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タケノコとソラマメ
[小学生高学年] 2011.06.22
タケノコとソラマメ
子供油絵クラス 制作:2011年4月〜6月 作者:山口美未(小学5年生/2007年4月入会) ◎感想/講師:辻悦子 小学生クラスで豊かな表現力を付けて、高学年からいよいよ油絵に挑戦します。今年は定員オーバーで、待機中の方ご免なさい!アトリエ5の油絵は、本格的な全8回の制作過程ですが、子供たちは毎回真剣に取り組み、静かで心地よい緊張感に包まれます。 先生の筆が入らず、全て子供が決める!その自信に満ちた表情は、それまでの制作の中で培った主体性を感じます。25年前も今も変わらないのは、子供たちの力が本当に尊く眩しいという事です。私はただそのお手伝いをしているだけ。。。たとえば、モチーフをた〜っぷり用意したり、わくわくする様な企画を考えるのが私の役目で、感動を共有できる幸せに感謝しています。 一筆一筆に心を込めて、丁寧に描かれたタケノコとソラマメはいかがでしょうか?ずっしりとした見事な存在感と、ソラマメのリズムが絶妙ですね。今回は特別にギャラリー5に全員の作品群をまとめてみました。油絵に憧れる〜という方は、その前に。。鉛筆デッサンの取組みがあるので、中家先生に相談してみて下さいね。実は、アトリエ5伝統の㊙カリキュラムなんです。(笑) さて、今週末には東京国立近代美術館で開催中の「クレー展」に出かけます。親子でのご参加も多くとても楽しみにしています。鑑賞のコツや抽象的な表現についてもお話させて頂きます。そして、今年の夏は久しぶりに「木版画」に挑戦します。お楽しみに! ◎「タケノコとソラマメ」ギャラリー5へ→☆  月曜日クラスで制作の太田君も油絵デビュー!今回は、人物画に挑戦しました。モデルそっくりの名作です。
星に願いを
[幼児クラス] 2011.06.18
星に願いを
幼児クラス  制作:2011年6月  聴想画 「星に願いを」 ◎感想/講師:渋谷葉子 春も終わり、夏に移り変わろうとする梅雨のこの季節に、アトリエ5では毎年「聴想画」という取り組みをしています。先月は「観察画」で季節の野菜やくだものを描きました「目」でよく見て、「鼻」で匂いを感じて、「手」で触って、最後にいちごを試食しました。アトリエ5の「5」は感じる力の五感からきています。「さあ、みんなの力でまだ使ってないのは何でしょう?」「そう、今度は耳を使ってお絵描きしましょう」「え〜っ?」   暑い日にはお水を飲んで、ひと心地ついたら床の上に仰向けになって寝ます。ちょっとひんやりした床が気持ちをゆったりと落ち着かせてくれます。そしてカーテンを閉め、電気を消します。「寝ちゃってもいいよ」そんな言葉がけに子どもたちは安心して目を閉じます。シ〜ンと静まりかえったお部屋に、ゆっくりと手回しのオルゴールが流れます。どこかで聴いたことのあるような懐かしいメロディ…  ゆっくりと起き上がったら、曲のイメージの色を3つ選びます。前回はサインペン、クレパス、絵の具を伸び伸びとした曲線で表現しました。一週あいだを空けた今回は、クレパスで点を描き、その点とぶつからないようにサインペンを走らせます。そして、絵の具に入るその前に、ジャ〜ンと登場した「まほうのお水」 シュシュッと振りかけるとあらあら不思議、サインペンのにじみが美しい模様を作ります。 「絵の具は、このスペシャルな所を消さないようにそおっと塗りましょう」絵の具の色作りでは、混ぜて作ることを覚えた子どもたち。「あれ、○○ちゃんと同じ色を混ぜたのに、色がちがう?」そんな疑問からも増々色作りに熱中! 時には大人が「えっ」と思うような大胆な色遣いを見せてくれます。   前回では自由に線を走らせることに少し躊躇していた子どもたちでしたが、今回はずいぶんとほぐれてきて、気持ちよく線を引くことができました。こういった経験の積み重ねが、やがては抽象表現につながっていくのです。 *自由が丘のオルゴールのお店「ドレミ」にも是非お出かけ下さい。教室入口にも簡単な案内がございます。→☆
ちびくろさんぼ
[親子クラス] 2011.06.17
ちびくろさんぼ
☆親子クラス 「ちびくろさんぼ」ヘレン・バンナーマン/作 瑞雲舎 ◎感想/講師:渋谷葉子 長いこと子どもたちのヒーローとして読み継がれてきた「ちびくろさんぼ」。もとは原作者であるバナマンさんが遠く離れて暮らす子供のために書かれたお話です。お母さんマンボに赤い上着と青いズボンを、お父さんジャンボに緑色のかさと紫色のくつを買ってもらい、得意になってジャンルを歩いているとトラがさんぼを襲ってきました。そこでさんぼは… 今回は、この絵本の色彩である原色の赤、青、黄色、そしてさんぼの黒を貼り絵あそびで表現してみました。ほそ長い黄色の画用紙を斜めにはさみで切り、さんかくを作ります。おおきいの、ちっちゃいの。「あれ、しかくになっちゃった」そしたらお母さんの出番。半分に切って、さんかくが2個に。いろんな形や大きさのさんかくが沢山できました!   次は黒い台紙に赤と青のまるを3個、すきなところに貼ります。そして、まるにぶつからないように、さんかくをつなげて、つなげて貼っていきます。さあ、なにができるかな? 切り方、貼り方、並べ方でそれぞれ違った世界ができました。 お制作が終わると、お楽しみの「からころツリー」です。でも、その前にとお片づけ! 最近では何も言わなくても自ら進んでお片づけをしてくれます。また、お遊びでは順番や貸し借りなど、取られて泣いたり、ケンカしながら自然とルールを身につけていきます。これも5人という少人数だからいいのかもしれませんね。 子どもたちが楽しんでいる間に、お母様方には「ちびくろサンボ絶版問題」についてお話しました。今から23年前、日本中の本屋さんから突如「ちびくろサンボ」の絵本がなくなってしまいました。そして、ようやく2005年に瑞雲舎から復刻版を果たします。  なぜ絶版になったのか… 元は「サンボ」という言葉が黒人を侮辱する時に使われるということで、その後論争としてさまざまな方が述べられてきました。結論には至りませんが、差別とは縁がないように感じている私達にとって、もう一度この問題について学ばなければいけないと感じています。 
カブとバラ−3
[小学生クラス] 2011.06.07
カブとバラ−3
小学生クラス(高学年) 制作:2011年5月 ◎感想/講師:中家総子 高学年の多いクラスでは花弁が複雑な白いバラを描きました。かぶの白とバラの白を絵の中でどのように入れるのか、構成がポイントになってきます。大まかな配置が決まったらみんなの絵を並べて、他の子がどんな工夫をしているのか観てみる時間を作りました。モチーフを重ねたり入れる向きや大きさを工夫したり、一人一人が考えをもって絵作りをしています。お友達の作品を観て考えを聞くことで刺激になり、ものづくりを楽しみながらみんなで作品を高めあう空気ができます! クレパスでの白の描き分けもポイントです。かぶは汚れや色の変化を「おうどいろ」「くちばいろ」で、バラは影の部分に「ももいろ」「うすだいだい」などを混ぜて色を出しました。少しづつ色を重ねて調節し微妙なトーンを作れる感じもさすが高学年です! 学年が大きくなると「こうしよう」という自分の意思が画面の中に明確に表れ、描写力も上がり絵をコントロールできるようになってきます。春の観察画でこれだけのクオリティー!みんなが秋の観察画ではどんな絵がかけるようになっているのか…今からとても楽しみです!
カブとバラ−2
[小学生クラス] 2011.06.06
カブとバラ−2
小学生クラス(低学年) 制作:2011年5月 ◎感想/講師:中家総子 制作のねらい ・モチーフを五感を使って感じ取り、丁寧に観察して描く。 ・そら豆、グリーンピースの緑を描き分け、かぶとバラのまわりを美しく飾る。 ・自分の絵に似合う模様をデザインし配色を考え背景を塗る。 かぶの描写については前回お伝えした通り、2週目は悦子先生のお庭で大切に育てられたバラを描きました。 カクテルは咲きたては赤味が強く、中央が黄色味ががっています。咲いてから時間が経つと共に色素が抜けマゼンダ系の赤に変化します。咲いたばかりのものから、枯れてしまう直前のものまで用意し、子供達が描きたいバラを選びました。時間と共に変わる微妙な色合いをクレパスの色混ぜで作っていきます。 綺麗なバラばかりでなく、雨に濡れて少し傷んだものや、花弁が少し茶色にくすんでいるものも選んで描いてくれていました。心を込めて花を描く事で命を想う優しい感性が育ってくらたらと思っています。 背景はかぶやバラが喜ぶような模様を鉛筆で描き入れて絵の具で色を塗りました。デリケートな描写をした時はモチーフを引き立たせるために同系色で仕上げることが多いのですが、今回はかぶの白が絵の中で主張してくれるので、いろんな色の組合わせを楽しみながら背景を作っていきました。お洒落な布のサンプルを紹介し自分の絵に似合う模様を考えてもらいました。チェックや点々…模様が入ると個性が出て一気にその子の絵になります! 絵は今週返却です。かぶの白とバラの赤のコントラストの美しさや背景のユニークな模様をどうぞお楽しみ下さい!
おいしいのください!
[幼児クラス] 2011.05.30
おいしいのください!
幼児クラス 春の観察画 制作:2011年5月 ◎感想/講師:渋谷葉子 新しい園生活にようやく慣れてきました。そんな嬉しい気持ちを、手の平をサインペンで型とって表してみました。 次に季節の野菜や果物を描き加えます。アトリエ5ではこの時期はいつもテーマにして描いています。 今回のモチーフは子供達には少し馴染みの薄いラディッシュとピーマン、れんこん、いちご・・・年長児の多いクラスでは黄色とみどり色のキーウィを追加しました。幼児さんのモチーフは子供達の手のひらにのる位の大きさの物を選びます。まずはラディッシュを一人1個ずつ手のひらにのせ、匂いをかぎ、手で触って、それぞれの特徴を見つけていきます。そして画用紙の上にモチーフを置き、鉛筆でよく見ながら描いていきます。 次にクレパスで色塗り。ラディッシュの赤といちごの赤、葉っぱの緑とピーマンの緑。どちらも良く似ていますが、よく見るとちょっと違っていますね。そんな時に用意するのが試し紙。「何色と何色を混ぜたらこの色になるかなぁ?」と色混ぜ実験!そっくりの色ができたら「よく見つけたね。」と褒め、「何色と何色を混ぜたの?」とみんなに紹介します。そういったことを繰り返す中で、少しずつ色彩に関心を深めていきます。   次のモチーは、先生がやおやさんに扮して、新たに描く意欲に持っていきます。「いらっしゃい、いらっしゃい。でぶっちょピーマンとのっぽのピーマン、どっちがいいですか?」遊びの中から描く意欲が増していきます。仕上げの絵の具は「モチーフが喜ぶような色で塗ってね」の声掛けに、みんなステキな色を選んで塗ってくれました。 背景の黒にびっくりされる方も多いかもしれませんが、アトリエ5では、子供たちの選んだ色彩を尊ぶべきだと考えています。 リズム良く並んだ手の平と、澄んだ美しい黒が絶妙!野菜たちを上手く除けながら、伸び伸びとした筆さばきに楽しく制作した ことが素直に表現されています。子供たちの心の動きに寄り添いながらも、指導が入り過ぎない様に心がけ、主体性を育みます。
カブとバラ−1
[小学生クラス] 2011.05.26
カブとバラ−1
小学生クラス 春の観察画「カブとバラ」 ◎感想/講師:中家総子 最初の週は主役のかぶを描きました。描く前に実を両手でそっとなでたり、茎と葉の感触の違いを確かめたり、匂いを嗅いだり…。モチーフとの出会いの時間を大切にすることで、子供達が五感を使って感じ取とったことが生き生きと線や色に表れグッと深い表現になります! 今回のポイントはかぶの実の白の表現です。白のクレパスに「くちばいろ」や「おうどいろ」をちょっぴり混ぜて、上からまた白を重ねて…本物に近づくように少しずつ調節して色をつくりました。 一枚づつ微妙に違う葉っぱの緑色も、よく観察して丁寧に描き分けていました。去年、キャベツやアスパラ、ハランなど沢山の緑色を描いてきた子達です。作ることのできる緑色のバリエーションが豊富で、細かい色の変化にも気がつき、どんどん迫って描いていました。 90分のレッスンをまるまる使って描いたかぶは線も色も見事です! 2週目に描いたバラも素晴らしい取組みでした!低学年のクラスは花弁が5枚の赤いバラ、高学年の多いクラスは花弁が複雑な白いバラに挑戦しました。どちらも悦子先生のお庭で大切に育てられたバラです。絵の具での背景や制作のねらいも含めてまた次回、詳しくお伝えしたいと思います。
虹色の卵−3
[小学生クラス] 2011.05.11
虹色の卵−3
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月 ◎制作のねらい ・誕生の予感を楽しみながら心を込めて卵をつくる。卵の配色をデザインする。 ・線描や点描など、サインペンの特性を活かし、塗り方を工夫する。 ・卵の色との関係を考えた美しい絵作りを目指す。 ◎感想/講師:中家総子 4月は前回のブログでお伝えしたように、[新しい命」「誕生の喜び」をテーマに卵の中から不思議な生き物が生まれる空想画を楽しみました。サインペンで描き込みができたら、最後に折り紙と雑誌の切り抜きを卵のかけらのように切って周りに貼りました。絵に勢いが出るだけでなく、インパクトの強いコラージュの卵を絵の中で調和させる役割もあります。 東日本大震災の後、連日余震や暗いニュースが続き、子供達の心も不安でいっぱいだったとおもいます。楽しい空想をしたり、サインペンの鮮やかな発色に触れたり、お絵かきを通して心を開放し不安を乗り越える活力になってくれたらと願い取り組みました。 心を込めて丁寧に作り上げた美しい卵と、中から出てきた不思議な生き物はとても魅力的でパワーがあります!生き物にはそれぞれ名前やストーリーもあるので、いろいろ聞いてみて、ご家族の皆さんで楽しんで下さい!
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