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子育てのスピード
[親子クラス] 2016.12.14
子育てのスピード
 ◎講師:渋谷 葉子街にはクリスマスのメロディが流れ、ショーウィンドウには色鮮やかなデコレーション、まさにクリスマス一色。大人達は何かと気忙しく、子ども達のにとっては楽しく待ち遠しい12月。親子クラスでは先月と2週続けてクリスマスリースを制作しました。針金のハンガーに新聞紙とアルミホイルを巻いた物に麻ひもを巻いていくだけのシンプルな制作です。手先を使うことは、幼児にとってはなかなか面倒で根気のいること。自分でやりたい、けれどひとりでは上手く出来ない。お母さんと衝突することもしばしば。この年齢ならではの光景です。コツを掴んできたところで「糸まきのうた」歌って応援します!世の中はどんどん簡単に、指先一つで物事が処理できるようになってきています。とても便利なように思えますが、果たしてそれは子ども達にとって良いことなのでしょうか?簡単にできるようになることよりも、少し難しいことを練習して獲得することに意味があると思います。どんなに世の中のスピードが速くなっても、子育てのスピードだけは速めてはいけません。むしろ世の中に逆らって(笑)ゆっくり、じっくりとお子さんと向き合って楽しみましょう。
ゆめいろたまごのリース
[幼児クラス] 2016.12.12
ゆめいろたまごのリース
みんなはどんな夢がある?と聞くと、○○になりたい、○○がほしい、等々。ゆめ100個あるよ〜!と言う子もいます。ぜったいナイショ!という子もいます。う〜ん何かなぁ、とすぐには言葉に出ない子もいて、でもそれぞれが何か幸せや希望をイメージしながら、小さな手で優しくコロコロ転がして作った羊毛のボールは、「ゆめ」のたまご。幼児クラスの冬の工作はここからスタートしました。その大切なたまごを守るおうちをつくってリースにしよう!鳥の巣づくりのイメージを子どもたちに投げかけました。子どもたちが拾い集めてきた木々の枝や色々な実、落ち葉や松ぼっくり。桜の枝はとくに樹皮に光沢があってキレイです。私の主人の田舎の庭で、たくさんの蔓(つる)をもらってきたのは昨年の早春の事でした。これもようやく、みんなの工作に役立つ時が来ました!様々な素材をズラリと並べ眺めると、それだけでもわくわくしてきます。改めて自然の造形の豊かな魅力を感じます。円く絡めた蔓に素材をぎゅっとリボンで結んで留める技をひとつ覚えたら、どんどん形が発展します。「こうしたらたまごが落ちないで守られるね」「たまごが喜ぶようにかわいい実をつけよう」そんな事をつぶやきながら、想いを素材にのせて盛り込んでいく子。「私のにはこの材料は使わなくてちょうどいい」ちゃんと絶妙な引き算も心得ていて、美意識を持って手を動かしている子。作る手の向こうに想い遣る対象があるから、形に血が通うというか、その姿が生き生きとしてくるのだと思います。主役のゆめいろたまごを飾るときは、まさに作品に息を吹き込む瞬間、、少し慎重な表情に見えました。作品の完成はとても嬉しそうで誇らしそうで、家族へのプレゼントとして持ち帰る姿の嬉々とした様子といったら。。是非、毎年の冬、ご家庭に飾って愛でていただければと思います。みんなの「ゆめのたまご」が、大切に守られ、温められて、いつかきっとかないますように。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【新年度入会説明会・ご予約受付中】2017年2月23日(木)先着順!来年4月入会をお考えの方を対象とした説明会です。指導方針やカリキュラム等を詳しくご案内致します。クラス時間表をご確認のうえご希望をお伝え下さい。☆幼児クラス日程:2017年2月23日(木)15:00〜15:30電話受付:木・金曜日の14:30頃又は16:00頃通常レッスンのご見学をご希望の方もお気軽にお問い合わせ下さい。アトリエ5 044 – 411 – 5154(休:日曜日)  
今を描くということ
[中高生クラス] 2016.12.11
今を描くということ
中高生 吉田クラス:制作:2016年12月◎感想/講師:吉田一民アトリエ5に入り早一年、季節も移り変わりが早いものであっという間に時間が過ぎていってしまいます。今月からクラスのメンバーも増えたこともあり、沢山の可能性を秘めた作品を見ることができました。金曜日のクラスは皆中学生、テストや部活動でクタクタになりながら来ていますが、時間になるとしっかりと気持ちを切り替えて制作しています。今回の制作では枯れ物と影を中心として作品の制作をしてきました。枯れたモチーフが持つ存在感と造形の美しさ、そしてそこに写る影という存在に皆興味を持ちながら描けていたように思います。長く描いていた油彩も今月で終了となるため、みんなは自分の作品にどのような思いを持って描いているのでしょうか。12月の最後のクラスで発表となるので今から楽しみにしています。作品を制作するということは高いエネルギーを使いつつ、黙々と作品に向かい合っていく必要性があります。イメージとしては「作品との対話」ということに近いのですが、相手(作品)は言う事を聞いてくれず、文句ばかり言ってそっぽ向いている割にはよく見ろと注文くるような感じです。今回の作品では皆色々と悩み振り回されながらも、作品の可能性を信じて前を向いていたように感じました。作品の完成度の高さばかりを見るのではなく、現在の制作の中で挑戦することや新しい自分を発見することこそが大切なのではないのかなと思います。今回の作品は皆の気持ちに応えた作品が多かったように思います。頑張りましたね。制作お疲れ様でした。
ゆめいろたまご 制作中
[幼児クラス] 2016.11.28
ゆめいろたまご 制作中
朝晩肌寒くなり、木々の紅葉も見頃になってきました。かと思えば先日、まだ11月というのに雪が降りましたね。でも冬本番はまだこれからです。冬に向かうこの季節の日差しが好きです。空気がつめたく乾いていて、斜めに部屋の窓から差し込む光は、日々の暮らしを違う角度から照らすようで、ふと静かな時間を運んでくれる気がします。日々の中の小さな温もり、小さな幸せ。今年一年を振り返る頃ですね。季節の変化を感じながら、子どもたちは冬の工作に取り組み中。幼児クラスでも羊毛を使った制作です。小さなてのひらでふわふわの優しい感触を味わい、お友達と和やかにものづくり。また、木の枝や木の実、綺麗な落ち葉なども材料としてそれぞれ集めてきてもらいました。いつもの景色にも少し立ち止まって季節を見つける、そんなお散歩になったでしょうか?羊毛と植物を組み合せた工作、来月完成予定です。手の温もりと秋の思い出、そして子どもたちの想いや願いが、少しずつ形になっていくのが楽しみです。 【新年度入会説明会・ご予約受付中】2017年2月23日(木)先着順!来年4月入会をお考えの方を対象とした説明会です。指導方針やカリキュラム等を詳しくご案内致します。クラス時間表をご確認のうえご希望をお伝え下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【幼 児クラス】2017年2月23日(木)15:00〜15:30電話受付:木・金曜日の14:30頃又は16:00頃通常レッスンのご見学をご希望の方もお気軽にお問い合わせ下さい。アトリエ5 044 – 411 – 5154(休:日曜日) 
絵を描く=常に考える
[中高生クラス] 2016.11.25
絵を描く=常に考える
中高生クラス アシスタント:中村朝咲(武蔵野美術大学)秋も深まりいよいよ冬の気配が近づいてきました。土曜日クラスも、今制作している枯れ物をモチーフにした作品が大詰めを迎えていて、徐々に完成に近づいています。 二時間という短い時間の中、今日は何をするのかという事を明確にして、制作に取り組んでいるように思えます。絵を描くという事は常に考えるという事だと思います。集中できていないときの筆ののせ方と、絵とよく向き合っているときの筆ののせ方、その時は違いがよく分からなくても、時間をおいて見ると、その差がよく見えたりします。絵は行ったり来たりの繰り返しです。時間と上手に付き合って自分の考えを見つめることが大切だと思うのです。土曜日クラスの生徒さんはそれがよくできているように思います。人数が少ないということもあって、ゆとりをもって自分と向き合うということができている気がします。 また油絵と並行して行っている鉛筆デッサンも物を見るとはどういうことか考えるきっかけになっていると思います。違うモチーフを描くたびに新しい発見がある、それを油絵に活かそうとしているのが、絵を見ているとよく分かります。どんどん成長していく生徒さんを見て、私も頑張ろう!と触発される日々です。今制作している作品は3月の展覧会に展示されますので、皆様是非見に来て下さい!
中高生、秋の制作佳境
[中高生クラス] 2016.11.18
中高生、秋の制作佳境
 9月から始めた中高生秋の制作『美しい陰影』も、いよいよ佳境に入りました。木曜クラスは高校生4名、中学生2名の構成で、全員で制作すると教室はぎゅうぎゅう。特に高校生はキャンバスサイズがF10号の為、制作スペースを確保するにも一苦労。しかしそこはなんとか工夫できるのはさすがです。制作スタートと同時に熱い眼差しが作品に注がれ、筆は生き生きと動き続け、終わる頃には談笑。メリハリをつけた確かな制作と熱意。全員が小学生クラスからアトリエ5に通い続け、学校も違う仲間と『自分の作品をよりよくしたい』という気持ちを共有し高めあえる大切な場所。彼女達にとってここはかけがえのない空間なのでしょう。制作ではうまくいくことばかりではなく、息詰まることも多々あります。飽くなき向上心が故、作品に対する悩みは常に尽きません。そんな時―たとえ安易で楽な方法に逃げてしまいそうな時でも、選択は常に逆。作品にとってよりよい方を重視できる安定した心の強さは、小学生の頃から積み上げてきた『自分のやりたいことを見つけイメージをもつ』そんなキャリアに裏打ちされています。それらの目に映らずとも大きく育まれた心は、高校生になり充実した技術面と歯車が合致し、自分でも驚くほどの飛躍を見せる大事な宝物です。しかも喜ばしいことに、それらを分かち合える長い付き合いとなる仲間がいます。切磋琢磨できる仲間は、自分らしい表現を考える為に必要不可欠です。木曜クラスの高校生4名の表現は、誰一人どこも似ていない、しかしどれも自分の価値観をはっきりと持っていることが分かる美しさがにじんでいます。それは、アトリエ5の生徒としての、ひとつの到達点と呼べるものかもしれません。さらにそんな自在な表現に、たくさんの刺激を常に貰っている中学生2名は、この3ヶ月毎レッスンの度に目に見えて内面、そして技術面の成長著しく、次世代として勝手に期待してしまう程です。完成まであと1ヶ月、3月の作品展に並ぶ予定です。熱く、そして堪らなく瑞々しい中高生の作品、是非足をお運び下さい。
愛情を込めて育てる
[小学生クラス] 2016.11.14
愛情を込めて育てる
 冬の工作は、春の訪れをテーマに羊毛を使った作品を作っています。来年3月に行われるアトリエ5の展覧会で、お客様を華やかに迎えるために、そしてお家に飾ってみんなが笑顔になるように。そんな気持ちを込めて作品を作ろう!初日は、自分の担当の色を決めて、ふさふさの白い羊毛とカラー羊毛を一枚のフェルト生地にする作業をしました。束の状態の羊毛を、解し石鹸水を振りかけて、ひたすら擦ります。 最初は、なかなか擦る感じがつかめず、 先生!こう?こう?わかんなーいー!!と結果が直ぐに表われないことがじれったそう。 そんな悪戦苦闘の子ども達を横目に、誰もあなたの作品を作ることは出来ないのよーと講師。まだ擦るの〜?と言いながらも、少しずつ羊毛が絡まり合い一枚の布になってきたことを手の平で感じると、とたんに「凄い!布になった!」と嬉しそう。講師が、「赤ちゃんのほっぺを撫でるみたいに撫でて」と言うとさっきまで、ゴシゴシ擦っていた子も、優しい手つきになりました。 普段は、沢山の愛情を受けている側の子ども達が、自分の作品を慈しむような優しい手つきで撫でて愛情を込めている姿に、作品って手塩にかけることだよな。と気づかされます。 上手くいかなくても、諦めないで自分の作品を育てていく。失敗だって、諦めなければ、いくらでも魅力に変えられる。 全7回をかけてじっくり仕上げていきます。 この工作がみんなを笑顔にする素敵な作品になりますように。
3月の展覧会に向けて~途中経過紹介~
[色鉛筆画] 2016.11.11
3月の展覧会に向けて~途中経過紹介~
10月より、土曜日おとなクラス(午前)の講師となりました横山大河です。 2014年4月より特別講座講師として月1回の色鉛筆クラスを担当してきました。1年半特別講座を続ける中で、生徒さんにも色鉛筆の描き方が定着してきたように思います。そうした中で、今年の10月で特別講座は一旦終了とし、色鉛筆画を描く方が多い「土曜日おとなクラス(午前)」を新たに担当する事となりました。 色鉛筆画の技法はもちろんの事、絵画の基礎知識や作家の紹介など、広く美術についても学べる場を提供していきたいと考えています。まずは、クラスの生徒さん一人ひとりの個性を知り、その方に合った指導ができるようにする所から努めて参ります。どうぞよろしくお願い致します。 さて、現在このクラスでは3月の展覧会に向けての作品を制作しています。皆さん4~5ヶ月間かけて制作されるので、どれも力作ぞろいです。今回はその中から2点、色鉛筆画の途中経過をご紹介します。 ●街並みを描いた作品(画像上)この作品の作者は、かなり色鉛筆画の経験が豊富なので、ただ写実的に描くのではなく、街並みに黄色やオレンジなどの色点を絡ませて描いています。また画面中央の建物の壁が緑ですが、これはこの上から赤を重ね、色味のあるグレーを作り出すための下地です。色鉛筆画では、いくつも色を重ね複雑な色合いを作っていくのですが、その仕組みを良く理解して効果的に描き進められています。ここから完成に向けて、街並みの写実的な描き方と色点との関係をどうしていくかが課題であり、面白い所だと思います。 ●お花を描いた作品(画像下)まだ淡いですが、丁寧に描かれていてとても好感が持てる作品です。素直に見たまま描いているようですが、モチーフに対して背景を平面的に描き分けている所など、作者から「絵をこう見せたい!」という思いが伝わってきて、それもとても良い点だと思います。完成に向けて、画面全体を濃くしながらまだかなり描きこみが必要ですが、色鉛筆の繊細さが上手く表れている作品になるように思います。 ここから追い込みに入り大変だと思いますが、どの作品も完成が楽しみです!
想像してあそぶ
[親子クラス] 2016.11.08
想像してあそぶ
  ◎講師:渋谷葉子 子ども達はホットケーキがだぁ〜いすき♡ですから題材にした絵本は大人気。「ぐりとぐら」「ちびくろさんぼ」「しろくまちゃんのほっとけーき」はいずれも大ベストセラーとなっています。そんな絵本を見ている時の子ども達の目は、とろ〜りと甘く、今にもよだれが落ちそう… 紙皿にサインペンで自分のお皿を作ります。たくさんの色の中から2つ選んで「どんな模様にしようかな?」ホットケーキはチョークみたいな「コンテ」という画材で色を塗ります。重ねて塗ったり、指でこすることで、ふんわりと甘い色合いを醸し出します。「おいしくなぁ〜れ、おいしくなぁ〜れ」唱えているとふしぎ、不思議!何だかお部屋にあま〜い香りが漂っているよう!焼き上がったケーキをはさみで切ります。難しいマルも、お母さんの舵取りで上手に切れました。お皿に並べると、もう食べたくて、食べたくてたまりません。「いっただっきま〜す!」味も香りもしないけど、覚えている五感が子ども達のお腹を満たしてくれます。 子どもの「ごっこあそび」は想像力を養い、心の発達を促します。また、それはよりシンプルな材料で遊ぶほうが、五感を研ぎ澄ませ、想像する力を働かせることができるのです。
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