見事に実ったと、感じさせてくれた制作でした。   ☆Instagram作品ギャラリー☆
おとな/水墨の表現
[日本画水彩] 2024.10.23
おとな/水墨の表現
10月も中旬を過ぎ、金木犀が一斉に咲いて漸く本格的な秋を実感しています。 おとなクラス紹介シリーズ、今回は水墨の制作の様子です。   アトリエ5おとなクラスでは、まず鉛筆デッサンにて基礎を学ばれた方が、中級〜に進むにあたり様々な技法にふれ、ご自身の表現を模索しながら制作を深めていかれます。   現在、水墨に取り組まれている生徒さんは、木炭画や油画のご経験もある方々。 最初は基本的な運筆や調墨、水墨画の基礎としての「四君子」を手本として学び(実際臨画にも学びが尽きませんが)、自身の表現したいものを毛筆の線、また墨と水の濃淡で探ります。   やり直しのきかない線、思った以上に吸い込む紙、乾いてはじめてその階調が明らかになる墨色。 全く勝手の違う画材に慣れるまでにそれなりの時間はかかります。 一手一手に感覚が研ぎ澄まされ、以前より描く流れを意識したり自覚的に筆を運ぶようになったと、何枚も描き繰り返すレッスンの中にご自身の変化を感じていらっしゃいます。   そしてやはり明暗の美しさを感じ取る力、絵づくりの力は、ご入会初期の鉛筆デッサンの頃から培われ、その感覚はジャンル技法を飛び越えてその人の表現の礎になっていることを感じます。   最近では、手に馴染む紙が見つかったり、道具を自作されたり。独自な展開が見られ、同じクラスの生徒さんの関心を集めてもいらっしゃいます。 作品の完成や今後の展開が楽しみです。     – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [おとなクラス増設予定!] ご要望にお応えして来春に向けて開講準備を進めています。整い次第こちらのブログでご案内するので今しばらくお待ち下さい。 体験レッスン:予約ページ随時更新 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [絵画教室アトリエ5] 川崎市中原区、東急東横線、東急目黒線「元住吉駅」徒歩5分 モトスミブレーメン通り商店街にある絵画教室です 子供から大人まで生徒数150名 クラス時間表→曜日時間 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –   
おとな/水彩画
[日本画水彩] 2024.10.08
おとな/水彩画
長かった連日の猛暑から一転、ひと雨ごとに秋の深まりを感じる爽やかな季節の到来です!商店街の店先にも秋の味覚が並び、モチーフに迷うくらいですね。 さて今回は、山田クラス・辻クラス・本田クラスの水彩画のご紹介です。画材は透明水彩や顔彩などお好みですが、基本はやはり瑞々しい色彩の探求です。何層も重ねる内に思いがけなく水による偶然性にも出会い、微妙な美しさにうっとりする事もあります。 念願の色彩表現ではありますが筆使いや水加減は奥が深く、画集や展覧会での美術鑑賞は欠かせません。生徒の皆様も熱心にお出かけになり、楽しくセンスを磨いていらっしゃいます。 =ご案内= 上野の東京都美術館で開催中の「田中一村展」 (12月1日まで):https://isson2024.exhn.jp/ – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [おとなクラス増設予定!] ご要望にお応えして来春に向けて開講準備を進めています。整い次第こちらのブログでご案内するので今しばらくお待ち下さい。 体験レッスン:予約ページ随時更新 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [絵画教室アトリエ5] 川崎市中原区、東急東横線、東急目黒線「元住吉駅」徒歩5分 モトスミブレーメン通り商店街にある絵画教室です 子供から大人まで生徒数150名 クラス時間表→曜日時間 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –           
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