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小学生 絵画/抽象への架け橋
[小学生クラス] 2018.07.02
小学生 絵画/抽象への架け橋
雨の音が止み、蝉の声を予感させる季節の間。体調管理が難しいですね。4月より続いていた小学生クラスの絵画制作も、6月の聴想画『音楽の世界』を終え、一段落しました。音から生まれたイメージを色、線、形で構成していく少し特殊な絵画制作。今年は全6クラス毎にきっかけとなる音楽が異なり、徐々に生まれてきたクラスとしての個性が強く反映された作品群となりました。上記の2曲に加え、風の谷のナウシカの『鳥の人』、パッヘルベルの『カノン』、ドビュッシー『亜麻色の髪の乙女』、そしてマルティーニの『愛の喜び』。どのクラスでどの曲が流れたのか、今度は作品からイメージしてみて下さい。音楽から絵画、そしてまた絵画から音楽に思い巡らすことで、そこに新たな感性が生まれます。たとえ作品から受け取るものが、元となった音楽からかけ離れたイメージであっても良いのです。正解があるわけではない抽象で、きっかけを超えた豊かな可能性を秘めた作品こそ、価値あるものです。今回、皆がとても素晴らしい、多様性を含んだ完成を迎えたこと大変嬉しく思います。 例えば美術館で、たくさんの絵画があるとして、理解しやすい写実的なものと同じだけの価値を抽象画に見出すことができる人がどれだけいるのでしょうか。今回の制作を経て、絵画の中に『メロディー』や『ハーモニー』があること、それを想像する喜びを知り、抽象との距離を少しでも縮めるステキな架け橋になればと思います。
音と風と子どもたち
[幼児クラス] 2018.06.28
音と風と子どもたち
6月に入り雨の日が多くなってきました。梅雨、という言葉を初めて知る子も。アトリエ5では毎年この季節に「聴想画」に取り組みます。いつもと違う空模様の日々、五感と心を澄ませて感じることを大切にする制作です。   床にゴロンと仰向けになり目を閉じてリラックス、手回しのオルゴールを鳴らします。ゆっくり流れるメロディに聞き入る子どもたち。優しく身体に響く音を感じとり、そのイメージを色や線に託して表します。 サインペンと筆の滑りが気持ちよく、じんわりと滲んで現れる色が美しく、心地よさげに音と一体になるような動きで描いていく子どもたち。海底を泳ぐかのようなその姿がコンテンポラリーダンスみたいで、なんだかこちらもドキドキしつつ見守りました。制作の現場はこんなことが起こるので素敵です。 五感を使うことは身体を使うこと-心を開き感じたままに素直に動く、子どもたちの表現を羨ましくも思います。   今月の制作はもう一つ、オルゴールの曲「風の通り道」にちなみ、風ぐるま作りにも取り組みました。梅雨の晴れ間のレッスン日、国際交流センターのお庭に行ってできたての風ぐるまを手に嬉しそうに駆け回る子どもたち。筆先に神経を注いでいた姿とはまるで別人でした。 音になり、風になり。静と動の幅広い活動ができた6月。夏の制作にも楽しく向かえそうです!     ***** 幼児クラス 生徒募集情報 ***** 夏期は工作等の特別制作になる為、準備や制作環境の都合上、誠に勝手ながら「見学(無料)」のみになります。ご了承下さい。なお、体験希望の方は下記の秋の回をご検討下さい。 【7月〜8月・見学のご予約】 電話:044-411-5154(山田・福田) 木・金曜日14:00〜15:00/16:00〜16:30 ※レッスン中のお電話はご遠慮願います。 【メールでのお問合せ】24時間受付 https://coubic.com/atelier5/contact 返信まで少しお時間を頂く場合がございます。予めご了承下さい。 ==================== 【幼児クラス・秋の体験】 木曜日・金曜日 15:00〜16:00 若干名 通常:1,500円→500円 9月初回は人物クロッキーを企画しています。 ご予約はこちらから↓24時間受付  
小学生高学年 油絵/金曜日の躍動
[小学生高学年] 2018.06.25
小学生高学年 油絵/金曜日の躍動
長雨の切れ間からたまに覗く眩しい陽光が、早い夏を思わせます。油絵クラス春の制作もいよいよ佳境。金曜クラスでは今春辻の自宅の庭に、例年に比べより美しく咲き誇った「シャクナゲ」をモチーフに取り組んでいました。木曜クラスとは異なり、全員が油絵の制作。ですが、今作が初めての油絵という子が約半分、2作目、3作目というベテランがもう半分といったそれぞれのキャリアの中、こちらも木曜同様、お互い感化し、感化されながらこの3ヶ月を乗り切ってきました。 道具の扱い、水彩とは違う油絵具の質感、それを時間と共に重ねていく工程。初めてだらけで多少の戸惑いがあった4月から、それらと徐々に距離を縮めていった5月、そして完成が見え、それぞれの中で「油絵」が消化された6月。キャンバスを捉えて離さない熱い視線、同様に筆を握る手に漲る「楽しい!」という気持ちが、瑞々しい躍動をもたらしています。第1作目にして多様な表現を自分のものにし、心躍る作品へと仕上げることができた初めての油絵。その背後には、同じ教室で制作しているベテランの力があります。慣れた所作で、皆の1歩先の工程を行き、直接語らずともその背中で進め方や考え方、心構えまで示してくれていました。油絵制作の先輩としてその役割を全うしてくれ、自作といえば今までよりも「もう1層」多く絵の具を重ねることができていました。この「もう1層」がどれだけ大きな意味があるのか、きっと本人達も実感していることでしょう。 新しい扉を仲間達と共に開き、更なる躍動へ。それぞれのキャンバスに微笑む見事なシャクナゲが、皆のこれからを示唆しています。合評会がとても楽しみです。   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 予告【高学年油絵クラス合評会】 それぞれのクラスで、春の制作を披露致します。是非ご参加下さい。 日時:7/12(木)、13(金)16:30〜17:30/参加:本人、保護者の方 ※小学生クラスの生徒も見学OK!(対象:鉛筆デッサン修了、または修了見込みの方、要予約) ※詳細は担当講師にお問合せ下さい。  
親と子の造形あそび/だから今日は雨ふり♫
[親子クラス] 2018.06.25
親と子の造形あそび/だから今日は雨ふり♫
講師 : 渋谷葉子 またまた雨(笑)でも、今月のテーマは「雨」だからOK!大人はめげても、子ども達はカッパに長靴。靴下が濡れたって気分はるんるん♫ 4回目となると常連さんもできて、私達講師との距離も近づいてきましたよ。 造形に入る前に「雨」の絵本を紹介。ページをめくると「わぁ、きれい!」と反応の良さに私達のテンションも上がります。 まずは、たくさん色があるサインペンの中から3本選びます。これがみそ。そして、長~い障子紙に雨を描いていきます。ママは長い線を、子どもは下の方で弾ける雨を描きます。 描けたら水の筆でなぞります。じゅわ〜っ!色が滲んで優しい色になります♡ 完成した作品を窓に貼って記念撮影。そんな場面でも子ども達の個性が見えて和みます。 造形の後は、お気に入りの絵本を読んでもらいました。 次回は小麦粉粘土で遊びます。お楽しみに! 【活動報告】詳しく紹介して頂きました。↓写真多数☆ http://midorinakurashi.blog.fc2.com/blog-entry-146.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【紹介した絵本】 ☆「あめかな!」福音館 ☆「あめ ぽぽぽ」くもん出版 ☆「かさ」福音館 ☆「ちいさい きいろいかさ」金の星 ☆「あめのひのおるすばん」至光社 ☆「おんなのこと あめ」ほるぷ社 ☆「しずくのぼうけん」福音館 ☆「みず」福音館 ・ ☆「雨のことば辞典」講談社
おとな 色鉛筆/画面を壊して絵を進める
[色鉛筆画] 2018.06.15
おとな 色鉛筆/画面を壊して絵を進める
  土曜日午前おとなクラスの方の作品が完成しましたのでご紹介します。 1枚目の画像は制作過程を順番に示したもの、2枚目は完成作品になります。 この作品の作者の方はかなり色鉛筆画のキャリアがある方なのですが、今回また新たに色鉛筆画の表現が一歩深まったという風に感じました。   器の反射光や背景の色、テーブルに落ちた影などの微妙なトーンが上手く描かれていて、画面中に廻っていく柔らかい光が感じられる作品となっています。とても丁寧に対象を観察すると同時に、作者の光のイメージが絵に表れていて、とても完成度が高い作品となりました。   制作過程の画像からも分かりますが、色鉛筆画では完成の色をある程度予想しながら、そこに辿り着くまでに様々な色を重ね合わせて、目的の色を作っていきます。 基本的には描いた痕跡が積み重なっていく技法なのですが、ある一定のレベルまで達すると、積み重ねて来た画面を一度「壊す」必要が出てきます。 自分の意図しない色の重なりを途中に挟むことによって、より複雑な色味を作ることができるからです。   色鉛筆画の場合では、油絵用の溶剤「テレピン」を画面に軽く叩くように染み込ませていく事で色鉛筆の粉を溶かしたり、拭き取ったりして画面を壊していきます。 それをする事によって、手で描くだけでは表現できない偶然性を持たせることができます。 また、テレピンを使う量によってもどのくらい画面を壊すかをコントロールでき、今回の作品の場合は、ある程度色が重なって来た段階で、思い切って多めのテレピンを使った事が柔らかい光の表現に繋がったのだと思います。   一度画面を壊してさらに絵を進めていく方法は、ある程度基礎的な描写力がある事が前提となりますが、一度やってみると色々と発見があると思います。 新しい技法に挑戦するのは、不安も伴いますがそれ以上に楽しい事でもあると思いますので、是非挑戦してみて下さい!
幼児 年少親子/紫の季節
[幼児クラス] 2018.06.13
幼児 年少親子/紫の季節
梅雨の季節がやってきました。アトリエのご近所のお宅から、綺麗なブルーの紫陽花を分けていただき、また辻の庭から「隅田の花火」という名の少し変わった種類の淡い色の紫陽花を添えて、年少親子クラスの今回のモチーフとしました。 教室に生けられた花々に、感嘆の声。皆さんにそっと触れてみてもらいます。しっとり柔らかく、ふさふさとたくさんの花。香りはありませんが、子どもたちもうっとりの表情。青系〜ピンク系の色味の違いを感じ、それぞれに好みの「紫陽花色」を絵の具で作ってもらいました。お母さんと同じ色を混ぜたのに、違う紫になった??とちょっと不思議そうな表情の子も。 紫陽花のお花はピーマンを輪切りにしたスタンプで表現します。絵の具をつけて、ポンポンポン…面白い跡が重なって、親子で微妙に違う紫色が画面上で調和していき、ボリューム感が出てきます。 単純な制作のようですが、傍らに本物の紫陽花を感じながらの絵づくりは、教室いっぱいに美しい紫色が広がるとても豊かな空間となっていました。アトリエ5で大切にしていることは、季節を五感で愛でること。本当のものに触って、感じて、確かめる。このシンプルな営みを、でも生き物としての感じ方を、現代人も未来人も忘れてはいけないと思います。日常の、目の前の、ほんの小さなことから、感じられる季節感はきっとたくさん。 触って感じたあかしに、絵の中には紫陽花の葉っぱの代わりに親子の手形も添えられています。   ==================== ☆6月 年少親子クラス参加者募集中! 親子で楽しめる1回完結のワークショップクラスです。 【対 象】年少(3〜4歳児)の親子さん 【日 時】6/28(木曜日15:00~16:00) 【受講料】¥2160 /1回 【内 容】6月:音を描いてみよう ==================== ☆幼児クラス・年中年長さん募集中☆ 【体験クラス】 6月29日(金)15:00〜16:00 初めての方対象のレッスンで、楽しく体験していただけます。 受講料:通常¥1500→¥500 (6月中) *通常クラスの体験はお問い合わせください 夏期は工作等の特別制作になる為、準備や制作環境の都合上、誠に 勝手ながら「見学」をお勧めする場合がございます。ご了承下さい。    
小学生 絵画/延長戦の末
[小学生クラス] 2018.06.11
小学生 絵画/延長戦の末
先週に引き続き、5月の観察画『ドラゴンフルーツ』の紹介です。レッスンは大体、ひと月で1作完成する予定で進行していますが、欠席であったり、色づくりや描写に予想を上回るこだわりが発揮されたりすると、全員が同様にそうなるとは限りません。実際、10人いれば10通りのタイミングで『できた!』となる訳です。今回も1回分多めに時間を要して、納得いく作品へと至ることができた労作達がありました。学校の授業とは違い少人数だからこそ、当たり前のように全員異なる思いがあることを踏まえ、一人ずつに応えたい。胸に秘めている『いまできること、やりたいこと』を画面にしっかりと表して欲しい。時間無制限で行う訳にはもちろんいきませんが、可能な限り作者が目指す、未知なるゴールへと向かっていく為の環境を整えてあげることこそ、講師の役割。こだわりを捨てず、最後まで走り切った皆の顔は満足げにほころび、とても素敵でした。 数々の名作が生まれた今回の観察画、今年度終わりの3月に隔年で開催される『アトリエ5作品展』があり、そこへの出品作として有力ですが、その前に今年は『第20回カナガワビエンナーレ国際児童画展』の作品募集が行われます。神奈川県主催の、世界中の子供達の絵画を一同に集め展示するコンクールです。アトリエ5では過去にも希望者を募って参加し、何人も入賞を果たしています。コンクールなので、応募者全員が入選する訳ではありませんし、結果が伴わないこともあります。ですが、今回のように、自分の作品に挑み続けることができるあなた達には、是非、より広い場所にも挑戦して頂きたい。自分の作品が世界中の子供達と並ぶことができると自信を持って欲しい。講師としても正直皆の絵を世界に自慢したい。そんな思いから、今回の児童画展にもアトリエ5として参加予定です。 募集は秋頃となりますので、近づいて来たらまた詳しくお伝えいたします。 『カナガワビエンナーレ国際児童画展』↓ https://www.earthplaza.jp/biennial/index.html
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