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幼児 工作/うみだす よろこび
[幼児クラス] 2018.12.19
幼児 工作/うみだす よろこび
教室に準備された材料がいつもと違うという新鮮さは、子どもたちのワクワクスイッチをONにします。モコモコと大量の綿に触れ、ちぎって投げたり顔を埋めたりしてはしゃぐ子どもたち。「雪みたい」「フワフワであったか〜い」と、触れる喜びを存分に味わいます。寒い季節にほっこり嬉しい手ざわり。季節を五感で感じることを工作の素材選びにも盛り込みます。 この冬の工作のテーマは青い鳥。1年の終わりにおうちにも幸せがきますように、との願いを込めての制作です。自分たちで染めたブルーの布には絞りの白い模様が浮かび上がり、雪や氷のよう。図鑑や写真を見て自然の造形の美しさを感じ、どんな鳥を作ろうかと楽しいアイデアスケッチ。それらが合わさって、自分だけの素材と考えたものが文字通りに膨らんでいく過程は子どもたちの目を輝かせていました。 ホッチキスなど普段使い慣れない道具も駆使して、少し難しくても一所懸命。綿を詰めても詰めてもギュウギュウまだ入る。もうすぐもうすぐ、早くわたしの鳥さんに会いたくてと頑張る姿。「プクプクになってきた、かわいくてたまらない〜」「お名前つけたい!」と愛おしそうに作品を抱きしめんばかりの子どもたちの姿。頭や尾にも飾りを施され、ようやく鳥たちはつぶらな瞳とその愛くるしいフォルムで小さな作者たちの前に「誕生」。完成作品と対面し照れたような表情は、絵画の完成時とはまた違う気持ちを湛えているようでした。おうちに連れて帰って、どうぞご家族にもその嬉しさや幸せを分けてあげてね。 少し早めの制作納めを迎えた幼児クラス、年内最終レッスン日はお楽しみ会で思い切り遊びました。そして私事ですがこの度より二度目の産休をいただきます。子どもたちの見せてくれた「生み出す喜び」に改めて勇気を貰い、また保護者の皆さまの温かいお気遣いや励ましをいただきながら無事にレッスンを終えられたこと、心より感謝したします。作品展会場で、可愛い鳥さんたち、数々の作品群、そしてみなさんと再会できることを楽しみにしています。   。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。     幼児クラス 生徒募集         ***  描いたり作ったり、感じたりつながりあったり。 幼児期の瑞々しい感性の芽生えと育ちを応援します。 春から一緒にアトリエ5で始めませんか?   <新年度ご入会までの流れ> まずは【入会説明会】(詳細下記)にご参加下さい! →当日、希望クラスの仮予約→3月作品展鑑賞会、入会検討→入会正式申し込み(先着順)→4月よりレッスンスタート 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 【2019年度 入会説明会】 年間のカリキュラムや指導方針について詳しくご説明します。 日時:2019年2月1日(金)15:00〜16:00 対象:新年中、新年長 のお子様と保護者様/来年4月入会をお考えの方 定員:6組 先着順 お子様にはミニレッスンあり(無料) *新年少さんも説明会のご参加は可能ですが、ご入会は秋以降をお薦めしています。ご希望の方はエントリーをお受付けます。(先着順) *3月「アトリエ5作品展」の幼児クラス鑑賞会にご招待! 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 ☆ ご見学可能 ☆ 誠に勝手ながら3月開催の作品展準備のため、通常クラスで1月〜2月の体験レッスンはお受けできませんが、ご入会をご希望の方は、随時見学可能です。下記よりお問い合わせ下さい。 【メールでのお問合せ】24時間受付  https://coubic.com/atelier5/contact  返信まで少々お時間をいただく場合がございます。      
絵画/相手を想ってつくること
[小学生クラス] 2018.12.17
絵画/相手を想ってつくること
  アトリエも残すところあと二回。長かった冬の工作も続々と完成してきました。ユニークで愛らしい虫が一匹一匹増えるたびに私達も嬉しくてたまりません。初めてのお裁縫だった子も、針と糸の扱いに随分と慣れたようで、最後は満足気な表情で完成させることが出来ました!そして今年最後の製作はカード作りです。大人が作る年末の慌しい空気などどこ吹く風で、カードを送る人のことを考えて愛情を込めて作る真剣な表情に、しっかりと自分の時間を過ごしている子供達の静かな強さを感じました。ああもう年末だ!年賀状どうしよう!と気持ちだけが慌ただしくなっていた我が身を反省です。(笑)年に一度のお楽しみ会ももうすぐです。この日は思いっきり遊びましょう! 保護者の皆様アンケートのご提出ありがとうございます。ご意見ご感想を有り難く読ませていただいております。1月16日まで受け付けています。よろしくお願い致します。ご相談もお気軽にどうぞ。     【小学生クラス来年度入会生徒さん募集中】 来年度4月から入会をお考えの方のご予約を受け付けています。お絵かきや工作が好きな子一緒に制作しませんか?一度見学にお越しください。在学の方のご紹介も大歓迎です。 [ご予約の流れ] ご見学→ご検討後ご予約→2月初めよりご予約順でクラスをご案内いたします。 メール又はお電話で第一希望、第二希望のクラス、見学日をお伝え下さい。 ※在学の生徒さんのクラス編成後のご案内の為、稀にですがご希望のクラスに空席が無い場合はお待ち頂くことがございます。 ☆お勧め見学日☆ 11月〜2月までは制作内容や作品展準備のため、誠に勝手ながら体験レッスンはお受けできませんが、来春よりご入会をご希望の方は、随時見学可能です。 2月が作品展準備に入る為、通常レッスンをご覧いただける1月の第3週~第5週の見学がお勧めです。 下記よりお問い合わせ下さい。 小学生低学年クラス:月曜日・火曜日・水曜日 15:30~17:00 小学生中学年クラス:月曜日・火曜日・水曜日 17:00~18:30   *クラス時間・受講料:https://atelier-5.com/schedule ===== 【メールでのお問合せ】24時間受付 https://coubic.com/atelier5/contact 担当講師と相談のうえ返信するので、少しお待ち頂く場合がございます。 【電話でのお問合せ】044-411-5154 月曜日・火曜日・水曜日14:45~15:15、19:00頃 *クラス時間・受講料:https://atelier-5.com/schedule
小学生高学年 油絵/重なりを重ねて
[小学生高学年] 2018.12.03
小学生高学年 油絵/重なりを重ねて
明るく染まった落葉が足元を埋め、さくりと音を立てる季節。きらめき包む空気はすっかり冬の様相。木曜高学年クラス秋の制作『今の私』も、いよいよ佳境となりました。よく知っているはずの自分の顔を改めて見つめ、表現する難しさを感じながら、表面的な造形だけでなくその奥にある心情を捉えようと皆邁進してきました。レッスンは常に熱気を帯び、何も会得しない回は一度としてありませんでした。毎回の終わりに皆の作品を壁に並べ、二時間前よりも明らかに増した絵の具の輝き、絵の中で成長していくそれぞれの顔は、まさに『自画像』としての真なる意味を持ってそこにありました。とても充実した制作でした。   『男子三日会わざれば括目して見よ』。もちろん男子に限ったことではありません。成長著しい高学年において、自画像は、当然のごとく変貌していく中の一瞬を捉えんとする試み。一週間前とは違う自分であることを感じ取り、油絵の具を重ねそれを『経験』として蓄積させていく。一瞬を重ねていく。そうしているうちに絵の中にもう一人の自分が作り上げられますが、鏡を通して観察し、似させていったものは、目鼻立ちではなく『存在』としての自分。日々変化していく自分。 今回それらを表現する際に、皆で油絵を用いることができたこと、大変喜ばしいことでした。初めて油絵に挑戦する生徒が半数以上でしたが、満足いくまで絵の具を重ね、筆致がそのまま残り、時には大胆に修正できる油絵の具の特性を理解するまでの早さは皆さすがでした。 あなた達が日々の生活で経験した全ての事柄と同様、キャンバスに乗せ、これは違うと布で拭き取った絵の具でさえ、一切無駄なものはなく、その全てに意味があるのです。絵の具の重なりは日々の重なり。日々の重なりは成長の重なり。完成した皆の成長が一堂に会するまで、あと少しです。   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高学年油絵クラス秋の制作合評会 12月13日(木) 16:30~ 『今の私~自画像~』 12月14日(金) 16:30~ 『今の私~私の靴~』 木、金曜クラスそれぞれで行います。 保護者の方、来年度高学年油絵クラス希望の小学生クラス、デッサン修了又は修了見込み生徒の皆様も是非お越し下さい。 参観希望の方は事前に講師までお申し出下さい。  
幼児 工作/ワクワクと驚き
[幼児クラス] 2018.11.28
幼児 工作/ワクワクと驚き
幼児クラスも冬の工作に取り組んでいる最中です。 出だしは絞り染めに挑戦。真っ白な布を色々な道具で挟んだり縛ったりして、染液にじっくり浸すと綺麗な色・不思議な模様に染め上がりました。ワクワクと驚きに満ちたレッスン時間。この素材を使い「青い鳥」を制作します。 ハト、スズメ、カラスにニワトリ...子どもたちもいろんな鳥を知っているけれど、図鑑や写真集を開いて見せると日本や世界の様々な種類の鳥の美しさやその造形の面白さに目がキラキラ。自然・生き物ってなんて豊かなんだろう。そんな視点を少し深めつつ、じゃあ自分はどんな鳥さんをつくろうか?デザインを考えるのにもまたワクワクです。幸せを運んできてくれるかな…との願いも込めて。 道具や素材を楽しみながら、期待とともに膨らんでゆくカタチ。完成まであと少し、みんなの手元にどんな素敵な鳥たちが現れるでしょうか。     === 生徒募集情報 === ☆ 2019年度 入会説明会 ☆ 年間のカリキュラムや指導方針について詳しくご説明します。 【日時】2019年2月1日(金)15:00〜16:00 【対象】新年中、新年長 のお子様と保護者様/来年4月入会をお考えの方 【定員】6組 先着順 お子様にはミニレッスンあり(無料) *新年少さんも説明会のご参加は可能ですが、ご入会は秋以降をお薦めしています。ご希望の方はエントリーをお受付けます。(先着順) *3月「アトリエ5作品展」の幼児クラス鑑賞会にご招待!   ☆ ご見学可能 ☆ 誠に勝手ながら3月開催の作品展準備のため、12月〜2月の体験レッスンはお受けできませんが、ご入会をご希望の方は、随時見学可能です。下記よりお問い合わせ下さい。 【メールでのお問合せ】24時間受付  https://coubic.com/atelier5/contact  返信まで少々お時間をいただく場合がございます。 【電話でのお問合せ】044-411-5154  木曜日・金曜日13:30~14:15、16:15頃(講師:山田・福田)  
親と子の造形あそび/サンタさん待ってるね
[親子クラス] 2018.11.26
親と子の造形あそび/サンタさん待ってるね
時:2018年11月21日(水)11:00〜12:00 所:NAYA enjoyspace(武蔵新城駅から徒歩5分) 講師 : 渋谷 葉子 朝晩の空気が冷たくなってきましたね。子どもたちも冬の装いに変わりました。「わぁ、可愛いコート!先生が子どもの頃はそんな素敵なの売ってなかったわ」「えーっ、かわいそう」レッスン前のひと時、子どもやママ達との会話で弾みます。 今月はクリスマス飾りを作りました。クリスマスってなぁに?そんな子どもたちの導入に『サンタクロースのおてつだい』(ポプラ社)という写真絵本を読みました。女の子が色々な動物に助けられながらサンタさんの所まで出掛けますが、思わぬ展開に大人の方がビックリ! 制作は針金のハンガーに、くしゃくしゃにした新聞紙を肉付けしてリースを作ります。英字新聞を貼ってオシャレ感を。「のり付けてちょうだい」ママの声に子ども達もフルに手を動かします。その後、クリスマスカラーの麻ひもや金色のリボンを結んで飾り付け。ここからはママ達のお制作。 その間、子ども達は赤と緑の色画用紙をはさみでチョキチョキ、お飾り作り。以前の時よりグッと上手になっているのにビックリです。初参加の小さい男の子も補助が追いつかないほどのスピードでチョキチョキ。地道な作業なのに、まさかお代わりまで出るとは!皆んな黙々とチョキチョキチョキ‥‥ 最後に皆んなが作ったお飾りを並べて、気分はもうクリスマス。サンタさん待ち遠しいね♡ 今年の3月にスタートしたこの講座もお陰様でキャンセル待ちが出るほどの人気講座となっているそうです。これもみどりなくらしという素敵な場所を提供して下さる堀様と、その活動に賛同されて集まって来られた方々のお陰です。本当に感謝致します。来年度に向けて新たな企画を練っています。楽しみにお待ち下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【11月の活動報告】詳しく紹介して頂きました。↓写真多数☆ https://www.facebook.com/midorinakurashi/videos/377486949662044/ 【12月のご案内】来月は簡単なお制作をして遊びます。 ミニパーティーも予定していますのでお楽しみに。♡ ご予約:みどりなくらしmidorinakurashi@gmail.com
中高生 油絵/輪郭線を突き破り
[中高生クラス] 2018.11.23
中高生 油絵/輪郭線を突き破り
乾いた風に落ち葉舞う季節。今年もあと僅かとなりました。中高生秋の制作もいよいよ大詰め。木曜クラス『アジとハラン』も順調に完成へと向かっています。行事やテストなど忙しい学校生活の中、週1回2時間の取り組みを集中力と熱意をもって行い、自分の表現をさらに深められています。色の研究を熱心に行う生徒、パレット上での混色がより丁寧になった生徒、筆づかいに新たな試みを加え、画面上での質感に意識が向くようになった生徒、陰影に対する理解が一層増した生徒。それぞれが目指すゴールまで一体何が必要か、皆しっかりと考えることができています。 元より長年培った技術と絵に対する理解がある中高生ですが、今回の制作で油絵具や、それらで表現することへの関心がさらに高まったように感じます。それはただモチーフだけに集中して描写するだけではない、キャンバスの四隅まで意識を張り巡らし、『もの』がない空間にもそれと同じぐらいの愛情を込めて絵の具を置くことであったり、輪郭線に拘り過ぎずに陰影を観察し、もの同士の関係性をよく見つめ、画面全体に統一感を持たせたりする姿に顕著に表れています。つまりそれは『視野の広がり』を獲得できているということ。作品を『ひとつの平面』として捉えられ始めているということ。ひとつひとつを輪郭線の中でただ描き上げていくのではなく、画面上を行ったり来たり、何度も巡り巡って平面1枚としての強さをつくっていくことの面白さを理解し始めた、制作中の皆の表情をみているとそれを感じます。 輪郭線を突き破り、さらに広がる世界へ。正に中学生らしい成長です。ラストスパート、あと少し頑張りましょう。   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中高生クラス秋の制作合評会 12月20日(木) 19:00~ 木、金曜クラス合同で行います。 保護者、OG、また、来年度中高生クラス希望の高学年油絵クラスの生徒の皆様も是非お越し下さい。 参観希望の方は事前に講師までお申し出下さい。    
小学生 絵画/よく噛んで描きましょう
[小学生クラス] 2018.11.05
小学生 絵画/よく噛んで描きましょう
高く澄む青い空に映る、熟した柿の補う色が美しいコントラストをつくる秋の終わり。小学生クラス秋の観察画『ハランと魚介』も続々と完成を迎えました。初めて描く魚やカニに対する尽きない興味や徹底した観察、そこから生まれる説得力のある線と弾ける色、絵の中の主役や脇役を考慮して配する背景の形。どれも春の観察画から飛躍し、広がり続ける『自分のやりたい』をより深めて表現することができました。全員実に見事な作品です。もう少しで完成の子も、あとひと踏ん張り、頑張りましょう。 見るだけでは分からないことがあります。あらゆる物事を真に理解しようとした時、一方向からのみのアプローチでは不十分です。だから描く。描くために見る、触る、においを嗅ぐ。そしてまた描く。然らば与えられる自分だけの価値。それらの行為が徐々に当たり前になっていく様子がこの秋、そこかしこに見られました。スーッと伸びていた鉛筆の線がふっと止まり、改められたスピードでゆっくりと、あたかもそこに形が見えるかの様な、何かに添うように動きを再開する瞬間。一見ほとんど同じ色が作られ、それでも違うと正解を問うように溜まるクレパスで色まぜされた試し紙。ものを解ろうとするには、様々な試みを経て自分の中で咀嚼していくこと。噛んで噛んで、自分が吸収しやすい形に変えていくこと。その噛む回数こそが真の理解に近づいている証。見たまま写し取るのではなく、よく噛まれた後に表現されるべきであり、ならば写真のようにならずとも正解であるという認識。講師の『よく見て描こうね』が、額面通りの意味ではなく『よく噛んで描こうね』として、当たり前に通じる世界。一歩一歩着実な皆の成長が嬉しくてたまりません。 ものを見ることとはどういうことか、それを理解することとはどういうことか。それらを少しずつ、描くことで学び、大きくなっていって下さいね。今月からは早くも冬の工作が始まります。また気分を変え、楽しく参りましょう。
おとな デッサン/特別講座『木炭デッサン』
[デッサン油絵] 2018.10.29
おとな デッサン/特別講座『木炭デッサン』
月三回のレッスンが毎回熱気溢れるものとなり、作品に向かう姿勢はこちらも見習うべきだと感じる大人クラス。さらに充実した制作の一助となればと、先日、特別講座『木炭デッサン』を開講いたしました。普段の基礎デッサンや制作では鉛筆を主軸として使用していますが、実はそれのみでは絵画に対する見解に偏りが生まれることが間々あり、また、新たな画材を試みてみることで今行っている制作に新鮮な風を吹かすことができればと思い企画しました。 鉛筆との違いから説明を始め、『面』で描く意識、紙に直接手で触れ木炭の粉を操り明部、つまりは白く描き起こす進め方、食パンやガーゼを使用した質感表現などを練習した後、本番で描くモチーフはかぼちゃや複数の野菜。輪郭線に囚われず、塑像や若しくは泥遊びをしている感覚で描いていきます。積極的に木炭の粉を紙面に乗せ、それを取り払いながら形を表していき、また粉を加えて黒くする。いつもの制作と全く異なる感覚に全員が悪戦苦闘し、手はすぐに真っ黒。途中の休憩で他の方の作品を見てまわった後、もう一度とばかりに大きく画面を払い、リスタートする方も。時間はあっという間に過ぎ、最後は全体講評と一人ずつの感想で終了。感想では『難しかった』という意見が多かったですが、ほぼ初めての木炭デッサンでこれだけの理解、積極性、創造性を持ち工夫を凝らすことができたのは充分過ぎるほどで、大変素晴らしい制作でした。皆様お疲れ様でした。   今回の講座で私が感じた最たる収穫は『紙面上で右往左往し、紙面上で試行錯誤できたこと』だと思います。いわゆる鉛筆デッサンでは少しずつ緻密な線を重ね完成を目指す為、計画性をしっかりと持ち、極論予想の範疇で行っていきます。一方木炭デッサンでは、もちろん同様に計画は必要ですが、特性上制作中に予想外のことが度々起こりますし、その為『紙面上の現状把握』により自然と注目していきます。そしてそれらの問題に対してダイレクトに『手』で触れ、解決の道を探る。やり直しにも時間を要する為、一旦手を離し最適解を考えてからそれを実行する鉛筆に比べ、何度でも後戻りし易いことを活かし、とにかく手を動かしながら答えを導き出していく。あーでもないこーでもないやってみる。ひらめきを試みる、つまりは『挑戦』できる回数と、紙面上での仕事数が格段に違う訳です。そうするとどうなるのか、作品に制作の痕跡≒作者の息づかいが増え、作品に新たな魅力が加わるのです。このような『絵画をつくる』感覚を、少しでも味わっていただけたのならば今回の講座は大成功です。現在制作中の作品に活かせる点があれば言うことありません。   木炭デッサン、また機会を見つけ、是非皆様にお届けできればと思います。その際はよろしくお願いいたします。
幼児 絵画/眼差しは深く
[blog] 2018.10.24
幼児 絵画/眼差しは深く
    アトリエ5での観察画は、五感で自然や季節を愛でることを、描くことを通して子どもたちに伝えたいという想いからの取り組み。この秋は、悦子先生のお庭の「ヤツデ」と「アオキ」が主役です。夏の間にぐんと茂った緑ツヤツヤの大きくて美しい葉っぱは、教室に持ち込むとなかなかの迫力。赤みの秋色モチーフも添えて構成します。クラスにより組み合わせを変えてみました。 ほんものに対面した時の、新鮮な驚きと喜びに満ちた反応。「チクチクする」「柔らかいけどここだけ硬い」「ひんやりしてる」など、触れて感じたことを即座に言葉にし、また葉っぱや果実を鼻に近づけては匂いも確かめ笑い合います。パッと見ても魅力的なモチーフを前に「早く描きたいよ〜」とうずうずしていますが、迫って触って感覚で得た気づきをみんなと共有し合うことでさらに関心は高まります。この五感での観察タイムがあるからこそ、実感のこもった線が生まれ、自分の感覚を研ぎ澄ます色づくりが出来てきます。   春の観察画の時と比べての成長は、その中に迷いがなくなってきたこと。間違えないようにとかいい絵にしなきゃという気負いもなければ虚栄心もなく、ただただ等身大の自分をもって感じて表すというシンプルな営み。安定してモチーフや自分の表現に向き合う眼差しは深く、集中が途切れません。画材の扱いなど技術上の成長もその安定感の一助ですが、それを超えた心の逞しさを感じます。こんなに真っ直ぐに絵に向かえる子どもたちを羨ましく思います。またクラスの仲間同士で各々の制作ペースを尊重し合う空気もあり、優劣を測ることなく、互いの表現の良さを自然に受け入れその影響を素直に取り込む姿も。深まる秋、子どもたちの様々な育ち合いも豊かに実る喜ばしい季節です。   === 幼児クラス生徒募集情報 === 11月〜2月までは制作内容や作品展準備のため、誠に勝手ながら体験レッスンはお受けできませんが、来春よりご入会をご希望の方は、随時見学可能です。下記よりお問い合わせ下さい。 【フォームより】https://coubic.com/atelier5/contact  *24時間受付・返信には少々お時間をいただく場合がございます 【電話でのお問い合わせ】044-411-5154(木・金曜日13:30~15:00、16:15頃)  *レッスン時間中のお電話はご遠慮願います   1月中に在籍生徒さんのクラス編成を行い、2月より新年度の欠員の募集を開始いたします。
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