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親子/まどさんと絵本とわたし
[親子クラス] 2022.03.27
親子/まどさんと絵本とわたし
講師 / 渋谷葉子 2010年5月にアトリエ5にて親子クラスを開講し、2018年3月に新城NAYA「みどりなくらし」に場所を移しての足かけ12年。この2月でクラスを閉講致しました。長くもあり、過ぎてしまうと短くもあり、思い返すと様々な事が蘇ってきます。 クラスを開講するにあたり、どのようなコンセプトを持って進めていくか模索する中で、私の背中を大きく押してくれた出会いがありました。まどみちおさん100歳の展覧会でした。 詩人として知られるまどさんが、50代の頃に絵を描き始めたということに驚きでした。クレヨンやボールペン等、身近な画材から成る作品は宇宙を思わせるような広さを感じられ、いつまでも作品の前から離れられなかった感動を今でも覚えています。 50代といえば今の私と同じ。ここで出会ったのも何かの縁と改めて詩集を読み直しました。そして、まどさんの子どもに対する愛情の深さを感じ取りました。これをカリキュラムに落としたいと出来たのが「ぞうさんの帽子」です。「ぞうのひめちゃん」の絵本、帽子作り、「ぞうさん」の歌を歌う。このコンセプトを伝えるのは簡単なようでなかなか難しいですが、「ぞうさん」の歌の母と子のテーマは永遠です。ずっと歌い継がれていって欲しいですね。 これを機に、絵本を導入に造形遊びに展開するスタイルが確立しました。私は子育ての頃、子どもにあまり絵本を読んだあげられませんでした。それが、ひょんな事から小学校の図書ボランティアを始め、その後どっぷりと絵本にハマり、今は大人の絵本の会に顔を出しています。そこで得たことは、読む側から読んでもらう側になった時の心地良さ。立場が変わるとこんなにも感じ方が違うという事を知りました。絵本は子どものためだけでなく、大人のためでもあるという事を。お母様方にもこの心地良さを伝えたかったのですが、感じて頂けたでしょうか? 私はまだ保育の現場におりますが、学校を卒業して入った頃と比べると、子ども達の生活や社会の環境は大きく様変わりしています。「子どもらしく伸び伸びと」とは? そして日々疑問に感じる中でのこのコロナ禍、更に厳しさを増し困惑しています。 でも、どんなに世の中が変わっても、本来持っている子どもの本質や子を思う母親の気持ちは変わらないということ。そして本当にいいものは、世代が変わっても必ず伝わるということ。それを確認できた充実した12年間でした。 最後に、私にこのような場を与えて下さったアトリエ5の辻先生、みどりなくらしの堀様、本江様、そして出会った沢山の子ども達とお母様方。一生の宝物となる素敵な時間を過ごさせて頂きました。この場をお借りして感謝とお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 渋谷葉子 ***** ↓ 親子クラスの過去の活動記録をご覧頂けます https://atelier-5.com/blog/kodomo/oyako
【作品展2022】あたたかな空間
[作品展] 2022.03.26
【作品展2022】あたたかな空間
『アトリエ5作品展2022』の出品者の皆様、お越しいただいた方、日頃からアトリエ5を応援して下さっている皆様、ありがとうございました。   今年の作品展は私にとって初めての作品展という事と、感染症感染拡大という心配事もあり、開催前は緊張感に包まれていました。しかしながら、いよいよ作品が集まり、搬入・展示作業が終わると、そんな私の心配を一気に吹き飛ばしてくれるような、あたたかで芯のある空間が出来上がっていました。それは1点1点それぞれのこだわりや個性が発揮されつつも、しっかり調和がとれている会場です。開催中の3日間はいつもよりお洒落をした生徒さんがご家族やお友だち、親戚の方と一緒に鑑賞をしていたり、後日ご提出していただいたアンケートを通して、「今年開催できて良かった。」とのご感想をお寄せいただき、絵を描く喜びを共に分かちあうだけでなく、作品を発表することの重要性に気が付きました。自分自身の作品をみてもらう誇らしさや嬉しさに加えて、他の人の表現にふれ、素敵な部分を発見したり、高学年のお兄さん・お姉さんの作品に憧れを抱いたり。また世代を超えておとな会場とこども会場の同時開催、というのは貴重な機会だったのではないかと思います。   すでに会場では笑顔に溢れていましたが、何年後かにあの時は「みんなマスクをして、こんな絵を描いていたんだっけな。」と思い出して笑いあえる日が来ると良いですね。 伝統と新しさ、どちらも兼ね備えた作品展を無事に開催できたこと、心より感謝申し上げます。   作品展の様子はインスタグラムに上がっています。 ぜひご覧ください。 https://instagram.com/atelier5_kids?utm_medium=copy_link    
【作品展2022】言葉にならない想いを
[作品展] 2022.03.25
【作品展2022】言葉にならない想いを
<幼児クラス おりはらみなこ:記> 天候にも恵まれ、作品展を開催し、無事終えることが出来ました事を、心より感謝致します。 不穏な情勢にも関わらず、作品で飾られた会場は、ただただ活気や生命力に溢れ、未来や可能性や希望に満ち、愛とか夢とか、笑顔とか優しさとか、そんな良いものだけしか無いような気持ちを、皆で共有できる、幸せに浸れるひと時の空間でした。 今も変わらずに続く、厳しいニュースに、ふと、もしかしたら、絵を描いたり、ものを作ったりすることは、手を差し伸べるとか、そっと背に手を置くこと等と同じ事なのかもしれない。言葉にならない声を、声にならない想いを、私たちは、確かに持っている。   “図画工作の時間は じょうずに絵をかいたり、ものを作ったりするのが めあてではありません。じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを、自分で感じたとおりに かいたり作ったりすることが大切です。 しんけんに絵をかき、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じかたも育ちます。このくり返しのなかで 自然の大きさがわかり、どんな人にならなければならないかが わかってきます。これが めあてです。“ 佐藤忠良『子供の美術』   自分の作品が、大きな会場に飾られ、多くの人に褒められ、また、沢山の他の作品を見て、自分もあんな風に描けるようになりたいと、キラキラした子ども達の目を見ると、スタッフの一員として、今回この作品展に携われました事を、私もまた誇りに思えるのです。 ご協力頂きました皆様、本当にありがとうございました。   *こども会場の振り返り* ↑動画でご覧いただけます
【作品展2022】集い合う喜び
[作品展] 2022.03.24
【作品展2022】集い合う喜び
ほの暖かい日差しの中、肩を並べ合うそれぞれの色やカタチ。 作者が自身で選んだ、今の自分を表す作品。それらはどれもその人らしくて、誇らしく心地よくその場に咲いているようでした。作品展会場は花咲く早春の庭のよう。丹精込めて育てあげられ咲き誇る花もあれば、どこからか風に運ばれた種からひょっこりと可愛らしく咲いた花も。どんな咲き方でも、互いが違っているからこそ調和し合う豊かな風景。 自分の作品を見つけた子どもたちも嬉しそうに、また会場のあちこちに素敵な作品を見つけては目をキラキラ。 おとな会場も盛況で、多様な表現が並ぶなか、どの作品にも共通して絵が好き・描くことは愉しいという純粋な気持ちが静かに満ちていました。 そして両会場、心を寄せ鑑賞する人々の温かく真剣な眼差しは、メッセージカードの束となって会期後に作者の元に届きました。 自分の作品を、改めて親しい人々に見てもらえた。いつもの仲間の素敵なところを見つけた。知らない誰かがメッセージをくれた。いつかあんな風に描きたいと思える作品に出会えた。この機会がもたらした嬉しさのエネルギーは、早速新しい芽吹きを予感させています。   「自由にあらわすこと、そしてつながりあうこと。」受け止める人の存在、隣り合う人の存在。描く楽しみを持ち寄って、また真摯な想いを持ち寄って、こうして作品が集いあうことの尊さを、今もなお反芻しています。 生徒様とご家族の皆様、多方面からご協力いただいた関係者の方々、そしてご来場の皆様、遠くからでも応援を下さった皆様へ、アトリエ5作品展の開催を支えてくださった事、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。   *こども会場の振り返り* ↑動画でご覧いただけます
アトリエ5作品展2022によせて
[作品展] 2022.03.21
アトリエ5作品展2022によせて
足早に駆けていく季節の雨。その中でゆっくりと丁寧にふくらませていく春の蕾。   『アトリエ5作品展2022』大盛況の中、無事開催を終え2週間経ちました。 ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。 また常日頃よりご理解とご協力頂いている保護者の皆様、改めて心より厚く御礼申し上げます。 余韻冷めやらぬ中でご提出頂いた感想を拝読し、『開催出来て本当によかった』という実感がやっと沸いて参りました。   コロナ禍で昨年度は延期、今年度ももしやと思う中で準備を進め、対策を講じ、それでも大丈夫かと心を砕いた開催でした。 その為、例年と異なり来場の方々には諸々ご不便おかけしたこと、また生徒の皆様にも制限などお願いをすること、多々あったかと思われます。 それでも快くご理解頂いた上、開催中もその後も、多くの方に温かいお言葉を頂いたこと、重ねて御礼申し上げます。   作品展は『成果を発表する場』であるとともに、『皆で成長する場』でもあります。 ひとつの作品をみて『こんな風に描いたり作ったりしたい!』と感じる。 『この気持ちを伝えたい!』と思ってメッセージカードを書く。 その言葉を貰い『また描きたい!もっと作りたい!』と思う。 それぞれの能動的な行いが巡り巡って関わった全てに作用し、そしてまた次へと繋がっていく。   それが作品展です。 そんな作品展でした。   いつ如何なる時でも、今回送った/受け取った気持ちを胸に抱き、焦らずゆっくりと、『また次』へと進んで行きましょう。
【ご案内】アトリエ5 作品展 2022
[作品展] 2022.02.14
【ご案内】アトリエ5 作品展 2022
この度アトリエ5 は、三年ぶりとなる作品展を開催致します。 日々のレッスンでは、子どもから大人まで、創造する喜びを感じながらも真剣に描くこと創ることに取り組んでいます。ただ上手に描くだけでなく、五感を生かした瑞々しい表現を目指して参りました。日頃の制作の成果となる作品群を、是非多くのお客様にご高覧いただきたいと思います。 おとな会場・こども会場と、それぞれ東急東横線の元住吉駅から徒歩5分から10分にある二つの会場で同時開催致します。是非両会場にお越し頂き、世代を超えても変わらない絵を描く喜びを感じていただけますと幸いです。 早春の陽射しの中、皆様のご来場を心よりお待ちしております。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【会期】2022年3月4日(金)~6(日)  ●おとな会場:ギャラリー柯(えだ)  10:00~18:00  最終日16:00まで  日本画、油絵、デッサン、色鉛筆、他  /中高生〜一般 ●こども会場:川崎市国際交流センター      10:00~20:00  最終日16:00まで  工作、絵画(水彩、油絵)、他  /幼児~小学生 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *前回の作品展の様子:https://atelier-5.com/blog/sakuhin-ten *インスタグラム:こども会場に出品する作品群をご覧頂けます。  https://www.instagram.com/atelier5_kids/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【ご来場の際のお願い】 新型コロナウィルス感染状況により変更が生じる場合がございます。ご来場前にHPにて最新の開催状況をご確認ください。 ・マスクの装着、手指の消毒にご協力下さい ・次の方はご来場をお控え下さい:発熱や風邪の症状・体調のすぐれない方・新型コロナウィルス感染症陽性とされた方との濃厚接触があった方 ・順路に沿って進み、他の方との間隔を空けてご鑑賞下さい ・大声での会話を控え、帰宅後の手洗いうがい・洗顔をしましょう ・出品者へ届けるメッセージカードの設置がございます。筆記具をお持ちの方は出来るだけご自身のものをお使い下さい。
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