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「あ・り・が・と・う」-1
[幼児クラス] 2011.12.19
「あ・り・が・と・う」-1
幼児クラス 冬の工作/制作:2011年11月・12月 ◎感想/講師:渋谷葉子 毎年寒さに向かうこの季節になると、アトリエ5では毛糸や羊毛の素材を使い、ほんのり暖かな制作に取り組みます。商店街に早くもサンタさんの衣装をつけた人形が立ち、クリスマスの話になると「そういえば大人にはなぜサンタさんがこないのかなぁ」それなら、お父さんお母さんに日頃の感謝の気持ちを込めて、みんなからクリスマスプレゼントをあげましょうと制作に取りかかりました。でも、プレゼントするまではお母さんには「ひ・み・つ」です。お母さんがお部屋に入って来ようものなら「たいへん、見られちゃう!」と大騒ぎ。「ひ・み・つ」子供たちはワクワク、ドキドキ感を楽しんでいましたよ。 今回の素材は羊毛。「ひつじ」の写真絵本でどのようにして作られるのかを知り、素材に触れてみます。ふわふわとした柔らかい手触り、よく見ると所々に食べた牧草のカスがチラリとついていました。そして、作るのは白いボールを5個。5は「アトリエ5」の5であり、感謝の気持ち「あ・り・が・と・う」の5です。 まずは羊毛を半分に裂き、薄くほぐして丸めます。それに子供達には「魔法のお水」と言っている石鹸水(笑)をかけます。これが羊毛の繊維をからめ、成形を助けてくれます。「みんなも優しく頭をなでられたら嬉しいよね」と、最初は優しく「いい子になぁれ、いい子になぁれ」と唱えながら、コロコロと根気づよく丸めていきます。固くなってきたら残りの羊毛をからめて、さらにコロコロします。目標の5個まで「あ・り・が だから、あと2個だね」今回は特別に音楽をかけて、みんなのヤル気を応援します。仕上げは色とりどりのビーズの中から自分で選んだものと白いビーズとでつなげていきます。「あ・り・が・と・う」と5個つないだら、桜の木の枝につるし完成です。 もう一つのプレゼントはキャンドル。かまぼこの板にバラの葉を貼付け、みんなが拾ってきた松ぼっくりやどんぐり、そして今回ご協力頂いた「あんずさんのお庭のバラの実」で飾ります。一口にバラの実と言っても、布で拭くと赤くツヤが出る大きい実もあれば、小さいの、黄色やオレンジのトゲトゲがついた物もあります。お店屋さんごっこのように並べると、みんなのテンションも上がります!ブログで「アンズさんのお庭」を見る事ができますので、是非ご覧下さい。とてもステキなお庭です。 沢山飾ったら、仕上げはかまぼこの板ってバレないように葉っぱでキレイに隠しましょう。キャンドルの裏にもやはり、今回のメッセージの「あ・り・が・と・う」の文字を書きます。是非、白いボール飾りとキャンドルとセットで飾って下さいね。 今年は大震災があり、小さいお子さんをお持ちのご家庭はさぞかし不安だったことと思います。 来年は皆様にとって穏やかな一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
木のオブジェ-2
[小学生クラス] 2011.12.15
木のオブジェ-2
小学生クラス 制作:2011年11月・12月 ◎制作のねらい ・枝の動きを活かした美しい組み方を見つけて構成する。 ・毛糸の配色を工夫し、丁寧な手仕事で編んでいく。 ・枝とのバランスを見ながら、細部を飾っていく。 ・家族みんなで楽しい冬を過ごせるように、心を込めて制作する。 ◎感想/講師:中家総子 前回のブログでは毛糸で編む所までお伝えしました。→☆ 「枝の線・毛糸の面」で大まかな構成が決まったら周りを飾ります。「フェルトとコルク、アイロンビーズ」はバランスを補充し、リズムを与えます。「布」は配色でポイントになるのと、枝を結んだを箇所を隠す役割があります。「赤い実」と「鈴」はアクセントになりクリスマスの気分にもぴったりです。 写真は3年生の女の子の作品です。芽の付いた枝の形が作品に表情を与え、ディティールは丁寧に編み上げた「毛糸の面」との調和を考えながらバランス良く配置されています。アイロンビーズの色に毛糸で使用した紫系を取り入れ、大人っぽくてとてもお洒落!パーツのひとつひとつに「こういう風にしたい!」というその子の意思を感じます。 制作中みんなに何度も声がけしたことは、「お家に飾って家族のみんなで幸せな冬を過ごせるように、心を込めて作りましょう。」ということです。2011年は震災や自然災害、原発など様々な問題があり、家族一緒に過ごせる事の大切さをかみ締めた年だったとおもいます。放射能の問題で枝を使った工作をする事に迷いもありましたが、こんな年だからこそ桜の枝の美しさを愛でてほしいという思いがありました。(中原区役所に問い合わせた所、枝を拾ってきた11月頃特に高い数値は計測されていなかったようなのでご安心下さい。) 自然のもつ形の美しさと、子供達が細かい手仕事で作り上げた可愛らしい飾りを見て、ゆったりとした気持ちになってくれたらと思います。 今週と来週でカード作りをします。内容は…まだ秘密です!お楽しみに!
国際児童画展-3
[小学生クラス] 2011.11.23
国際児童画展-3
小学生クラス ◎感想/講師:中家総子 今週は工作はちょっとひと休み。「カナガワビエンナーレ国際児童画展・巡回展」を観に国際交流センターへお出かけしました。会場に展示されているのは世界の子供達が描いた素敵な作品ばかり!世界中、文化や気候が違うように、絵も国ごとに色彩や表現技法が異なっていて驚きます。みんなも興味しんしんに眺めながら丁寧にメッセージカードを書いていました。 特に大賞の作品は格別です。『うし』の絵は黒に赤い線のコントラストが個性的で、画面の隅々まで全部にが気持ちが入っていて、絵を描くことが楽しくてしかたがない熱い想いが伝わってきます。 『ニュージーランドのとり』は背景の青とオレンジとが響き合って非常に美しく、作者は素晴らしい色彩感覚の持ち主です!クレパスで描いた草や虫も押さえになっていて効果的。どのようにしてこの絵が生まれたのか、指導者にお会いして聞いてみたい気分です。 美しい楽しいものばかりでなく、戦争や平和やエコをテーマにした作品もあり、考えさせられる部分もありました。会場にあった作品のひとつひとつから描いた子の息づかいやパワーが伝わってきました。作者の想いや夢中で表現した事がエネルギーになって画面からあふれ出ていてとても感動しました。 観終わった後は、前半のクラスは芝生で紙飛行機やシャボン玉を飛ばして遊び、後半のクラスはアトリエに戻って羊毛でボール作りをしました。普段の制作とは違う楽しい時間をみんなと共有できてとても良かったです。
おおきなかぶ
[親子クラス] 2011.11.21
おおきなかぶ
親子クラス 制作:2011年11月 「おおきなかぶ」 ロシア民話 A.トルストイ再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画 福音館書店 ◎感想/講師:渋谷葉子 今から50年も前に出版され、以来、長く読み継がれています。また、国語の教科書にも出てくることでも知られています。このお話は他の出版社からもいくつか出ていますが、子供に分かりやすい言葉とリズミカルな文体、そしてロシア人の方が描かれたのかと思うほど、お話にピッタリの絵が長く読み継がれている理由でしょう。 今回はこのお話を体を使って楽しんで欲しくて、3回に渡って取り組みました。1回目は大きな紙に絵の具で地面を塗り、かぶは和紙をちぎって貼りました。和紙を裂くのは簡単に気持ちよくできますが、ちぎるとなると指先のコツが必要です。途中飽きてしまいそうな作業を「おおきな おおきな かぶにな〜れ」「あまいあまい かぶにな〜れ」の声掛けで支えます。 2回目はお人形作り。染め紙のお洋服、そして色んなポーズで遊べるように関節を割びょうで留めました。3回目はかぶの葉っぱ作り。みどり色の同系色4色を使って描きました。仕上げに黄土色とくちば色をさし色として加えました。さあ、かぶを地面に差し込んだら、みんなで一斉にかけ声! 「うんとこしょ どっこいしょ」「うんとこしょ どっこいしょ」最後はお人形さん達もつながって「うんとこしょ どっこいしょ」 そして、記念写真をパチリ! 制作の後は、彫刻が専門の講師、中家に佐藤忠良さんについて語って頂きました。絵本画家としては有名ですが、実は彫刻が専門であることはあまり知られていません。今年の3月に98才で亡くなるまで、精力的に制作活動をなさっていました。また、子どもの美術教育にも貢献されてきました。佐藤忠良さんは著書「子どもの美術」でこう書かれています。     図画工作の時間はじょうずに絵をかいたり、     ものを作ったりするのがめあてではありません。     じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを     自分で感じたとおりにかいたり作ったりすることが大切です。 アトリエ5でも目指しているところです。 ☆アトリエ5・親子クラス、只今水曜日クラスの生徒募集中☆ すでに1才半の生徒さんが入会なさっています。「絵本をちゃんと見られるかしら?」とご心配の方、この機会にいかがでしょう。木曜日クラスも若干お席が空いております。 お問合せ:044-411-5154(アトリエ5)
木のオブジェ-1
[小学生クラス] 2011.11.11
木のオブジェ-1
小学生クラス ◎感想/講師:中家総子 先週から冬の工作が始まりました!毎年、秋に観察画をうんと頑張ったごほうびで、音楽を聞きながら、毛糸やフェルトを使ってほっこりと楽しい気分で制作します。今年は、震災や台風など自然災害が続き、特に小さな子供がいるご家庭にとって、まだ不安は消えたわけではありません。2011年を心に刻み、新しい年が幸せを運んでくれる様に、心を込めて作りたいと思います。 今年の春も桜の咲く頃、我々日本人は本当に心が救われる思いでした。その事も忘れない様にと、工作の材料は桜の枝を使います。色味が美しく、形に動きがあるので、組み合わせると自然とリズムが出来て造形的にも面白いです。 6クラス分の約300本の枝は、スタッフで手分けして集めました。私は渋谷先生と一緒に、さくらヶ丘・長寿荘のグランド・神庭緑地まで拾いに出かけました。お天気が良く気持ちの良い日で、枯れ葉でふかふかの地面を踏みしめながら、「この枝、色が綺麗だな〜」「カッコいい形だな…」みんながどんな風に作品を作ってくれるのか、楽しみに思いながら心を込めて拾いました。落ち葉の色が綺麗で秋を満喫できた素敵な時間でした。みんなにも小さいものでいいので、学校や公園で桜の木の枝を拾って来て作品に加えるように声がけしました。 最初の週は、枝の美しい構成を考えて、針金と格闘しながらベース作りをしました。「美しい線の造形」にこだわり、ペンチを使う細かい作業にも挑戦してもらいました。今週から針金の間に毛糸を通して作品のメインになる部分に取り掛かっています。毛糸の配色で作品の魅力が決まるので、みんな真剣に選び、いつもより順調に進んでいます。来週も音楽を聴きながら楽しい気分で制作します。お楽しみに!
ぶどうとアイビー
[小学生クラス] 2011.11.01
ぶどうとアイビー
小学生クラス 秋の観察画 制作:2011年10月 ◎制作のねらい ・旬の果物のもつみずみずしさや色の美しさを五感を使って描く。 ・アイビーの蔓の動きを生かし、主役のぶどうが引き立つ構成を考える。 ・作品全体のバランスや配色を見ながら、おまけのモチーフを描き入れる。 ・モチーフが美しく見える色を考え、同系色の背景で仕上げる。 ◎感想/講師:中家総子   *2週目までの様子はこちら→☆ 3週目は「いちじく」と「みかん」で周りを飾りました。「いちじく」は複雑な色味をしているので難度が高いのですが、今回挑戦してもらいました。1・2週目の制作で自信をつけてくれたのか、みんなから『やるぞ!』という意気込みが感じられ、クレパスを何色も混ぜて奮闘していました。「半分にカットしたいちじく」も用意しましたが、こちらのややこしい色と形にも意欲的に挑戦してくれました。 「みかん」は出始めたばかりで黄色と黄緑が混ざり合った綺麗な色をしています。冬に食べるオレンジ色のみかんと違って、今しか描けないという事を伝えると、色の変化をよく見つけて描いてくれました。週を重ねる毎に子供達の集中力が高まり、描く事に手応えを感じてくれているのが伝わり、今年もこの季節が来たんだな〜としみじみします。 背景の色は去年の観察画と同様に繊細な描写を生かすために同系色に絞り、丁寧に描いてきたモチーフ達が美しく見える色をイメージして作ってもらいました。水筆でにじませながらぼかしの表現で塗りました。果物のみずみずしい感じに似合う仕上がりになりました! 秋の観察画は1年の要になる取組みです。春の観察画の軽やかな気分と違い、集中が深くモチーフの表現が主になるので、今回も何を描いてもらうのか何度も変更があり修正を重ね決定しました。大変だった分、子供達の頑張りや素晴らしい作品が生まれる瞬間を目の前で見ることができ、とても幸せです!10月はみんな存分に実力を出し切ったので今週からはちょっぴり肩の力を抜いて…楽しい冬の工作がスタートします。
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