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本田/小学生:ねがいのかたち(冬の工作)
[小学生クラス] 2015.12.07
本田/小学生:ねがいのかたち(冬の工作)
小学生クラス  2015年11月 ◎ 感想/講師:本田雄揮(月・水曜日クラス) ・今年一年の良かったことや良くなかったことを振り返り、来年への思いを込めて形にする。 ・針金で出来る造形やバランスを考えて制作する。 10月の観察画も大成功、皆自信をつけたところで、11月は気分一新の冬の工作。 今回は針金を用い、来年への願いを込めた壁飾りを制作しました。 針金というと、ハンガーや金網など、日常至る所で使用されていますが、素材として扱ったことはあまりありませんよね。 そんな近くて遠い存在だった針金が、今回大活躍しました。 まずは太い針金で枠づくり。 自分の身長よりも長い針金を協力してねじり、低学年はうずまき、高学年は星の形にします。 低学年はアルミ針金だったので、スムーズに進んだのですが、高学年で使用したものは銅の針金。 とても硬く、切り出すだけでも四苦八苦。 しかし、本来針金、または素材を準備するというのは、力が必要なもの。 そのことを知ってもらいたい。 ですので、できるだけお膳立てせずに自分達で考え挑戦してもらいました。 「硬い!」と叫び、顔をしかめることが無ければ、達成した時のあの笑顔もきっと無かったことでしょう。 枠ができたら、細い針金で考えた「ねがい」を形にしていきます。 立体の素材として、粘土が「面」なら、針金は「線」。 鉛筆で絵を描くように、ヒュルヒュルと扱い、ただの針金があっという間にステキな模様に。 持参してもらったボタンもあしらい、思いを込めて黙々と制作しました。 回を重ねるごとに針金に慣れ、その魅力を理解し、造形もどんどんレベルアップ。 細部まで丁寧に作り込み、皆満足のいく作品となりました。 ものづくり、特に工作のおもしろいところは、無機質なただの素材だったものが、手の加え方によって全く別の、見る人に感情を抱かせるものへと変貌することです。 特に今回の針金は、数ある素材の中でも自然から遠く、硬質で冷たい印象が強いものです。 それが、子ども達の「未来への思い」がこもった手によって、温かみのある、唯一のものへとつくり変えられる。 そこに価値を見出したい。 そんなことを考え感じながら、共に制作しました。 では、どんな思いが込められているのか、それは是非作品から感じ取ってもらいたいです。 どんなに細かい形でも、その針金には温かさがつまっています。 是非大切にして下さいね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebookに写真を追加しました。 作 品→月曜日・水曜日クラス☆ / 火曜日クラス 鑑賞会:火曜日クラス
手の構成「喜怒哀楽」
[小学生高学年] 2015.12.05
手の構成「喜怒哀楽」
◎感想/講師:辻悦子 今年の秋の油絵は、自分の中にある様々な感情と向き合い、手をモチーフに喜怒哀楽を表現しました。春の静物画がとても良かったので、少し難度を上げて「形・色・構図」を更に追求することに! まず、スケッチブックに「喜びのポーズ」から始めたのですが、感情が掴みきれずデッサンも狂いがちで、何だかキッチンのゴム手袋?の様でした。人体の骨格や筋肉を理解しながら何度も描き直して徐々に調子を上げ、表情豊かな4つのポーズがようやく揃いました。 次に、コラージュの手法でF6の画面に再構成し、光源を設定して距離感も作ったのですが、描き進めていくうちに自分の考えと上手く折り合わないところも出て来て、表現に行き詰まる事もしばしばで、「困ったね。」そんな時は本棚の画集で研究し、色作りやタッチのヒントを得て自分なりのやり方を見付け、改めて画面に向う事を何度も繰り返し、重厚で魅力的な作品が完成しました。 合評会での発表も、堂々と言葉にしていてとても立派でした。お母様方の目にも涙が溢れ、子ども達の成長を心から讃え合う貴重な機会となりました。ご家庭のご支援にここに改めて御礼申し上げます。 *facebookに作品を追加しました。→木曜日クラス☆/金曜日クラス☆
吉田/こどもいけ花クラス「X’masのしつらえ」
[いけばな] 2015.11.30
吉田/こどもいけ花クラス「X’masのしつらえ」
◎感想/講師:吉田香倫(草月流師範) クリスマスまであと1ヶ月をきりました。少し早いですが、今回のテーマはX’masのしつらえです。 雪が積もったように見える、ドウダンツツジの枝を白塗りしたものを中心に、シックな色のカラー、ヒペリカムの赤い実、ヒムロスギを合わせたいけ花に挑戦してもらいました。 こどもいけ花の花は、月に数回、花屋に出向き、旬の花材を選んでいます。日持ちが良さそうなものはもちろんですが、色味、種類やバランスを考え吟味しています。 特に気をつけているのは、子どもたちが扱いやすいかどうかです。ハサミで切ったり、剣山に刺すものなので、固すぎず、柔らかすぎない茎や枝の種類を選んでいます。 今回は季節のテーマだったので、白塗り枝を選んだのですが、これがとっても固い。こどもクラスではなかなか扱わない花材ですが、クリスマスならでは、ということで、特別に頑張ってもらいました。 剣山に刺すのも体重をかけて、前後左右に振りながら刺しました。回数を重ねているので、皆要領がよく、枝が入ってからは、あっという間に生け終わりました。葉の向きや流れのチェック、離れたところからや、角度を変えて作品を見ながらの調整は、何も言うことがないくらいでした。 生け終えてからは、レッスンを振り返り、レッスンシートに生けた花の絵を描き、色を塗って、完成!それでも今回は時間に余裕があったので、サンタやポインセチアの折り紙講習のおまけつき。盛りだくさんのレッスンになりました。
渋谷/親子:5つの夢
[親子クラス] 2015.11.23
渋谷/親子:5つの夢
親子クラス 2015年11月 ◎感想/講師:渋谷 葉子 風が涼しくなり始めた11月。 ほっこり暖かい素材の羊毛を用意しました。 「どんなお子さんに育って欲しいですか?」 5つの願いを書き、その想いを色に託します。 2色選び、ほぐして混ぜ合わせ自分の色作り。 石鹸水をかけ、ゆっくり、ゆっくりと丸めていきます。 急いでしまうと、いびつな形に… 羊毛は子育てと同じ、急がずゆっくりです。 「みんなも頭を撫でてもらうと嬉しいよね?」 「いい子になぁ〜れ、いい子になぁ〜れ」 皆んなでおまじないをかけながら、丸めていきます。 コツがつかめた頃、「幼稚園どこに決まりました?」 そんな会話がとびだしました。 行き先が決まったものの、ママ達の心配事は尽きません。 「そうよねぇ」「そうそう」 一人で悩むより、話すことで気持ちが楽になります。 悩んでいるのは自分だけじゃない。 だからといって「これ」という正解もありません。 10人いたら、10通りの子育てがあります。 人と比べることより、我が子をよく知れば 案外と見えてくるのかもしれません。 「5つの夢」子どもに想いを託すこの時期。 子どもにとっても、母親にとっても 一番幸せな時期なのかもしれません。
春日/小学生「ねがいのかたち」(工作)
[小学生クラス] 2015.11.11
春日/小学生「ねがいのかたち」(工作)
小学生クラス(月•水) 2015年11月 ◎ 感想/アシスタント:春日千尋 小学生クラスは、来年のお願いを込めたお守りを 作っています。 講師のこんな問いかけからスタートです。 「今年はどんなことがあったかな? 良いことや悪かったことを教えて。」 旅行に行ったことや友達とケンカしたことなど 沢山でました。最近の出来事が割と多く、 過去よりも「今」を一番強く感じている子ども達。 私自身、あと少しで今年も終わり!と 過去や先のことを考えて焦った気持ちに なっていたので反省です。今ここ!を大切に。 楽しいことも悲しいこともまだまだ 沢山あるのでしょう。 今回使用する主な素材は、「針金」です。自由に 曲がる針金で自分の願いのかたちを手で探ってい きます。まずは自分の使用する針金を切ること から始まりました。キットのように準備された 材料から始めるのではなく、材料を自分で揃える ことも大切な制作の行程です。 これから、一人で、自分が作りたい物ができた時 にどうやって作っていくのか。 その方法を選び考えことが出来るように、素材や 道具の基本的なことを学ぶ工作の時間。 そして制作を通して、人との関わりを学ぶこと。 針金を準備するにも、切る人、押さえる人、 端を丸める人。針金を持って往復する人。 1人一回、ペンチで切ることなど、遊びのよう にルールや担当が自然と決まっていきます。 人と協力しながら思いやりをもって作っていく そのことで、自分の能力以上のことができる。 子ども達の様子からあらためて気づかされました。 願いを込めて手で探り当てたかたちが良い一年を 願う壁飾りになります。完成をお楽しみに! ======================== 【28年度入会説明会 】  新年度4月からの入会をご希望の方対象の説明会です。 ご入会をご検討の方は、是非ご参加下さい! ◎対象 幼児クラス•小学生クラス  ◎日時 2月26日(金)幼児クラス15:00~15:30           小学生クラス16:00~16:30     2月27日(土)小学生クラス10:30~11:00 ☆各回8名の先着順です。お早めにご予約ください。 お問い合わせ:アトリエ5☎ 044-411-5154 ========================
渋谷/11月の絵本棚「双子の絵本作家/田島征彦と田島征三」
[親子クラス] 2015.11.11
渋谷/11月の絵本棚「双子の絵本作家/田島征彦と田島征三」
◎親子クラス講師:渋谷 葉子 最初は私のセレクトには入らない作家さんでしたが、 絵本の読み聞かせで読んでもらったのがきっかけで、すっかり魅力に取りつかれてしまいました。 一卵性双生児として生まれた二人は、ケンカをしながら常にお互いを意識し、やがては同じ絵本作家への道を歩みます。 お互い、画風が似ないようにと常に葛藤があったてたと思います。「たじまゆきひこ・たしませいぞう」と名字の読みをあえて変えているところにも、個に対するこだわりがより、二人の作風を深めているのだと思います。 おすすめベスト3 ■「じごくのそうべい」作/田島 征彦 桂米朝・上方落語を題材としています。 綱渡りの最中に落ちてしまったそうべい。綱から地獄に落ちていく場面転回がとてもよく描かれています。地獄という恐ろしい世界をえんま大王をはじめとするキャラクターがとてもユーモラスに描かれているのも魅力の一つです。また、関西弁が関東人の私にはとても心地よく入ってくるので、何度でも読み返したくなる一冊となっています。 ■「とべバッタ」作/田島 征三 表紙の絵からしてのもの凄い迫力 !! 物語が始まる所からグイグイと引き込まれていきます。太い線と筆の力強いタッチ、そして色彩を押さえところが私は好きです。見ていると自分がバッタになった気持ちになります。 ■「ふたりはふたご」田島征彦・征三 小さい時に高知で過ごした思い出のお話です。 作風の違う二人ですが、それでも絵柄が見事に溶け合っているから不思議です。 描きながらも二人は遊んだり、ケンカしているような、そんな楽しさが感じられます。
横山/色鉛筆クラス「自由制作②」
[色鉛筆画] 2015.11.03
横山/色鉛筆クラス「自由制作②」
◎感想/講師:横山大河 前回までの講座では、色の重ね方や、立体感のある形の描き方など、基礎的な事を学んできました。今回の6~7回目の講座では1つ踏み込んで「表現する」事について考えながら制作を行いました。 モチーフはこちらが準備したものではなく、各自好きなモチーフとし、絵を描き始める前には、何故そのモチーフを選んだのか?そのモチーフの魅力は何か?などを考えて頂き、絵の「ねらい」を設定して制作を進めて行きました。 「ねらい」は人それぞれで、モチーフの色をきれいに秋らしく表現したい。色彩の幅を抑えて形態の違いを強く見せたい。同じモチーフでも距離による見え方の違いを描き分けたいなど様々なものが出てきました。 一通りの基礎を学んだ後は、モチーフをただ描くだけではなく、ねらいを定め、その人なりに「表現する」事を意識し始めてみるのに良いタイミングだと思います。ですが、だからと言って、やみくもに描き方を変えてみたり、見えてもいないものを無理に描く必要はありません。 描く対象としているものをよく観察して、一体自分はこのモチーフの何を描きたいと思ったのか、どこを魅力に感じたのかをじっくり考え、それが最大限画面に表れるようにする事で、単にものを写すだけではない「表現する」事に繋がっていきます。その時、自然と描き方にもその本人の意思が表れます。例えば、モチーフの色をよりきれいに見せたいから本物よりも鮮やかに描こう。形のでこぼこが面白いと思ったから、稜線をもっと強調して描こう、などと言った具合です。 そうして、ねらいを軸にしてモチーフから得た情報を取捨選択していく事で、その人にしか描けない魅力のある作品が出来ていくのだと思います。 また、人の絵を見る際にも、ただ上手い下手、好き嫌いで見るだけではなく、その人は一体何をこの絵で表現したかったのか、そしてそれがどの位絵に出ているのか、そのような見方をしてみるのも新たな発見があり、自分の制作の糧にもなると思います。是非試してみて下さい。 次回の講座では一旦基礎に戻り、ガラスと水を描く事で、透明なものの質感の描き方について学びたいと思います。 ●展示のお知らせ 約2年ぶりに個展を行います。大きいものでは1mを超す色鉛筆の作品を展示しますので、よろしければ是非ご覧頂けますと嬉しいです。ご来場お待ちしております。 横山大河個展「借形庭園」 12月4日(金)~12月15日(火) 12:00~19:00 ※水・木休廊 ※金曜日は20:00まで ※12月4日(金)18:00よりささやかながらオープニングパーティーを行います。 どなたさまもお気軽にご参加下さい。(入場料金等はかかりません) 場所:ブックギャラリーポポタム 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-15-17 http://popotame.net/
本田/小学生:サンマとハラン(観察画)
[小学生クラス] 2015.11.02
本田/小学生:サンマとハラン(観察画)
小学生クラス  2015年10月  ◎ 感想/講師:本田雄揮(月・水曜日クラス) ・5感をつかい季節を感じながら旬のものを観察して描く。 ・絵の具やクレパスの美しい表現を考え、正しい使い方で絵づくりを行う。 日が落ちるのが日に日に早くなり、色づいた葉が目に心地よい季節。 10月は今が旬のサンマを観察し描きました。 食卓でよく目にし、好物な子も多いサンマですが、生のものを観察し描くことは全員初めて。 実際に触ったり、においを嗅いだりしてサンマの新たな魅力を見つけていきます。 生魚なので、触れることが苦手な子も多いかな?と当初少し心配だったのですが、予想に反して皆グイグイ。 不安気な顔をしていた子も、両手で抱え「やわらかーい」と笑顔。 「先生、目、触っていい?」「口の中、舌みたいなのがあるよ!」「おなかのところ気持ちいいー」 サンマ人気が止まりませんでした。 存分に観察し、4B鉛筆で形を描き、クレパスで色付け。 うろこのキラキラや背の暗い色を丁寧に作っていきます。 今回はクレパスの全色を使うこと、高学年は黒色を使わないことを目標に掲げ、色づくりを工夫しました。 「先生、サンマの背の暗いところでクレパス全色使ったよ!」 「いい色だけど、ということは、他の部分はまぜ色しない予定?」 「先生、何言ってんの、それじゃつまんないっしょ!」 もう言うことありません。 脇役のユズやアサリ、落ち葉も気を抜かずに黙々と描き、最後は背景。 絵の具で同系色を作り、筆づかいや水を混ぜる量を調節して重ね塗り。 一回塗れても、絵全体のバランスを考え、必要なところに手を加えていきます。 作品の完成とは『示された工程を終えた』ではなく『手を加えるところがなくなった』なのです。 自分で悩み判断することが『絵を描く』ではなく『絵をつくる』ことへとレベルアップさせる秘訣です。 それぞれが最後まで考え、完成させた秋満載の観察画、皆大変ステキでした。 『観察』することを繰り返していくと、徐々にモチーフの目に見えない部分も感じ取り、表現できるようになってゆきます。 モチーフの色や形のみでなく、もっと深いバックグラウンドに思いを馳せ、自分の中に取り込み消化する。 『観察』が『感察』になるわけです。 一般的な観察する力よりも、もっと目に見えづらい力ですが、『表現すること』に楽しさを感じ始めたら『感察』する力が育ってきた証拠です。 今回皆が頑張った『絵をつくる』気持ちを忘れず大切にしてほしいです。
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