体験を予約する

┃ blog ┃

山田/小学生:造形あそび「おおきなかぶ」
[小学生クラス] 2015.07.09
山田/小学生:造形あそび「おおきなかぶ」
小学生クラス / 制作:2015年6月 ◎感想/講師:山田 稔子(火曜日クラス) 火曜日クラスでは絵本『おおきなかぶ』をテーマに、テラコッタ粘土での造形あそびに取り組みました。おじいさんが育てた大きなかぶがなかなか抜けず、おばあさんや孫、犬や猫までかり出され、みんなで列になって力を合わせ引っ張りっこをするお話です。その中で繰り返される「うんとこしょ、どっこいしょ」というかけ声に合わせて、子どもたちも引っ張るポーズをとってみました。身体の、どこに力が入っているかな?その人体のポーズをテラコッタ粘土でつくってみようという活動です。 まずは粘土の準備体操。つくる前によく練ることが大事です。手先だけでなく全身の力を込め、体重をかけてグイグイ。ついに素足でも踏みふみ!冷たくてグニャグニャの感覚に、最初は抵抗を感じていた子も全身で大はしゃぎです! 丁度いい具合に柔らかく練られた粘土で「かぶを引っ張る人」をつくります。ただお人形のようなものをつくるのではなくて、ちゃんと引っ張るポーズにするために、脚を踏ん張り、腰を引く姿勢をまた確認しながら、下から粘土を積み上げるように制作。 くっつきが弱いと、ぽとり。力が強すぎて、ぐちゃり。バランスが悪いと、バタリ。なかなか苦戦です。しかしそのうちに「乾いてきたからくっつかないんだ、じゃあ湿らせよう」「ここを押さえながらなじませると、いいかんじ」と、手の感触で粘土の扱いを掴んでいきます。「頭が重いと倒れちゃう、ここでしっかり支えて、この角度ならいける!」立体の重心も自分なりの感覚で捉えていきます。 「絵本を描いた佐藤忠良さんは、元々は彫刻家なのよ。かぶを引っ張るポーズのつもりが、押しているようにしか見えないと言って、引っ張る姿に見えるようにどうすればいいのか、悩んだんだそうよ。」アシスタント渋谷のその一言に、また奮闘。ワイワイしていた教室の空気から一変、それぞれ自分の粘土に向かう目が真剣になっていきます。 一人一つずつ「引っ張る人」をつくったら、みんなの作品をつなぎ合わせました。「おおー!」と歓声。立体の作品がこう並ぶと、お話の一場面が空間となって生まれる感動がありました。作品と粘土だらけのみんなとで記念撮影をし、後は手も足もたらいの中のたっぷりの水で洗ってスッキリ。外は梅雨空でしたが、キラキラ晴れやかな表情の子どもたちでした。 = 子供の美術 (部分)= 「じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを、自分で感じたとおりにかいたり作ったりすることが大切です。」 「しんけんに絵を描き、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じかたも育ちます。」 佐藤忠良さんの言葉は、アトリエ5の教室の壁に、いつも掲げてあります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebookに写真を追加しました。→☆
春日/小学生:粘土で表す水の音
[小学生クラス] 2015.07.08
春日/小学生:粘土で表す水の音
小学生クラス(月•水) 2015年7月 ◎ 感想/アシスタント:春日千尋 七月最初の制作は、テラコッタ粘土で一回きりの造形遊びをしました。 教室に入ってくるなり、粘土をこねている先生のドロドロの手を見て、 ひい!驚くこども達。うわ〜粘土苦手〜という子も。 前回の制作では、聞いた音楽を絵の具やペンを使い 紙に表しましたが。今回は、水の音を粘土で立体的に表現します。 まずは、教室の明かりを消し、目を閉じて今回のテーマの音を聞きます。 「ポタポタ パシャンパシャン パチャパチャ」 講師がバケツに汲んだお水を触って出した音でした。この音をかたちにしてみよう! 制作に入る前に粘土体操で準備運動。丸める運動、ねじる運動、転がす運動。 始めは、粘土を触ることを躊躇していた子も、こねていくうちに だんだんと柔らかくなっていく粘土の魅力にハマってきました。 粘土のしっとりとした冷たさが気持ちよさそう。 制作がスタートすると皆凄い集中。講師も一緒に制作して静まりかえる教室。 そしてぽつりぽつりと独り言のような会話が始まり、ワイワイしてくるのが、 集中しながら、リラックスしている証拠。粘土を通して皆で遊んでいる感じでした。 次々と完成する作品たち。水の音からヒントを得て、 自分の世界を創造していたように思います。 今月は工作で縄文土器に挑戦して平成生まれの平成土器を作ります。 その完成もお楽しみに! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebookに写真を追加しました。→☆
渋谷/7月の絵本棚:佐野洋子
[親子クラス] 2015.07.06
渋谷/7月の絵本棚:佐野洋子
◎親子クラス講師:渋谷 葉子 今月の絵本棚は、没後5年を機に神奈川近代文学館にて企画展が行われます『佐野 洋子さん』をテーマに選書しました。佐野さんは絵本の他に童話やエッセイ、翻訳と幅広い分野で活躍されました。絵本においては読み終えたあと、ジ~ンと心に染み込んでいくような余韻が残り、むしろ大人に向けてのメッセージが込められているようで、大人のファンが多いのもうなづけます。この機会に是非足をお運び下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 『佐野洋子展』 場所/神奈川近代文学館 期日/7月25日(土)~9月27日(日) http://www.kanabun.or.jp/exhibition/3179/ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 「100万回生きたねこ」 佐野さんの代表作。100万回死んでも悲しくなかったねこが、はじめて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのです。 ☆ 「ねえ とうさん」 くまの子どもが、久しぶりに帰ってきたお父さんと一緒に出かけ、お父さんの力強さと優しさに気づく、心温まる絵本です。 ☆ 「だって だってのおばあさん」 だってわたしはおばあさんだから。それが口癖のおばあさん。99才のお誕生日にろうそくが足りなくて5才になりました。だってわたしは5才だもの!新しい生活が始まります。 ☆ 「ちょっと まって」作/岸田今日子 女優の岸田さんが娘宛に作られたお話。ねずみのシムくんはとっても忘れん坊。お母さんのお使いで仲良しまゆさんの家へ。途中、動物たちに次々と伝言を頼まれて、忘れないように色とりどりのリボンを身体に結んでもらいますが… ☆ 「おれは ねこだぜ」 ねこは鯖が大好き!ところがある日、鯖の大群が空をとんでねこに襲いかかってきます。大人も子どもも笑えるナンセンス絵本です。 ☆ 「おぼえていろよ おおきな木」 邪魔に思っていた木を切り倒してせいせいするはずが、なんだかさびしい… なくしてみてはじめておじさんは木が自分を支えてくれていたことに気づくのです。 ☆ 「わたしのぼうし」 赤い花のついたわたしのお気に入りのぼうし。ところがある日、そのぼうしが汽車の窓からとんでいってしまってのです。 ☆ 「空とぶライオン」 毎日空をとんでは、ねこたちにえものをごちそうするライオン。でも、本当はとても疲れていて、ある日空から落ちて動かなくなってしまいます。 ☆ 「おじさんのかさ」 りっぱなかさがぬれるのがイヤで、かさをさそうとしないおじさん。ある雨の日、子どもたちの歌をきいておじさんは、はじめてかさを広げてみました。すると… ・・・・・・・・・・・・・・・・ ◎お奨めの絵本屋さん:『ともだち書店』 私が毎月足を運んでいる日吉の絵本屋さん『ともだち書店』が、子育て応援BOOK「こどもと読みたい絵本200」に紹介されました。元々のオーナーさんがお引っ越しされる際に、お店を愛するお母さん方が引き継ぎ、今年で40年を迎えます。小さなお店ですが、つい時間を忘れてしまいそうな、ほっこりと居心地の良い絵本屋さんです。時には育児について悩みごとを聞いてもらえる、ママたちには有難い場所です。駅から少し歩きますが、お散歩がてらいかがでしょう? また、毎月第1土曜日の夜7時から私の友人がフルートでジャズコンサートを行っています。お酒とおつまみの持ち込みO.K. 男性の方も大歓迎です。
辻/子供油絵:春の静物画
[小学生高学年] 2015.07.04
辻/子供油絵:春の静物画
子供油絵クラス 制作:2015年春(4月〜6月) ◎感想/講師:辻悦子 4月から描いてきた油絵がようやく完成しました!3ヶ月も?ですが、地道にコツコツ、、、近道はありません!アトリエ5のこども美術コースで大切にしている「よく観て丁寧に取組む」事が、「形・色・構図」に素直に表現されています。クロッキーや観察画で培った形の捉え方が生きてますね!試し紙で実験した重色による色彩が、独自の魅力を放ち、墨の表現などで学んだ余白が、明解な構図に活かされています。美しいと感じるバランスに拘って真剣に追求している姿は、惚れ惚れするくらい素敵です! お手軽なモノで溢れている今、こども達の「今の自分の考え」をじっくり時間をかけて確かめる事が、油絵の技法と上手く重なり、価値を生み出している様に思います。集中力と持久力にも確かな手応えを感じています。 また、今年は小学6年生が12名と多く、中学受験や他の習い事もある中、本当に良く頑張っています。そして、どの作品にも健やかな印象があり、暖かなご家庭の愛情を感じます。お忙しい中合評会にご参観頂き、誠にありがとうございました。子供たちの発表は、自信満々でとても立派でしたね。自作の感想の後、仲間の作品について「○○が工夫されていてお手本にしたいと思いました。」なども印象的でした。 さて、夏の制作は、気分を変えてコラージュです。お楽しみに〜! *facebookに写真を追加しました。→木曜日クラス8名:☆/金曜日クラス8名:☆
山田/小学生:聴想画「月の光」
[小学生クラス] 2015.07.01
山田/小学生:聴想画「月の光」
小学生クラス / 制作:2015年6月 ◎感想/講師:山田 稔子(火曜日クラス) 「耳」を使った絵画表現―6月は、アトリエ5独自の制作「聴想画」です。音楽や詩、短歌、オルゴール、自然の音、まちの音、など毎年趣向を変え、イメージのきっかけとなる「音」をテーマとしています。今年は、ドビュッシーのピアノ曲『月の光』。教室を暗くし、仰向けになってゆったりと優しい音色に身を委ねるように耳を澄ませます。曲が終わっても「気持ちいい、もっと聴いていたい〜」とうっとりとした表情。 音は目に見えないもの。目に見えないものを見えるようにするなんて、難題です。それでも、自分の感性に潜り込めば、見えてくる世界がきっとあるはず。 音楽から、どんな色を感じた?—優しい色、キラキラした色ー言葉にしたり、少ない色数に絞って考えてみると、自分にとって大事に思えた色がなんとなくでも見えてきます。「なんとなく」では少し頼りないようだけれど、勇気を持って表現。たっぷりの水で溶いたその色を、ゆっくりじんわり、和紙に染み込ませます。意図せずにじみ広がる色に、音楽を聴いた時と同様、身を委ねて筆を重ねました。 乾燥後にその染め紙を、大きい円に切り取るだけで、また別の見え方をしたことに驚きの声。黒い画用紙のなかに、どんな風に置くのがぴったりかな?そこに他の大きさの円を加えて並べると、不思議と黒の空間が浮かび上がり、さらにイメージをかき立てます。余白、重なり、はみ出し。リズム、流れ、動き、遠近。構成は自分の感覚のパズルのようで、あれこれ試してぴったりの「こんな感じ」を探ります。 「なんとなく」も「こんな感じ」も、曖昧な判断基準ですが、そこに焦点をあててみる。きっかけに反応した自分の感覚をひとたび見つめ直してみると他の人にはない自分の感性に気付くことがあります。そしてそれを頼りに進んでいきながら、自分の方向を自分で決めていく。曖昧だったものが、やはり名前のないものだったとしても、目に見える姿になることに意味はあるように思います。 聴想画では、テーマや手法はこちらが用意したとしても、進み方の中で自分の考えや感性に対する勇気と自信を得る機会となっていればいいなと思います。ステップを絞り込んだデザイン的な制作でしたが、子どもたちそれぞれに感じたことと表すことが少しずつ違う。できた作品から感じられる音も、また少し違うかもしれません。でもそれも素敵です。感覚は磨かれながらも完結しないで、また新たな感受と表現の種になっていくと思います。
本田/聴想画『月の光』
[小学生クラス] 2015.06.29
本田/聴想画『月の光』
小学生クラス  2015年6月 講師:本田雄揮(月・水曜日クラス) ◎制作のねらい ・音からイメージを広げ、点や線で行う抽象的な表現に挑戦する。 ・絵の具での筆づかいや水の量を適切に行い使い方を工夫する。  ◎ 感想 雨音が耳に心地よい日々。6月は聴想画の季節です。 4、5月と続いてきた春の絵画も、今回で一区切り。 頭の中でイメージを広げ、目や手でよく観察してきた子ども達。 最後は耳を澄ませて音を感じ、それを表現していく少しレベルアップした内容です。 まずは全身で音を感じる為、リラックスできる体制に。 灯りを消した中、教室の床にゴロンと仰向けになり静かに目を閉じ耳を澄ませます。 始めは興奮していた子も、静かに流れるメロディーにいつの間にか心が落ち着き、起き上がる時には全く違った表情。 さっきまでとは違う気持ち、感覚がなくならないまま、絵の具で表現。 色はどんな?動きでやってみると?スピードは? 完成したイメージはありません。小さいけれど確かに感じたことを手掛かりに、具体的なものは描かないことを意識し、少しづつ筆を進めます。 戸惑いながらも、徐々に視覚化されていく自分だけが感じた音の世界。 子ども達が面白さを感じるのに時間はかかりませんでした。 そこからさらにイメージに近づく為の工夫が生まれ、完成作品は同じ音とは思えないほどに皆バラバラ。 その違いこそ、自分が感じたものを表すことが出来た何よりの証です。 今回は同じ曲で白と黒の2枚の画用紙に描くということに挑戦しました。 始めは使い慣れた白い紙に絵の具で。 その後黒い紙にサインペンと白いポスターカラーのみで。 同じ曲に異なるアプローチをすることによって、自分だけが感じたこと、やりたい表現がより明確になります。 抽象的な表現は、絵画や彫刻の中でも『なにがよいか分からない』と敬遠されることが少なくありません。 その一因に、言語化することが困難と思われているからです。 しかし、本来絵画や彫刻などの作品に言語は存在しません。 それを無理に言葉で表そうとするから、そこにいびつさが生まれるのです。 曖昧なものを表現すること。 それは曖昧なものを形を歪めずそのまま許容できる感性を持つこと。 自分だけの感性を磨き広げる第一歩が踏み出せた6月でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebook「アトリエ5」に写真を追加しました。→☆
吉田/こどもいけ花「初夏:水をいかす」
[いけばな] 2015.06.29
吉田/こどもいけ花「初夏:水をいかす」
■土曜特別講座「こどもいけ花クラス」各回募集 感想/講師:吉田香倫(草月流師範) 制作:2015年6月27日(土) 雨の多い季節になって、蒸し暑い日が増えてきました。 今回はそんな蒸し暑さも吹っ飛んだらいいなと思い、水を生かし、涼しげに見える透明のサラダボールのような大きな器で、いけました。   いけばなは気持ちがとてもダイレクトに表れるものです。 思いを形にする難しさもありますが、そこが楽しさでもあります。   いけばなには花材の長さ、剣山などに刺す角度などが決まっている「花型法」というものがあり、それにはいくつものパターンがあります。 ですが、今回は決まった花型をやらず、「自由花」という、自由に長さも角度も自分で決めて生ける方法をとりました。 生ける前にいくつかの変化に富んだ作品の写真をみんなに見てもらいました。 「わぁ。。」「あ、イメージできた!」「そんな風にやっていいの?」など声が上がり、みんなすぐに生け始めました。 葉を裂いたり、まるめたり。いけばなというより工作?!のような時間です。 でも思った位置で動きを止められないでいる子供たちに秘策(!?)を伝授します。 すると、歓声があがり、すいすいとモノにし表現に変えていきます。 最初の花材が決まると、そこからはあっという間。 手際もよくなり、大人にはない潔さで生け終えてしまいました。 みんなについていくのが大変なほどです。 ちょっとしたコツとやり方で、表現の幅が広がったかな、と感じました。   工作と似たところもありますが、いけばなの魅力のひとつは「生きている」ことだと私は思います。 水がしっかりあがらなければ、すぐに黄色くなって枯れてしまうし、水に深くかぶっても腐ってしまうこともあります。 生けた時の美しい状態がずっとは続くわけではなく、それは1週間かもしれないし、2日間だけかもしれない。 1週間花がもっても、その間に少しずつ首が垂れたり、花びらが減ったりもします。 そういう生きているもの(植物)を扱っているんだ、ということ。 同じ種類の葉、花、本数も皆同じですが、葉の向き、花の咲き具合など、またとして同じものはないのです。 同じ花材のようで全く同じではない。そこに生け手の気持ちが加わり、一つ一つ違う作品ができます。今回、それがとてもよく表れた作品になったと思います。   生け終わって感想を聞くと、「楽しかった」と「難しかった」の声。 真剣に取り組んだから出る言葉だと思いました。 技術も表現も回数を重ねると、どんどん身についていくものです。 次回も楽しみです。 ~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~ 次回のお知らせ 8/1(土)盛夏のいけばな <ご予約>お申し込みは開催日の一週間前までにアトリエ5まで直接お願い致します。 ☎044(411)5154 E-mail : atelier5@mac.com <お願い>申し込み後のキャンセルは花材の準備のため開催日2日前までにご連絡ください。 前日~当日のキャンセルは花材を当日取りに来ていただきます。 <費 用> 前納制 アトリエ5会員 受講料1,620円+花材費1,500円 計3,120円(税込) 非会員     受講料1,940円+花材費1,500円 計3,440円(税込)
山田/幼児:聴想画「風の通り道」
[幼児クラス] 2015.06.22
山田/幼児:聴想画「風の通り道」
幼児クラス / 制作:2015年6月 ◎感想/講師:山田 稔子 部屋を暗くし、ゴロンと仰向けになって目を閉じリラックス・・・、 手回しのオルゴールの優しい音色を聴いて絵画表現に取り組みました。 しっとり雨の降る梅雨の季節は、いつもと違う感覚を研ぎ澄ませてみましょう。 アトリエ5独自の制作・五感のうちの「聴覚」を使う、6月の聴想画です。 音=見えないものの表現というと難しく感じそうですが、子どもたちのイメージは、 自在な色や線になって、黒い画用紙の中を泳ぐように現れました。 曲に合わせて筆を滑らせ、サインペンが不思議ににじむ技法の効果に見入り、 「キレイ・・」と呟きながら音の画面の世界へだんだん深く潜り込んでいきます。 具体的なものの表現ではないから、描く行為そのものの楽しみをシンプルに味わうこと、 自分の感じたままを、ただ素直に心地良く解放することができたようでした。 オルゴールの曲目は、映画・となりのトトロより「風の通り道」。 みんなの描いた絵を繋げて森に見立て、折り紙でつくった可愛いトトロを並べて遊びました。 描いた絵・つくったものが遊びやコミュニケーションのもとになるのも、いいものですね。 こうしよう、こうしたい!と考えや目的を表すことだけが表現なのではなくて いつのまにかこうなっていた、とココロ・カラダの素直な反応から現れたものもまた、表現。 抽象的ですが、自分の知らなかった自分の一面に出会える機会でもあるように思います。 心地良く感覚に身を任せた経験が、雨の季節の記憶と重なり、 また巡る6月をゆったりと楽しめるといいなと思います。 *facebookに写真を追加しました。→☆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【幼児クラス・7月の体験レッスン】 ☆通常のクラスに入り、レッスンを体験していただけます☆ 7月1日(水)13:30〜14:30 7月2日(木)15:00~16:00 7月3日(金)15:00~16:00 内容:工作〜夏のちょうちょ〜(絵の具、紙工作) (要予約)受講料:1500円 お問い合わせ:アトリエ5☎ 044-411-5154 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
渋谷/親子:感触あそび と子どもの発達
[親子クラス] 2015.06.15
渋谷/親子:感触あそび と子どもの発達
◎感想/講師:渋谷葉子 親子クラスでは指先の感触遊びを大切に考え、年間計画にに粘土遊びを3回取り入れています。 1回目:小麦粉粘土…初めてのお子さんでも抵抗なく入れる 感触がよい 万が一口に入れても安全 2回目:油粘土…指先に手応えを感じる 3回目:テラコッタ…夏の暑い時期には、泥んこ遊び感覚で身体ごと楽しめる まず物事を認識する場合、大人は知識や経験があるので初めての物でも見ただけである程度の予測がつきます。しかし、何も情報を持たない赤ちゃんは「なめる」ことで情報を獲得します。そして、1才半を過ぎるとそれは「触る」ことに変化していきます。2~3才の時期は一通りの機能が使いこなせるものの、まだまだ未発達な部分が多々あります。ですから、この時期は指先を使った遊びをたくさん取り入れる必要があります。それには粘土遊びが一番適しているのです。しかし、その遊びがあまりされていないのが現状のようです。 先月、幼児クラスでも粘土遊びを行いました。その時、お団子を作る子ども達の手元を見て、圧倒的に粘土の経験の少なさを実感しました。私の幼稚園教諭の経験でも、粘土は個人持ちで、何かの待ち時間に机の上で遊ぶというパターンが多かったように記憶しています。それはクラスの子ども達から聞いた情報からでもあまり変わりはありませんでした。 今の子は「作る遊び」というと赤ちゃんの時期から圧倒的にブロックが主流で、発達の段階をふんでBブロック、レゴブロックと形や大きさが変化していきます。確かに指先の訓練にはなります。つなげることで形にはなります。しかし、それはゼロからのモノ作りではありません。何もないところから作り上げることに喜びがあるのではないでしょうか?ブロックは簡単に形が作れますが、粘土は思うように形が作れる訳ではありません。しかし、自分で形を作り上げることで喜びがあるのです。また、子どもは大人が思うように完成形を目指すのではなく、作るという行為そのものが楽しいのです。「作っては壊し、壊しては作る」この繰返しを思う存分に経験してこそ、次にステップアップするのです。 そして、親子クラスではこの遊びをつなげて皆で共有し、楽しむことを目標にしています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【親子クラス・生徒募集中!】 梅雨のじめじめした嫌な日が続いていますね。こんな日は大人でもめげてしまいます。 親子クラスで思い切り弾けてみませんか? 只今、体験のお申し込みが増えて、金曜日クラスがもうじき定員に達します。 お早めにお申し込み下さい。 日 時/7月3・17日(いずれも金曜日) 10:30〜11:30 持ち物/こちらで用意致します 親子共汚れてもいい服装でお越し下さい。 体験代/1,500円(要予約) お問い合わせ ☎044−411−5154
山田/ある日の幼児クラスーおまけの造形あそびー
[幼児クラス] 2015.06.12
山田/ある日の幼児クラスーおまけの造形あそびー
◎感想/講師:山田 稔子 幼児クラスのレッスンでは、子どもたちによってペースもいろいろ。制作を一斉に始めても、仕上がりのタイミングが一斉とは限りません。じっくり派、さっくり派、また取り組む内容によってもいろいろ。みんなの制作のキリが早くについたときなどは、短時間で簡単にできる「おまけの活動」をしています。 ある日のおまけ活動。教室には油粘土がたくさんあります。作って壊して何度でも繰り返し遊べる油粘土ですが、それをひたすらちぎって、球に丸めて遊びます。「たいへーん、お客さんからお団子100個注文が入りましたぁ〜」などと声をかけるとキャッキャと喜んで手を動かす子どもたち。出来たお団子を床に1列に並べていくと、ズラーリ長い列。そのお団子粘土に割り箸を突き刺して、お団子どうしを繋いでいきます。「わぁ、迷路みたいになってきた!」横繋ぎだけでなく、上に繋ぎ合わせて高さを出したり、「三角トンネル、二階建て!」が出来て来たり、立体化。 ブロック遊びなどと似ているようですが、違う点は、壊れやすいところ。 「ああー倒れそう!だれか助けて!」「ここ、もうちょっと粘土つけると支えられるよ」「ねぇそっちと繋げて大きくしよう」「いいよ!届くかな」「全然足りない、もっとちょうだい!」 壊れやすいだけに、工夫や知恵が生まれ、仲間同士で自然と助け合うコミュニケーションが生まれます。そのうちに、仕切り屋さんが出て来たり、名補佐役、黙々と作る職人肌など、役割分担も自ずとできてきます。 あれれ、こっちが出来たら、あっちが崩れた!?「あ〜あ、もう〜」と言いながらも何だか笑顔。そして「お片づけ競争、よーいドン!」で、瞬く間にお団子粘土の迷路は消えました。 どうなるかわからない中に遊び合うことでできていくものは、形として残らなくても、とても大事なもののように思います。 遊び方・遊び心を、自ら探し、見つけ、創って、仲間を巻き込んでゆくこと、笑い合うこと。時々そんな活動も織り交ぜながら、見えるものも見えないものも、創ったり育んでいける教室でありたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【幼児クラス・7月の体験レッスン】 ☆通常のクラスに入り、レッスンを体験していただけます☆ 7月1日(水)13:30〜14:30 7月2日(木)15:00~16:00 7月3日(金)15:00~16:00 内容:工作〜夏のちょうちょ〜(絵の具、紙工作) (要予約)受講料:1500円 お問い合わせ:アトリエ5☎ 044-411-5154 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
体験を予約する