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中高生 工作/夜のかたち
[中高生クラス] 2023.03.29
中高生 工作/夜のかたち
桜も盛りを迎え季節はもうすっかり春ですが、夜はまだまだ冷えますね。中高生クラス、冬の制作で行った工作『夜のかたち』も、年度終わりとともに完成を迎えました。『夜』をテーマに各自イメージを広げ、粘土とガラス石等を使用し、木枠に固めていき、壁掛けのオブジェへと仕上げました。粘土の質感、フォルム、コントラスト等を工夫し、『夜』への憧憬、畏怖、諸々併せ持つその美しさを表すことにより、各自の『今』が色濃く反映された作品となりました。 中高生クラスでは今まで油絵中心の制作で、工作を行うことはあまりなかったのですが、生徒の粘り強い要望によりとりあえずやってみようと今回実現した次第です。学校の美術ではできない、やらないような内容、久しぶりの粘土の感触、中高生になったからこそできる挑戦的な表現に、この3ヶ月間、生徒達は心から楽しんでいたように感じます。 『お腹が減るのは、胃が空っぽというよりは、血液内の栄養が不足しているから』と何かで聞いたことがあります。定かではありませんが、中高生の工作、立体作品制作への渇望も、きっとそのようなことだったのでしょう。今回の制作が、各自の血肉となったのであれば、思い切って行った甲斐があるというものです。また、さらに内なる渇望の声に耳を澄ませ、次から次へと挑戦していってもらいたいと思います。何せ今が人生で最もお腹が減り、その分成長する季節なのですから。    
小学生高学年 絵画 模写/『冨嶽三十六景神奈川沖浪裏の模写』
[小学生高学年] 2023.03.27
小学生高学年 絵画 模写/『冨嶽三十六景神奈川沖浪裏の模写』
大地を温める雨が季節の背中を押し、見上げればいつの間にやら、桜が白く大きく青空へと広がっております。高学年クラス、1月より冬の特別制作として行っていた『冨嶽三十六景神奈川沖浪裏の模写』が完成を迎え始めました。 日本の美術作品として世界的に最も有名といえる江戸時代の絵描き、葛飾北斎による『神奈川沖浪裏』を、模写することによって知ろうという試み。一体何が凄いのか、どのような技法が用いられているのか、北斎は何をみていたのか‥。描いてみないとわからない、描いてみたからこそわかることを求め、皆懸命に荒々しい大波と向き合いました。 鉛筆での下書きから始まり、面相筆による墨線の練習、江戸時代当時も実際に使用された絵の具『ベロ藍(現在のプルシャンブルー)』による波の重ね塗り、空のグラデーションなど、様々な制作工程を丁寧に重ね、重ねる程に皆多くを学びました。実際は木版画作品ですので異なる部分も多々あるのですが、それはそれ、むしろチャンスとばかり自分なりに面白くできそうな点はアレンジを加え、ただなぞるだけの模写ではない、北斎と並んで進むような制作を繰り広げました。 細かい作業の連続、集中力も切れそうになることもあったでしょうが、そんな時はクラスの仲間とちょっとした雑談をし、意図せずとも支え合いながら制作できたこと、盛り上がりすぎた時などは先生として注意することもありましたが、実はとても素敵だと思っていました。自分の道をひたすら進んでいた北斎も、同じように誰かに支えられていたのかもしれません。 この冬、皆で行った模写。描いた大波、知り得た北斎の凄さ、共にこの教室で行った思い出があなたたちにとってよりよいものになることを願っています。
幼児 絵画/ いいと思える自分であるように
[幼児クラス] 2023.02.20
幼児 絵画/ いいと思える自分であるように
もうすぐ春。この一年を振り返ると、みんな体も心もすくすく育ってきました。背が伸びた、歯が抜けた、〇〇ができるようになった。日々の中でもたびたび嬉しそうに成長の報告をしてくれます。本当に大きくなったね。そしてこれからもまだまだ大きくなるんだね。   今の自分は、この今だけ。じっくり見つめて、描いて残そう。 マスクを着けた/外した自分と向き合い、いろんな表情を試してみます。鏡を見つめ、飽きない様子。でもいつも以上に真剣で静かな時間。 ゆっくり、ざっくり、くっきり、しっとり。鉛筆は、それぞれの白いスケッチブックに個性豊かな線を運びます。   自信を持って誇らしく向かう姿や、少し勇気を振り絞っているような子もいました。 ぼくって、わたしって、こんなだったのか。いつも見る自分の顔、描いていく中に新しく見つけたところもあったでしょう。そして、微笑みやピースサイン。鏡の向こう側まで見つめ、こうありたい自分を表しているのも素敵。背景の色鉛筆も、クロッキーの線描によく似合った自分の筆圧と彩り。 「わー、いい!」と完成した自分たちの絵に感嘆の声が上がりました。   自分がいいと思える自分であるように。 短い時間の中でも、絵=自分との深い対話があったような制作でした。 大切なことへの気づきをもたらしてくれる、大きな存在の幼い人たちです。 いつか「こんなに短くなったよ」と4Bの鉛筆を見せてくれる日も楽しみにしています。  ☆Instagram作品ギャラリー☆     ==幼児クラス 新年度生徒募集中!==  詳細はこちら⇩ 【こども美術コース】新年度生徒募集 『幼児/幼児ミニクラス』
幼児ミニクラス/絵の具でぐるぐるピュー
[幼児クラス] 2022.12.26
幼児ミニクラス/絵の具でぐるぐるピュー
  アトリエ5での造形の楽しさを、たくさんの小さな人たちにお届けしたい、との想いから始まった月1回の『幼児ミニクラス』。絵の具の回、ドキドキワクワクで参加者さんが集ってくださいました。   色画用紙に濃いめ絵の具をたっぷり。 ぐるぐる、ペタペタ、描く 描く 描く! 思い思いに楽しみました。   好きな色だけをたっぷり使ったり、絵の具のしずくで玉をつくることに専念したり。 お隣のお友達とイメージを共有してお花を咲かせたり、混ざってできた色に驚いたり。 気づけば筆を3本持ち。てのひらにだって塗りたくる。   はみ出ても汚しても大丈夫◎ たっぷり使って大丈夫◎ やってみたいこと、やってみて大丈夫◎   あえて具体的なテーマやゴールを設定せず、描きながら色や感触そのものを味わい、子どもたちの心は開かれていきます。それに伴い画面もどんどん自由に変化する様子、すっかり魅了されてしまいました。みんな全然違う!大人が思わぬ使い方をする子どもたち。そのライブな美しさや面白さをご見学の保護者様と共有できたことも嬉しかったです。   できるかな?やってみよう! できた!なんだかすてき! そんな瑞々しい気持ちを応援し、つなげていきたいです。 ご参加ありがとうございました。 <活動の様子> ☆Instagram☆   さて次回2023年1月と2月は、いよいよ工作の回です。 初めてのご参加、リピーターさん、お待ちしておりますね。 下記よりお申し込みいただけます。 *幼児ミニクラス 1月/2月 予約ページ
幼児 工作/『しゃぼん玉とんだ』
[幼児クラス] 2022.12.26
幼児 工作/『しゃぼん玉とんだ』
<幼児クラスアシスタント おりはらみなこ:記> 12月、冬の工作は、「しゃぼん玉とんだ」。冬晴れの落葉美しい交流センターへの集合は、保護者様のご協力ありがとうございました。 教室を飛び出した子ども達は、雰囲気の違いに、少しの戸惑いと、しゃぼん玉の道具に、興味深々が入り混じった様子で、「今日何するの?」「これ何に使うの?」と、好奇心いっぱい。 しゃぼん玉の色、何色?の問いかけに、「緑!黄色!青!紫!桃色!黒!茶色!」先生には見えなかった色もあったけど(笑。 思い思いに選んだ色を、グイグイ描き、魔法の水をシュッと吹きかけると、「わあ!」と歓声が。「じぶんでかける!」「ここにもかけて!」「もっとかける!」 同じしゃぼん玉から、十人十色の、美しいしゃぼん玉色の紙が出来ました。サァ、ここからは、自由なしゃぼん玉遊びの開始です! 上手に大きなしゃぼん玉を作る子、早く振り過ぎて、液だけ飛び散ってる子、小さなしゃぼん玉を沢山飛ばしてる子。ママと一緒に来た、妹弟達が、興味深々で突っ込んで(?)来るのを、優しく面倒見ながら一緒に遊んでくれる子。走って走って、遠くまで行っちゃったり、いつの間にか鬼ごっこや、落ち葉集め競争になり、女の子が率先して男の子達を仕切ってたり(笑。 思い切り体を動かし、発散して、普段本当はこうなのかな?という、新たな子ども達の一面を沢山発見することが出来ました。 翌週からは、いよいよチクチクの始まりです。初めは、上手く手が使えず、針から糸がすぐに抜けてしまい、「先生やってー」なんて言っていた子達も、糸通しのやり方や、針の持ち方の指導を繰り返すと、どんどん無口になって、集中して、静かになって。もっとイライラして、嫌になっちゃう子も、いるかな?ナンテ心配を軽く飛び越え、何度糸が抜けても、じぶんでできるから大丈夫って、ハァ~なんて溜息ついても、全然諦めない、ただ黙々と、目の前の作業に没頭するのみ。その姿に、感動すら覚えます(涙。 子ども達からの素敵な贈り物の壁飾りを、お家で飾って、Merry Christmas!&Happy new year!今年もありがとうございました。良いお年を。 ☆Instagram作品ギャラリー☆   ================== *幼児クラス 2023年度 生徒募集情報 *幼児ミニクラス 1月/2月参加募集 新年度からのご入会お申し込み受付中! ミニクラスのご参加もお待ちしております。 ==================
小学生高学年 絵画 油絵/秋の制作・かぼちゃといちじく 
[小学生高学年] 2022.12.20
小学生高学年 絵画 油絵/秋の制作・かぼちゃといちじく 
いつの間にか12月も中旬が過ぎ、あっという間に一年が終わろうとしています。高学年クラス秋の制作「かぼちゃといちじく」も、先日合評会を終え、熱気のこもった制作にも区切りがつきました。 今回はかぼちゃといちじく、柚子や枯れ枝を各自で構成し、色づくり、光とかげ、場面設定などを考え、全員で油絵での制作となりました。 絵の具の緑色を使わないでかぼちゃを描き、かげの濃淡を筆致の移り変わりで表し、絵全体の客観的な見え方に気を配り、それらを積み重ね、その過程で今までとは異なる絵画制作の難しさと面白さを学びました。 均質的ではない絵画制作の魅力、タッチの重なりにより生じる物質としての強さ、その触覚的な色の内から発せられる「奥」、そこに広がる形而上的な空間。平面上で完結しない、三次元的な描写を実感として解釈し、全員が「油絵制作」に臨んでいたこと、大変嬉しく思います。今までの人生経験を収斂させた一本の線で描く絵画も他の追随を許さない美しさを有しますが、一方で画面上で模索し、良し悪し関係なく全ての痕跡が作品を構成する要素となり、「過程」が一枚に混在する絵画もまた良いものです。そういった意味で著しく成長される高学年のあなた達に、「今」を映し出すことができる油絵制作はきっと向いている画材なのではないでしょうか。 制作で感じた難しさや楽しさが、これからの糧になることを願っています。 ☆Instagram作品ギャラリー☆
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