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小学生高学年 工作/意志の結晶
[小学生高学年] 2019.10.07
小学生高学年 工作/意志の結晶
宙に直線を描くトンボを追ってふと顔を上げると、澄んだ空いっぱいに広がるうろこ雲。長く続いた暑さがようやく落ち着いてきましたね。報告が遅くなりましたが、小学生クラスと同様に行った高学年クラスの夏の工作『令和のかたち』。短い時間の中でしたが、皆見事な作品を作り上げていました。新しい時代に思いを込めるのと同時に、高学年として公共性(パブリックアート)としての要素も計画に加え、作品を誰かに見てもらうことも考え進めました。アイデアスケッチでは『見たことのない美しいフォルム』を追求し、洗練を繰り返しながらテーマを深め、制作では粘土の可能性を引き出し、細かなディティールにもこだわり、それぞれのスタイルが存分に発揮されていました。最後にさびカラーという塗料で仕上げ、作品に質感を与え完成。岡本太郎氏の太陽の塔の如く、新時代に問いを投げかけるような、エネルギーの込められた作品となりました。   春の制作でも同様でしたが、高学年クラスでの制作では特に『強い意志』を感じます。完成に向けて妥協を許さない姿勢、それによって生じる悩み、乗り越えるための未知へのチャレンジ。皆が没頭し邁進するそれぞれの道。その意欲、その志こそ、新しい時代を切り開くエネルギーです。今回生まれたかたちはまさに皆の内に在るそのエネルギーの結晶であるのでしょう。顕現された意志の結晶をこの瞬間のメッセージとしてずっとずっと大切にして下さいね。
こどもいけばな/心の声を聞く
[いけばな] 2019.10.01
こどもいけばな/心の声を聞く
        土曜特別講座「こどもいけばなクラス」:2019年9月28日 【感想】講師:吉田花倫   朝晩はずいぶんと涼しくなり、過ごしやすくなってきました。 花も傷みにくく、いけるのにとてもいい季節なので嬉しくなります。   今回は少し趣向を変え、花器を籠にしました。白や茶、ピンクの籠です。 籠は軽く、いけた後に場所を動かすことも楽に出来ますし、雑貨屋さんや百均などでも簡単に手に入れられ、とても便利です。 そこに、ノバラの実の枝、大輪の菊に、ケイトウやスプレーギクなどの1本にたくさんの花が咲いている花材を使いました。   メインとなる枝や花をいけていく中、“どこにどんな向きでいければいいのか”を、どうしても考えなければならない場面が出てきます。どうしよう…と迷う場面で、どうしたいかがハッキリ思い描けるようになるには経験が必要で、大人でもなかなか難しいのです。   どうしたいかはうまく言えないけれど、これは絶対に違う!とか、それはやりたくないという、気持ちはどんどん出てくるのです。ここではそこに注目し、やりたくないと感じたことは決してやらず、心の声や思いを引き出せるよう、一緒に相談しながら進めていきます。方向性が見えてくると、迷いもなくなり、あっという間にいけ終えてしまい、その集中力に驚かされます。 みんな回を重ねるごとに上達しており、おおらかでのびのびとした作品になりました。   来年はオリンピックイヤーですね。いけばなを通して日本の文化にもっと興味を持ってもらえたら嬉しいです。   *********************** 【インスタグラム】 「アトリエ5_いけばな」 生徒さんの作品や活動風景をご覧頂けます。 フォローも宜しくお願いします。↓ https://www.instagram.com/atelier5_ikebana/   *********************** 2020年度も土曜特別講座「こどもいけばなクラス」開講予定 詳細は決まり次第アップ致します。   *********************** 【お知らせ】 第52回日本いけばな芸術展 日本橋高島屋S.C. 8階ホール 2019/10/1~10/8  開催中 175派981名の代表作家の作品が展示されています。 こどもいけばな体験教室も併催、こどもたちの作品の展示もあります。
幼児/鮮やかな夏色
[幼児クラス] 2019.09.24
幼児/鮮やかな夏色
幼児クラス講師:福田希美 アトリエ5の夏は子どもたちの笑顔が弾ける日々でした。 初夏に出会ったのは華やかなアゲハチョウの図鑑とデカルコマニーの技法。 様々な工程を重ねて完成させたのは「ちょうちょうの王様」でした。 画用紙に落とした絵の具や毛糸の線からなる偶発的な模様に歓声をあげる子どもたち。 転写される紙を広げるたびに頭を寄せ合って「3!2!1!キャー!」と盛り上がります。 完成までの道のりには“大きな画用紙を切る”“折り紙を細く切る”“折った紙を切り抜く”など、ハサミの使い方も試されます。 子どもたちに「どうやって切ったらいいかな・・」と相談を持ちかけるたびに「ハサミの奥で切ると硬いものでも切れるよ!」「ハサミの先で優しく切るといいよ。」など、様々な経験談からヒントをくれます。 試行錯誤を重ねながら、子どもたちはめきめきと“ハサミ道”を極めていきました。 完成した大きな“ちょうちょうの王様”を手に「早くおうちに持って帰りたい」「おかあさんびっくりすると思う!」と目を輝かせる姿は、とても逞しく感じました。   8月にはふたつの“お楽しみ造形遊び”です。 「今日は、こんな風に遊んでいいんだよ」と言って、大きな画用紙にローラーで絵の具を滑らせると、それだけで「えー!あははは」と笑いがこみ上げワクワクが弾ける子どもたち。 早速ローラーを手にするも、ローラーの感触を楽しんでいたのは束の間。 そのうち指が出て手が出て足が出て・・子どもたちの動きはヒートアップしていきます! 仕上げに金の絵の具でバブルアートにチャレンジすると、一生懸命泡を作ったり、消える泡を見届けたりと、それぞれの世界観を持って泡と向き合っていました。   続いて“金メダル作り”です。 「オリンピック知ってるよ!今度東京でやるんだよね!」と教えてくれた子も、オリンピックの歴史を話すと目を丸くしていました。みんなが生まれるずっと前、更におじいちゃんおばあちゃんが生まれるずっとずっと前から続いているオリンピック。2020年の東京オリンピック金メダルのデザインや制作秘話などを伝えると、個々に精一杯のイメージを頭に巡らせて真剣に聞いていました。 その上メダルづくりときたら気合が入ります。 石粉粘土をこねて丸めて伸ばして・・各自こだわりのデザインを施します。金色に着彩する工程では思わず「きれい」「かっこいい」と言葉が溢れます。 出来上がった金メダルは、子どもたちの手跡指跡と共に、来年のオリンピックへ馳せる思いがたっぷり詰まっています。 アトリエ5で生まれた輝く金メダル。オリンピック応援グッズのひとつとして活躍することを願っています。   さて、夏の終わりには“空想画”の世界を満喫。 「先生、素敵な絵本に出会ったの。みんなと見たくて連れてきたよ。そしてこの絵本、実はね・・みなこ先生が作ったんだよ・・!」と伝えると、 「えっ・・!」と驚く子どもたち。 幼児クラスアシスタントのみなこ先生は、絵本作家さんなのです。 みなこ先生による絵本「おばけのモアモア」の読み語りが始まると、ピンと姿勢を正してアッという間に絵本の世界に引き込まれていく子どもたち。 お話が終わると、不思議でたのしいおばけの世界の余韻に浸り、しんと静まり返ります。 少しすると、コソッと「面白かったね」「ちょっとだけドキドキした」「先生、絵上手だね・・!」という感想も・・。 続いて子供達に「今日はみんなもおばけ、つくってみない?」と提案すると「えー!」「いいかも・・!」「なんのモアモア(おばけ)にしよっかな・・」と、早速空想の始まりです。 チャレンジした技法はスタンピング。これは実際にみなこ先生が絵本制作の上で用いられた技法でもあります。 おばけの形をデザインすると、普段身近にある歯ブラシやフォークなどで楽しそうにスタンピングをはじめます。 おばけを画用紙から切り取り、夜の世界(紺色画用紙)に浮かべると、たちまちお話が広がります。 「あのね、このおばけはお友達がいっぱいいるの。みんな自分の色と同じ色のリンゴを食べるんだよ」「このおばけたちこれからお出かけだから、帽子掛けから帽子をとってかぶるところなの」「朝になったら寝るから、お布団描いてあげたんだ」「これは優しい顔だからママのおばけ」「喧嘩しないように、全員(のおばけ)に一個づつカキ氷描いてあげた」「これって本当はすっごい怖いおばけなの。でもみんな知らないの。」「これからおばけのパーティーだよ」 ・・空想の世界にこれだけ没頭できるのは、 このアトリエ5でドキドキの春、ワクワクの夏を経て、道具の使い方もすっかり慣れた子どもたちだからこそです。 みんなの空想画を並べたときの満足げな表情が印象的でした。   9月の終わりには「今度のアトリエ5には、海のお友達がやってくるよ」と告知しました。 「えー!クジラかな」「サメかな」「マグロかも」「カニかも」とザワザワしながら帰っていった子どもたち。 いよいよ1年の折り返しです。 秋のアトリエ5、子どもたちの新たな表情・新たな作品に出会うのが今からとても楽しみです。   ==みなこ先生の絵本== 今回みんなで読んだのは 『おばけのモアモア』作:たかぎ きぬこ 絵:おりはら みなこ(教育報道社)です。 その他みなこ先生の出版作品に「しろちゃんのだいすきなしろ(鈴木出版 こどものくに10月号)」「そらいろのワンピース(鈴木出版 こどものくに5月号)」などがあります。 現在制作・展示活動の他、中国での出版も予定しているなど多岐にわたりご活躍中です^^   ===アトリエ5 SNSページ=== SNSにて制作風景や作品などを掲載しています。是非ブログとあわせてご覧ください。 Facebook: https://www.facebook.com/etsuko.5/ Instagram: https://www.instagram.com/atelier5_kids/
親子の造形/おつきみ
[親子クラス] 2019.09.20
親子の造形/おつきみ
☆☆☆  みどりなくらしwithアトリエ5  ☆☆☆ 日時:2019年9月18日(水)11:00〜12:00 場所:NAYA enjoyspace(武蔵新城駅から徒歩5分) 講師:渋谷葉子・辻悦子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 朝晩の風にようやく秋を感じるこの頃ですが、台風15号が首都圏を直撃し、 特に千葉県の被害が大きく心配が続きます。自然との関係を再考する今、 美しく輝く月を愛で、手を合わせ改めて平安を願いましょう。 と、今年もお月見の制作をしました。 お皿で円を描きママが優しく手を添えながら、ハサミでチョキチョキ! 黄色の絵の具にのりを少し混ぜて「お月さまになあれ〜🎶」のおまじない。 ぐにゅぐにゅの指の感触に慣れると、色混ぜして大喜び〜! ファーバーカステルの120色の色鉛筆で、秋の草花を自由に添えて完成☆ 渋谷お手製の美味しいおだんごをお替わりする子ども達、食欲の秋到来です! . 【今月の絵本】 14ひきのおつきみ 作;いわむらかずお 【活動の様子】 https://www.facebook.com/midorinakurashi/videos/489712171809354/ . 【次回のご案内】 10月23日(水)11:00〜12:00/テーマは落葉のダンス🎶 【ご予約】みどりなくらしmidorinakurashi@gmail.com みどりなくらしHP;https://midorinakurashi.jimdo.com 【お願い】 準備の都合上、急なキャンセルはご遠慮下さい。お子様のご体調が心配な場合は、なるべく前日の夕方までにご連絡下さい。待機の方に受講して頂きます。皆様のご協力を宜しくお願い致します。
おとな 水彩/浜辺にて
[おとな美術] 2019.09.13
おとな 水彩/浜辺にて
土曜日午前おとなクラスの方の作品が完成しましたので、生徒さんの感想と共に作品をご紹介します。 夏の制作に相応しい、瑞々しい爽やかな作品に仕上がりました。 画像の1枚目は完成作品、2・3枚目は完成作品のディテールです。   <K.S.様 感想> ○ 作品タイトル 「浜辺にて」 ○ 使用画材:パネルに紙、透明水彩   ”秋谷海岸で見た大ぶりの黄色い花。 逆光での花びらの輝きと蕾や茎の造形の面白さの両方を追って描いた欲張りな作品です。   今回は、水張りした水彩画紙が異常に水を吸い込んでしまうトラブルがあったのですが、その感じも面白くて、描き方で苦戦しつつも最後まで完成させました。 同じ状況を再現したくて、紙を水洗いしたり色々と試したのですが、未だ原因不明のままです。”   こちらの方は、かなり色鉛筆画でのキャリアがあるのですが、最近は透明水彩での試作を積極的に行っています。 ご本人の言葉にもある通り、紙の状態がいつもと違うというトラブルがありつつも、逆にそれを活かしつつ、ぼかしや滲みを効果的に使い狙った表現に繋げていました。   また、花にクローズアップした大胆なトリミングや背景の省略の仕方(浜辺と海を説明するような描写はせず、色や光のみを感じさせる)は、しっかりと花びらの描写に目が向けられるように工夫されています。   色鉛筆画で培ってきた描写を緻密に積み上げる力と、透明水彩ならではのお水による偶然性がお互いを引き立てる素敵な作品となりました。 是非今後も様々な画材に挑戦し、自分の表現の幅を広げていって欲しいと思います。
おとな/顔彩で夏野菜を描く
[日本画水彩] 2019.08.24
おとな/顔彩で夏野菜を描く
  残暑お見舞い申し上げます。 記録的な猛暑でお疲れが出る頃だと案じています。皆様どうぞご自愛下さい。 さて、おとな火曜日クラスの70代のお姉様方は羨ましい程お元気で、夏野菜を次々に攻略〜!w 旬の野菜の持つ美しさに惹かれ、微妙な濃淡に悩みつつも丁寧に描かれていました。 お若い頃は好きな習い事も少なく、子育てや介護に奮闘してようやく自分の時間を見つけたと。 絵を描く喜びを仲間と分かち合い、日々の活力にされている事に、こちらこそ感謝です。 以下に作者の感想を添えてご報告致します。ご期待に添える様、私も精進致します。 *N様(78才) 入会して今年で6年生です。始めは心配でたまりませんでした。何回も辞めたいと思いました。 でも、だんだん慣れてきました。先生と皆さんのお陰で、教室に来るのが楽しくなって、元気でやってます。 *H様(75才) 2年前までは義父の介護で100%は絵に集中できなかったけれど、今はお役目が済み、月3回できる様になりました。 絵の色々な描き方を先生に教わり、今は必死に付いていこうと、楽しみながらやっています。 【おとなクラス生徒募集】 詳細はこちら→https://atelier-5.com/info/info_otona/?p=6517
親子の造形/夏の雲もくもく
[親子クラス] 2019.08.23
親子の造形/夏の雲もくもく
☆☆☆  みどりなくらしwithアトリエ5  ☆☆☆ 日時:2019年8月21日(水)11:00〜12:00 場所:NAYA enjoyspace(武蔵新城駅から徒歩5分) 講師;渋谷葉子・おりはらみなこ・辻悦子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 猛暑となった夏、ママたちもお疲れ様 NAYAの庭でプールも出していただいて みんなでわ〜いわい 絵本作家の見奈子先生自ら読み聞かせ しろちゃんのだいすきなしろ お空を見上げると白い雲もくもく 好きな色でもわいわい 全身で色混ぜに夢中 いっぱいあそんだら プールでじゃぶじゃぶ あ〜楽しかった〜! 【今月の絵本】 しろちゃんのだいすきな しろ(作;おりはらみなこ/ 立体制作;和田治男/鈴木出版) . 活動の様子(動画);https://www.facebook.com/midorinakurashi/videos/2148904375406614/ . 【次回のご案内】 9月18日(水)11:00〜12:00/テーマはお月見 昨年の活動の様子;https://atelier-5.com/blog/kodomo/oyako/?p=9505 【ご予約】みどりなくらしmidorinakurashi@gmail.com みどりなくらしHP;https://midorinakurashi.jimdo.com 【お願い】 準備の都合上、急なキャンセルはご遠慮下さい。お子様のご体調が心配な場合は、なるべく前日の夕方までにご連絡下さい。待機の方に受講して頂きます。皆様のご協力を宜しくお願い致します。
中高生 油絵/春の制作合評会『美しさをつくる』
[中高生クラス] 2019.08.12
中高生 油絵/春の制作合評会『美しさをつくる』
熱気増す彼方に膨らむ入道雲が新たな光を指し示す夏。高学年クラスに続き、先日中高生クラスでも春の制作合評会が行われました。足をお運び下さった皆様、誠にありがとうございました。中学生、高校生として一回りも二回りも成長した生徒の発表に逐一心打たれ、それぞれの思いが詰まった大変素晴らしい会と相成りました。   今回のモチーフはジャガイモ。変哲もなく極日常的に目にする対象を、如何にして描くか。一見しただけでは理解し得ないその『美しさ』を描く為、各自がそこに足りないと思う要素を加え、自らが想う美しさを表現すること=『美しさをつくる』が、今作の目標でした。形、色、サイズ、質、そして世界観。知識や経験を率いて深慮し、精選を繰り返し、行為への変遷で生じる新たな問題にまた思い巡らす。ひとつの価値を創り上げる為に、時間を費やす。それによって生まれてくる作品はどのようなかたちであれ人跡未踏に至ることは、始めから約束されています。見たことのない輝き方を教えてくれるのです。それは作品のみではなく、作者自身も同様です。   今自分が想う美しさとは何か。その一点に時間を注ぐ。ひとつの対象と向き合う。その行為こそ、未来に繋がる自らの核を構築する手立てです。それを肌で感じ、実践して芽生えた、決して砂上の楼閣ならざる『美しさ』に自信をもって、また新たな地平へと歩き出していきましょう。
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